仮面令嬢と変わり者王子の甘い日々

さらさ

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㊽パーティーの後

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「リリアーナ嬢、今日は皆のリリアーナ嬢へのイメージが払拭出来たのでは?」

ラルフ様とお城にあるラルフ様のお部屋への移動中、アレクシス様が話しかけてくる。

「え?」

私何かしたかしら?

「ダリアン様も、やっとリリアーナ嬢の可愛さに気がついたんじゃないですか?悔しそうにラルフ様を見てましたよ。」

「悔しがるなんて、ダリアンからリリアーナに婚約解消を言い渡したのにね。」

ラルフ様の言葉に私もうんうんと頷いてしまう。
ダリアン様が悔しがる要素が無いもの。今更私になにか思うところなんてあるとは思えないし・・・

「ダリアン様が居なくなったあと、リリアーナ嬢、よく笑ってましたよね?」

「え?そうだったかしら?」

アレクシス様に言われて考える。
そういえば、ラルフ様にみんなかぼちゃだと言われてから周りが気にならなくなっていたかもしれない。

「ダリアン様、遠くからリリアーナ嬢に見とれてましたよ。」

え?

「今更リリアーナの可愛さに気がついても遅いよね。」

ラルフ様が私の肩を抱き寄せる。
私は二人の話してる内容がよく飲み込めなくて、しばらく固まってしまう。

「リリアーナ?どうしたの?」

「あ、いえ、私・・・ちゃんと笑えてました?」
 
「うん、可愛かったよ。」

ラルフ様はにこにこと嬉しい言葉をくれるけど、ラルフ様は私が明らかに笑えていない時も可愛いと言ってくれるので、あまり説得力がないのよね・・・

でも、アレクシス様も言うのならそうなのかしら。
一度で簡単にイメージの払拭なんて出来ないと思うので、これから頑張らないとね!
特に、ご令嬢方からは私はよく思われていないわよね・・・
ラルフ様の隣にいて、よく思われる日なんて来るのかしら・・・


「では、ラルフ様、リリアーナ嬢、俺はこれで失礼します。おやすみなさい。」

ラルフ様のお城の部屋からラルフ様のお屋敷の部屋に移動した所でアレクシス様が挨拶をする。

「うん、おやすみ。」
「おやすみなさい。」

アレクシス様は私の専属騎士になって下さってからお屋敷に住み込みして貰ってます。

その方がアレクシス様も楽みたいで、お部屋を貰えた時、とても喜んでいました。


「今日はリリアーナも気が張ってたから疲れただろう?」

ドレスを脱いで楽な服装になってからお茶を頂いていると、ラルフ様が話し掛ける。

「そうね、でも、それはラルフ様も、同じじゃない?」

ラルフ様の方が常に注目されていたのだから疲れて当たり前よね。

「俺はそうでも無いかな、ずっと話したかったダリアンとも話せたし、リリアーナの笑顔もあいつに見せびらかせたから俺は満足なんだよね。」

そう言って微笑むラルフ様。
私が笑顔になるのは計算のうちだったの?

「ダリアンにまだ未練ある?」

私がラルフ様の計算の深さに感動していると、ラルフ様が少し心配そうに覗き込んでくる。

「え?私がダリアン様を?」

「うん、ダリアンはきっと、リリアーナの可愛さに気がついたよ。」

ラルフ様の言っている事は矛盾してるわね・・・ダリアン様の鼻をあかせて喜んでいるのかと思ったら、私がまだダリアン様を想っているかもしれないと不安になってるの?

「ラルフ様・・・私が愛しているのはラルフレッド様だけです。あの方の事なんてこれっぽっちも気になりませんわ。」

不安そうに私を覗き込むラルフ様が、何故か可愛く見えて思わず立ち上がって胸に抱きしめた。

「リリアーナ、ありがとう。」

そう言って、上目遣いに見つめた後、手を引き寄せられて、私はラルフ様の胸の中に抱き締められていた。

「俺も愛してるよ。」

ラルフ様の所に来て、寂しいなんて思った事も無いし、ダリアン様の事を思い出すこともなかった。
ラルフ様がずっと私に愛をくれていたから、私は今こんなにも幸せを感じられる。

「私こそ、愛してくださってありがとうございます。」




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