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才色兼備の公爵令嬢は、幼き頃から王太子の婚約者。
才に溺れず、分け隔てなく、慈愛に満ちて臣民問わず慕われて。
奇抜に思える発想は公爵領のみならず、王国の経済を潤し民の生活を豊かにさせて。
―――今では押しも押されもせぬ王妃殿下。そんな王妃殿下を伯母にもつ私は、王妃殿下の模倣品(劣化コピー)。偉大な王妃殿下に倣えと、王太子の婚約者として日々切磋琢磨させられています。
ほら、本日もこのように……
「シャルロット・マクドゥエル公爵令嬢!身分を笠にきた所業の数々、もはや王太子たる私、エドワード・サザンランドの婚約者としてふさわしいものではない。今この時をもってこの婚約を破棄とする!」
……課題が与えられました。
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本編全8話完結済み。番外編公開中。
乙女ゲームも悪役令嬢要素もちょっとだけ。花をそえる程度です。
小説家になろうにも掲載しています。
文字数 68,773
最終更新日 2022.12.13
登録日 2022.12.01
個人所有の星すら手に入るこの時勢では、ちょっとした星間旅行も自家用の宇宙船で可能になる。
私達四人は、私の「親友」であるハルが最近つきあってた男性と別れたことを肴にして楽しもうといつものように母星を旅立っただけだった。自動操縦で別荘のある星へ簡単につくはずだった。何も難しいことじゃない。何度も何度も繰り返してきたこと。
なのに、何故。
漂着したのは原始の地球を思わせる無人の星。私たちは私たちとは少し違うハルだけを頼りとした生活を始めなくてはならなかった。
文字数 13,824
最終更新日 2022.04.04
登録日 2022.04.01
オートマタである僕はアデルお嬢様の従者であり護衛。
お嬢様が六歳の誕生日にお嬢様のお父様から与えられた誕生日プレゼント、それが僕だ。
お嬢様の従者として常にお側に控え、どんな人間の大人の護衛たちよりも強く、時にお嬢様のワガママやかんしゃくに振り回されながらも、命令を完璧にこなす。
それでもお嬢様は僕が笑ってくれないと怒るのだけれど。
いつしか僕の胸にはお嬢様の側にいると焦げ付くような熱と痺れを持つようになり、回路には原因不明の震えが走るようになる。
そんなある日、お嬢様の婚約が決まった。
そしてお嬢様が婚約者との交流し仲を深めていくうちに、婚家には僕を連れて行かないことが決まったのだったーー。
※魔導機械技術が発展した近代ヨーロッパ風異世界で、機械人形である従者が主人公の恋物語です。
全5話、小説家になろうでも投稿しています。タイトル画像はつこさん。(@tsuco33)がつくってくれました!
文字数 13,879
最終更新日 2022.03.26
登録日 2022.03.26
「おいで」
抱き上げられたそのほんの何時間か前から、わかんないけど、多分それくらい前からボクの記憶が始まる。
ぼくの名前はキィタ。
黄色い毛だからキィタ。
拾ってくれた彼には申し訳ないけど、彼のネーミングセンスはいまいちだと思ってる。
ぼくらはいつも一緒にいた。
だからこれからもずっと一緒にいるんだ。
あの女が邪魔してきたって問題ない。ぼくらはいつも一緒だよ。
*****
Bride of Frankenstein のキィタ視点です
文字数 14,784
最終更新日 2022.02.24
登録日 2022.02.24
「願いをひとつ叶えましょうか。タダではもちろんないですけどね」
ペパーミント色の癖毛にばら色の頬。血統書付の猫みたいな金色の瞳。黒マントで包まれるのは四歳児程度の身体。ピックと名乗るそれは、自らを死神とでも悪魔とでも好きに呼べばいいという。
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欲しいものはたくさんあった。
この手に届くもの全てが欲しかった。
だからあの憎たらしい犬がいる家が欲しかった。
だから私の欲しいものを持ってる彼をつかった。
だから契約した。
得体の知れないピックが欲しいものは私の命ではないと言ったから。だから。
*****
全話執筆済
犬のキィタ目線「ボクらはいつも」もアップしました
文字数 11,941
最終更新日 2022.02.23
登録日 2022.02.22
「願いをひとつ叶えましょうか。タダではもちろんないですけどね」
ペパーミント色の癖毛にばら色の頬。血統書付の猫みたいな金色の瞳。黒マントで包まれるのは四歳児程度の身体。ピックと名乗るそれは、自らを死神とでも悪魔とでも好きに呼べばいいという。
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あなたの命と引き換えにと言われ願った「彼を助けて」。願いは叶ったのに、私はまだ生きている。得体の知れないピックはけむに巻くばかり。私は何を差し出したのかわからないけど、彼は私を忘れていた。
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シリーズものですが、単独でお読みいただけます。
全14話執筆済
文字数 17,026
最終更新日 2022.02.22
登録日 2022.02.21
「願いをひとつ叶えましょうか。タダではもちろんないですけどね」
ペパーミント色の癖毛にばら色の頬。血統書付の猫みたいな金色の瞳。黒マントで包まれるのは四歳児程度の身体。ピックと名乗るそれは、自らを死神とでも悪魔とでも好きに呼べばいいという。
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世界は所詮自分一人がいないところでだってつつがなく回る。
私一人いなくなったって、何ひとつ変わりはしない。
うっかりと事故で死んでしまった私が、いつの間にかそばにいた得体の知れないピックの口車にのりながら、行くべきところに行くまでのおはなし。
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シリーズものですが、単独でお読みいただけます。
全5話予約投稿済
文字数 6,769
最終更新日 2022.02.21
登録日 2022.02.21
古きよき教師代わりの家庭教師ロボットから、一人っ子の遊び相手ロボットや家庭の温かみを演出する家政婦ロボット。今の世の中にはあらゆる役割のロボットが一般家庭にまで進出している。
僕が指揮する開発チームで手がけているのは、外見は勿論、肌触り、温度、はてはその細やかな反応や、主人の好みに即座に理解し対応する判断力、十人十色と思われる個人的趣向をリサーチし統計をとり最大公約数的「大衆の好み」を分析、それを可能とする技術、
それらの集大成である「エヴァ」だった。
「調子はどうだい? エヴァ」
「悪くはないわ」
今日もエヴァとの面談が始まる。
文字数 5,857
最終更新日 2022.02.17
登録日 2022.02.17
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