トリップしたらイケ鬼にモテすぎて困っています!?

浮嶋 ひかり

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ある日突然!? 第3話

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そして……肌寒さに目を開けると、冒頭に至る訳だ。

私は、硬い木のようなもの上にいた。しかも何故外に!?

目の前にいる人は、凄まじい勢いで私を睨みつけている。そしてこのリアルさ、明らかに夢ではない。現実だ。

如何にも一般人ではない恐ろしい雰囲気だ。目の前には鋭い刃。流石の私も恐怖で身体が縮こまる。でも、このままじゃ、埒があかない。

意を決して状況を聞こう。

「す、すみません。私はただ寝ていただけで、ちょっと状況が分からないのですが……。」

「……あぁ?ここで寝とったやと?……そういえば、姉ちゃん。なんや、よく見るとエラい別嬪やのぉ。……どこの店で働いとる?教えろや。」

私に危険性は低いと判断したのか、目の前の男は、刀を下ろし、私の顎を掴み上向かせる。しかし、今だその眼光は鋭く、目は笑っていないのに、口元には不敵な笑みを浮かべる。

「店!?違います!私はただ自分の家で、寝ていただけで!ただの会社員です!」

たしかにこの薄着で外に出ていたら、勘違いされてもおかしくはない。
今の自分の格好を思い出し、さりげなく手で胸元を隠す。

「カ、カイシャイン?なんやそら。なんやけったいな恰好やし。やっぱどっかの回しモンちゃうやろな~?」

会社員を知らないですと!?そんな人、日本にいらっしゃいますか!?こちとら生憎、身分証も持ち合わせてないし…。

ていうか、よく見ると、みんな着物のような恰好の人が多いし、建築物は、見る限り木造で、趣深い物ばかりだ。通りの出店では、おじさんが暖簾を出し、開店前の準備をしている。

なんていうか、時代劇の中にいるみたいだ……。少し冷静になってきたので、思考を巡らす。



……うん、とりあえず、今私が頼れる人はこの人だけだ。ちょっと怖いけど、この人に色々聞いてみよう。

「……あの、ここはどこなんでしょうか。」

「今、質問しとるんは俺やで?」

目の前の人は、再び刃をチラつかせる。

こっこわいよぉー!

「本当に何も知らないんです!寝ていたら、突然この場所に来ていた!みたいな感じでして!私は東京にいたんです!」

「……ここは鬼ヶ島や。悪いがそのトウキョウちゅうんは、一度も聞いたことが無いなぁ……。」

「鬼ヶ島!?」

私は、驚きのあまり、聞き返してしまう。

「そや。鬼のたーくさんおる鬼ヶ島や。なんも可笑しいことあらへん。」

鬼ヶ島って、あれ?いわゆる桃太郎が、鬼退治に行くところ?でも実際に日本にもあったような……。でも東京を知らないって言ってるし、この人が嘘をついているようにも見えない……。



ってことは、やっぱりあの角は本物ってことー!?
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