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第一章 虐げられた姫
第1話 人形姫
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『お仕置きよ!』
『すみません、申し訳ありません』
脳内に繰り返されるほど、繰り広げられた日常。
私の名前は、フィレンティア・イトルト・アベリニア。アベリナ帝国の……何番目だったかな?とにかく、末っ子の皇女。父親は、この国の皇帝、カイラード・レント・アベリニア。
今日は、5歳の誕生日。でも、今年も誰も祝ってはくれない。代わりに、プレゼントがある。
「皇女殿下~?」
この嫌味たらっしい声は、ここにいる侍女のアリミア。一応、皇族なだけはあって、使用人というものがいる。でも、そんなのはいて欲しくはなかった。かつては。
ひとまず、顔を声がする方に向ける。
「どうぞ、誕生日プレゼントですよ!」
そう言って、生ゴミを私の頭からかけてきた。こんなのは日常。もう慣れた。
「つまんないわね~」と言って、立ち去っていった。つまらないと言ったのは、私が表情筋をピクリとも動かさなかったからだろう。
それは当然のことだ。だって、リアクションをしたら、向こうが喜ぶだけだから。だから、私は表情を出さないように努めた。そしたら、感情の出し方が分からなくなった。
痛いも、苦しいも、悲しいも、全部分からない。当然、嬉しいも、楽しいも。全部、全部わからない。もう相手がどんな感情を持っているのかも。今も、笑っていたのか、怒っていたのか、呆れていたのかも分からなかった。
普通の人と比べたら、過酷な幼少時代だと思う。前世の記憶がなければ、ずっと泣き続けたかもしれない。
私には、前世の記憶もある。名前は、清水 静香。どこにでもいる普通の学生だったと思う。……孤児ということ以外は。
私は、幼い頃に施設の前に捨てられていたらしい。そんなドラマや小説みたいな話が本当にあるんだと思った。そこの施設長は、とても優しかったのを覚えている。でも、その態度と声だけは覚えているのに、顔は出てこない。同じく、自分の顔も。
そんなわけだから、親がいなくても全く悲しくなかった。寂しいとも思っていなかった。その感情も……わからなくなったけど。多分、私にも、感情というものはある。でも、それが喜びなのか、怒りなのか、悲しみなのか、楽しさなのか、全く分からない。
ふと、廊下の方で、大きな足音が聞こえる。多分、あの人だろう。侍女なら、はしたないからと足音はたてない。私にこんな扱いしてて、よくそんなことが言えると思ったけど。以前はね。今は、それがなんなんだろうという感じだ。
「フィレンティア!」
私の名前を呼ぶ声がする。また癇癪を起こしたのか。
「あなた、プレゼントを貰ったそうね」
そう言って入ってきたのは、私の今世の母である、ルメリナ・シント・アベリニア。この国の皇妃だ。
それにしても、誰かがプレゼントを渡したのに、喜んでくれなかったとでも告げ口したんだろうか?そもそも、プレゼントという名の生ゴミですが。そんな風に思って、目の前の人物を見つめていた。
……あっ、見つめるのはダメだった。
「生意気なのよ!」
そう言って、思いっきりビンタされる。今日は、何発叩いたら気が済むだろうか。この人は、私が見つめ返すと、生意気に反抗したと思うらしい。だから、下を向いているのが正解。
今度こそはと思って、下を向いてうつむく。
「あなた、何の反応もないなんて、本当に人形みたいね。そうだわ。人形姫って呼んであげる。あなたも、私に名前を呼ばれるのは嫌だったでしょう?」
いいアイデアだと言わんばかりに、母親は捲し立てる。そんな風に聞いても、私に拒否権などないことは分かっている。拒否権なんて与えるつもりがないのに、どうしてこの人はこんなことを聞くんだろう?
「じゃあね、人形姫。また会いましょう」
そう言って、高笑いして出ていった。母親は、少しでも気分が悪くなると、周りに当たる。
声が気に入らないと言ったから、黙っていたら、次の日には、話さないからつまらないと言うのは、いつものことだ。そんなワガママに振り回されるストレスを、使用人は私にぶつけている。
皇帝は、私にこれっぽっちも関心がないから、やりやすかったんだろう。ここも、前は装飾品があったけど、ルメリナや、使用人達が持っていってしまったので、今や廃墟のようにみすぼらしい。なので、冷宮と呼ばれるようになったんだとか。
そんな廃墟のような場所にいるのは、人形姫である私。子供を虐げる親。見向きもしないどころか、一緒になって私をストレスの捌け口にする使用人。
そのまま一生を過ごすのかと思っていたら、ルメリナが死んでしまった。
でも、何とも思わない。ふうん、そっか。って感じにしか思えない。
親として、愛情が与えられていたら、もしかしたら悲しんだかもしれない。もっと死ぬような目に合えば、喜んだかもしれない。でも、思わなかった。思えなかった。私は、完全に壊れているのかと感じた。
それはそうと、これからは一人で生きなければならない。あの自分勝手な使用人達が料理を出してくれるとは思えないし、何か食料を探してこないと。人形姫も、歩くことはできる。
ベッドから立ち上がって、ドアを開けて、廊下を歩く。ただ歩いていく。
使用人達とすれ違うたびに、笑われたり、陰口を叩かれる。でも、もうただの環境音だ。環境音をいちいち気にする人間はいない。事実、何て言われたかもう忘れた。いや、そもそも聞こえてなかったのかもしれない。
とりあえず、厨房に向かってみる。棚の上、引き出しの中、全部探してみたけど、食料はない。
外にいかないとダメか。
そう思って、厨房を出ていって、冷宮の外に出る。そのまま近くにある森の中に入っていくと、声が聞こえた。
「どこだ!どこにいるんだ!」
「この辺りにはいるだろ?」
「でも、冷宮にはいなかったぞ!?」
聞き覚えのない声。ここの使用人では……ないかな?もしかしたら、使用人なのかも?わからないや。興味がなかったから、使用人の数も、声も、誰が誰なのかも分からない。アリミアは毎日のように会っていたから、覚えられたけど、ただすれ違うだけの関係の人なんて、覚えるだけ無駄だから。
……今は食べ物だ。確か、この辺りは果物がなっている木があったはず……
「こんなところで何をしている?」
また知らない声だ。一応、私に声をかけたんだから、顔を見ないとダメかな。くるっと振り返って、顔を見上げる。
金色の髪と赤い瞳。この人は、会ったことがあったかな?それとも初めましてだっけ?
「質問に答えないか!……うん?」
急に、大きな声を出したかと思えば、急に私の顔を覗き込んできた。
「君は……フィレンティアか?」
この人が、私の名前を知っている?ならば、どこかで会って、自己紹介したのかな。
とりあえず、質問に答えないと。ゆっくりと首を縦に振る。
「そうだったか。私の名は、カイラード・レント・アベリニア。君の父親だ」
『すみません、申し訳ありません』
脳内に繰り返されるほど、繰り広げられた日常。
私の名前は、フィレンティア・イトルト・アベリニア。アベリナ帝国の……何番目だったかな?とにかく、末っ子の皇女。父親は、この国の皇帝、カイラード・レント・アベリニア。
今日は、5歳の誕生日。でも、今年も誰も祝ってはくれない。代わりに、プレゼントがある。
「皇女殿下~?」
この嫌味たらっしい声は、ここにいる侍女のアリミア。一応、皇族なだけはあって、使用人というものがいる。でも、そんなのはいて欲しくはなかった。かつては。
ひとまず、顔を声がする方に向ける。
「どうぞ、誕生日プレゼントですよ!」
そう言って、生ゴミを私の頭からかけてきた。こんなのは日常。もう慣れた。
「つまんないわね~」と言って、立ち去っていった。つまらないと言ったのは、私が表情筋をピクリとも動かさなかったからだろう。
それは当然のことだ。だって、リアクションをしたら、向こうが喜ぶだけだから。だから、私は表情を出さないように努めた。そしたら、感情の出し方が分からなくなった。
痛いも、苦しいも、悲しいも、全部分からない。当然、嬉しいも、楽しいも。全部、全部わからない。もう相手がどんな感情を持っているのかも。今も、笑っていたのか、怒っていたのか、呆れていたのかも分からなかった。
普通の人と比べたら、過酷な幼少時代だと思う。前世の記憶がなければ、ずっと泣き続けたかもしれない。
私には、前世の記憶もある。名前は、清水 静香。どこにでもいる普通の学生だったと思う。……孤児ということ以外は。
私は、幼い頃に施設の前に捨てられていたらしい。そんなドラマや小説みたいな話が本当にあるんだと思った。そこの施設長は、とても優しかったのを覚えている。でも、その態度と声だけは覚えているのに、顔は出てこない。同じく、自分の顔も。
そんなわけだから、親がいなくても全く悲しくなかった。寂しいとも思っていなかった。その感情も……わからなくなったけど。多分、私にも、感情というものはある。でも、それが喜びなのか、怒りなのか、悲しみなのか、楽しさなのか、全く分からない。
ふと、廊下の方で、大きな足音が聞こえる。多分、あの人だろう。侍女なら、はしたないからと足音はたてない。私にこんな扱いしてて、よくそんなことが言えると思ったけど。以前はね。今は、それがなんなんだろうという感じだ。
「フィレンティア!」
私の名前を呼ぶ声がする。また癇癪を起こしたのか。
「あなた、プレゼントを貰ったそうね」
そう言って入ってきたのは、私の今世の母である、ルメリナ・シント・アベリニア。この国の皇妃だ。
それにしても、誰かがプレゼントを渡したのに、喜んでくれなかったとでも告げ口したんだろうか?そもそも、プレゼントという名の生ゴミですが。そんな風に思って、目の前の人物を見つめていた。
……あっ、見つめるのはダメだった。
「生意気なのよ!」
そう言って、思いっきりビンタされる。今日は、何発叩いたら気が済むだろうか。この人は、私が見つめ返すと、生意気に反抗したと思うらしい。だから、下を向いているのが正解。
今度こそはと思って、下を向いてうつむく。
「あなた、何の反応もないなんて、本当に人形みたいね。そうだわ。人形姫って呼んであげる。あなたも、私に名前を呼ばれるのは嫌だったでしょう?」
いいアイデアだと言わんばかりに、母親は捲し立てる。そんな風に聞いても、私に拒否権などないことは分かっている。拒否権なんて与えるつもりがないのに、どうしてこの人はこんなことを聞くんだろう?
「じゃあね、人形姫。また会いましょう」
そう言って、高笑いして出ていった。母親は、少しでも気分が悪くなると、周りに当たる。
声が気に入らないと言ったから、黙っていたら、次の日には、話さないからつまらないと言うのは、いつものことだ。そんなワガママに振り回されるストレスを、使用人は私にぶつけている。
皇帝は、私にこれっぽっちも関心がないから、やりやすかったんだろう。ここも、前は装飾品があったけど、ルメリナや、使用人達が持っていってしまったので、今や廃墟のようにみすぼらしい。なので、冷宮と呼ばれるようになったんだとか。
そんな廃墟のような場所にいるのは、人形姫である私。子供を虐げる親。見向きもしないどころか、一緒になって私をストレスの捌け口にする使用人。
そのまま一生を過ごすのかと思っていたら、ルメリナが死んでしまった。
でも、何とも思わない。ふうん、そっか。って感じにしか思えない。
親として、愛情が与えられていたら、もしかしたら悲しんだかもしれない。もっと死ぬような目に合えば、喜んだかもしれない。でも、思わなかった。思えなかった。私は、完全に壊れているのかと感じた。
それはそうと、これからは一人で生きなければならない。あの自分勝手な使用人達が料理を出してくれるとは思えないし、何か食料を探してこないと。人形姫も、歩くことはできる。
ベッドから立ち上がって、ドアを開けて、廊下を歩く。ただ歩いていく。
使用人達とすれ違うたびに、笑われたり、陰口を叩かれる。でも、もうただの環境音だ。環境音をいちいち気にする人間はいない。事実、何て言われたかもう忘れた。いや、そもそも聞こえてなかったのかもしれない。
とりあえず、厨房に向かってみる。棚の上、引き出しの中、全部探してみたけど、食料はない。
外にいかないとダメか。
そう思って、厨房を出ていって、冷宮の外に出る。そのまま近くにある森の中に入っていくと、声が聞こえた。
「どこだ!どこにいるんだ!」
「この辺りにはいるだろ?」
「でも、冷宮にはいなかったぞ!?」
聞き覚えのない声。ここの使用人では……ないかな?もしかしたら、使用人なのかも?わからないや。興味がなかったから、使用人の数も、声も、誰が誰なのかも分からない。アリミアは毎日のように会っていたから、覚えられたけど、ただすれ違うだけの関係の人なんて、覚えるだけ無駄だから。
……今は食べ物だ。確か、この辺りは果物がなっている木があったはず……
「こんなところで何をしている?」
また知らない声だ。一応、私に声をかけたんだから、顔を見ないとダメかな。くるっと振り返って、顔を見上げる。
金色の髪と赤い瞳。この人は、会ったことがあったかな?それとも初めましてだっけ?
「質問に答えないか!……うん?」
急に、大きな声を出したかと思えば、急に私の顔を覗き込んできた。
「君は……フィレンティアか?」
この人が、私の名前を知っている?ならば、どこかで会って、自己紹介したのかな。
とりあえず、質問に答えないと。ゆっくりと首を縦に振る。
「そうだったか。私の名は、カイラード・レント・アベリニア。君の父親だ」
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