異世界はどこまでも自由で

メルティック

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ヴィルハント平原(現在、書き直し作業中)

1-2.ドーテルと呼ばれた日本人《済》

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 ――目を開くと、そこにはただ一杯の闇が広がっていた。
 確か、眠っていたんだっけか。しかし何も分からない、何も思い出せない。ここがどこなのか何故俺が眠っていたのか、昨日は何をしていて今日何をするつもりなのかそして今が朝なのか夜なのかすら、全くわからない。
 だけど心は、落ち着いている。

「…………」

 闇が薄れていき、目に光が差してくる。全てが覚めた時、そこに何が見えようともきっと今の俺は納得するだろう。それで全てを思い出せるはずなのだから。

「えっ……?」

 薄汚い白天井、背に感じるのは固い木などでなく随分とふかふかしたもので、枕もまた同じだ。工業的な模様の入ったカーテンが横目に映り、今俺がどこにいるのかはっきりと思い出すことができた。
 ――俺の家だ。でも、何か心に引っかかる。

 このまま寝っ転がったまま起きる気がしない、身体がだるい、重い、このまま死ぬまで目をつむっていたい……そう感じるのを懐かしく思うと共に、奥底から湧き上がる実態のない原動力が俺の身体を起こし、操っていく。
 一歩部屋を歩けばそんなネガティブな感情はさっぱり消え失せ、部屋を出る時には空っぽな心だけが残った。

 どこか自分が自分ではないみたいに、目の前を下がっていく階段を降りていく。冷たいフローリングが素足を冷やすのが、やはり懐かしい。刹那的な懐古感が途絶えることなく生まれてくる。

 確か一階のリビングには人が二人いたはずだ――居たんだっけ、居なくなったんだっけか。それもまた、すぐどうでも良くなってくる。居ようが居なかろうが、それが何か俺を変えるわけでもない。

 この先を進めば玄関なはずなのだがどこか曖昧だ、玄関へと続くこの道が本当に今見えているものと同じだったのか、あやふやにしか思い出せない。
 それでも、動く足――動かされている足は止まらない。

 一つ段差を降りると、そこに靴が散らばっているのに気付く。どうでもいい。

 目の前の大きな扉は開けようと思えば呆気なく開いたが、それがどこか可笑しくてたまらない。その感情もまた、扉の先へ一歩飛び出せば消えてしまう――

 ――地を踏み外す。
 するりと地面を抜けていき、身体は気付けば真っ暗な宙をどこまでも落ちていっている。

 それが、心地良い。
 今の俺には、心地良い。
 俺が俺で、無くなっていく。



 ――倒れ伏している、砂の上で。
 身体を起こそうと手をついた柔らかい砂は、どこか灰のようだった。

 俺の目の前に広がったのは、どこまでも続く灰の世界。空は暗く、グレースケールの砂漠に一人ぽつんと立っている。
 本当の俺がいるべき世界、そう思えるほどの安心感に包まれる。見渡せば見渡す程何も無いと分かり、そしてそれがたまらなく安心する。

 ――音がした。低く唸るような、何かの音が。それは新鮮で懐かしい老人の声、頭の中で何度も何度も反響する。

「――ちゃん、――ゃん」

 しゃがれた老人の、どこまでも聴き取りづらい声。頭のなかで文字におこすことすら精一杯なしゃがれた声。
 それも次第に鮮明になって――

「坊っちゃん、大丈夫かい?」

 はっきりとそう、耳に行き届いた。
 辺りは黄色い光に包まれて、目の前が真っ白になる。

 ――これは、知らない感覚だ。



~~~ ~~~ ~~~~~~~



「……あれ?」

 謎に口にした第一声と共に目を開くと、見慣れた景色があった。薄汚い木の天井に点きっぱなしのカンテラ……そうそう、これが今の俺のいる場所だったっけな。
 なーんて良く分からない事を考えながら一つあくびを出して、思いっきり握りこぶしを天井にのばす。

「よっし、ギルド行こうかな!」

 独りごちてから軽く身支度を整え、小さな玄関の木扉を開いた。



 ギルドに着くや否や、異様な光景が目につく。
 少し俺に似たような黒髪の少年が三人の男に囲まれている。仲睦まじく談笑してそうな様は一切感じられない、ギルドのど真ん中で恥ずかしげもなく恐喝でもしているのだろう。
 こんな面倒事に関わる事自体面倒なことになるため普段なら関わりもしないだろうが……

「ほらほら、大事な大事な剣なんだろ? 取り返さなくていいのか?」

 茶髪で不格好な男は、直剣を握って少年の目前に剣先を突きつけている。こいつの言葉通りなら、それは少年のものなんだろう。
 そうされる度にビクビクする少年は、一歩一歩後ずさって僅かにこちらやあちらへと目配せしている。
 受付のミルチュットと目が合ったようで、必死に彼女の方を見ている。無言の助けを求める少年に対し、気付いているはずのミルチュットは一切のアクションを取らなかった。
 ――代わりに、彼女の視線は俺へと向けられていた。

「ヘヘッ、お前ミルチュットが好きなのかぁ? 教えてやるよ、アイツいつもあんな無愛想だけどなぁ、裏じゃ金稼ぐために身体売ってよがってるらしいぜ? ヘヘヘヘッ、俺って金持ちだからよぉ、アイツが気絶するまでヤれちまったぜぇ? お金が欲しくて、息絶え絶えだったのに必死に腰振ってやがったんだ。滑稽だよなぁ、キヒヒヒヒヒヒッ!」

 少年に下衆くそう吐いた茶髪のチンピラは一瞬舌なめずりをしてからミルチュットの方を向く。

「はぁー、あの胸たまんねぇよなぁ? アイツあぁ見えて何度も産み降ろしてるらしいからよぉ、搾ってやったらミルク出るんだぜぇミルク、お前には一生無理だろうけど! キヒヒッ」

 根も葉もない、下卑た男の欲望だけが詰まった噂とも呼べぬ妄想を吐き散らしていくチンピラを見てると頭が熱くなってきた。
 二人の取り巻きはニヤニヤしながら少年を追い詰める茶髪の後ろをついていく。
 隅っこの酒場に座る男達はコロシアムの見世物でも見ているようにニヤついたり、興味なさげに傍観するような顔つきでその様を眺めていた。助けようとするものなどいない。
 俺だって厄介事に自ら首を突っ込む趣味はないし、さっさと受付まで足を運ぶ。

 しかし、その道中で男が道を塞いでいて、おまけにそいつが汚い口を開いてギャーギャー喚いていたらどうだろうか。

「あん、なんだお前? 怪我したくなきゃあっち行ってろよ」

 近付いた俺に向かって剣先を向けてくる。
 取り巻きは本当にただの取り巻きらしく、チンピラの側でにやにやしているだけだ。

「どれ、坊やが大事そーうに持ってる剣はどれくらい強いのか、試してみよっかな?」

「やっ、やめ――」

 ――俺の右足が、気付けばチンピラの顎を下から蹴り飛ばしていた。
 すぐさま後ろに崩れ落ちていった茶髪を見て、取り巻きが「ヒィッ!」と情けなく声を上げていた。

 倒れたチンピラは奪った剣を未だに握り続けている。意識は無いようだが……
 念のため、顎にもう一蹴り入れておく。腹の虫が収まらない。

「おいてめぇ、調子こいてんじゃねーぞ!」

 後頭部に強い衝撃が走る。振り向くと、どうやら取り巻きの一人が殴りかかってきたようだった。

「なぁ、俺は初めてきいたんだがあんなくだらない噂垂れ流したの誰だ?」

 目を見開いた青バンダナの取り巻きは、俺の問いに早口で答える。

「しっ、知らねーよ! そもそも俺だって初めて知ったよあんな事よぉ!」

 取り巻きの視線が一瞬受付の方に向けられたところで、思い切り頬を殴り飛ばしてやった。
 青バンダナ野郎は何故かそのままガクンと膝をついて俺の方にもたれかかってくる。

「お前らでこいつの汚ねぇ手と口くらい管理しとけ。ジェネルードギルドの質が下がる」

 もう一人、青髪の取り巻きはただ俺の目を見るだけで何もしてこなかったが、俺の苦情は耳にしっかり行き届いているようだった。

 泡を吹き始めたチンピラの剣を取り返して、少年に手渡してやった。

「大丈夫かい?」

「はっ、はい……ありがとうございます」

 ぷるぷる震えながらも、黒髪の少年は剣を受け取ってくれた。
 ――しかしこの少年、見れば見るほどやはり……

「えっ、えっと、あの」

 まじまじ見ていたら一歩後ずさられてしまった。
 気になることができて、少しクエストの気分じゃなくなる。

 とりあえずは、受付まで行くけれど。

「あの、ミルチュットさん。さっきの話本当なんですか?」

「まっさかぁ」

 即答され、どこか妙に安心した。まぁ、あんな嘘信じる方がバカだが。

「良かったぁ……すみません今ちょっとあの子がアレなんで、また後で平原の場所、聞きに来ますね」

「あー、その事なんですけどぉ、少し厄介なことになりましてぇ……後で説明しますねぇ」

「厄介なことですか? まぁ、分かりました。また後でお願いします」

 何かは知らないが、とにかく俺は少年の手を引いてギルドを飛び出した。



 少し歩いた所にある噴水の広場、そこに設置されていた休憩用の椅子がたまたま空いていたため黒髪の少年と一緒に座る。

「災難だったね、大丈夫?」

「はっ、はい! もう大丈夫です! 先程は本当にありがとうございました!」

 やけに丁寧な口調、ぺこぺこと下げた頭。おまけに髪が黒くて……そして顔つきが、正に俺の知っている日本人そのものだ。

「名前を、教えてくれるかな?」

「名前、えと……ドーテルです!」

 少年は、たどたどしくその言葉を口にした。

「その様子じゃ、ドーテルっていうのが一体どんな意味なのか知らないみたいだね」

「……え?」

 恐らくは、先程のチンピラにでもそう呼ばれていたのだろう。

 ドーテル……それは、エプリオ神に反逆した小さな人間達を指す。
 未知を知る喜びを人間に教えるために、エプリオ神はこの世界に多くの未知をばら撒いたという。
 しかし、エプリオ神は人を愛していた。故に、未知を探ることが甘い罠になってしまわぬよう、未知の先に平和を作ることを考えた。
 だが、その思想に反対したのがドーテルである。人間の探究心を利用し人を陥れ続け、己らの私腹を肥やし続けてきたドーテル……甘い罠そのものである彼らは、リーダーであるアル・ドーテルを筆頭とし神の意志に逆らった。それがエプリオ神の怒りに触れ、裁きを受けたという。
 以来ドーテルは人々の奴隷となって、人々を騙した罪を償い続けているらしい。

 これは、ここで広く知られている神話の一節を要約したものである。
 これに則って奴隷あるいは極端に低い階級と決めつけられた人間たちはドーテルと呼ばれているのだ。

 少年にこのことを話してやると、黙って下を向いた。

「知らないのも無理ないよ。だって君、この世界の人間じゃないんでしょう?」

「えっ!? そ、そうですけど、どうして!?」

 俺の言葉をきいた少年はすぐさま顔をあげて、大声で言い放った。周りの視線がこちらに向けられて少し気になってしまうが、これから話すことを信じる人間はそこにいないだろう。

「俺も、似たようなもんだからさ。それにきっと同じだと思うんだけど、俺日本人だったんだよ」

「にっ、日本人!? 僕も、僕もです!」

 目に見えて分かる程彼の顔が明るくなった。
 こんな世界でたった一人放り出されて不安だったんだろうし、まぁ当然の反応だろう。俺だって、今までは生きるしかなくてそんな不安にも抗っていたが、彼が日本人だと知ることができて凄く安心している。

「だと思ってたよ。俺は杜湊もりみな誕自たじ、ここに来てから大分経つから君の先輩としてやっていけると思うよ」

「ぼっ、僕は山中やまなかみねといいます! 数日前、気付いたらこんな世界に飛ばされていて……その、よろしくお願いします!」

 まさか数日前とは驚いた、その割には大分身なりはさながら一般市民、冒険者といった感じにまとまっているが。
 ……まさかあのチンピラ、あんな事していた割にきちんと世話していたんじゃないのか――いや、それはないか。

「うん、よろしく。ところで山中くんはどこか住んでる場所とかあるのかな?」

「えっと、な、無いです。あの人達に連れ回されてた時も、僕だけ宿代を出してもらえなくって、それで野宿を強いられていました」

 まさかと思ったのを一瞬で否定してくれるとは、流石だあのチンピラ。一瞬でミルチュットさんをあそこまで貶しただけあるな。

「それはそれは……もしよければ、俺のところに住んでいかないかい?」

「えっ、い、いいんですか!?」

「勿論、俺だって、まさか俺と同じ人間が他にいるとは思わなかったから寧ろ大歓迎だよ」

 逆にあんなやつに連れ回されて数日生きてこれたのが奇跡だと思う。

 一回ギルドに戻って、まだ倒れてるチンピラと固まった取り巻きを横目に受付まで進んでからミルチュットさんに事情を説明すると、できるだけ早めに戻ってきて欲しいと言われた。

 ――さて、まずはとりあえず帰る家を紹介することから始めよう。
 山中にこの世界の事を色々教えながら、一緒に家路を進んでいった。



~~~ ~~~ ~~~~~~~



「……あれ、こ、ここは?」

 茶髪のチンピラが目をあけると、自分がギルドのど真ん中で倒れてたことにすぐ気付いた。

「あぁそうだったな、あの野郎次会ったらただじゃおかねぇ――おい、なに突っ立ってんだおめぇは!」

「ひぃっ!? すいません、だ、だって――」

「だってもクソもあるか! 折角楽しそーなおもちゃ見つけたのに台無しじゃねぇかよクソっ!」

 子供のように地団駄を踏み始める茶髪に狼狽える青髪の取り巻き、しかし皆全てを見てみぬ振りだ。

「おい受付嬢さーん、人が倒れてたんだから手当てくらいしてくれても良かったんじゃねーですかぁ!?」

 ミルチュットに目をつけたチンピラは千鳥足に似たステップで受付まで歩んでいった。

「ねぇー、放置は酷くないっすかー? ちょっと失望しちゃったなー。酒場の姉さんもさぁ、酷いと思わない!?」

 チンピラが次いで隅っこの酒場に目をやるも、皆ただ彼の事を無視していた。そもそも、既にそこには彼に対して好印象を持つ者がいなかった。

「兄貴ぃ、もういいっすよ……ちょっとこいつ連れてもうギルド出ましょ、ねっ?」

 青髪の取り巻きが宥めようとするも、茶髪のチンピラは彼の頬をぶん殴った。

「うっせーよ、てめぇがそうしてぇならそうやって逃げてろ!」

 そう吐き捨ててミルチュットの方へ向き直る。

「ねぇー、こんなでっかい胸ぶら下げてさぁー……」

 チンピラの手がミルチュットの胸に伸びていくも、彼女のぼやけた目はただただ眠そうにしながら彼の存在を無視し続けていた。

「ねぇ――」

 その手が思いっきり大きな胸を鷲掴みにしようとした瞬間、チンピラの右頬に強烈なビンタが入る。
 チンピラは勢いのままぶっ倒れ、起き上がる事はなかった。

「あ、兄貴……」

 青髪の取り巻きは、憐れんだ目でその始終を見届ける。

「すいませんミルチュットの姐さん、本当にすいません……」

 そして申し訳なさそうにそう呟きながら、チンピラのぶっ倒れた身体をギルドの外まで引きずっていった。
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