101 / 152
101 颯・・辛かったな
しおりを挟む
「フレイアさん……加護がなくなったらどうなるんですか?」
俺は移動しながら聞いてみた。
フレイアはポーン、ポーンと跳ねながら走っている感じだ。
「まずは、寿命だな。 その交配した種族の寿命になる。 エルフは長命種族で、だいたい500年くらいは生きるからな。 あとは、魔法などの制限を受け、初級くらいしか使えなくなるんじゃなかったかな? 私もはっきりとはわからないんだ」
なるほど。
そりゃ、デメリットが大きいな。
そして、女系で男が生まれない。
エルフ族こそ男に免疫がないのかも?
そんなことを考えたりもした。
あとは他愛ない会話をしながら移動。
……
…
すぐに俺の家が近づいてくる。
そのうち、いろいろと聞いていこう。
今はこのエルフをどう紹介すればいいのか。
その方が気になる。
「フレイアさん、もうすぐ私の家なのですが、その首後ろのフードを被ってもらえませんか?」
「ん? どうしてだ?」
「い、いえ……先ほども言ったように、この星の住人はエルフなど見たこともないのです。 なんというか……その反応が怖いのですよ」
俺もどう説明していいのかわからない。
「ふむ・・ま、いいだろう」
フレイアは素直にフードを頭にかけていた。
耳はきれいに隠れているが、その美人さは余計に引き立つような気がする。
ん?
俺の元家の前に人が集まっていた。
俺は近づいて行く。
どうしたのかと思ってみていると、颯がそこで座っていた。
まずはご近所さんに挨拶だな。
「あ、こんにちは~」
「あ、町田さん、こんにち・・・」
!!!!!
全員の注目を浴びてしまった。
フレイアが、だ。
ま、そうなるわな。
「あ、俺の友人のフレイアです」
と、とりあえず紹介しておこう。
ただ金髪だからな。
どう説明したものか。
俺がそんなことを考えていると、何やら重い雰囲気を感じた。
だんだんと男の視線がきつくなるのは気のせいではないだろう。
フレイアが近寄って来て、挨拶をする。
「フレイアです、よろしく」
その一言で十分だろう。
男どもみんなの背筋がピンと伸びる。
やられたな。
こんな美人を見たこともないだろう。
後で友人の留学生の子とか何とか言ってごまかそう。
フレイアが俺の方へ近寄って来て、服を引っ張る。
「テツ・・この星の住人って、こんな感じなのか? 気持ち悪いぞ」
小声で言った。
はい、その通りです。
みんな、あなたみたいなのに弱いのですよ。
さて、それよりも颯が気になる。
さっきから座ったまま動いていない。
「颯・・どうしたんだ?」
俺は声をかけてみる。
!!!
颯の目から涙が溢れていた。
手には魔石を持っている。
何があったんだ?
聞くと、颯は外に出て、スラちゃんとウルフと遊ぼうと思ったそうだ。
ウルフが普通の大きさに戻った時に、ご近所の人がワーウルフがいると思ったらしい。
即、討伐されたという。
まさかテイムされてるとは思わなかったようだ。
ご近所さんは悪くない。
颯も悪くない。
俺は言葉を失った。
するとフレイアが颯の横に行き、そっとしゃがみこむ。
「君・・その魔物が大好きだったんだね」
颯はうなずいていた。
「ちょっと、お姉さんにその魔石、見せてもらえるかな?」
颯は言うがままに魔石をゆっくりとフレイアに差し出した。
フレイアはそのまま、その魔石に触って目を閉じる。
フレイアの魔石に触れてるところが光っている。
「・・なるほど・・ウルフっていうんだ」
フレイアは目を閉じたまま言う。
颯はまたうなずく。
!!
颯は、名前なんて一言も言ってないぞ!
俺は驚きつつも見ていた。
ご近所さんたちも、やや離れたところで嫁と一緒に颯とフレイアを見ている。
「君、名前は?」
フレイアは優しく聞く。
「颯・・」
「そう、ハヤテね。 ハヤテ・・ウルフはハヤテがとても好きだって。 短い時間だったけど、楽しかったって言ってるよ。 もうすぐ、いなくなるけど、ありがとうだって・・」
フレイアはそう言って颯を見つめた。
「ほんと? ウルフはそう言ってるの?」
フレイアは大きく頷く。
「ありがとう、お姉さん」
颯は涙を拭き、立ち上がる。
フレイアにお礼を言うと、魔石を持ったまま家の中へ入って行った。
その様子を見ていたご近所さんもホッとしたようだ。
頭を下げたり、すみませんとか言葉が聞こえたりした。
嫁も気にしないでくださいとか言ってたような気がする。
ただ、男の目線は俺に殺気を込めているよな。
ご近所さんを見送ると、嫁がフレイアに礼を言っていた。
「ありがとうございます」
フレイアは微笑んで返す。
「で、パパさんは何してたの? それに、この人誰?」
嫁が厳しい目線で聞く。
俺の心を奪ったエルフです。
心の声です、はい。
「え、いや、その・・アニム王の知人だそうだ。 先ほど転移してきたらしい。 颯も落ち着いたようだし、じゃあな」
俺はそう言ってばあちゃんの家に戻る。
優はフレイアに見とれていたようだ。
だろ?
美人だろ?
だが、これからどうやって説明しようかと俺は悩み始めていた。
俺は移動しながら聞いてみた。
フレイアはポーン、ポーンと跳ねながら走っている感じだ。
「まずは、寿命だな。 その交配した種族の寿命になる。 エルフは長命種族で、だいたい500年くらいは生きるからな。 あとは、魔法などの制限を受け、初級くらいしか使えなくなるんじゃなかったかな? 私もはっきりとはわからないんだ」
なるほど。
そりゃ、デメリットが大きいな。
そして、女系で男が生まれない。
エルフ族こそ男に免疫がないのかも?
そんなことを考えたりもした。
あとは他愛ない会話をしながら移動。
……
…
すぐに俺の家が近づいてくる。
そのうち、いろいろと聞いていこう。
今はこのエルフをどう紹介すればいいのか。
その方が気になる。
「フレイアさん、もうすぐ私の家なのですが、その首後ろのフードを被ってもらえませんか?」
「ん? どうしてだ?」
「い、いえ……先ほども言ったように、この星の住人はエルフなど見たこともないのです。 なんというか……その反応が怖いのですよ」
俺もどう説明していいのかわからない。
「ふむ・・ま、いいだろう」
フレイアは素直にフードを頭にかけていた。
耳はきれいに隠れているが、その美人さは余計に引き立つような気がする。
ん?
俺の元家の前に人が集まっていた。
俺は近づいて行く。
どうしたのかと思ってみていると、颯がそこで座っていた。
まずはご近所さんに挨拶だな。
「あ、こんにちは~」
「あ、町田さん、こんにち・・・」
!!!!!
全員の注目を浴びてしまった。
フレイアが、だ。
ま、そうなるわな。
「あ、俺の友人のフレイアです」
と、とりあえず紹介しておこう。
ただ金髪だからな。
どう説明したものか。
俺がそんなことを考えていると、何やら重い雰囲気を感じた。
だんだんと男の視線がきつくなるのは気のせいではないだろう。
フレイアが近寄って来て、挨拶をする。
「フレイアです、よろしく」
その一言で十分だろう。
男どもみんなの背筋がピンと伸びる。
やられたな。
こんな美人を見たこともないだろう。
後で友人の留学生の子とか何とか言ってごまかそう。
フレイアが俺の方へ近寄って来て、服を引っ張る。
「テツ・・この星の住人って、こんな感じなのか? 気持ち悪いぞ」
小声で言った。
はい、その通りです。
みんな、あなたみたいなのに弱いのですよ。
さて、それよりも颯が気になる。
さっきから座ったまま動いていない。
「颯・・どうしたんだ?」
俺は声をかけてみる。
!!!
颯の目から涙が溢れていた。
手には魔石を持っている。
何があったんだ?
聞くと、颯は外に出て、スラちゃんとウルフと遊ぼうと思ったそうだ。
ウルフが普通の大きさに戻った時に、ご近所の人がワーウルフがいると思ったらしい。
即、討伐されたという。
まさかテイムされてるとは思わなかったようだ。
ご近所さんは悪くない。
颯も悪くない。
俺は言葉を失った。
するとフレイアが颯の横に行き、そっとしゃがみこむ。
「君・・その魔物が大好きだったんだね」
颯はうなずいていた。
「ちょっと、お姉さんにその魔石、見せてもらえるかな?」
颯は言うがままに魔石をゆっくりとフレイアに差し出した。
フレイアはそのまま、その魔石に触って目を閉じる。
フレイアの魔石に触れてるところが光っている。
「・・なるほど・・ウルフっていうんだ」
フレイアは目を閉じたまま言う。
颯はまたうなずく。
!!
颯は、名前なんて一言も言ってないぞ!
俺は驚きつつも見ていた。
ご近所さんたちも、やや離れたところで嫁と一緒に颯とフレイアを見ている。
「君、名前は?」
フレイアは優しく聞く。
「颯・・」
「そう、ハヤテね。 ハヤテ・・ウルフはハヤテがとても好きだって。 短い時間だったけど、楽しかったって言ってるよ。 もうすぐ、いなくなるけど、ありがとうだって・・」
フレイアはそう言って颯を見つめた。
「ほんと? ウルフはそう言ってるの?」
フレイアは大きく頷く。
「ありがとう、お姉さん」
颯は涙を拭き、立ち上がる。
フレイアにお礼を言うと、魔石を持ったまま家の中へ入って行った。
その様子を見ていたご近所さんもホッとしたようだ。
頭を下げたり、すみませんとか言葉が聞こえたりした。
嫁も気にしないでくださいとか言ってたような気がする。
ただ、男の目線は俺に殺気を込めているよな。
ご近所さんを見送ると、嫁がフレイアに礼を言っていた。
「ありがとうございます」
フレイアは微笑んで返す。
「で、パパさんは何してたの? それに、この人誰?」
嫁が厳しい目線で聞く。
俺の心を奪ったエルフです。
心の声です、はい。
「え、いや、その・・アニム王の知人だそうだ。 先ほど転移してきたらしい。 颯も落ち着いたようだし、じゃあな」
俺はそう言ってばあちゃんの家に戻る。
優はフレイアに見とれていたようだ。
だろ?
美人だろ?
だが、これからどうやって説明しようかと俺は悩み始めていた。
10
あなたにおすすめの小説
異世界では地味な俺が、なぜか神々に最愛されて無双してる件
fuwamofu
ファンタジー
平凡な高校生・桐生ユウは、女神の手違いで異世界に転生した。
チートもスキルも貰えず、冒険者登録すらままならない落ちこぼれ……のはずだった。
しかし周囲の異常な好感度、意味不明な強運、そして隠された神格スキルによって、ユウは「無自覚に全能」な存在へと覚醒していく。
気づけば女神も姫騎士も魔王娘も彼に夢中。誤解と崇拝が加速する中、ユウの“地味な日常”は世界を揺るがす伝説になっていく。
笑いあり、胸キュンあり、ざまぁありの最強(なのに本人だけ気づいてない)異世界ファンタジー開幕!
やがて最強に至る弾丸付与術士の成り上がり
彼方
ファンタジー
2035年の日本では、多数出現したダンジョンを探索する探索者という職業が大きな注目を集めていた。ダンジョンを探索することは大きな危険も伴うが、地球では本来手に入らない希少な資源を入手することができるため、日本を含め世界各国はダンジョン資源の獲得に力を入れていた。
そうした世界の中で平均的な探索者として活動していた加賀優斗は、親友である木場洋輔から突然パーティを追放されてしまう。優斗は絶望し失意の底に沈むが、不治の病に侵された妹を助けるために行動を開始する。
これは、実力も才能もない一人の青年が努力と工夫によって世界最強へと上り詰めるまでの物語。
俺の家に異世界ファンタジーガチャが来た結果→現実世界で最強に ~極大に増えていくスキルの数が膨大になったので現実世界で無双します~
仮実谷 望
ファンタジー
ガチャを廻したいからそんな理由で謎の異世界ガチャを買った主人公はガチャを廻して自分を鍛えて、最強に至る。現実世界で最強になった主人公は難事件やトラブルを解決する。敵の襲来から世界を守るたった一人の最強が誕生した。そしてガチャの真の仕組みに気付く主人公はさらに仲間と共に最強へと至る物語。ダンジョンに挑戦して仲間たちと共に最強へと至る道。
ガチャを廻しまくり次第に世界最強の人物になっていた。
ガチャ好きすぎて書いてしまった。
おっさん冒険者のおいしいダンジョン攻略
神崎あら
ファンタジー
冒険者歴20年以上のおっさんは、若い冒険者達のように地位や権威を得るためにダンジョンには行かない。
そう、おっさんは生活のためにダンジョンに行く。
これはそんなおっさんの冒険者ライフを描いた生活記である。
神々のダンジョン~チートスキル【アイテムボックス】と【鑑定】でアラフォーおっさんは成り上がる~
葵はるか
ファンタジー
「少子化で、八百万の神々の力が衰えるどころか滅亡しそうです! ですので、氷河期世代を救います!」
国会に突如、降臨した絶世の美少女である天照大御神は、氷河期世代を救うために日本中に日本人専用のダンジョンを作りだすことを宣言するのであった。
会社に一方的にクビにされた佐藤和也も、日本中に発生したダンジョンへ生活の糧を得るために潜ることになったのであった。
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる