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「ミメイをよろしく頼む」
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夕暮れのショッピングモール、仕事を終えたラルは待ち合わせの場所へ急いで駆けつけた。スマートフォンに視線を落としていたスーもラルに気が付き瞳を見開いた。
「バカ、お腹に赤ちゃんいるヤツが走ってんなよ!」
垂れ目を吊り上げ吠えるスー。昔から全く変わらない心配性な幼馴染にラルは相好を崩した。
つわり完走のお祝いにと外食のお誘いをくれたスーは「本当に職場の店でいいのか?」と立ち並ぶ飲食店を不服そうに見回した。
「いいのいいの。なんでも美味しそうに見えちゃうんだもん。それにここにあるご飯屋さんも十分に美味しいよ。……あっ、あれ!お野菜たっぷりだしヘルシーそうだしあんなのが食べたい!」
妊夫の優等生ぶったチョイスをするラルに「はあ?オヤサイ?ヘルシー?」とスーは噴き出した。好き嫌いが多く肉しか食べないラルは百戦錬磨の里親からも「ラルの好き嫌いは手に負えない」と食事に関して匙を投げられていたほどだった。
「お前が野菜とかヘルシーとか言い出すなんてよっぽどだよな」
メニュー表を差し出しながら未だににやけているスー。ラルは唇を尖らせて「本当においしいって思ってるもん」と季節のお野菜御膳を注文した。
「妊娠すると味覚が変わるって言うじゃない?多分それじゃないかな?今はちゃんと野菜食べてるよ。料理だってしてるんだから!」
「はあ~……。あのラルがねえ~……」
実際は、ミメイの見よう見まねでブロッコリーを茹でているだけなのだが。フリルレタスにベビーリーフ、アボカドにトマト、コーンに蒸し鶏の乗ったサラダを満面の笑みで頬張ればスーは感嘆の声を上げた。
「あれぇ?クロネぇ、あん時のアイツじゃね~?」
間延びした高い声にラルは三角の耳を尖らせた。視線をやれば斜め向かいのテーブルに座ったシロノがクロネの手の甲を指でつついている。ラルとクロネはぎくしゃくしながら「どうも……」「奇遇だな」と言葉少なに挨拶を交わした。
「ちょっと待ってぇ!ビジュの爆発してるワンちゃんがいるんですけどっ!」
ラルの向かいに座るスーを見つめ大きな瞳をハートにするシロノ。カツ丼のカツを頬張ろうと大口を開けていたスーは「へ?」と間抜けな声を上げた。
「うち、シロノ!一緒に食べてい~い?ね、ワンちゃんは何てお名前~?」
キョドキョドし始めるスーにぴったりと身体を寄せるシロノ。中高一貫教育の男子校育ち、かつ理系一筋のスーは突如現れたギャルに怯え切っている。
「すまない。シロノは眼鏡の雄イヌに目がなくてな。同席しても構わない?」
ラルの隣へやって来るクロネの為に荷物をどけると、彼女は「恩に着る」と頭を下げた。
「お腹の赤ちゃんは元気か」
降って湧いた話題にラルは固まった。シロネに腕を抱かれたスーは顔を真っ赤にして別の意味で固まっている。
「うん。元気だよ。安定期にも入ってつわりも落ち着いたんだ」
「そうか。それはよかった。……この間は無礼なことを言ってすまなかった」
クロネはアジフライ定食に箸をつけながらもそもそと謝罪した。「いや、僕こそ、シロノさんにぶつかっちゃって」ラルも彼女に続いて頭を下げた。
「お腹の子がミメイの子というのは事実か」
波一つ無い声音で尋ねられ、ラルはこっくりと頷いた。
「そうか。アイツがそんなに無責任なヤツだったとは……」
Cカールの睫毛の向こうで瞳が物憂げに歪む。その表情に呆れの色が見て取れてラルは思わず「クロネさんはミメイ君のことがすきなんじゃないの?」とかねてから抱いていた疑問をぶつけてしまった。
「うちが?ミメイを?……は!そんなわけがあるか。アイツとはチビの頃からの腐れ縁だ。うちの母親はシングルなんだが、“リカさん”に世話になりっぱなしでな。その恩もあってうちらがアイツのシモの管理をしているというわけだ。アイツ、雌関係においては放っておくと碌なことがないから」
つっけんどんに話すクロネは苦虫を噛み潰すようにして沢庵を咀嚼している。「リカさん」気になった名前を呟けば、シロノが面をこちらへ向けた。
「リカさんはミメイのママだよぉ。獣人街一の美ネコって言われてるくらい綺麗なロシアンブルーなんだあ~」
「クラブのママと言えば最近は雇われが多いが、リカさんは自分の店を持ってる。夜の店を切り盛りしながら女手一つで十匹の獣人を育て上げた立派なひとだよ」
ミメイの言い草とは全く違う印象にラルは瞳を瞬かせた。ラルの戸惑いの元凶に気が付きクロネは呆れたように笑った。
「アイツ、お前にまでリカさんのことを悪く言ってたみたいだな」
「いや、そんなことは……」
「隠さなくていい。昔からそうなんだ。仕方ない部分もある。アイツはあれで一番上の兄貴で、散々家のことをやらされてきたから。下のチビたちなどあいつが育てたようなものだ。……今はまあ、遅れて来た反抗期ってところだな」
ラルは彼が小さな弟妹の面倒を見ていたことに驚き、けれど考えてみれば思い当たる節はいくらでもあった。蹲っている見ず知らずのネコに声を掛けたり、早朝から手料理を振舞ったり……。気まぐれとはいえ面倒見が良くなければあんなことはしないだろう。
「お前たち、番になるのか」
投げられた直球に今度こそラルは目玉をひん剥いた。「い、いや、そういうつもりはないよ。僕はただ彼に子種を分けてもらっただけで」弁解の為に口にした言葉にクロネは「それはどういう意味だ?」と声を固くした。
「僕、一匹でこの子を育てようって思ってる。ずっとずっと、自分と血のつながった家族が欲しかったんだ。この子がお腹に来てくれて本当にしあわせ。ミメイ君には感謝してもしきれない。……でも、番にはなれない。あくまで彼は子種を分けてくれたひと。この子とは何の関係ない」
「関係ないわけがないだろう。お前も言っているじゃないか。この子はミメイの子だと」
「そうだけど、僕のお腹に来た時点でこの子は僕の子なんだ。この子はミメイ君の手を離れてるんだよ」
「お前の言っている意味が分からない。その考えも願いも完全にお前のエゴだろう。お腹の子はお前をしあわせにする為の道具じゃない」
「……分かってもらえないかもしれないけど、僕は本気だよ。この子を道具だなんて思ったことは一度もない」
睨み合い応酬し始める二匹に「まあまあまあ~」とシロノが割って入る。クロネは眉を吊り上げて視線を斜め下へ投げた。
「ミメイには迷惑かけないって言ってるんだからいいんじゃね~?ミメイもこれに懲りてしばらくは夜遊びもマシになるだろうしぃ~」
「うちが言いたいのは、そういうことじゃ……」
クロネは言いかけた言葉を溜息に変換し平常の眼差しでラルを見つめた。
「アイツ、うちが頼んだものをお前に持って行ってくれたんだろうな」
ラルは昨晩の贈り物のことを思い出し頷いた。「そうか」クロネは安堵したように表情を緩ませラルに向き直った。
「ミメイは……、我儘で、ひねたところがあって、未だに母親のことを他人にネチネチ言うくらい幼くて、ちょっとアホで、だけど……、悪いヤツじゃない。それはうちが保証する」
「うん」
クロネの瞳がはたとして、ラルもはたとする。彼女の言葉に思わず相槌を打ってしまい、ラルは咳払いをして動揺を濁した。涼しげな美貌の彼女は薄く微笑み「行くぞシロノ」とスーに絡みついているシロノの腕を引っ張った。
「ミメイをよろしく頼む。何か粗相があればうちらに言え。アイツの尻を引っ叩く絶好の口実になる」
ニヒルに笑ったクロネはヒールを鳴らして店を出て行った。「クロネぇ、待ってえ!……スー君!また会いに来るからねぇ~。ばいばあい」シロノも続いてクロネの後を追った。
「あのロシアンブルーにあれからも会ってるのか?」
気を取り直したスーがラルに尋ねたが、ラルの瞳はスーを見ているようでそうでなかった。
自分にも、ミメイにも、同じような過去がある。
誰かの愛情を独占する経験に欠いた幼少期。ちゃんと愛されていたはずなのに、十分に愛されなかったなどと、一の寂しさを十の悲しみに変換してしまう心の癖。心から欲しいものを、真っ直ぐには求められずに、他人から理解の得られない方法で手に入れようとする浅はかな思考……。
ラルの腹の中できゅるんと何かが回転する。
ミメイの言った通りだった。夏を前に、命を育むこの身体はかっかと燃えてしょうがない。それでも、心に灯った小さな火には、気付かないふりをしていられますように。これ以上、何も、望まないでいられますように。
「バカ、お腹に赤ちゃんいるヤツが走ってんなよ!」
垂れ目を吊り上げ吠えるスー。昔から全く変わらない心配性な幼馴染にラルは相好を崩した。
つわり完走のお祝いにと外食のお誘いをくれたスーは「本当に職場の店でいいのか?」と立ち並ぶ飲食店を不服そうに見回した。
「いいのいいの。なんでも美味しそうに見えちゃうんだもん。それにここにあるご飯屋さんも十分に美味しいよ。……あっ、あれ!お野菜たっぷりだしヘルシーそうだしあんなのが食べたい!」
妊夫の優等生ぶったチョイスをするラルに「はあ?オヤサイ?ヘルシー?」とスーは噴き出した。好き嫌いが多く肉しか食べないラルは百戦錬磨の里親からも「ラルの好き嫌いは手に負えない」と食事に関して匙を投げられていたほどだった。
「お前が野菜とかヘルシーとか言い出すなんてよっぽどだよな」
メニュー表を差し出しながら未だににやけているスー。ラルは唇を尖らせて「本当においしいって思ってるもん」と季節のお野菜御膳を注文した。
「妊娠すると味覚が変わるって言うじゃない?多分それじゃないかな?今はちゃんと野菜食べてるよ。料理だってしてるんだから!」
「はあ~……。あのラルがねえ~……」
実際は、ミメイの見よう見まねでブロッコリーを茹でているだけなのだが。フリルレタスにベビーリーフ、アボカドにトマト、コーンに蒸し鶏の乗ったサラダを満面の笑みで頬張ればスーは感嘆の声を上げた。
「あれぇ?クロネぇ、あん時のアイツじゃね~?」
間延びした高い声にラルは三角の耳を尖らせた。視線をやれば斜め向かいのテーブルに座ったシロノがクロネの手の甲を指でつついている。ラルとクロネはぎくしゃくしながら「どうも……」「奇遇だな」と言葉少なに挨拶を交わした。
「ちょっと待ってぇ!ビジュの爆発してるワンちゃんがいるんですけどっ!」
ラルの向かいに座るスーを見つめ大きな瞳をハートにするシロノ。カツ丼のカツを頬張ろうと大口を開けていたスーは「へ?」と間抜けな声を上げた。
「うち、シロノ!一緒に食べてい~い?ね、ワンちゃんは何てお名前~?」
キョドキョドし始めるスーにぴったりと身体を寄せるシロノ。中高一貫教育の男子校育ち、かつ理系一筋のスーは突如現れたギャルに怯え切っている。
「すまない。シロノは眼鏡の雄イヌに目がなくてな。同席しても構わない?」
ラルの隣へやって来るクロネの為に荷物をどけると、彼女は「恩に着る」と頭を下げた。
「お腹の赤ちゃんは元気か」
降って湧いた話題にラルは固まった。シロネに腕を抱かれたスーは顔を真っ赤にして別の意味で固まっている。
「うん。元気だよ。安定期にも入ってつわりも落ち着いたんだ」
「そうか。それはよかった。……この間は無礼なことを言ってすまなかった」
クロネはアジフライ定食に箸をつけながらもそもそと謝罪した。「いや、僕こそ、シロノさんにぶつかっちゃって」ラルも彼女に続いて頭を下げた。
「お腹の子がミメイの子というのは事実か」
波一つ無い声音で尋ねられ、ラルはこっくりと頷いた。
「そうか。アイツがそんなに無責任なヤツだったとは……」
Cカールの睫毛の向こうで瞳が物憂げに歪む。その表情に呆れの色が見て取れてラルは思わず「クロネさんはミメイ君のことがすきなんじゃないの?」とかねてから抱いていた疑問をぶつけてしまった。
「うちが?ミメイを?……は!そんなわけがあるか。アイツとはチビの頃からの腐れ縁だ。うちの母親はシングルなんだが、“リカさん”に世話になりっぱなしでな。その恩もあってうちらがアイツのシモの管理をしているというわけだ。アイツ、雌関係においては放っておくと碌なことがないから」
つっけんどんに話すクロネは苦虫を噛み潰すようにして沢庵を咀嚼している。「リカさん」気になった名前を呟けば、シロノが面をこちらへ向けた。
「リカさんはミメイのママだよぉ。獣人街一の美ネコって言われてるくらい綺麗なロシアンブルーなんだあ~」
「クラブのママと言えば最近は雇われが多いが、リカさんは自分の店を持ってる。夜の店を切り盛りしながら女手一つで十匹の獣人を育て上げた立派なひとだよ」
ミメイの言い草とは全く違う印象にラルは瞳を瞬かせた。ラルの戸惑いの元凶に気が付きクロネは呆れたように笑った。
「アイツ、お前にまでリカさんのことを悪く言ってたみたいだな」
「いや、そんなことは……」
「隠さなくていい。昔からそうなんだ。仕方ない部分もある。アイツはあれで一番上の兄貴で、散々家のことをやらされてきたから。下のチビたちなどあいつが育てたようなものだ。……今はまあ、遅れて来た反抗期ってところだな」
ラルは彼が小さな弟妹の面倒を見ていたことに驚き、けれど考えてみれば思い当たる節はいくらでもあった。蹲っている見ず知らずのネコに声を掛けたり、早朝から手料理を振舞ったり……。気まぐれとはいえ面倒見が良くなければあんなことはしないだろう。
「お前たち、番になるのか」
投げられた直球に今度こそラルは目玉をひん剥いた。「い、いや、そういうつもりはないよ。僕はただ彼に子種を分けてもらっただけで」弁解の為に口にした言葉にクロネは「それはどういう意味だ?」と声を固くした。
「僕、一匹でこの子を育てようって思ってる。ずっとずっと、自分と血のつながった家族が欲しかったんだ。この子がお腹に来てくれて本当にしあわせ。ミメイ君には感謝してもしきれない。……でも、番にはなれない。あくまで彼は子種を分けてくれたひと。この子とは何の関係ない」
「関係ないわけがないだろう。お前も言っているじゃないか。この子はミメイの子だと」
「そうだけど、僕のお腹に来た時点でこの子は僕の子なんだ。この子はミメイ君の手を離れてるんだよ」
「お前の言っている意味が分からない。その考えも願いも完全にお前のエゴだろう。お腹の子はお前をしあわせにする為の道具じゃない」
「……分かってもらえないかもしれないけど、僕は本気だよ。この子を道具だなんて思ったことは一度もない」
睨み合い応酬し始める二匹に「まあまあまあ~」とシロノが割って入る。クロネは眉を吊り上げて視線を斜め下へ投げた。
「ミメイには迷惑かけないって言ってるんだからいいんじゃね~?ミメイもこれに懲りてしばらくは夜遊びもマシになるだろうしぃ~」
「うちが言いたいのは、そういうことじゃ……」
クロネは言いかけた言葉を溜息に変換し平常の眼差しでラルを見つめた。
「アイツ、うちが頼んだものをお前に持って行ってくれたんだろうな」
ラルは昨晩の贈り物のことを思い出し頷いた。「そうか」クロネは安堵したように表情を緩ませラルに向き直った。
「ミメイは……、我儘で、ひねたところがあって、未だに母親のことを他人にネチネチ言うくらい幼くて、ちょっとアホで、だけど……、悪いヤツじゃない。それはうちが保証する」
「うん」
クロネの瞳がはたとして、ラルもはたとする。彼女の言葉に思わず相槌を打ってしまい、ラルは咳払いをして動揺を濁した。涼しげな美貌の彼女は薄く微笑み「行くぞシロノ」とスーに絡みついているシロノの腕を引っ張った。
「ミメイをよろしく頼む。何か粗相があればうちらに言え。アイツの尻を引っ叩く絶好の口実になる」
ニヒルに笑ったクロネはヒールを鳴らして店を出て行った。「クロネぇ、待ってえ!……スー君!また会いに来るからねぇ~。ばいばあい」シロノも続いてクロネの後を追った。
「あのロシアンブルーにあれからも会ってるのか?」
気を取り直したスーがラルに尋ねたが、ラルの瞳はスーを見ているようでそうでなかった。
自分にも、ミメイにも、同じような過去がある。
誰かの愛情を独占する経験に欠いた幼少期。ちゃんと愛されていたはずなのに、十分に愛されなかったなどと、一の寂しさを十の悲しみに変換してしまう心の癖。心から欲しいものを、真っ直ぐには求められずに、他人から理解の得られない方法で手に入れようとする浅はかな思考……。
ラルの腹の中できゅるんと何かが回転する。
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