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ある日突然!? 第4話
しおりを挟む「……あの……間違えだったら、大変申し訳ないのですが、もしかして……貴方は、鬼の方ですか?」
鬼の方ってなんだよー!?我ながら、鬼の聞き方に戸惑ってしまう。初めてなんだもん……。
「見れば分かるやろ!どっからどうみても正真正銘、鬼や。」
わーい。大正解―!
じゃなくてやっぱりこの人、鬼だったんだ。やはりここは、鬼のいる鬼ヶ島……。もしかして、私の命もここまでか……。
「……お前は……まぁ人間の女やろな。名は?」
……今から殺すかもしれない相手の名前を聞いてくれるの?
「桃子ですっ!柏桃子といいます!どうかお命だけは!」
鬼に情けがあるのかは、知らないが、こちらも命がかかっているのだ!ここは恥を忍んで命乞いすべき!私の本能がそう言っている!
「はぁ~?……気の早いやっちゃなぁ。……まぁええ。桃子ちゃん……トウキョウとかいうとこに住んどる言うとったな?」
「はい!その通りです。この場所には、なんの心当たりもございません!」
私はもう、為す術なく正直に質問に答えまくる。
「……つまり、桃子ちゃんを保証するモンは何もないと、そういうこっちゃな。」
私は涙目でコクリと頷く。なんでこんな目にあうのよー!もう泣きたい……。
「……しゃーない。俺一人では、判断できんわ。とりあえず、奉行所まで連れてくで。ほれ、これ着とき。」
そういって、目の前の鬼さんは自分の黒の上着を脱いで、私に渡した。私は焦って、彼にお礼を言う。
意外と親切な人…いや、鬼なんだ……。彼は、他の人とは違い、着物ではなく黒っぽい軍服のような恰好をしていた。しかし、彼は脱いだ上着の下に、派手な柄のシャツを着ている。
流石、鬼というだけあって、上背は二メートル近いのではないだろうか。足は長く、服の上から見ても全身筋肉質である。耳には金の輪っかのピアスをしており、頭には立派な角、口元からは、発達した犬歯が時々覗いている。
それに加え、この端正でワイルドな顔立ち……。くぅ~、正直言ってド・ストライク。この鬼に殺されるなら本望かも……なんて馬鹿なことを考えながら彼の後ろを歩こうとした。
「……しゃーない。俺がおぶってったるわ。」
「え!そんな、歩けます!」
「そない言ったって、桃子ちゃん、裸足やろうが。……流石に女に裸足で外歩かせるほど鬼畜ちゃうわ。」
……今、鬼にかけましたか。まぁそれは置いておいて、本当は、この人とっても優しい人……?
申し訳ないと思いながら、私は彼にお礼を言い、背中に乗せてもらった。
彼の背中はがっしりとしていて、とても広く、暖かかった。
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