仮面令嬢と変わり者王子の甘い日々

さらさ

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㊹社交界へ(ラルフレッド)

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今日は城で開催されるパーティーに参加する。
俺が正式に公の場に出るのは初めてだ。

周りの反応が気にならない訳では無いけど、今更なので俺は気にしない。
だけど、リリアーナは不安だろう。
リリアーナがみんなの前で傷つけられて以降、公の場には出た事が無かったんだから、正直、みんなの反応が怖いだろう。
まして、変人と噂を広げている俺が一緒なんだ。
余計目立つし、注目されるだろう。


リリアーナは、最初は笑わなければと構えてしまって、上手く笑えない事があったけど、今では俺の前では構えることは無い。自然に表情が出せている。
そんな自分に気がついていないようだけど、とても可愛い笑顔に俺も自然と笑顔になる。

リリアーナは今日は着物ドレスを着ている。
社交界に行くと言ったら、この前作ったドレスを着て行きたいと言った。
嬉しかったけど、俺としては奇異の目で見られているリリアーナが更におかしな物を見る目で見られないか心配した。
だけど、リリアーナは俺の作ったものを着て行きたいと言ってくれた。

なので、前回ほど着物っぽくは無いけど、ドレスらしさもあるふんわりした着物ドレスを新たに作った。
リリアーナの薄茶色の髪に合う桃色のドレスだ。

思った通り、リリアーナにとても良く似合っていて可愛い。
このままパーティーには行かず、隠しておきたいくらいだ。

なのに、よっぽど自信が無いのか、リリアーナは俺に恥を描かせてしまうんじゃないかと心配している。

今更、俺が恥なんて思うことは無いのに・・・(そんな事を気にするくらいなら、自分から変人と言われる行動なんて取ったりしないし、今の周りからの評価も喜んで受け入れたりしない。)
リリアーナの事は自慢であって、決して恥だなんて思ったことも無い。

俺がいくら気にしないと言っても気にしてしまう。
兄上の言う通り、リリアーナにはもう少し自信をつけさせてやらないといけないな・・・

そもそも、リリアーナが自信を失うきっかけになったのはダリアンだ。
あいつの鼻をへし折ってやりたいな・・・
なんて、子供みたいな事はダメだな。

そんなことを考えていると、アレクが呼びに来たので、三人で城に向かう。

今日のアレクは黒い衣装なので、俺の白に近いクリーム色の衣装が余計引き立つ。
アレクは謙遜するけど、顔立ちは良いし、身長が高くてガタイも良いから目立つ。
それに、リリアーナの美しさと着物ドレス。

・・・うん、俺たちめっちゃ目立つだろうな・・・


「じゃあ、行くか。」

俺は空間を繋いで、まず城にある俺の部屋に出る。そして、パーティー会場へと向かった。
狙われてるのがわかってるので、敢えて空間移動で城に行く事にしたんだ。
一番安全だからね。


王族専用の会場入口までたどり着くと、リリアーナに振り返る。

「リリアーナ、大丈夫?」

「ええ、」

そう言うリリアーナの顔は緊張で強ばっている。

一度みんなの前で嫌な思いをしているんだ、みんなの反応が怖いだろうな・・・

俺はそっとリリアーナを抱き寄せる。

「リリアーナ、愛してるよ。」

「私もです。」

リリアーナは嬉しそうに俺を見つめてくれる。

「こんな所でノロケですか?」

アレクが俺たちの後ろか突っ込む。
その言葉に、リリアーナが顔を赤らめる。

「リリアーナ嬢、俺もついてますよ。」

アレクがにっこり笑ってリリアーナに自分の存在をアピールする。

「はい、ありがとうございます。」

にっこり笑うリリアーナを見て、二人は満足そうに微笑んだ。

「行こうか。」

「はい。」

俺が差し出た腕にリリアーナが自分の手を絡る。

ここからは俺の社交界デビューだ。




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