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彼は私とは別の人だから
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私の母は過保護というよりかは、監視に近い育て方をしていて、母自身が私と母の境が分かっていなかったのだと最近になって思うことがある。だから自分の思い通りに私がしないと腹が立ち、暴言を吐いたのだと思う。そんな母と大学生の4年間を二人で過ごすことになってしまった私は、私も母と自分の区別がうまく出来ていなかった。
何をするにも「母だったらこうする」とか、「こうしないと母に怒られる」という価値観で行動を決めていた。そんな私に新しい風を吹かせたのが、彼だった。
「葵音はどうしたいの?」
彼はよく尋ねてきた。今もその言葉はよくかけられる。始め、私はこの言葉が苦痛だった。私自身がしたいことが何なのか。それを考えるのは大変だし、よくわかっていなかったからだ。自分がやりたいことをして、その責任をちゃんと自分でとる。それを彼は教えてくれた。それは同時に、自分と他人は違って、相手は自分の思うようには動かないということを学ぶことでもあった。
今の私は彼の考え方の半分以上を理解して受け入れることができるようになったと思う。私と彼は、本当に性格が違うし、考え方も違う。共通点を探すほうが骨が折れるくらいだ。それでも、二人で一緒にいて心地よいのは、お互いがお互いを尊重して、完全に理解できないことはわかっていても、理解する努力を捨てないからだと思っている。
とはいえ、それは膨大なエネルギーを必要とするので、お互い疲れている時は、相手を理解するために割く時間は苦しい時間でもある。
私と彼は喧嘩をしたとき、必ず、一方的に終わらせないようにしている。それは私の望みだからなのだが、彼は疲れていてもそれを守ってくれる。喧嘩の原因は付き合っていた頃はほぼ私にあったのだが、最近は彼がとにかく仕事が大変で疲れていることから、怒りやすくなっていることから起こることが多い。
男性の怒鳴り声は怖いし、その場を去りたくもなるけれど、私はそうしない。なるべく静かに彼に問いかけるようにしている。彼がなぜ怒っているのか。
彼は普段おしゃべりではないので、言い合いのときに一番自分の気持ちや考えを述べる。疲れている彼に時間をかけて話してもらうのは申し訳ないのだけれど、思うにほかの夫婦より私たちはとにかく話し合いに時間をかけていると思う。そうすることで、単なる喧嘩だったものが、相手をより理解する時間に変わる。
とはいえ、夕飯前に、ご飯を前にして2時間話し合いというのはやり過ぎかなとも思ったりする。それでも、お互い、相手の話を途中で遮ることをせずに、聞いて、それに対して返すというキャッチボールが出来ていることは私の誇りにもなっている。
何をするにも「母だったらこうする」とか、「こうしないと母に怒られる」という価値観で行動を決めていた。そんな私に新しい風を吹かせたのが、彼だった。
「葵音はどうしたいの?」
彼はよく尋ねてきた。今もその言葉はよくかけられる。始め、私はこの言葉が苦痛だった。私自身がしたいことが何なのか。それを考えるのは大変だし、よくわかっていなかったからだ。自分がやりたいことをして、その責任をちゃんと自分でとる。それを彼は教えてくれた。それは同時に、自分と他人は違って、相手は自分の思うようには動かないということを学ぶことでもあった。
今の私は彼の考え方の半分以上を理解して受け入れることができるようになったと思う。私と彼は、本当に性格が違うし、考え方も違う。共通点を探すほうが骨が折れるくらいだ。それでも、二人で一緒にいて心地よいのは、お互いがお互いを尊重して、完全に理解できないことはわかっていても、理解する努力を捨てないからだと思っている。
とはいえ、それは膨大なエネルギーを必要とするので、お互い疲れている時は、相手を理解するために割く時間は苦しい時間でもある。
私と彼は喧嘩をしたとき、必ず、一方的に終わらせないようにしている。それは私の望みだからなのだが、彼は疲れていてもそれを守ってくれる。喧嘩の原因は付き合っていた頃はほぼ私にあったのだが、最近は彼がとにかく仕事が大変で疲れていることから、怒りやすくなっていることから起こることが多い。
男性の怒鳴り声は怖いし、その場を去りたくもなるけれど、私はそうしない。なるべく静かに彼に問いかけるようにしている。彼がなぜ怒っているのか。
彼は普段おしゃべりではないので、言い合いのときに一番自分の気持ちや考えを述べる。疲れている彼に時間をかけて話してもらうのは申し訳ないのだけれど、思うにほかの夫婦より私たちはとにかく話し合いに時間をかけていると思う。そうすることで、単なる喧嘩だったものが、相手をより理解する時間に変わる。
とはいえ、夕飯前に、ご飯を前にして2時間話し合いというのはやり過ぎかなとも思ったりする。それでも、お互い、相手の話を途中で遮ることをせずに、聞いて、それに対して返すというキャッチボールが出来ていることは私の誇りにもなっている。
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