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五個目の車輪と蛇の足
ひっそり静かな生活(主観的には)***白銀の竜は
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なんてきれい
深い深い鬱蒼とした森の中、ぽかりと空いた空間。
小さめの泉を囲う草むらは、森の中と違ってひざ丈ほどの草がさらさらと風に揺れている。
切り落とされかけた腕と脚に治癒魔法をかけながら、でも魔力も効果も足りなくて。
なんとか動ける程度まで治しては、血の匂いを追ってきた魔獣から逃げて隠れてまた逃げて。
がむしゃらに駆けまわって転がり出たそこに広がっていた空間は、私の身を隠すものが何もなくて。
もう駄目だと思いながらも這ってそのまま進んで、泉のそばまでたどり着いた時に、魔獣がもう追ってきていないことに気づいた。
痛くないところがなくて、熱くて寒くて、うるさかった自分の鼓動と呼吸が少しおさまった時に、その仔が現れた。
鏡のような泉が反射する陽の光を受けて、きらきら輝く白銀の鱗。
深い赤の瞳は澄んでて、真っ直ぐに私を見下ろしている。
もう疲れ切ってて、本能のままに逃げ惑っていたけど、ここがゴールならそれでいいと思った。
降り注ぐ柔らかな陽の光も、草むらを撫でる涼やかな風も、生き物であることを疑いたくなるほど静かに佇む白銀の竜も、とても、とてもきれいだったから。
だから「きれい、ね」とそう言って手を伸ばした。
最期に触れるのはきれいなものがよくて、その感触も記憶もきっともう誰にもとりあげられない私だけのものになると思った。
不思議そうに首を傾げた白銀の竜は、まともに持ち上げられない血だらけの指先を鼻先でつんと突いてから、くるると小さく鳴いて。
ていねいにていねいに溢れ続ける血も乾いてぽろぽろ剥がれる血も全て舐めとって
傷口に割り込ませた舌先は熱くて
開いた花びらが閉じていくようにちぎれかけてた足も腕もつながった
魔獣たちも踏み入れない聖域に、私だけを招いてくれて、私だけの場所になってくれたのだから―――
◇◇◇
「……う」
「え」
「い゛やぁだぁあ゛あ゛あ゛ああ!」
「わ、わ、ど、どうした!どうしたんだ!」
ばたばたと涙がとぎれることなく頬を濡らしていく。
鼻水だって出てるかもしれない。
じっと見上げるスピネルの深い赤は揺らぎなく、初めて出会ったときのようにどこまでも見透かすような、けれど私にはその奥を探らせないようなそれで。
いつもならもっと情感にあふれ輝いているのに。どこまでも優しい赤なのに。
「シャルロット嬢っ落ち着けって!何がイヤなんだっシャルロット嬢だってそのうち伴侶を」
「は、はんりょだなんでっそんなの世継ぎづくっる、だめだげ、で、しょっ」
「いやいやいやいや何習ってたんだ!?」
習いましたもの。王太子妃教育に閨教育だってありましたもの。
王族の義務だって。
世継ぎができなきゃ側妃だってとるって。
王太子の伴侶たるもの、それを受け入れるのもつとめだって。
「こ、婚約じでだ、からっ、仕方ないって、でも、でももうちがうしっいらない、そんなの」
私だけのものはシルヴァしかいないのに。私はシルヴァだけいればいいのに。
「あーーっもうっ、サザンランドはどんな教育してんだ。ほらっ―――っああっ!ごめんなさい!」
ハンカチを持って近づいた第三王子を、シルヴァの尻尾がぶんっと遠ざけました。
ずずっとすすり上げた私の鼻が、ぺろりと舐められます。
「……っく、シルヴァ……?」
「きゅうーぅ、きゅ」
ぱたり、ぱたりとゆっくり地面をはたく尻尾。細められた赤は、もういつものように柔らかい。
「くるる、きゅる、くぅ」
でもいつもより、ねだるように潤んでる、気がする。
勝手にしゃくりあがる喉を無理やり飲み込んだ。
「シルヴァ、伴侶、いる?」
「きゅー」
はずみでまたこぼれた涙が舐めとられる。
「私、だけじゃなきゃ、嫌なの」
「きゅっ」
「シルヴァ、ねえ、私だけでいいでしょう?―――私だけにしてって、ひゃあああ!」
「えっ、ちょっ月竜様!?」
「くぅーーるるるるるるるるっ」
ふくふくのおなかにのせるように抱いていた私を、ぐっと高く持ち上げてぐるりとターンするシルヴァはひどく嬉しそうで、楽し気に鳴る喉は歌っているよう。
勢いよく広げられた翼がつむじ風を起こして、第三王子の足元をふらつかせた。
きゅるるるると鳴き声を響かせて、目が回るほどに高く、低く、大きく旋回しながら空を駆けて。
あっという間に帰り着いた我が家に、弾むように飛び込んで―――
「……え?」
とびきり優しく横たえられたベッドで、回る視界を落ち着かせてから身体を起こしたその先に。
きらっきらに輝く白銀の髪とスピネルの瞳をもつ少年が、ちょんと膝突き合わせて座っていた。
つるつる滑らかに流れる白銀の髪が、さらりと一房、少年のまだ薄い肩からすべり落ちる。
ぱち、と瞬いたのは髪よりも一段銀色の濃いまつ毛が縁取る瞼。
まろみをのこしたラインの頬は、しみ一つない透明感のあるアンバーホワイト。
健康的に濡れた薄赤色の唇はあどけなく薄く開いてるけど、まだ細めの眉が代わりとばかりにきりりとしている。
控えめに言っても相当な美少年―――が、こてりと首を傾げて私を覗きあげるその仕草。
きらきらゆらゆら濃度を変える、深く澄んだ赤。私だけのスピネル。
「シルヴァ?」
「―――っ、……ん」
お人形のように整った顔のまま、口を開けては閉じて、きゅっと眉をひそめてから割と早くに諦めて頷いてくれた。
「声、でない?」
「……っむ、むじゅかち」
「えっなにそれっむずかしいの!?かわいい!かわいいなの!?」
むっとしたのか眉間の皺をもうちょっとだけ深めて「しゅぐ、慣れ、る」って!!えー!慣れちゃうのかしら!このかわいさに慣れちゃう気がしないですわ!
シルヴァとおしゃべりができるなんて―――!
シルヴァは私の言ってることはわかってくれるし、シルヴァの言いたいことだって多分大抵はくみ取れてたと思うけど、おしゃべりができるってことは、もっともっと、もっとシルヴァがわかるってことで。しかもかわいい。
もうすでに余すことなくぴったりと寄り添っていられてると思ってたのに、まだ近づける余地があったんだと気がつくと同時に湧き上がる歓びで高揚が止まらないですどうしたらいいですの。しかもかわいい。
すっきりと細めの首にしなやかに伸びる腕、人間の年頃でいえば十二、三歳くらいの小柄な少年といったその姿は私よりほんの少しばかり背が低いだろうか、でも竜のシルヴァより身長は高そうでしかもかわい―――ん?
「シルヴァ……」
「ん」
「尻尾は!?」
「ん?」
「シルヴァの尻尾は!?え、これ、違いますわ!前じゃなくて、後ろ!尻尾!尻尾どこ!?」
勢いよく前のめりになった私に、ちょっとのけぞったシルヴァ。
お互いベッドの上に座っていたから、そのまま四つん這いになってシルヴァの背後を覗き込んだ。
細身ながらもしっかりとした骨格が浮いている背中。
まっすぐな背骨が首から腰にかけて降りてから、肌の質感を徐々に変えつつ伸びていく尻尾!
まじまじと見つめる私の視線に、ぱたんと小さく答えた尻尾!
「あった!よかった!ちゃんとあった!尻尾!!!」
「……ん」
「あ、でも、ちょっと、ちっちゃくて細く、なった……?」
「……」
見つけた尻尾の途中から先を抱きしめたら、前より少し頼りなく感じる。一回りくらい小さいかもしれない。
ちょっとだけ寂しくて残念かもしれないと肩が落ちてしまう。
シルヴァは相変わらずお人形みたいに表情は顔にでてなかったけど、なんだかすごく微妙な感じに瞳が揺らいでた。
深い深い鬱蒼とした森の中、ぽかりと空いた空間。
小さめの泉を囲う草むらは、森の中と違ってひざ丈ほどの草がさらさらと風に揺れている。
切り落とされかけた腕と脚に治癒魔法をかけながら、でも魔力も効果も足りなくて。
なんとか動ける程度まで治しては、血の匂いを追ってきた魔獣から逃げて隠れてまた逃げて。
がむしゃらに駆けまわって転がり出たそこに広がっていた空間は、私の身を隠すものが何もなくて。
もう駄目だと思いながらも這ってそのまま進んで、泉のそばまでたどり着いた時に、魔獣がもう追ってきていないことに気づいた。
痛くないところがなくて、熱くて寒くて、うるさかった自分の鼓動と呼吸が少しおさまった時に、その仔が現れた。
鏡のような泉が反射する陽の光を受けて、きらきら輝く白銀の鱗。
深い赤の瞳は澄んでて、真っ直ぐに私を見下ろしている。
もう疲れ切ってて、本能のままに逃げ惑っていたけど、ここがゴールならそれでいいと思った。
降り注ぐ柔らかな陽の光も、草むらを撫でる涼やかな風も、生き物であることを疑いたくなるほど静かに佇む白銀の竜も、とても、とてもきれいだったから。
だから「きれい、ね」とそう言って手を伸ばした。
最期に触れるのはきれいなものがよくて、その感触も記憶もきっともう誰にもとりあげられない私だけのものになると思った。
不思議そうに首を傾げた白銀の竜は、まともに持ち上げられない血だらけの指先を鼻先でつんと突いてから、くるると小さく鳴いて。
ていねいにていねいに溢れ続ける血も乾いてぽろぽろ剥がれる血も全て舐めとって
傷口に割り込ませた舌先は熱くて
開いた花びらが閉じていくようにちぎれかけてた足も腕もつながった
魔獣たちも踏み入れない聖域に、私だけを招いてくれて、私だけの場所になってくれたのだから―――
◇◇◇
「……う」
「え」
「い゛やぁだぁあ゛あ゛あ゛ああ!」
「わ、わ、ど、どうした!どうしたんだ!」
ばたばたと涙がとぎれることなく頬を濡らしていく。
鼻水だって出てるかもしれない。
じっと見上げるスピネルの深い赤は揺らぎなく、初めて出会ったときのようにどこまでも見透かすような、けれど私にはその奥を探らせないようなそれで。
いつもならもっと情感にあふれ輝いているのに。どこまでも優しい赤なのに。
「シャルロット嬢っ落ち着けって!何がイヤなんだっシャルロット嬢だってそのうち伴侶を」
「は、はんりょだなんでっそんなの世継ぎづくっる、だめだげ、で、しょっ」
「いやいやいやいや何習ってたんだ!?」
習いましたもの。王太子妃教育に閨教育だってありましたもの。
王族の義務だって。
世継ぎができなきゃ側妃だってとるって。
王太子の伴侶たるもの、それを受け入れるのもつとめだって。
「こ、婚約じでだ、からっ、仕方ないって、でも、でももうちがうしっいらない、そんなの」
私だけのものはシルヴァしかいないのに。私はシルヴァだけいればいいのに。
「あーーっもうっ、サザンランドはどんな教育してんだ。ほらっ―――っああっ!ごめんなさい!」
ハンカチを持って近づいた第三王子を、シルヴァの尻尾がぶんっと遠ざけました。
ずずっとすすり上げた私の鼻が、ぺろりと舐められます。
「……っく、シルヴァ……?」
「きゅうーぅ、きゅ」
ぱたり、ぱたりとゆっくり地面をはたく尻尾。細められた赤は、もういつものように柔らかい。
「くるる、きゅる、くぅ」
でもいつもより、ねだるように潤んでる、気がする。
勝手にしゃくりあがる喉を無理やり飲み込んだ。
「シルヴァ、伴侶、いる?」
「きゅー」
はずみでまたこぼれた涙が舐めとられる。
「私、だけじゃなきゃ、嫌なの」
「きゅっ」
「シルヴァ、ねえ、私だけでいいでしょう?―――私だけにしてって、ひゃあああ!」
「えっ、ちょっ月竜様!?」
「くぅーーるるるるるるるるっ」
ふくふくのおなかにのせるように抱いていた私を、ぐっと高く持ち上げてぐるりとターンするシルヴァはひどく嬉しそうで、楽し気に鳴る喉は歌っているよう。
勢いよく広げられた翼がつむじ風を起こして、第三王子の足元をふらつかせた。
きゅるるるると鳴き声を響かせて、目が回るほどに高く、低く、大きく旋回しながら空を駆けて。
あっという間に帰り着いた我が家に、弾むように飛び込んで―――
「……え?」
とびきり優しく横たえられたベッドで、回る視界を落ち着かせてから身体を起こしたその先に。
きらっきらに輝く白銀の髪とスピネルの瞳をもつ少年が、ちょんと膝突き合わせて座っていた。
つるつる滑らかに流れる白銀の髪が、さらりと一房、少年のまだ薄い肩からすべり落ちる。
ぱち、と瞬いたのは髪よりも一段銀色の濃いまつ毛が縁取る瞼。
まろみをのこしたラインの頬は、しみ一つない透明感のあるアンバーホワイト。
健康的に濡れた薄赤色の唇はあどけなく薄く開いてるけど、まだ細めの眉が代わりとばかりにきりりとしている。
控えめに言っても相当な美少年―――が、こてりと首を傾げて私を覗きあげるその仕草。
きらきらゆらゆら濃度を変える、深く澄んだ赤。私だけのスピネル。
「シルヴァ?」
「―――っ、……ん」
お人形のように整った顔のまま、口を開けては閉じて、きゅっと眉をひそめてから割と早くに諦めて頷いてくれた。
「声、でない?」
「……っむ、むじゅかち」
「えっなにそれっむずかしいの!?かわいい!かわいいなの!?」
むっとしたのか眉間の皺をもうちょっとだけ深めて「しゅぐ、慣れ、る」って!!えー!慣れちゃうのかしら!このかわいさに慣れちゃう気がしないですわ!
シルヴァとおしゃべりができるなんて―――!
シルヴァは私の言ってることはわかってくれるし、シルヴァの言いたいことだって多分大抵はくみ取れてたと思うけど、おしゃべりができるってことは、もっともっと、もっとシルヴァがわかるってことで。しかもかわいい。
もうすでに余すことなくぴったりと寄り添っていられてると思ってたのに、まだ近づける余地があったんだと気がつくと同時に湧き上がる歓びで高揚が止まらないですどうしたらいいですの。しかもかわいい。
すっきりと細めの首にしなやかに伸びる腕、人間の年頃でいえば十二、三歳くらいの小柄な少年といったその姿は私よりほんの少しばかり背が低いだろうか、でも竜のシルヴァより身長は高そうでしかもかわい―――ん?
「シルヴァ……」
「ん」
「尻尾は!?」
「ん?」
「シルヴァの尻尾は!?え、これ、違いますわ!前じゃなくて、後ろ!尻尾!尻尾どこ!?」
勢いよく前のめりになった私に、ちょっとのけぞったシルヴァ。
お互いベッドの上に座っていたから、そのまま四つん這いになってシルヴァの背後を覗き込んだ。
細身ながらもしっかりとした骨格が浮いている背中。
まっすぐな背骨が首から腰にかけて降りてから、肌の質感を徐々に変えつつ伸びていく尻尾!
まじまじと見つめる私の視線に、ぱたんと小さく答えた尻尾!
「あった!よかった!ちゃんとあった!尻尾!!!」
「……ん」
「あ、でも、ちょっと、ちっちゃくて細く、なった……?」
「……」
見つけた尻尾の途中から先を抱きしめたら、前より少し頼りなく感じる。一回りくらい小さいかもしれない。
ちょっとだけ寂しくて残念かもしれないと肩が落ちてしまう。
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