エゴイスト

神風団十郎重国

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30話

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べとべとのそれを拭き終わる頃にはしっとりとまた濡れてきていたが私はリードを引いて部屋に戻った。
まだまだ時間はあるがさっきのでとても機嫌が良かった私は綾乃の手の拘束を取りながら聞いてやった。

「綾乃何かしたいことある?次は綾乃のしたい事してあげる」

ベッドに座って尋ねると綾乃は迷わずに答えた。

「もっとナギちゃんとキスしたい……。さっきできなかったから……」

「また?まぁ、いいけど。じゃあ、おいで綾乃」

「うん…!」

キスなんかどうでもいいけど可愛い犬がしたいならいいだろう。すぐに寄ってきた綾乃は私の首に抱き付いてキスをしてきた。キスよりももっと愉しい事をしているのに綾乃のこの拘りはよく分からない。性に開放的になってきているくせにこれだけで満足するとは思えないのに。何度かキスをしてから綾乃は愛しげに呟いた。

「ナギちゃん好き…」

「うん。私も」

「本当に大好きだよ」

「私もだよ綾乃」

私が言ったから前よりも好きだと言う綾乃は愛らしくて腰に腕を回した。密着する綾乃は嬉しそうに笑うとまたキスをしてきた。だけど唇を離した時には興奮したような飢えたような顔色に変わる。

「……ナギちゃん」

「なに?」

「……もっとしよう?あのディルド入れたい……」

「うん、いいよ。じゃあ、また自分でやりな?今日もまた見ててあげるから」

「うん……」

あれだけやったのにまだまだ足りない綾乃に笑いながらこないだのディルドを用意した。床に吸盤の部分を張り付けて私は綾乃に目隠しをすると促した。

「ほら、入れていいよ?ちゃんと腰振らないとダメだからね?」

「うん」

私はディルドを手探りで触る綾乃を眺めながらベッドに座って足を組んだ。足元の犬は自分でディルドを触りながらもう濡れているそこにあてがう。さぁ、今日はどうやってよがるかなぁ……?早く笑える綾乃を見せて……?綾乃を見て笑っていたら私の目の前でディルドを入れる綾乃は気持ち良さそうにゆっくりと根本まで入れた。

「はぁ……、んっ……はっぁ……」

「綾乃、早く動いて?」

「あぁっ!!!んっ……はぁ……あっ…」
 
入れた気持ちよさに動きを止めた綾乃を用意していたシリコンでできた黒い乗馬用の鞭で叩いた。
先端のみに馬蹄型の黒い平たいシリコンが付いてるだけなのに軽く叩いただけで軽快な打撃音が響く。
音も興奮を誘うが綾乃が快楽に体を震わせているのが何ともそそられる。あぁ、愉しい……。

「ちゃんと動かないと叩くよ?」

「う、うん……。動くから……待って……」

「なんで?待てないから早くしてよ」

「んっ!!あっ、はぁ……んっ、分かった、から……」

もう一度鞭を振るえば綾乃はまたよがりながら腰を動かし始めた。だけど感じているみたいで動きが悪い。私は笑いながらまた鞭を振るった。

「あぁっ!!はぁ……はぁ、はぁ……」

「ねぇ、動けって言ってんじゃん。早く動いて?」

「う、うん……。ごめんなさい……んっ、動くから……あっ、はぁ、はぁ……」

やっとちゃんと腰を振りだした綾乃に思わずもっと笑ってしまう。腰を振りながら小刻みに震える綾乃はもう何度かイっている。でも、私が命令したから腰を振るのを止めないのが躾のおかげか。ぬちゃぬちゃと出し入れする綾乃を見ながら楽しんでいたら綾乃は仰け反りながらまた動きを止めた。

「あっ!はぁ!……はぁ、はぁ、……ナギちゃん、ご、ごめんなさい……今、イっちゃって……」

「そんなの知らないよ」

「うっぁあ!!んっ!はぁ……んっ、はぁ……」

軽く叩けば綾乃は衝撃に腰を震わせる。思った以上に愉しくてしょうがないよ綾乃。綾乃は本当に可愛いくて堪らない。私は優しく言ってやった。

「綾乃?あんまり止まってると今日もう止めるよ?」

「え?……や、やだ……ごめんなさい……」

「じゃあ、早く動いてよ?萎えるんだけど」

「うん、分かった……。ごめんねナギちゃん。すぐ、動くから……はぁ、はぁ……」

玩具がやっと玩具らしく動き出した。腰を振る綾乃は快感に声を漏らしながらも一心不乱に腰を振る。
綾乃のが滴っているが笑えるし、振れば振るだけ床を汚している。コイツはどんだけ好きなんだよ。
私は無様な綾乃を見つめながら笑っていた。

こんな姿を晒してるのに私の言う事にはちゃんと従うのがとてつもない優越感だった。
この私がコントロールしている。私のコントロール下に綾乃がいる。人を操るって、この世で一番愉しいなぁ……。
私は一人でやっている綾乃に改めて聞いてやった。

「綾乃、私の事好き?」

「んっ!んっ!んっ!はぁ…好き……!だよ…!」

「本当?こういう事しても好き?」

「あぁっ!!んっ!はぁ!……はぁ、はぁ……」

また綾乃を鞭で叩いて反応を伺う。叩くと電撃でも走ったかのように震える綾乃が愛らしい。さぁ、早く答えろよ。私を満足させる答えを言ってみろ。
動きが止まった綾乃は私にはっきりと言った。

「んっ、はぁ……好きだよ。大好きだよナギちゃん……」

「そっか。綾乃はこういうの大好きだもんね?今日はきつめにやろうと思ったのに綾乃さっきから叩くと気持ち良さそうじゃん」

また叩きつければ腰が小刻みに震える。もっと言ってよ綾乃?まだそれだけじゃ私は満足しない。

「んんっ!!はぁ、はぁ……うん……。痛いの……気持ちいいから……」

「もう床に足れてるもんね?何回もイってるし。全部見えてるしバレてるのに恥ずかしくないの?……あぁ、でも、綾乃はそういうの見られた方がいいんだったね」

「……うん。ナギちゃんに見られてるって思うと、疼いて、興奮する……」

「ふーん。一人でするより気持ちいい?」

「うん…!気持ちよくて、もっと見ててほしい……。ナギちゃん、喜んでくれるから……」

「そっか……」

バカな綾乃は飼い主をよく見ていたと言う事か。
……よくできたじゃん。私の躾が効いている。コイツは本当に期待を裏切らない。よくここまで可愛い玩具になったもんだよ。悦びに鼻で笑いながら私は高まる高揚感にまた試すように優しく言った。

「じゃあ、今度は外でやろっか?誰かに見られそうな場所でさ、玩具入れながら歩いたり……」

「それは、やだ……。私、ナギちゃんと二人っきりじゃないとやだ…」

「どうして?」

よくできた私の玩具は私の言葉に頷かない。
それもそうだよね。綾乃は怖くて嫌だったから私の元に逃げてきたんだし。返答はなんとなく分かっていても嫌がる綾乃を見ていたいからまだ頷かない。

「ナギちゃん以外に見られたりしたくない……。ナギちゃんしか好きじゃないからやだ」

「見られるのがいいくせにやなの?」

「それはナギちゃんだけだもん……。ナギちゃんじゃないと、全部やだ……。気持ちよくないし、怖い……」

「そんなに嫌なんだね綾乃」

珍しく嫌がる綾乃は本当に嫌そうだからにやけてしまう。あれがまだ綾乃には効いている。私の玩具に私が傷を付けているのに綾乃は私をこうやって盲目的に好きでいる。可愛い可愛い綾乃に近付いて私はまるで気遣うように頭を撫でた。

「あの事まだ思い出す?」

「ううん。今はナギちゃんのおかげで大丈夫だよ。もう、だいぶ忘れてる」

「そっか。よかった」

「ナギちゃん……抱き締めてほしい…」

「ん、いいよ」

裸の綾乃を抱き締めると綾乃も私の首に腕を回してきた。きつく抱き付いてくる綾乃に優しく抱き締めて背中を擦ってやると綾乃は耳元で呟いた。

「ナギちゃん好き……。ナギちゃんだけ大好きだよ。愛してるよ……」

「私も綾乃大好きだよ」

「うん。嬉しい……。私、ナギちゃんの事いつも頭から離れないの……ナギちゃん見てると疼いてくるのに、見てたくなっちゃうし…、くっついてると嬉しいのに、気持ちよくなる……」

「そんなに?」

「うん。ナギちゃん優しくて、…んっ、私の事…考えてくれるから…はぁ、…大好きだよ。一番……んっ、はぁ……好き」

話ながら腰を動かしだした綾乃はもう盛りだしたようだった。私に対する好意は増して、快感は私がくれるものだと思っている。もう躾はいらないくらい頭の方は済んでいる。私をとっくに飼い主と認識してそれらしい思考回路ができあがっているのだ。
飼い主の私としては実に喜ばしい事だった。私はご褒美と言わんばかりに綾乃の腰を掴むと強引に動かしてやった。

「んっ!あっ!ナギちゃん!…激しい……!また、イっちゃうから……」

「いいよイって。今日はもっと気持ちよくしてあげるから」

「あっ!あっ!あっ!ナギちゃ…本当にぃ!…んっはぁ……んんっ」

喘ぐ綾乃の唇を奪って貪るようにキスをする。
私が好きとか……本当笑える。マジでうけるんだけど。
こうなるようにしたの誰だと思ってんの?全部仕組まれてるのに気付きもしないなんて頭弱すぎだろ。その好きは強制的に覚えさせられてるんだよ?私が散々教えて言わせてやった結果だよ。

おまえは動物みたいに刷り込まれてんだよ。


綾乃の理解度の低さが愉快で仕方ない。
私だけの私が操作する可愛い玩具が本当に愛おしい。
キスをしながら綾乃の腰を強制的に動かし続けているのに綾乃は私にしがみつくように抱き付いて腰を震わせているだけだし、快楽を求めるだけの犬の姿に背筋が振るえそうなくらいぞくぞくする。


あと本当にもう少しだ。私の理想とする玩具はもう少しでできる。私の思い描いている玩具に近付いている綾乃はもう少しで完成する。
完成したらもっと可愛い首輪を買っていろんな玩具を与えてやろう。綾乃が喜ぶような物を。
そしたらはしたなく興奮して足らしながらよがるだろう。犬らしく、玩具らしく無様に。

私はその後も強引に綾乃で遊んでやった。
感じすぎて泣いて嫌がっても無視をして続ける行為は実に愉しくて堪らなかった。綾乃は何度もイっているのに最後の最後まで私を愛しげに呼んで純粋な愛情を向けていた。
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