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中指
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少し腹が立った。だから、どこかにこの気持ちを発散させる必要があった。ただそれだけ。それだけの理由で金を使った。たった300円の散財。大したことのない額でも、私にとってみれば、物を買ったという事実、ただそれだけで少し気が晴れた。ましてやそれが、生きていくのに必要のない物だとしたら殊更であるのだ。
適当に手に取った指輪。どこにでもある何の変哲もない金色の指輪。少し幅が広すぎるぐらいがこの指輪の特徴であったが、この色だけは賞賛に値するであろう。300円でこの美しい金色ならば、つけていても1000円と偽れるとも思った。銀では駄目なのだ。金でなければならない。人生はいつも誰かとのかけっこであると思う。
生活に不必要な贅沢品は、気分が良い時に身に着けるべきだ。私はそう思う。なので私は、とても仕事がうまくいった日にそいつを意気揚々と中指に嵌めた。邪気から身を守る指だ。
うまくいっている日はうまくいったまま終わりたいものだ。終わりよければ全てよし。始まりが好調でも、終わりが萎びてしまうとよろしくないのだ。
すっとしっくり指に嵌ったそれは、とても外れそうになく、私は安堵して、サイズが間違っていなかったという喜びを噛み締めて友人と街へ繰り出した。
少しの高揚感。いつもと違う右中指の感覚と、心なしか注がれているように見える視線の先の中指が私にとっての幸福であった。
少し違和感を覚えてトイレに行ってみたら、月一族であった。仕方がないと持ってきていたナプキンを取り出した。何となくこうなる予感はしていたが、持ってきておいてよかった。不幸中の幸いというものだ。
自覚してみると腹が痛んでくる。人間は先入観というものに頗る弱いと思った。
手を洗おうと指輪に手をかけてゾッとした。
抜けないのである。
どう回しても力をいれても肉に阻まれ第二関節にすら指輪が届かない。仕方がないと咄嗟にスマホを出し、思いのままに打ち込んで答えを探した。
(指輪 抜けない)
答えが次々と示される中で、出来そうなものから試してみた。
石鹸で滑りを良くして取る。駄目。凧糸で肉を締めて、指を圧迫して取る。これも駄目。
指の浮腫みがいけないのだと気付いて、また文字を打ち込んだ。
(指 浮腫み 取る)
手を心臓より上に上げる。ツボをマッサージする。温める。リラックスする。水を飲んで尿を出すことで浮腫みを取ろうともしてみたが、どれもなかなか即効性に欠けるものばかりで私は内心とても焦っていた。
このまま取れなければどうなるのだろうか、嫌な考えばかりが頭に浮かんで楽しくショッピングなどという気分ではもはやいられなかった。
全く取れる気配のない指輪を見て、本格的に危機を感じた私は家に帰る事にした。
まだまだ友人との楽しき時間を楽しんでいたかったが、夕飯の小籠包は諦めた。
電車に揺られる中、私は猛烈に焦っていた。
もし、一生抜けなければどうなるのだろうか。
私の中指はこの指輪に圧迫され続け、腫れ上がり、最終的には中指の細胞を殺し尽くしてしまうだろう。
そうなれば、切断。
その二文字が私の頭の中を支配した。
家から出る前、指輪なんてしなければよかった。心の底からそう思った。なんであんなに意気揚々と指輪なんかつけてしまたのだろうか。もう少しきちんとサイズを見定めて慎重に行動すべきだったのだ。
なんて馬鹿な事をしたのだ。否、そもそもが300円の散財である。そしてその散財の原因である少しの怒りが全ての悪夢の始まりである。怒りは良くない。最も良くない感情だ。悲しみよりも勝って、いけない心だ。何事も冷静さを欠いてはならないのである。
私は最寄りの駅で電車が止まり、扉が開いた瞬間に駆け出した。
痛む腹も中指を思えばどうってことはなかった。
とにかくこの、この忌々しい指輪をどうにかしなければ、私の中指は壊死してしまう。
そう思って無我夢中で走った。
下着が汗でびしょ濡れになった。ナプキンが汗で蒸れて気持ちが悪い。
私だけが冬の中で夏のようであった。
いつもの帰り道が10倍にも遠く感じられた。ようやくたどり着いた家で、喘ぎ喘ぎ、
「指輪が指から抜けない」
そう半ば縋るように言った。
本格的な指輪との闘いが始まった。
家族も心配して共に闘ってくれた。
ぎゅうぎゅうと糸で指を締め付け、オリーブオイルで手をギトギトに濡らして少しづつ指輪を指先の方に押すのだが、どうやっても第二関節にすら辿り着けない。
このままでは私の指は、私の指は壊死だ。そしてそれが意味するものは切断、それである。
私は必死だった。
もう何が何でもこの指輪を中指から外そうと躍起になるあまり、私の中指が赤黒く変色していることに気が付かなかった。強く押しすぎたのだ。
このままでは壊死を進行させるだけであると思い、急いで指輪を根元まで戻そうと躍起になった。しかし、糸が絡まってうまくいかない。オリーブオイルで手が滑ってうまく糸を掴めない。私は涙目で叫んでいた。
「壊死する!私の中指がこのままじゃ切断だ!」
私が一人で叫び散らしながらどうにか根元まで戻すと、中指は幾分か息を吹き返したようであった。
「病院に行きなさい。」
母がそう言った。懸命だと思った。
外科に自転車を走らせ、息を切らして必死に来た旨を告げた。
「指輪が、指から抜けないんです!」
私は必死だった。
こんなにも狼狽したことがかつて私の人生であったであろうかと思った。
だから、受付の女の冗談めかした面白がるような笑いが、とても癪に触った。
その女は隣の女にも笑いながらこう言っていた。
「指輪が、抜けないそうです。」
私の中指をなんたると心得るか!
私は女に掴みかかりそうになるのを必死で抑えて、ただ祈るように指を擦り乍ら待合室で座っていた。
待っている間は、とてもとても、周りを気にする余裕などなかった。
この外科医にかかっている患者で、今最も早急に処置を受けるべきは私であると全員に叫びたかった。
名前を呼ばれ、診察室に駆け込み、指を見せながら言った。
「指輪が、抜けないんです。」
私は涙目であった。
「これは、切るしかないですね。」
やはり。私はもはや、中指を失う覚悟はできていた。
診察台に寝転ぶように指示され、指示どうりに従って指を先生の方に投げ出し、事がなされるのを片時も見逃さずに見ていた。
先生は最初に小さな刃物のようなものを私の指輪にあてがった。
ここで、私はとても安堵した。
なんだ、切るのは指輪の方か。私はその時天にも昇る気持ちだった。幸福感に包まれ微笑さえ浮かべ、ただ先生、いや、先生というのも烏滸がましいか、私の神のなす業をただ見ていたのである。
「指輪、使えなくなりますけどいいです?」
そう唐突に聞かれ、なんだその愚問はと心から思った。
肯定を力強く示した。
「思いっきりやって下さい。300円なんで」
そう付け加えると、私の神は乾いた笑いを溢した。
いい声だと思った。朗らかな、あくまで単純な笑い。
私の指輪に対しての憎悪に対する笑いである。
この世の指輪という指輪を全て燃やし尽くしてしまおうかと思っていた程である。
これからは、ペアリングではなく、ペアブレスレットやペアネックレスなんかが主流になればいいと思う。
結婚指輪ほど恐ろしいものはないとも思った。あれは絶対に嵌めないとここに誓おう。
この人は私にとって完全な存在である。まさに神そのものである。
ペンチで、先ほどの刃物の車輪のような物で切り開いた隙間をどんどんねじ広げて、私の中指はものの5分程で開放された。その時の感覚はもう言い表せぬ程の安堵である。
尿意を感じて5時間後にようやくトイレに辿り着けたような。忘れていたと思っていた大切な用事が、実は明日だった時のような。そんな安堵では事足りぬ程の壮絶な安堵である。
私はお礼を何度も言って、待合室に戻り、勇者の如く悠々と待合室の椅子に腰掛けた。
私は、やったのだ。やり遂げたのだ。いや、彼はやってくれた。
私の中指を救ってくれたのだ。私はもはや何も怖いものはないように感じた。
今ならいつもはやらないトイレ掃除を1週間やってもいいように思えた。
しばらくすると、私の名前が呼ばれた。
呼び声に応えて、あの気に食わぬ女の受付の元へ行くと、さも当然のように言われた。
「1020円になります。」
私の苦労はこの比にならぬ。
私は酔っ払いのようであった。
これからは、酒なんていらないと思った。
ただちょっときつい指輪を嵌めて、それを取ればいいのだ。
その時の解放感と安堵はとてもとても、1020円には及ばぬ。
しかし私は、この女を好きになれそうにない。
適当に手に取った指輪。どこにでもある何の変哲もない金色の指輪。少し幅が広すぎるぐらいがこの指輪の特徴であったが、この色だけは賞賛に値するであろう。300円でこの美しい金色ならば、つけていても1000円と偽れるとも思った。銀では駄目なのだ。金でなければならない。人生はいつも誰かとのかけっこであると思う。
生活に不必要な贅沢品は、気分が良い時に身に着けるべきだ。私はそう思う。なので私は、とても仕事がうまくいった日にそいつを意気揚々と中指に嵌めた。邪気から身を守る指だ。
うまくいっている日はうまくいったまま終わりたいものだ。終わりよければ全てよし。始まりが好調でも、終わりが萎びてしまうとよろしくないのだ。
すっとしっくり指に嵌ったそれは、とても外れそうになく、私は安堵して、サイズが間違っていなかったという喜びを噛み締めて友人と街へ繰り出した。
少しの高揚感。いつもと違う右中指の感覚と、心なしか注がれているように見える視線の先の中指が私にとっての幸福であった。
少し違和感を覚えてトイレに行ってみたら、月一族であった。仕方がないと持ってきていたナプキンを取り出した。何となくこうなる予感はしていたが、持ってきておいてよかった。不幸中の幸いというものだ。
自覚してみると腹が痛んでくる。人間は先入観というものに頗る弱いと思った。
手を洗おうと指輪に手をかけてゾッとした。
抜けないのである。
どう回しても力をいれても肉に阻まれ第二関節にすら指輪が届かない。仕方がないと咄嗟にスマホを出し、思いのままに打ち込んで答えを探した。
(指輪 抜けない)
答えが次々と示される中で、出来そうなものから試してみた。
石鹸で滑りを良くして取る。駄目。凧糸で肉を締めて、指を圧迫して取る。これも駄目。
指の浮腫みがいけないのだと気付いて、また文字を打ち込んだ。
(指 浮腫み 取る)
手を心臓より上に上げる。ツボをマッサージする。温める。リラックスする。水を飲んで尿を出すことで浮腫みを取ろうともしてみたが、どれもなかなか即効性に欠けるものばかりで私は内心とても焦っていた。
このまま取れなければどうなるのだろうか、嫌な考えばかりが頭に浮かんで楽しくショッピングなどという気分ではもはやいられなかった。
全く取れる気配のない指輪を見て、本格的に危機を感じた私は家に帰る事にした。
まだまだ友人との楽しき時間を楽しんでいたかったが、夕飯の小籠包は諦めた。
電車に揺られる中、私は猛烈に焦っていた。
もし、一生抜けなければどうなるのだろうか。
私の中指はこの指輪に圧迫され続け、腫れ上がり、最終的には中指の細胞を殺し尽くしてしまうだろう。
そうなれば、切断。
その二文字が私の頭の中を支配した。
家から出る前、指輪なんてしなければよかった。心の底からそう思った。なんであんなに意気揚々と指輪なんかつけてしまたのだろうか。もう少しきちんとサイズを見定めて慎重に行動すべきだったのだ。
なんて馬鹿な事をしたのだ。否、そもそもが300円の散財である。そしてその散財の原因である少しの怒りが全ての悪夢の始まりである。怒りは良くない。最も良くない感情だ。悲しみよりも勝って、いけない心だ。何事も冷静さを欠いてはならないのである。
私は最寄りの駅で電車が止まり、扉が開いた瞬間に駆け出した。
痛む腹も中指を思えばどうってことはなかった。
とにかくこの、この忌々しい指輪をどうにかしなければ、私の中指は壊死してしまう。
そう思って無我夢中で走った。
下着が汗でびしょ濡れになった。ナプキンが汗で蒸れて気持ちが悪い。
私だけが冬の中で夏のようであった。
いつもの帰り道が10倍にも遠く感じられた。ようやくたどり着いた家で、喘ぎ喘ぎ、
「指輪が指から抜けない」
そう半ば縋るように言った。
本格的な指輪との闘いが始まった。
家族も心配して共に闘ってくれた。
ぎゅうぎゅうと糸で指を締め付け、オリーブオイルで手をギトギトに濡らして少しづつ指輪を指先の方に押すのだが、どうやっても第二関節にすら辿り着けない。
このままでは私の指は、私の指は壊死だ。そしてそれが意味するものは切断、それである。
私は必死だった。
もう何が何でもこの指輪を中指から外そうと躍起になるあまり、私の中指が赤黒く変色していることに気が付かなかった。強く押しすぎたのだ。
このままでは壊死を進行させるだけであると思い、急いで指輪を根元まで戻そうと躍起になった。しかし、糸が絡まってうまくいかない。オリーブオイルで手が滑ってうまく糸を掴めない。私は涙目で叫んでいた。
「壊死する!私の中指がこのままじゃ切断だ!」
私が一人で叫び散らしながらどうにか根元まで戻すと、中指は幾分か息を吹き返したようであった。
「病院に行きなさい。」
母がそう言った。懸命だと思った。
外科に自転車を走らせ、息を切らして必死に来た旨を告げた。
「指輪が、指から抜けないんです!」
私は必死だった。
こんなにも狼狽したことがかつて私の人生であったであろうかと思った。
だから、受付の女の冗談めかした面白がるような笑いが、とても癪に触った。
その女は隣の女にも笑いながらこう言っていた。
「指輪が、抜けないそうです。」
私の中指をなんたると心得るか!
私は女に掴みかかりそうになるのを必死で抑えて、ただ祈るように指を擦り乍ら待合室で座っていた。
待っている間は、とてもとても、周りを気にする余裕などなかった。
この外科医にかかっている患者で、今最も早急に処置を受けるべきは私であると全員に叫びたかった。
名前を呼ばれ、診察室に駆け込み、指を見せながら言った。
「指輪が、抜けないんです。」
私は涙目であった。
「これは、切るしかないですね。」
やはり。私はもはや、中指を失う覚悟はできていた。
診察台に寝転ぶように指示され、指示どうりに従って指を先生の方に投げ出し、事がなされるのを片時も見逃さずに見ていた。
先生は最初に小さな刃物のようなものを私の指輪にあてがった。
ここで、私はとても安堵した。
なんだ、切るのは指輪の方か。私はその時天にも昇る気持ちだった。幸福感に包まれ微笑さえ浮かべ、ただ先生、いや、先生というのも烏滸がましいか、私の神のなす業をただ見ていたのである。
「指輪、使えなくなりますけどいいです?」
そう唐突に聞かれ、なんだその愚問はと心から思った。
肯定を力強く示した。
「思いっきりやって下さい。300円なんで」
そう付け加えると、私の神は乾いた笑いを溢した。
いい声だと思った。朗らかな、あくまで単純な笑い。
私の指輪に対しての憎悪に対する笑いである。
この世の指輪という指輪を全て燃やし尽くしてしまおうかと思っていた程である。
これからは、ペアリングではなく、ペアブレスレットやペアネックレスなんかが主流になればいいと思う。
結婚指輪ほど恐ろしいものはないとも思った。あれは絶対に嵌めないとここに誓おう。
この人は私にとって完全な存在である。まさに神そのものである。
ペンチで、先ほどの刃物の車輪のような物で切り開いた隙間をどんどんねじ広げて、私の中指はものの5分程で開放された。その時の感覚はもう言い表せぬ程の安堵である。
尿意を感じて5時間後にようやくトイレに辿り着けたような。忘れていたと思っていた大切な用事が、実は明日だった時のような。そんな安堵では事足りぬ程の壮絶な安堵である。
私はお礼を何度も言って、待合室に戻り、勇者の如く悠々と待合室の椅子に腰掛けた。
私は、やったのだ。やり遂げたのだ。いや、彼はやってくれた。
私の中指を救ってくれたのだ。私はもはや何も怖いものはないように感じた。
今ならいつもはやらないトイレ掃除を1週間やってもいいように思えた。
しばらくすると、私の名前が呼ばれた。
呼び声に応えて、あの気に食わぬ女の受付の元へ行くと、さも当然のように言われた。
「1020円になります。」
私の苦労はこの比にならぬ。
私は酔っ払いのようであった。
これからは、酒なんていらないと思った。
ただちょっときつい指輪を嵌めて、それを取ればいいのだ。
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