メトロポリタン

暁エネル

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実家①

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土曜日の朝 いつもの様に俺は翔の胸で気持ち良く眠っていた


でもその眠りを邪魔して来た1本の電話があった


俺のスマホが音を立てていた


俺は翔から離れるとスマホを取った




(お母さんだいったいなんだよ)




俺はスピーカーにして俺と翔の間にスマホを置いた


俺はまだ起きたくなかったので 翔と同じ様に寝ながら話をした


「もしもし何?」


「もしもし弘樹 もしかしてまだ寝てたの?」


「だって俺今日休みだよ・・・」


お母さんはあきれた様に話始めた


「あんたねぇ~ちゃんと掃除してるの? 話によると凄く広いらしいんだけど・・・ 広くてもちゃんと掃除しておかないと弘樹の苦手なGが出て来るし いつか翔に愛想着かされちゃうからね」


翔がゆっくりと目を開けた




(弘樹のお母さん? 俺の話をしている?俺の事を知ってるのか・・・)




俺は翔を見て人差し指を口元へ


「弘樹聞いてるの?」


「ちゃんと聞いてるよ」


「弘樹それでいつ帰って来るのよ」


「えっ何だよいきなり」


「こっちから言わないと弘樹はぜんぜん連絡して来ないでしょうが いろいろこっちだって予定があるし 翔にだっていろいろお世話になってるじゃないの それに写真じゃ良くわからないでしょう 弘樹の説明不足で・・・」


翔は自分の事を指さしていた




(弘樹は俺の事を両親に話をしていたのか 知らなかったけど嬉しいなぁ~)




俺は弘樹を見つめていた


俺は翔にうなづいた


「弘樹どうなの?いつ?」




(えっそんな事を急に言われても俺だって忙しいんだよなぁ~)




「弘樹は相変わらずそうなの? 会社ではちゃんとやってるの? 翔の前でもそうなのかしら?」




(これはマズイ これ以上のお母さんとの会話は危険だ 翔の前で何を言われるかわかったもんじゃない)




俺は翔の顔を見てこう言った


「お母さんじゃ~今日行く翔と一緒に・・・」


「えっ今何て言った? 翔と一緒にって? お父さん・・・」




俺は小さな声で翔に「ごめん」と言った



「お父さん 弘樹が翔と一緒に今日来るって・・・ どうしよう今から煮物を作っても・・・」


「何時に来るって?」


「あっそうか肝心な事聞いてなかった」


スピーカーにしているからみんな聞こえてくる


「弘樹何時頃来るの?」


「今起きたところだから 夕方18時頃にこっちを出るよ」


「じゃ~出る時電話ちょうだい あぁ~美穂」


「美穂がどうしたの?」


「今日美穂出掛けるって言ってたわ」


「美穂なんて居なくても別にいいよ」


「あら美穂が一番翔に会いたがってたのよ ちょっと待ってて・・・」


「美穂 美穂今日翔が来るって・・・」


少しすると階段を下りる音が聞こえてきた




(みんな丸聞こえなんですけど・・・)




俺はそう思いながら聞いていた




「えっ何で今日なの?そんな事言ってた?」


「急に決まったのよ 美穂は今日何時頃帰れそうなの? 18時頃に弘樹は向こうを出るって・・・ あっそうだお父さんどうしよう何食べてもらえばいい?」


「お寿司でも出前を取ればいいんじゃないか?」


「お父さんそれそうしましょう あとで電話しなくちゃ」


「美穂そんなに早く帰れないよ 何で今日なのお兄ちゃんのバカ 美穂が帰って来るまで絶対に翔を帰さないでね お兄ちゃんはいいけど翔は絶対居てもらって・・・」





(俺はいいのかよ 俺が行くから翔にだって会えるんだぞ)




「もしもし弘樹聞いてる?」


「聞いてるよ」


「車で来るんでしょう それとも電車?」


「えっ翔の車で行くよ」


「そしたらお隣さんに止めさせてもらう様に 言っておくから間に止めてね」


「あっそうかそうだね お母さんお願い・・・」


「大丈夫よ今日なら 明日だったらダメだったかもね」


「じゃ~電話切るよ」


「あっ翔によろしくね ちゃんと電話してから来てよ」


「わかったじゃ~」


「じゃ~ね」


電話は切れた


俺と翔の間にあったスマホを俺は遠ざけた


すると翔は後ろから俺を包み込んだ


「あっ翔ごめん勝手に俺の実家へ行く事になっちゃって・・・」


俺は翔に包まれながらそう言った


「弘樹俺の事・・・」


「あっうん」


翔の手がゆるみ俺は翔の方を向いた


「俺の家隠し事ダメなんだ昔から 嫌な事や言いずらい事も言う決まりになっててさぁ~ だから翔の事も俺の家族は知ってるごめん黙ってて・・・」




(弘樹のお父さんとお母さんの反応が気になるところだけどなぁ~)




「いやむしろ嬉しかったよ 写真って・・・」


「あぁ~」


俺は手を伸ばし遠ざけたスマホを取った


「これこの写真」


翔は俺のスマホを覗き込んだ



俺がスマホを見ると俺の寝顔の写真が写っていた


「これは?」


俺は弘樹にスマホを向けた


「あっうんキレイでしょう 俺が初めて翔の家に泊まらせてもらった時に撮ったんだ お父さんは翔の事女性だと勘違いしてたんだよ」


俺は少し笑って翔を見た


翔の顔が近づき翔の舌が俺の舌を絡ませながら翔は俺の上へ


「翔」


「俺も弘樹の両親には会ってみたかったんだ 大事息子さんを下さいいって・・・」




(えっ何それヤバい大事な息子を下さいって・・・ どういう事・・・)




翔に見つめられて俺は動けずにいた


「弘樹が俺の事を話してくれた事が凄く俺は嬉しかった」


翔はそう言って俺に顔を近づけた


「翔 これから実家へ行くんだけど・・・」


「夕方だろう まだ十分時間はある 俺がどれくらい嬉しかったか今から弘樹に教えるよ」


そう言いながら翔のくちびるが俺のくちびるに触れていた




(俺が舌を出したら翔の中に入りそう・・・)

 


俺は我慢が出来ず翔の頭を押さえ付け舌を押し入れた


すると翔の舌が俺の舌を勢い良く絡ませた


俺は翔の勢いに押され翔の頭から手を下していた




(あぁ~凄く気持ちがいいこのまま・・・ えっでもちょっと待って昨日も凄かったんだけど そして今日はこれから俺の実家へ行くんだよ わかっているのか翔は・・・)




翔の硬い物が俺のとこすれ合い やがて翔のキレイな手も加わり 


俺は翔のくちびるから引き離し大きな声を出した




(待って待ってウソでしょう この流れ的にヤバいよ・・・)




翔は俺から離れ長い髪の毛を束ねていた




(部屋が明るいから弘樹のかわいい顔が良く見える)





(何度も翔の凄い状態の物を俺は見てるけどやっぱり・・・)




「もったいないなぁ~」


「弘樹何がもったいないんだ?」


俺はつい言葉にしてしまっていた


「えっあっ何でない」


翔はゆっくりと俺の身体を重ねた


「弘樹 ここでも何でも話す事にするか」


「えっあっダメ・・・」


「何で?」


「だって恥ずかしいでしょう?」


「俺は弘樹に恥ずかしい事は何もない」


「翔は無くても 俺はあるの」


俺は少し怒ってそう言った


「弘樹 弘樹も怒る事があるんだなぁ~ かわいい」


そう言って翔は俺からなぜか離れて俺の隣へ




(えっ待って今笑ってたのに何で離れるの? 続きは?もうしないの?)




俺は訳がわからず翔の方を向いた


翔は束ねた髪の毛をほどいていた


「ごめん翔怒って・・・」


俺は一応謝って起き上がり翔を見ていた


翔と見つめ合い俺は翔のくちびるを重ねた


翔の手が俺を翔の上へと押し上げ 俺は翔の上へとまたがっていた


「いいながめだ」


翔は俺を見てそう言った


でも俺はどうしていいのかわからず


ただ翔の凄い状態の物が俺の後ろに当たっていた


「弘樹はこれからどうしたい?」


「えっ?」




(どうしたいって何? わからないよ・・・)




「今なら弘樹が俺を自由に何でも出来る・・・」




(何でも出来る? 俺が翔に・・・)




俺は翔にそう言われいろいろと考えてしまった





(翔の顔をずっと見ていたい 翔がどんな顔で気持ちいい顔をするのか見てみたい それなら・・・)




「翔俺は・・・」


俺は腰を上げ翔の物凄い状態の物を初めて触り俺の中へと腰を落とした




(何で?ぜんぜん上手く入らない・・・)




俺が腰を落とすと翔の物凄い状態の物が逃げてしまっていた




(弘樹そんなに何度も触らないでくれ俺がもたない・・・)




俺は耐え切れなくなり 起き上がって弘樹を抱きしめた


「弘樹 弘樹のしたい事はわかった」


俺はそう言って弘樹の中へと押し込んだ


弘樹は俺の腕の中で大きな声を出した




(翔のが俺の中に・・・ 翔の顔が見たかったのに・・・)




俺はギュっと翔を抱きしめていた





(あぁ~これはヤバい さっき弘樹にさんざん触られたからか 俺が早く動きたい・・・)




俺は弘樹を抱きしめたままベッドに横になり


素早く弘樹の上に乗り弘樹の足を上げ動いた




(翔あっちょっと待ってもっとゆっくり・・・)




あまりの翔の速い行動に俺はついていかれず 


ただ翔の凄い状態の物が俺の中で動いていた




(あぁ~止められない弘樹が凄い気持ちいい)




俺は夢中で動いていた




(翔凄い奥が・・・)




俺は翔が動くたび声を出し 翔の激し過ぎる動きに必死に翔にしがみついていた




(弘樹もう少し・・・)




翔が声を出し翔の動きが止まった




(あぁ~凄い凄かった・・・ 昨日よりも・・・)




翔は長い髪の毛を束ねて俺を見ていた




(弘樹が息を切らしてる姿もかわいい・・・ 今何をしても抵抗出来ないんだろうなぁ~)




(翔が見つめてる 息を切らしている翔もキレイだ・・・)




翔は俺にまたがったままこう言った


「弘樹このままシャワーを浴びに行こう」


そう言って翔は俺から離れた


俺はゆっくりと起き上がった


「弘樹大丈夫か?」


翔がそう言って俺の顔を覗き込んだ


「あっうん大丈夫」


「そうか?俺が連れて行こうか?」


「えっいいよ」


俺はびっくりして手を後ろについた


その様子を見て翔は少し笑った




(危ない弘樹を押し倒してしまうところだった・・・)




(びっくりした・・・ 翔の顔は見慣れてるけど いきなり顔を近づけられると・・・)





バスルームへ来ると翔はシャワーを出した 


俺は翔に背を向け壁側へと向いていた


翔は俺を触りながら背中を流してくれた


「弘樹」


「ううん」


翔はシャワーを止め俺の方へと顔を近づけた


「弘樹もう少し付き合って・・・」


そう言って翔は俺のに手を伸ばした


「あっちょっと翔・・・」


俺はどんどん翔の方へとお尻を突き上げていた


すると翔のがスルリと俺の中へ




(こんなにすんなりと・・・ これは本当にクセになる弘樹の声がまたいい)




俺は大きな声を出し壁に手をついた




(あっダメそれ奥が頭が・・・)




(あぁ~凄い弘樹が俺を締め付ける これは気持ちがいい・・・ 弘樹の声が響く・・・」




俺はゆっくりと翔の方へと振り向いた




(翔の顔が見たい 翔の気持ち良さそうな顔が・・・)




俺は翔の顔をチラリと見て翔は俺に顔を近づけた


翔の舌が俺の中へ




(上も下も翔でいっぱい・・・ 気持ちいい・・・)




ふたたび翔の手が俺へと伸びて来て俺は大きな声を出した




(翔お願いダメ溶ける・・・)




俺が声を出すと翔の手が離れ翔が動き出した




(あぁ~これはいい・・・ もっともっと弘樹に届け・・・) 




俺は弘樹の声を聞きながら腰を動かしていた


翔の動きが止まり俺は翔の胸に抱きついた




(凄い・・・ こんなに翔も心臓の音が早い)




(弘樹が俺を抱きしめてる・・・ 俺はやり過ぎたと思ってたのに・・・)




俺と翔はしばらくそのままの状態で抱き合っていた





「弘樹聞いてもいいか?」


「えっ何?」


「さっき弘樹はもったいないって・・・」


「あぁ~」


俺は翔の顔を見て話た


「翔のキレイな顔と翔の下半身が合わなくて それでもったいないなぁ~って」


「そんな事言ったら弘樹だって・・・」


「えっ俺?」


「弘樹のかわいい顔には会わない品物だ」


そう言って翔は俺にくちびるを重ねた



(つづく)


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