30 / 66
本編
第三十話
しおりを挟む
耳元で響いたけたたましい着信音が、陽を眠りの底から引き摺りあげた。目覚ましかと誤認して跳ね起きて、窓の外に目をやる。外は明るいが、太陽は昇っていない。鳥の声を遠くに聞きながら寝惚けた頭で必死に状況を解読して、未だ震え続ける枕元の携帯を手に取った。
「ええ……?」
液晶に表示されていた名前を見て首を傾げると、通話ボタンを押す。陽がもしもし、と言う前に、電話の向こうから殆ど言葉になっていない、嗚咽めいた惺の声がした。
「オリ先輩、いなくなっちゃった」
微睡の中に浮かんでいた陽の脳味噌は、電話の向こうで呼吸も危ういほど泣きじゃくっている惺の声で一気に覚醒した。は?とか、え?とか言う間の抜けた声を上げながら、半ば無意識に起き上がってクローゼットを開けていた。まだ身体は眠りから醒め切っていないのか、何度もシャツのボタンを掛け損なう。壁に掛けられた時計を見ると、じきに朝の五時になろうとしていた。
今電話を切ってしまうのは何だか気が咎めて、惺に声を掛け続けながらどうにか制服に着替えた。今日の授業の準備も終わっていなかったが、そんなことに気を回している余裕はどこにも無い。ギターを背負う時間すら惜しくて、リュックだけを右肩に掛けて部屋を飛び出した。
全く状況が飲み込めていないが、これは相当不味いことになっているのではないか。やはり昨日家に帰すべきではなかったのでは、などと思考を巡らせながら階段を駆け下りると、掃除機を掛けている母とかち合う。細かいことを説明している暇は無く、朝練、と叫んだ。
「何の朝練?そう言うのは早く言いなさいよ!お弁当は!?」
「ごめんって!その辺で買うから!」
母の柔らかい怒号を背に玄関へ向かい、スニーカーに足を突っ込む。携帯を耳に当て続けているために、踵は履き潰したままだ。陽が扉に手をかけようとした時、玄関先の方からこちらに走ってくる足音がする。磨り硝子に映ったシルエットで、すぐに誰だか分かった。インターホンを押される前に、陽が玄関の扉を開けてやる。
相当急いでここまで来たらしい初が、肩で息をしながら陽を呼んだ。その制服はらしくなく着崩されて、髪もいつもより乱れていた。
「初、」
「聞いた?」
「うん」
真後ろから母の声がする。掃除機の音は止んでいた。
「あら初ちゃん!おはよう、どうしたの?急に朝練なんて」
「おはようございます、すいません、──ちょっと、…球技大会のやつで……急に決まったみたいで」
嘘だ。
初が得意とする愛想笑いも、今はどこかぎこちない。しかし母はそれを信じたようで、能天気に大変ねえ、などと溜息を吐いている。これほど初の人徳に感謝したのは初めてかもしれない。
初がじゃあ、と言いながら会釈すると、陽もそれにつられて母を振り返り、行ってくる、と言った。
本当のことなど、言える訳がない。
「いってらっしゃい、気をつけてね!」
陽と初は玄関を出るなり駅に向かって走った。電話はまだ繋がったままだ。しかし陽の持久力では、走りながら話しても長くは保たない。それを察したのか、一度止まった初が手を差し出してくる。そこに陽が携帯を乗せると、初がそれを右の耳に当てて、また走り出した。
「先輩?大丈夫ですか?僕と陽、今家出たんで、これから始発でそっち行きます。織先輩の家ですよね?金井沢の、…は?家にいない方がいいって言われた?誰にですか?……篠先生?」
「……?」
「わかりました、……じゃあ、学校で」
走りながら大声で話しても一切乱れないその呼吸に頭の端で感心しつつも、陽は初に追いつくのが精一杯だ。そもそも身長も足の長さも、体力にだって大きな差がある。初もそれを分かっているのか、電話を切って時間を確認すると、一気にその足を緩めた。
「大丈夫?陽」
「駄目かも……」
「歩いても間に合うよ」
つい勢いで走ってきてしまったが、そんなことをしなくても最初から始発には間に合う時間だったようだ。初も今の今まで時計を見ずに来たため、時間の感覚が掴めていなかったらしい。ぜえぜえと息をしながら、陽は初から携帯を受け取る。
「何か先輩、学校に向かってるって」
「学校ぉ?」
惺から電話が掛かって来たのは、初の方が先だった。織がいなくなった、家中探してもどこにもいないと半ばパニック状態で嗚咽する惺に、初は陽にも連絡するように促した。一旦電話を切り、その間に最低限の準備を済ませて、陽の家に来たと言う訳だ。
どうも初が電話を切ってから陽に連絡をするまでの僅かな間に、篠がどうにかして惺を連れ出したらしい。彼は今、篠の車で学校に向かっていると言ったそうだ。
「篠ちゃん先生が?どうして」
「わかんないよ、僕も」
篠は織の従兄弟であると言う話であるし、何かしらの事情を知っていてもおかしくはない。大人が出てきたなら大丈夫かと一瞬安堵したものの、不安感は拭えないままそこに居座っている。普通は警察に通報して、捜索願を出すだろう。
晴の時もそうだった。
警察絡みのことは篠がやってくれているとして、自分たちに出来ることなど何も無いのではないか。惺から連絡を受けて焦るあまり飛び出してきてしまったけれど、これから学校に行ってどうするのか、陽には皆目見当がついていなかった。
貸切状態の始発列車に乗り込んで、初の横に座る。程なくしてドアが閉まって発車のアナウンスが流れると、列車はゆっくりと動き出した。
「織ちゃん先輩さ」
「うん」
「大丈夫だよな、すぐ、帰ってくる、よな」
「……」
「初」
初を呼んだ自分の声には、思った以上に縋るような響きが込められていた。隣で俯く幼馴染は、何も言わない。唇を引き結んで、涙を堪えるようにして何度も瞬きをしている。大丈夫だなんて軽々しく言える状況に無いのは、陽もよく分かっていた。
どこにも行かないって、言ったのに。
「あのね」
震える声でそう切り出した初は、定期公演会の前の晩のこと、そして先週の木曜日のことをぽつぽつと話し出した。どういう経緯で知ったのかは聞いていないが、織が惺の父に呪いを掛けていたらしいこと。初がそれを偶然目撃してしまったこと。そしてその通りに惺の父が死んでしまったこと。
人の命に見合う代償は、結局人の命であること。
織はそれを分かっていて、それでも良かったと言ったこと。
そう言った織の手が、指先が、声が、震えていたこと。
「織先輩だって、僕らと二個か三個しか変わらないんだよ。死ぬって分かってて、怖くない訳ないじゃん。あんなに、震えてたのに、僕、」
何も言えなかった、と。
後半は殆ど言葉になっていなかった。初は声を詰まらせて、その目から大粒の涙を落としながら顔を覆った。陽はそれに引き摺られるように、俺だって、と口を開く。放送室の女を見た日を皮切りに、時折織の肩を掴む焼け爛れた腕が見えるようになった。家に行った時も、障子戸を引っ掻く二つの影を見た。昨日など、腕は織の髪を掴んで、首を締め上げていたのだ。
あれはどう考えても予兆だった。
今は一人になりたくないと苦しげに咳き込んでいた姿を思い出して、陽の目にも涙が滲んだ。
「何で何も言わなかったんだろ、俺。分かってたのに、見えてたのに、これじゃ」
それ以上は言えなかった。悪い夢だと言って欲しかった。もう手遅れなんじゃないか、もう何をしても無駄なんじゃないかと言う疑念が確信に変わりそうになるのを、ただ必死になって抑え込んだ。
二人が一頻り泣き喚いた頃、列車があやめヶ崎駅に到着した。結局、列車は貸切状態のままだった。涙を強く拭って列車から降りて、怪訝な顔の駅員に軽く会釈をして改札を抜ける。織のことを思い出すとまた泣いてしまいそうになるから、それを誤魔化すために全速力で走った。
「ええ……?」
液晶に表示されていた名前を見て首を傾げると、通話ボタンを押す。陽がもしもし、と言う前に、電話の向こうから殆ど言葉になっていない、嗚咽めいた惺の声がした。
「オリ先輩、いなくなっちゃった」
微睡の中に浮かんでいた陽の脳味噌は、電話の向こうで呼吸も危ういほど泣きじゃくっている惺の声で一気に覚醒した。は?とか、え?とか言う間の抜けた声を上げながら、半ば無意識に起き上がってクローゼットを開けていた。まだ身体は眠りから醒め切っていないのか、何度もシャツのボタンを掛け損なう。壁に掛けられた時計を見ると、じきに朝の五時になろうとしていた。
今電話を切ってしまうのは何だか気が咎めて、惺に声を掛け続けながらどうにか制服に着替えた。今日の授業の準備も終わっていなかったが、そんなことに気を回している余裕はどこにも無い。ギターを背負う時間すら惜しくて、リュックだけを右肩に掛けて部屋を飛び出した。
全く状況が飲み込めていないが、これは相当不味いことになっているのではないか。やはり昨日家に帰すべきではなかったのでは、などと思考を巡らせながら階段を駆け下りると、掃除機を掛けている母とかち合う。細かいことを説明している暇は無く、朝練、と叫んだ。
「何の朝練?そう言うのは早く言いなさいよ!お弁当は!?」
「ごめんって!その辺で買うから!」
母の柔らかい怒号を背に玄関へ向かい、スニーカーに足を突っ込む。携帯を耳に当て続けているために、踵は履き潰したままだ。陽が扉に手をかけようとした時、玄関先の方からこちらに走ってくる足音がする。磨り硝子に映ったシルエットで、すぐに誰だか分かった。インターホンを押される前に、陽が玄関の扉を開けてやる。
相当急いでここまで来たらしい初が、肩で息をしながら陽を呼んだ。その制服はらしくなく着崩されて、髪もいつもより乱れていた。
「初、」
「聞いた?」
「うん」
真後ろから母の声がする。掃除機の音は止んでいた。
「あら初ちゃん!おはよう、どうしたの?急に朝練なんて」
「おはようございます、すいません、──ちょっと、…球技大会のやつで……急に決まったみたいで」
嘘だ。
初が得意とする愛想笑いも、今はどこかぎこちない。しかし母はそれを信じたようで、能天気に大変ねえ、などと溜息を吐いている。これほど初の人徳に感謝したのは初めてかもしれない。
初がじゃあ、と言いながら会釈すると、陽もそれにつられて母を振り返り、行ってくる、と言った。
本当のことなど、言える訳がない。
「いってらっしゃい、気をつけてね!」
陽と初は玄関を出るなり駅に向かって走った。電話はまだ繋がったままだ。しかし陽の持久力では、走りながら話しても長くは保たない。それを察したのか、一度止まった初が手を差し出してくる。そこに陽が携帯を乗せると、初がそれを右の耳に当てて、また走り出した。
「先輩?大丈夫ですか?僕と陽、今家出たんで、これから始発でそっち行きます。織先輩の家ですよね?金井沢の、…は?家にいない方がいいって言われた?誰にですか?……篠先生?」
「……?」
「わかりました、……じゃあ、学校で」
走りながら大声で話しても一切乱れないその呼吸に頭の端で感心しつつも、陽は初に追いつくのが精一杯だ。そもそも身長も足の長さも、体力にだって大きな差がある。初もそれを分かっているのか、電話を切って時間を確認すると、一気にその足を緩めた。
「大丈夫?陽」
「駄目かも……」
「歩いても間に合うよ」
つい勢いで走ってきてしまったが、そんなことをしなくても最初から始発には間に合う時間だったようだ。初も今の今まで時計を見ずに来たため、時間の感覚が掴めていなかったらしい。ぜえぜえと息をしながら、陽は初から携帯を受け取る。
「何か先輩、学校に向かってるって」
「学校ぉ?」
惺から電話が掛かって来たのは、初の方が先だった。織がいなくなった、家中探してもどこにもいないと半ばパニック状態で嗚咽する惺に、初は陽にも連絡するように促した。一旦電話を切り、その間に最低限の準備を済ませて、陽の家に来たと言う訳だ。
どうも初が電話を切ってから陽に連絡をするまでの僅かな間に、篠がどうにかして惺を連れ出したらしい。彼は今、篠の車で学校に向かっていると言ったそうだ。
「篠ちゃん先生が?どうして」
「わかんないよ、僕も」
篠は織の従兄弟であると言う話であるし、何かしらの事情を知っていてもおかしくはない。大人が出てきたなら大丈夫かと一瞬安堵したものの、不安感は拭えないままそこに居座っている。普通は警察に通報して、捜索願を出すだろう。
晴の時もそうだった。
警察絡みのことは篠がやってくれているとして、自分たちに出来ることなど何も無いのではないか。惺から連絡を受けて焦るあまり飛び出してきてしまったけれど、これから学校に行ってどうするのか、陽には皆目見当がついていなかった。
貸切状態の始発列車に乗り込んで、初の横に座る。程なくしてドアが閉まって発車のアナウンスが流れると、列車はゆっくりと動き出した。
「織ちゃん先輩さ」
「うん」
「大丈夫だよな、すぐ、帰ってくる、よな」
「……」
「初」
初を呼んだ自分の声には、思った以上に縋るような響きが込められていた。隣で俯く幼馴染は、何も言わない。唇を引き結んで、涙を堪えるようにして何度も瞬きをしている。大丈夫だなんて軽々しく言える状況に無いのは、陽もよく分かっていた。
どこにも行かないって、言ったのに。
「あのね」
震える声でそう切り出した初は、定期公演会の前の晩のこと、そして先週の木曜日のことをぽつぽつと話し出した。どういう経緯で知ったのかは聞いていないが、織が惺の父に呪いを掛けていたらしいこと。初がそれを偶然目撃してしまったこと。そしてその通りに惺の父が死んでしまったこと。
人の命に見合う代償は、結局人の命であること。
織はそれを分かっていて、それでも良かったと言ったこと。
そう言った織の手が、指先が、声が、震えていたこと。
「織先輩だって、僕らと二個か三個しか変わらないんだよ。死ぬって分かってて、怖くない訳ないじゃん。あんなに、震えてたのに、僕、」
何も言えなかった、と。
後半は殆ど言葉になっていなかった。初は声を詰まらせて、その目から大粒の涙を落としながら顔を覆った。陽はそれに引き摺られるように、俺だって、と口を開く。放送室の女を見た日を皮切りに、時折織の肩を掴む焼け爛れた腕が見えるようになった。家に行った時も、障子戸を引っ掻く二つの影を見た。昨日など、腕は織の髪を掴んで、首を締め上げていたのだ。
あれはどう考えても予兆だった。
今は一人になりたくないと苦しげに咳き込んでいた姿を思い出して、陽の目にも涙が滲んだ。
「何で何も言わなかったんだろ、俺。分かってたのに、見えてたのに、これじゃ」
それ以上は言えなかった。悪い夢だと言って欲しかった。もう手遅れなんじゃないか、もう何をしても無駄なんじゃないかと言う疑念が確信に変わりそうになるのを、ただ必死になって抑え込んだ。
二人が一頻り泣き喚いた頃、列車があやめヶ崎駅に到着した。結局、列車は貸切状態のままだった。涙を強く拭って列車から降りて、怪訝な顔の駅員に軽く会釈をして改札を抜ける。織のことを思い出すとまた泣いてしまいそうになるから、それを誤魔化すために全速力で走った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる