トリップしたらイケ鬼にモテすぎて困っています!?

浮嶋 ひかり

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初めてのことばかり 第5話

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夕食後は、女性陣が先にお風呂を頂くことになっていたので、私は花ちゃんに会いに一度部屋に戻った。

昼間の間、花ちゃんに着物が少ないことを伝えると快く、お古の着物や湯上り用の浴衣をくれた。

頂いた浴衣を持ち、花ちゃんとお風呂に向かうと、とっても可愛らしい爽やかアイドル系の顔立ちの鬼さんがお風呂の入り口の前を陣取っていた。

「君が桃子ちゃん?僕は河合悟かわいさとるって言うんだ。さっき神楽副総長にお風呂の見張りを頼まれちゃってさぁ。君がお風呂に入っている間のね。」

そう言って河合さんは私たちにパチリとウインクした。

「は、はい!すみません、お手数おかけしちゃって……そんなに大袈裟になさらなくても大丈夫ですので。」

うぅ……なんていう破壊力!イケメンのウインク恐るべし……。花ちゃんも頬を赤らめてるし……。

河合さんもかなり若く見える。私達と同年代くらいだろうか。河合さんは6番隊の隊長さんらしい。って隊長さんにこんなくだらない仕事任せちゃって大丈夫なの!?

「いいって!気にしないで!副総長が心配なんだよ~。君に悪い虫がつかないかってね。ごゆっくりどうぞ~」

「えっ!そんな……ありがとうございます。」

神楽さんは厳格な人なので、お風呂を覗き見する者が許せないだけな気もするが……。

私は河合さんにお礼を伝え、花ちゃんとお風呂に入った。



お風呂は、行灯の明かりが灯っており、幻想的な雰囲気だ。木の香りが良い匂いだし、湯船も広くて使いやすい。

花ちゃんに洗い粉を貰い、髪等を洗って湯船に浸かった。シャワーが無いのは少し不便だけど、こんなに大きいお風呂って銭湯みたいで贅沢だなぁ。

「桃子ちゃんって、色白だし足が長くて綺麗ね。」

「え、そ、そうかなぁ。ありがとう。」

えへへ、私もこの身体になれて嬉しい。そういう花ちゃんも無駄な贅肉が無く、引き締まった身体をしている。流石ここの女中さんだ。

「副総長は、よっぽど桃子ちゃんが心配なのね。仕事一筋の真面目な人って感じで、カッコいいけど、皆近寄り難いって言ってたんだ。それなのにまさか、河合隊長に命令してお風呂の見張りまでさせるなんて、今までこんなこと無かったもの。」

「あはは、ちょっと過保護すぎる気もするけど……花ちゃんは河合さんとは仲いいの?」

「え!ど、どうして!?」

「だって、さっき河合さんのこと見てなんだか嬉しそうだったから。」

「あのね、桃子ちゃん、ここの隊長さん達って、皆すごく格好いいでしょ?だから女子達の憧れの存在なんだよ。ここの女中だけじゃなくて、わざわざ隊長さん達目当てでおしかけてくる女性もいるんだから。」

「そ、そうなんだ!……確かに皆すごく格好いいもんね~。なんだか毎日大変そうだね……。」

現代でいうアイドルの出待ちみたいなもんか。たしかに今まで会った隊長さん達は嘘みたいな美形ばかりだし、憧れちゃう気持ちは分かるなぁ。傍にいられる私ってホントにラッキーかも。
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