改:どうやら異世界ではないらしいが、魔法やレベルがある世界になったようだ

ボケ猫

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137 じいちゃん、段々と重要度を増していくよな

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ウルダがじいちゃんとの会話が終わったようで、隣の部屋から出てきた。
じいちゃん、少し疲れている感じがするが……。
ん?
じいちゃんのほっぺにキスマークがいっぱいあるぞ。

ウルダって、確かサキュバスだったよな?
じいちゃん、まさか生気を吸い取られ・・てないよな。
いや、そんな感じじゃない。

「おぉ、テツ。 御父上に斧を打ち直してもらったら、凄まじいものになったぞ。 ドワーフ以上だな」
ウルダが嬉しそうに声をかけてきた。
なるほど、それでか。
じいちゃん、役得だな。

「ウルダよ、それほどか」
ルナがその言葉に反応した。
「はい、ルナ様。 これを見てください」
ウルダが斧を取り出した。
だからウルダさん、この部屋でそのでかい斧を出すなって。

あれ?
一回りというか、二回りくらい小さくなってないか?
しかし、その大きさに反比例して力強さを感じる。
じいちゃん、一体何をしたんだ?

ルナがその斧を手にして驚いていた。
「ウルダよ、これはまた・・」
「はい」
どうやらすごいものらしい。
俺も鑑定をしてみた。
!!!
☆が4つ。
☆:ウルダ専用武器
☆:時空振
☆:自己修復
☆:固有結界

ルナが立ち上がり、じいちゃんのほうへ近寄っていった。
「テツの御父上よ……」
そう声をかけ、ウルダのほうを向いた。
それを見たウルダが、自分の頭の角をポキッと折ってルナに手渡す。
ルナがそれを手に取り、何やら詠唱していた。
ルナの手の平のところから紫色のきれいな光があふれる。
その光が収まると、ペンダントが出来ていた。

ルナはそのペンダントをじいちゃんにかける。
じいちゃんは動かない。
「このペンダントは、まぁ言ってみれば、VIPに対するパスみたいなものです。 どこにいても、我が種族の加護と保護を得ることができるでしょう。 どうぞ、お受け取りください」
ルナさん、やけに丁寧な対応だな。
じいちゃん、あんた一体何者なんだ?
俺なんか問題にならないくらいに、重要度を増してくるよな。
フレイアのレイピアにもあったが、固有結界ってどんなものなのだろう?
自分の有利なフィールドを形成するのだろうか?

目線を移動させると、じいちゃんがお礼を言っていた。
ルナは会釈をすると、俺達のほうへ近寄って来る。
「テツよ、御父上は素晴らしい職人だな」
ルナが声をかけてきた。
「ありがとうございます。 ですが、ルナさん・・ウルダさんの角を折ってしまって大丈夫なのですか?」
俺は少し気になった。
まぁ、普段は髪に隠れてるので目立ちはしないだろうけど。

「問題ないぞ、テツ。 人間でいえば爪みたいなものだ」
ウルダが答えてくれた。
アニム王も言葉をかけてくれる。
「テツ・・御父上のペンダントは、なかなか手に入らないものだよ。 また、他の人には効果も価値もないしね」

どういうことだ?
なかなか手に入らないのはわかる。
だが、他人に価値のないものって・・じいちゃん専用なのか?

「ルナの魔力を宿したペンダント。 テツの御父上にしか加護がないのだよ。 そういう呪念を付加したものだと思う。 ですよね、ルナ?」
アニム王が聞くと、ルナは微笑みながら回答をする。
「さすがによく知っているな。 そういうことだ」
俺にはどれほどの価値があるかわからないが、良いものなのだろう。
「ありがとうございます、ルナさん、それにウルダさんも・・」
とりあえずお礼を言っておいた。

アニム王がルナの方を向いて言う。
「ルナ、先ほどテツにも少し相談したのだが、街を作ろうと思うんだ。 協力してもらえないだろうか」
アニム王、いきなりだな。
「構わないが、いつから作るんだ?」
ルナも軽いな。
街って、そんなに簡単にできるものなのか?
魔法ってそれほどなのか?
俺はそんなことを思いながら、二人を見ていた。
「今からです」
アニム王が迷うことなく言う。
ブホッ、ゴホ、ゴホ・・。
俺は思わずむせてしまった。

「そうか」
ルナもうなずいている。
ルナさん、あんたも平気だな!
軽く料理を作るんじゃないよな。
街でしょ、街。
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