練習用短編小説集

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題名『多数派』

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【これからの時代を創っていくのは君たちだ】

そんな広告が今、乗っている電車の中に掲示されている。

広告に書いている『君たち』というのはその広告を見た人なのだろうか。

うん、違うと思う。

スマホを取り出し、目的の駅に着くまでの時間を確認して、カバンに仕舞う。

広告のデザインが中年層には似合わない、鮮やかな色合いになっているから若い世代を指しているのだろう。

それを踏まえたうえで、確かにこれからの時代を創るのは僕たちだ。そこに異論はない。

しかし、本当にこれからの時代を若い世代に創らせる気はあるのか?

時代を創るのは、いつでも奇抜な発想をする少数派の人間のはずだ。

ガタン…

電車が揺れる。

日本の現状はそんな少数派の人間が生きにくくなっていると思う。

出る杭は打たれる。

出ている杭、全部打つ。

打つべき杭を見誤っていないか?

そもそもそれは杭なのか?

打ち方も考えずに全て同じように打っていると壊れる物が出てくるぞ。

ただ壊れるだけなら良いかもしれない、替えが効くからな。

だけど、無理に打ち、変にはまった杭は危険性があることも考慮しないといけない。

それを考慮しないから知らず知らずの間にそれが狂気に変わり、その杭の周りを傷つける物が完成する。

『○○駅、○○駅です』

アナウンスが聞こえて、降りるべき駅に着いたことを認識する。

電車を降りると景色が綺麗に映る。

それと同時にお日様の光が俺の頭を撫でて、そよ風が体を優しく抱いてくれる。

自然はいつも純粋で穢れを知らないから羨ましい。

自然の爪の垢を煎じて人に飲ませたい

と、心底思う。

結局、時代を創ろうにも創れないのが今の日本なのではないか?

そのはずなんだ。

だけど、そんなことを声に出して言ったところで「お前が行動していないだけ」と言われてしまいだろう。

そんな人間が嫌いだよ。

街中に響く、人の足音。

何をそんなに主張しているのか。

時代を創る方法が1つだけある。

元からある時代を変えようとするからダメなんだ。

それは創るではない、本当に0から作ればいい。

そうすることで誰でも時代を創れるようになる。

そうだろう?

もし、0から創るとしよう。

その時に邪魔になるものが必然的に出てきてしまう。

邪魔ものはどうするのか。

凄く簡単なことだ。

壊す。

壊して、創り直す。

「私はこれからの時代を創ります!今から!」

人間が多い場所で声高らかに宣言した。

そんな人を少しは見るものの、周りはあまり気にも留めずに流れすぎて行く。

それでこそやりがいがあるってもんだ。



その日、日本は大爆発した。

ー終わりー

その内容の文章を小説サイトに投稿した。

結局のところ俺も多数派なんだよ。
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