悪役令嬢として望むことは...？

悪役令嬢としての生き方？

ヒロインをいじめる悪役令嬢は、 主人公のライバルの貴族の令嬢であることが多い。
主人公はヒロインをいじめる悪役令嬢との婚約破棄を望んでいる。
その後、主人公とヒーローの恋愛が始まる。
ちなみに、悪役令嬢には婚約者がいる場合も多いが、 ほとんどの場合、その婚約者は攻略対象ではない。
複数の男性に囲まれてハーレムエンドを迎えるという物語もある。
また、中には婚約破棄された悪役令嬢が復讐のために行動し、 その過程で悪役令嬢は主人公との友情を育んでいくという場合もある。
しかし、これらの物語はあくまでもフィクションであり、 実際に婚約破棄を行ったり、復讐のために行動するのは犯罪である。
また、上記のようにヒロインが悪役令嬢との友情を育む場合も、それが果たして本当に友情と呼べるものであるかは疑問が残る。
ヒロインと悪役令嬢が対等な立場で接することが許されるのは物語の中だけであることを忘れてはいけない。
主人公は物語の主役であり、 悪役令嬢はヒロインとヒーローの引き立て役に過ぎないのだ。
二人が対等な立場で接することで、物語が台無しになってしまうこともある。
それをわきまえた上で、主人公と悪役令嬢は接しなければならないだろう。
悪役令嬢には「物語をハッピーエンドに導く使命」があります。
これは基本的にヒロイン側も同じです。
しかし、私が悪役令嬢に転生することによって物語は大きく変わってしまうのです。
なぜなら、ヒロインが現れた途端に自ら婚約破棄をして学園だけでなく国を去り他の国で暮らすからです。
他の方たちの人生なんて知りませんわ。私が悪役となった代償として、自分の命を粗末に扱うなんて事があってはいけないのですわ。悪役令嬢は主人公とヒーローの恋愛を応援する立場になるのもおかしいのですわ。

もしも、私が主人公の邪魔をして二人を引き裂こうとしていたら？ そして、その行為が結果として国を揺るがす出来事に繋がったら？ そんな大それた事を私は決して望んでいません。
ですから、自分の命を犠牲にしてまで引き裂く真似なんてしませんよ。
ですが、悪役令嬢は物語の主役でもありませんので、ヒロインとヒーローが結ばれるストーリーの方が、皆様が楽しめるのではないかと思います。
なので私は婚約破棄を望みます。
悪役令嬢は婚約破棄を求めるも、ヒーローはヒロインに惹かれていくのでした。
「私は君を愛している。どうか俺と結婚してくれないか？」
「嬉しい……私もあなたのことが好きです。あなたとの愛を誓います。」
二人はこうして結ばれたのであった。
しかし、ヒーローには既に婚約者がいたのだった。
その相手は悪役令嬢だったのです。
なんて事にはしたくないのだ。三角関係なんてごめんなのよ。だから私は婚約破棄を求める。
こうして悪役令嬢は身を守ることができ、他の国で幸せになりましたとさ。めでたしめでたし。
というルートが1番良いと思いますの。皆さまは何を望みむますの？