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第一章 忘れない
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2008年10月31日
湯澤 真希那 誕生(仮名)
お父さんは私が生まれたとき、うれしくて、大泣きしたと話してくれた。
20??年?月?日
離婚
意見が食い違い、そしてお互いにすれ違いを重ねたことから離婚。
そしてすぐにお母さんはシングルマザーとしてがんばった。
でも、それも長くは続かない。
お母さんは早くに
〝新しい彼氏〟
を連れてきた。
りょうた
という名前だった。
私はお母さんのお友だちだと思い込んで、とても仲良くした。幸せだった。遊びに行ったり、おもちゃを買ってくれたり、ご飯を作ってくれたり。
でも、いつのまにかりょうたは消えた。
電話も出ない。
メールも既読無し。
お母さんは一瞬であきらめた。
なんで?好きだったんじゃないの?
なんでそうすぐに
あきらめられるの?
私は分からなかった。
今になっても分からない。
もう、11歳。
なのに、まだ覚えてる。
私はとてもショックだったんだろう。
『りょうたー!どこ行くの~!』
『・・・』
『ねぇ~どこいくのー!!ねぇ~!』
『・・・』
私は
まだ覚えている。
大きなリュックを背負い、
無言で歩いていくその姿を。
その背中を追いかけていったことを。
それから帰ってこなかったことを。
私は、まだ思う。
なんでいなくなったの?
なんで?
りょうた、
ねぇ。
私のこと、覚えてる?
私はまだ、覚えてるよ。
小さいときに。
3さいか、4さい位の時に、悲しみを知ったよ。
男の〝恐怖〟を知ったよ。
あんたのせいで。
お母さんも覚えているだろうよ。
信じていた奴に、裏切られ、そして人間の恐怖を思い知らされたことを。
あんたは忘れているだろう。
そして、新しい女と遊んでいるんだろう。
私は忘れない。
そして認めない。
あんたの存在を。
湯澤 真希那 誕生(仮名)
お父さんは私が生まれたとき、うれしくて、大泣きしたと話してくれた。
20??年?月?日
離婚
意見が食い違い、そしてお互いにすれ違いを重ねたことから離婚。
そしてすぐにお母さんはシングルマザーとしてがんばった。
でも、それも長くは続かない。
お母さんは早くに
〝新しい彼氏〟
を連れてきた。
りょうた
という名前だった。
私はお母さんのお友だちだと思い込んで、とても仲良くした。幸せだった。遊びに行ったり、おもちゃを買ってくれたり、ご飯を作ってくれたり。
でも、いつのまにかりょうたは消えた。
電話も出ない。
メールも既読無し。
お母さんは一瞬であきらめた。
なんで?好きだったんじゃないの?
なんでそうすぐに
あきらめられるの?
私は分からなかった。
今になっても分からない。
もう、11歳。
なのに、まだ覚えてる。
私はとてもショックだったんだろう。
『りょうたー!どこ行くの~!』
『・・・』
『ねぇ~どこいくのー!!ねぇ~!』
『・・・』
私は
まだ覚えている。
大きなリュックを背負い、
無言で歩いていくその姿を。
その背中を追いかけていったことを。
それから帰ってこなかったことを。
私は、まだ思う。
なんでいなくなったの?
なんで?
りょうた、
ねぇ。
私のこと、覚えてる?
私はまだ、覚えてるよ。
小さいときに。
3さいか、4さい位の時に、悲しみを知ったよ。
男の〝恐怖〟を知ったよ。
あんたのせいで。
お母さんも覚えているだろうよ。
信じていた奴に、裏切られ、そして人間の恐怖を思い知らされたことを。
あんたは忘れているだろう。
そして、新しい女と遊んでいるんだろう。
私は忘れない。
そして認めない。
あんたの存在を。
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