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15話 ※レイと一緒に
しおりを挟む僕がイったのを見ると、レイが自分のズボンのベルトを外して下げた。
僕は初めて見るレイの物に釘付けになってしまった。
何それ? 僕のと同じものですか?
いや、全然違うよね? 魔族って大きいのかな・・・それともレイが特別?
そんなことを思っていると、レイが自分のを握って擦りながら片手で僕を抱き寄せてキスをする。
レイが僕の前でするのは初めてだ。
今までめちゃくちゃ我慢させてたのかな・・・
そう思うと申し訳なくて、僕もキスを返した。
僕からのキスに、レイが少し驚いたみたいだったけど、また奪うように僕に返してくる。
そして、口から耳にレイの口が移る。
「クリスの声聞かせて」
そう言って僕の頭を支えて耳を舌で愛撫する。
僕は耳元で囁くレイの声と、息遣いと舌の気持ちよさに、全身の毛が逆立つような快楽に包まれる。
「あっ・・・やっ・・・ん・・・耳・・・感じちゃう・・・」
耳への刺激に、また僕も元気になってしまう。
それを見てレイが僕の横に座って抱き寄せて腰を抱き寄せたまま僕のを掴む。
もう片方の手では自分のを持ったまま、そして、両手で自分と僕のを抜き始める。
「あっ・・・ん・・・」
「・・・はっ・・・クリスの声もっと聞かせて」
そう言って、レイが耳を愛撫する。
「ああっ・・・んっ・・・やんっ・・・気持ち・・・いいっ・・・レイ、・・・」
「・・・もっと・・・名前呼んで」
レイが耳元で囁く声にも感じてしまう。
「やぁん!・・・レイ、レイ・・・」
僕はレイに抱きついて何度も名前を呼んだ。
レイの手の動きと、耳への愛撫でまた絶頂を迎える。
「あっ・・・レイ!イッちゃうっ!・・・」
「・・・クッ・・・俺も・・・イク・・・」
僕が吐き出した後、すぐにレイも絶頂を迎えた。
そして、レイが僕に唇を重ねる。
僕は今日4回も連続でイかされてクタクタになっていた。
頭がぼーっとする。
「・・・そのうち本番しような」
レイが耳元で囁くように言った言葉の意味が分からなかったけど、とりあえず僕は横になりたくて、レイのベッドに寝転びながら答えた。
「うん」
そしてそのまま眠ってしまった。
目が覚めると、夜中になっていて、レイが僕を抱きしめたまま眠っていた。
僕はレイの温もりに、とても幸せを感じながらまた眠りについた。
次の日、僕に任された軍のメンバーに出会ったんだけど、まぁ、ほとんどの人があんた誰? 何で人間? って感じの雰囲気満載で、やっぱり明らかに否定的な目で見られた。
けれど、大隊長達と戦って僕の実力を知ると、みんな僕を見る目が変わった。
なんかハートに見えるけど、無視しとこう・・・
「ねぇ、ナルサスはレイと仲いいよね、小さい時から一緒だって聞いたけど」
今日はナルサスの軍との合同演習と言う名の、僕の指揮指導を受けている。
ナルサスは軍の士気を高めるのが上手い。
僕もナルサスを見て見習わなきゃと思いながら見学させてもらってる。
「ああ、レイ・・・魔王様とは小さい時からよく一緒に居たからな、俺は王子の遊び相手だったんだよ」
「そうなんだ、いくら一緒にいたとはいえ、魔王様の右腕まで上り詰めるなんて、ナルサスは凄いね」
僕もそうだけど、レイに気にいられてるからってポジションを貰えるわけじゃない。
魔族は実力主義だ。強くないと上り詰めることは出来ない。
「ああ、まぁ、そういう機会を与えてもらえたのは運が良かったのかもな」
ナルサスは意外と自分の事をあんまり自慢しない、謙虚な人だな。
「魔王様はえらくお前のことを気に入ってるみたいだけど、お前はいつからここに居たんだ? 全然会わなかったよな? 」
そうなんだよね、僕もここに来てもうすぐ7年になるのに、ナルサスに会ったのは最近なんだよね、今まで出会うことがなかったのは僕がレイに隠されてたからなのかな?
「僕はここに来てもうすぐ7年になるんだけど、ナルサスとは会ったこと無かったね」
「7年? クリスはいくつだ? 」
ナルサスは僕がそんなに前から居たと思わなかったのか、いぶかしんだような顔をした。
「もうすぐ14歳だよ」
「・・・・・・そうか・・・それまで大切に育ててたのか・・・」
ナルサスがなんか納得したようにつぶやく。
「ん? 」
「いや、何でもない、魔王様は立場上、今までもこれからも、本気で自分の気持ちを出す事は出来ない人だから、クリス、お前は素の魔王様を受け止めてやってくれよな」
「うん」
ナルサスは本当にレイの事を分かっているのか、心配そうに僕を見る。
言われなくても、僕は素のレイを受け止めるし、多分、素のレイしか知らない・・・と思う。
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