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クリスマス②
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案の定俺の身体は悲鳴をあげていた
(あぁ~やっぱりこうなると思った)
俺は翔を起こさない様にそ~っと翔から離れようと動くと
翔の腕に止められ俺は動けなくなった
「弘樹どこへ行く?」
「どこも行けないでしょう」
「何で?」
(優しい声だなぁ~ でも俺の言いたい事はわかってるクセに・・・)
「誰のセイ?身体が痛くてムリ・・・」
「それじゃ~弘樹続きをすれば元に戻るかも・・・」
(えっウソでしょう)
そう言って翔は俺の上に乗って来た
「あっちょっと翔」
翔の動きが止まった
「弘樹に今日は本気で怒られそうだ」
「そうだよ翔 今日はこれから忍ちゃんと拓巳君と買い出しなんだからね」
(もう本当に冗談じゃない それでなくてもいろんな所が痛いのに・・・)
「大丈夫だ弘樹 忍と拓巳だって似たようなもんだろう・・・」
「えっ何が?」
「昨日拓巳は忍の家に泊まりだろうって事・・・」
そう言って翔は俺に軽くキスをした
「俺はあんまり考えたくない」
「忍と拓巳の事をか?」
「だって・・・」
「弘樹は忍の事が好きだからなぁ~」
俺は何も言えなくてなってしまった
(俺が好きなのは翔だからなんて 今言ったら大変な事になりそうで それこそ今日はどこへも出掛けられなくなってしまう だから俺は絶対に翔にはそんな事言わない)
俺は翔を抱きしめた
(弘樹は本当に忍が好きだよなぁ~ あんまり昨日は見ない様にはしていたんだけどなぁ~嫉妬か? やっぱり弘樹の嬉しそうな顔はどうしても見てしまう 昨夜は弘樹の反応が良くて 俺もつい調子に乗ったところがあるんだよなぁ~)
「弘樹動けないほど痛むのか?」
翔は顔を上げそう言った
「翔もう少しこのまま・・・」
俺はそう言って翔を抱きしめた
(このままの体制は俺が我慢出来なくなりそうなんだが・・・)
俺は弘樹のくちびるをこじ開け舌を絡ませた
(あぁ~凄く気持ちがいい 翔のキスってなんでこんなに・・・)
(弘樹はこのままベッドへ寝かせて 俺はシャワーを浴びてご飯を作るかなぁ~)
(あぁ~翔が離れていく もう少しキスしたかったのになぁ~)
翔は俺に布団をかけて部屋を出て行った
俺は布団にくるまり翔が残したニオイに包み込まれた
(本当にどうしようあちこち痛い もうあんなに何度もしなくても 翔だって今日の事は知ってたはずなのに何で翔は・・・ って待って俺翔にばかり何度もって 俺は?まるで俺にまったく非が無いみたいに それに俺翔の事バカって誰のセイだって俺何様?あぁ~嫌だ俺恥ずかし・・・)
俺は恥ずかしくなって起き上がり ベッドにうずくまっていた
そこへ翔が部屋へと入って来た
「弘樹」
(何で弘樹は何もかけずに・・・)
俺はベッドにかけよった
「弘樹どこか痛むのか?」
弘樹は体制を崩し手を俺にかざしていた
翔が心配そうに俺を見ていた
「えっ違う大丈夫」
「弘樹顔が赤いぞ」
そう言って翔は俺の顔に手を伸ばした
俺は翔にかざした手を翔の手と重ねた
「本当に大丈夫なのか?何なら今日は中止にしても・・・」
(下の弘樹は元気なんだけどなぁ~ それは関係ないか・・・)
「えっ翔ホントに大丈夫俺シャワー浴びて来る」
俺はそう言って翔を遠巻きにベッドからおり部屋を出た
(あぁ~恥ずかしい・・・ 何でこのタイミング?翔ってエスパーなの?)
俺は急いでバスルームへ
(しかし何で弘樹はあんな顔? まぁ~いいかまた弘樹のかわいい顔が見られたんだから)
俺は汚れたシーツと布団カバーをはずし洗濯機へ
(翔は俺の事で怒ったりしない それは翔が俺よりも大人だから・・・ あぁ~恥ずかし俺って凄~く器が小さい)
俺はそう思いながら翔の居るダイニングテーブルへ
いつもの様にご飯が用意されていた
「弘樹座って食べよう」
「うん翔ありがとう いただきます」
翔がリビングの時計を見た
「弘樹45分にはここを出るぞ」
「うんそうだね 翔俺と忍ちゃんはショッピングモールでおろして」
「どこがいいんだ?」
「どこでも大丈夫 今ならおもちゃ売り場にあるから・・・」
「そうか」
「おもちゃ売り場なんて凄く久しぶり・・・」
「そうだなぁ~ 大人になってからは行かない場所だなぁ~」
(弘樹が凄く嬉しそうだ 今日はお互い別行動だから昨日みたいに嫉妬する事はなさそうだ・・・)
ご飯を食べ終え俺と翔は着替えをすませ車へ
「翔」
「ううん?」
「今日はバラバラだね」
「買い出しが終わるタイミングで合流するか?」
「そうだね連絡するよ」
「あぁ~そうだな」
忍ちゃんのマンションの前で2人は待っていた
忍ちゃんと拓巳君は車へと乗り込んだ
「寒いから部屋で待ってれば良かったのに連絡するよ俺・・・」
「うんありがとう弘ちゃん でも拓巳君とお話してたらすぐ翔の車が見えたよ そんなに外に居なかったんだ ねぇ~拓巳君」
「今日はよろしくお願いします」
「拓巳君固いよ」
「だって忍さん俺一番年下だし・・・」
「そんなの関係ないよ」
忍ちゃんと拓巳君の会話に入れずに俺は居た
「忍はどこのショッピングモールがいいんだ? 弘樹はどこでもいいって言ってるんだが・・・」
「うんそうだねぇ~ ハシゴするかもしれないからとりあえず近場でいいよ」
「それならもう着くぞ」
そう言って翔は車を止めた
「ここから歩いて行ってくれ」
「うん 翔ありがとう行って来る」
「じゃ~ね拓巳君あとで 翔ありがとう」
俺と忍ちゃんは車をおりて走って行く翔の車に手を振った
「さぁ~忍ちゃん行こうか」
「僕ねちゃんとメモ用紙持って来たんだよ」
そう言って忍ちゃんはポケットからメモ用紙を取り出した
「さすが忍ちゃん」
「嫌だ弘ちゃん」
俺と忍ちゃんは笑った
ショッピングモールに入ると案内図を探した
「忍ちゃん2階だね」
俺と忍ちゃんはエスカレーターで2階へ 楽しい音楽に親子連れがたくさん見えた
「忍ちゃん凄いね」
「うんみんな楽しそうだね」
一通り回り忍ちゃんとおもちゃの話が出来ると思ったけれど
忍ちゃんの反応がイマイチだった事に俺は不思議に思っていた
(誰もが通る知っているはずのおもちゃに忍ちゃんは・・・ 俺そう言えば忍ちゃんの事を何も知らない)
「ねぇ~弘ちゃんあったよ」
ツリーがたくさん並んでいた
「サイズもいろいろだね」
「やっぱり見栄えは大事だよね」
忍ちゃんは飾り付けされているツリーを見ていた
「テレビの隣に置くから テレビに負けない大きさの物が欲しいよね」
「だとするとこっちかこっちだね」
忍ちゃんが指をさした
「忍ちゃんせ~のでどっちか決めよう」
「いいよ弘ちゃん」
俺と忍ちゃんは声を揃えた
「せ~の」
2人が指をさしたのは大きなサイズのツリーだった
「やっぱりそうだよね」
「でも持って行くのが大変そう・・・」
忍ちゃんがツリーを見てそう言った
「電車に乗ればすぐだよ まずこれだけにしてまた出直そう」
「考えてもしょうがないよね うんまた出直そう」
俺と忍ちゃんはツリーを持って会計へ そのまま電車に乗りマンションへ
「弘ちゃんどこに置くの?」
「当日まで隠しておきたいから俺の部屋のクローゼットに・・・」
俺のクローゼットは半分使われていない状態だった
「ここなら翔が部屋へ入って来ても気づかれない」
クローゼットにツリーを横にして置きそう言った
「弘ちゃん買って来た物を全部ここに・・・」
「うん多分全部入ると思うよ」
「えっいいの?」
「うん元々使ってなかったから それに当日忍ちゃんには手ぶらで来てほしい・・・」
「弘ちゃんの心くばり痛み入ります」
そう言って忍ちゃんは俺に頭を下げた
「もう嫌だ忍ちゃん」
俺と忍ちゃんは笑った
「忍ちゃん買う前にどこかで何か食べない?」
「あっ僕もそう思ってたんだ」
俺と忍ちゃんはマンションを出てショッピングモールへ
「忍ちゃん何食べる?」
俺と忍ちゃんはレストラン街へ
「和食にする?それとも中華もあるよ」
「僕辛いのあまり得意じゃない」
「そうだねぇ~俺もあまり・・・」
そう言いながら俺と忍ちゃんはウロウロとショッピングモールのレストラン街を歩いていた
「ねぇ~忍ちゃんオムライス好き」
「うん好き」
「あるよ」
俺は指をさした
「ここって専門店なの?」
「そうみたいだね入ろう」
「うん」
店員さんに案内されメニューが渡された
「忍ちゃん見て・・・」
俺はメニューをよけてテーブルを指さした
「大きさを選べるみたいだよ」
「あっ本当だ 弘ちゃん良く気が付いたね」
「だってメニューに・・・」
「本当だ僕気が付かなかったよ」
俺と忍ちゃんはオムライスをそれぞれ注文した
「弘ちゃん改めて心配をおかけしました」
そう言って忍ちゃん俺に頭を下げた
「忍ちゃんもうやめてよ」
俺は忍ちゃんに手をかざした
「初めて拓巳君に会った時 俺は何となくそうなんだろうなぁ~とは感じてた」
「拓巳君弘ちゃんとあんまり話をする機会がなくて 拓巳君何となくだけど弘ちゃんの事怖がってる感じ」
「あっ多分それ初めて会った時ちょっとキツイ言い方俺したから・・・」
「そうかそれで・・・」
俺と忍ちゃんはオムライスを食べた
「忍ちゃん」
「ううん?」
「俺忍ちゃんの事知っている様で何も知らないってさっき思った」
「そうだね 凄く弘ちゃんと居ると気も使わないし 何でも話せるのにあまりお互い知らない事が多いよね」
「忍ちゃん兄弟って居るの?」
「僕は末っ子なんだよ 年が離れた兄と姉が居て僕なんかより 凄くしっかりしていて家を守ってるよ」
「えっ忍ちゃん末っ子なの? 俺はてっきり1人っ子だと思ってた 凄くしっかりしてるしさぁ~ 忍ちゃんよりもしっかりしているお兄さんお姉さんって もはや社長レベルなんじゃない?」
(年が離れてるんだ だからおもちゃの反応が薄かったのかなぁ~?)
「それは弘ちゃん言い過ぎだよ 弘ちゃんは?兄弟居るの?」
「俺は妹 この間なんかいきなり妹が家に来てさぁ~ 翔に会いたかったんだと・・・」
「そうだったんだぁ~」
「もう俺の妹はわがまま放題だい 今拓巳君と同じ大学生なんだけど 拓巳君とはえらい違いだよ」
「妹さんは実家暮らしなの?」
「そう だからわがまま放題」
「娘はかわいいって言うからね」
「本当にそう思うよ」
「忍ちゃん行ける?」
「うん」
俺と忍ちゃんはオムライス専門店を出た
(つづく)
(あぁ~やっぱりこうなると思った)
俺は翔を起こさない様にそ~っと翔から離れようと動くと
翔の腕に止められ俺は動けなくなった
「弘樹どこへ行く?」
「どこも行けないでしょう」
「何で?」
(優しい声だなぁ~ でも俺の言いたい事はわかってるクセに・・・)
「誰のセイ?身体が痛くてムリ・・・」
「それじゃ~弘樹続きをすれば元に戻るかも・・・」
(えっウソでしょう)
そう言って翔は俺の上に乗って来た
「あっちょっと翔」
翔の動きが止まった
「弘樹に今日は本気で怒られそうだ」
「そうだよ翔 今日はこれから忍ちゃんと拓巳君と買い出しなんだからね」
(もう本当に冗談じゃない それでなくてもいろんな所が痛いのに・・・)
「大丈夫だ弘樹 忍と拓巳だって似たようなもんだろう・・・」
「えっ何が?」
「昨日拓巳は忍の家に泊まりだろうって事・・・」
そう言って翔は俺に軽くキスをした
「俺はあんまり考えたくない」
「忍と拓巳の事をか?」
「だって・・・」
「弘樹は忍の事が好きだからなぁ~」
俺は何も言えなくてなってしまった
(俺が好きなのは翔だからなんて 今言ったら大変な事になりそうで それこそ今日はどこへも出掛けられなくなってしまう だから俺は絶対に翔にはそんな事言わない)
俺は翔を抱きしめた
(弘樹は本当に忍が好きだよなぁ~ あんまり昨日は見ない様にはしていたんだけどなぁ~嫉妬か? やっぱり弘樹の嬉しそうな顔はどうしても見てしまう 昨夜は弘樹の反応が良くて 俺もつい調子に乗ったところがあるんだよなぁ~)
「弘樹動けないほど痛むのか?」
翔は顔を上げそう言った
「翔もう少しこのまま・・・」
俺はそう言って翔を抱きしめた
(このままの体制は俺が我慢出来なくなりそうなんだが・・・)
俺は弘樹のくちびるをこじ開け舌を絡ませた
(あぁ~凄く気持ちがいい 翔のキスってなんでこんなに・・・)
(弘樹はこのままベッドへ寝かせて 俺はシャワーを浴びてご飯を作るかなぁ~)
(あぁ~翔が離れていく もう少しキスしたかったのになぁ~)
翔は俺に布団をかけて部屋を出て行った
俺は布団にくるまり翔が残したニオイに包み込まれた
(本当にどうしようあちこち痛い もうあんなに何度もしなくても 翔だって今日の事は知ってたはずなのに何で翔は・・・ って待って俺翔にばかり何度もって 俺は?まるで俺にまったく非が無いみたいに それに俺翔の事バカって誰のセイだって俺何様?あぁ~嫌だ俺恥ずかし・・・)
俺は恥ずかしくなって起き上がり ベッドにうずくまっていた
そこへ翔が部屋へと入って来た
「弘樹」
(何で弘樹は何もかけずに・・・)
俺はベッドにかけよった
「弘樹どこか痛むのか?」
弘樹は体制を崩し手を俺にかざしていた
翔が心配そうに俺を見ていた
「えっ違う大丈夫」
「弘樹顔が赤いぞ」
そう言って翔は俺の顔に手を伸ばした
俺は翔にかざした手を翔の手と重ねた
「本当に大丈夫なのか?何なら今日は中止にしても・・・」
(下の弘樹は元気なんだけどなぁ~ それは関係ないか・・・)
「えっ翔ホントに大丈夫俺シャワー浴びて来る」
俺はそう言って翔を遠巻きにベッドからおり部屋を出た
(あぁ~恥ずかしい・・・ 何でこのタイミング?翔ってエスパーなの?)
俺は急いでバスルームへ
(しかし何で弘樹はあんな顔? まぁ~いいかまた弘樹のかわいい顔が見られたんだから)
俺は汚れたシーツと布団カバーをはずし洗濯機へ
(翔は俺の事で怒ったりしない それは翔が俺よりも大人だから・・・ あぁ~恥ずかし俺って凄~く器が小さい)
俺はそう思いながら翔の居るダイニングテーブルへ
いつもの様にご飯が用意されていた
「弘樹座って食べよう」
「うん翔ありがとう いただきます」
翔がリビングの時計を見た
「弘樹45分にはここを出るぞ」
「うんそうだね 翔俺と忍ちゃんはショッピングモールでおろして」
「どこがいいんだ?」
「どこでも大丈夫 今ならおもちゃ売り場にあるから・・・」
「そうか」
「おもちゃ売り場なんて凄く久しぶり・・・」
「そうだなぁ~ 大人になってからは行かない場所だなぁ~」
(弘樹が凄く嬉しそうだ 今日はお互い別行動だから昨日みたいに嫉妬する事はなさそうだ・・・)
ご飯を食べ終え俺と翔は着替えをすませ車へ
「翔」
「ううん?」
「今日はバラバラだね」
「買い出しが終わるタイミングで合流するか?」
「そうだね連絡するよ」
「あぁ~そうだな」
忍ちゃんのマンションの前で2人は待っていた
忍ちゃんと拓巳君は車へと乗り込んだ
「寒いから部屋で待ってれば良かったのに連絡するよ俺・・・」
「うんありがとう弘ちゃん でも拓巳君とお話してたらすぐ翔の車が見えたよ そんなに外に居なかったんだ ねぇ~拓巳君」
「今日はよろしくお願いします」
「拓巳君固いよ」
「だって忍さん俺一番年下だし・・・」
「そんなの関係ないよ」
忍ちゃんと拓巳君の会話に入れずに俺は居た
「忍はどこのショッピングモールがいいんだ? 弘樹はどこでもいいって言ってるんだが・・・」
「うんそうだねぇ~ ハシゴするかもしれないからとりあえず近場でいいよ」
「それならもう着くぞ」
そう言って翔は車を止めた
「ここから歩いて行ってくれ」
「うん 翔ありがとう行って来る」
「じゃ~ね拓巳君あとで 翔ありがとう」
俺と忍ちゃんは車をおりて走って行く翔の車に手を振った
「さぁ~忍ちゃん行こうか」
「僕ねちゃんとメモ用紙持って来たんだよ」
そう言って忍ちゃんはポケットからメモ用紙を取り出した
「さすが忍ちゃん」
「嫌だ弘ちゃん」
俺と忍ちゃんは笑った
ショッピングモールに入ると案内図を探した
「忍ちゃん2階だね」
俺と忍ちゃんはエスカレーターで2階へ 楽しい音楽に親子連れがたくさん見えた
「忍ちゃん凄いね」
「うんみんな楽しそうだね」
一通り回り忍ちゃんとおもちゃの話が出来ると思ったけれど
忍ちゃんの反応がイマイチだった事に俺は不思議に思っていた
(誰もが通る知っているはずのおもちゃに忍ちゃんは・・・ 俺そう言えば忍ちゃんの事を何も知らない)
「ねぇ~弘ちゃんあったよ」
ツリーがたくさん並んでいた
「サイズもいろいろだね」
「やっぱり見栄えは大事だよね」
忍ちゃんは飾り付けされているツリーを見ていた
「テレビの隣に置くから テレビに負けない大きさの物が欲しいよね」
「だとするとこっちかこっちだね」
忍ちゃんが指をさした
「忍ちゃんせ~のでどっちか決めよう」
「いいよ弘ちゃん」
俺と忍ちゃんは声を揃えた
「せ~の」
2人が指をさしたのは大きなサイズのツリーだった
「やっぱりそうだよね」
「でも持って行くのが大変そう・・・」
忍ちゃんがツリーを見てそう言った
「電車に乗ればすぐだよ まずこれだけにしてまた出直そう」
「考えてもしょうがないよね うんまた出直そう」
俺と忍ちゃんはツリーを持って会計へ そのまま電車に乗りマンションへ
「弘ちゃんどこに置くの?」
「当日まで隠しておきたいから俺の部屋のクローゼットに・・・」
俺のクローゼットは半分使われていない状態だった
「ここなら翔が部屋へ入って来ても気づかれない」
クローゼットにツリーを横にして置きそう言った
「弘ちゃん買って来た物を全部ここに・・・」
「うん多分全部入ると思うよ」
「えっいいの?」
「うん元々使ってなかったから それに当日忍ちゃんには手ぶらで来てほしい・・・」
「弘ちゃんの心くばり痛み入ります」
そう言って忍ちゃんは俺に頭を下げた
「もう嫌だ忍ちゃん」
俺と忍ちゃんは笑った
「忍ちゃん買う前にどこかで何か食べない?」
「あっ僕もそう思ってたんだ」
俺と忍ちゃんはマンションを出てショッピングモールへ
「忍ちゃん何食べる?」
俺と忍ちゃんはレストラン街へ
「和食にする?それとも中華もあるよ」
「僕辛いのあまり得意じゃない」
「そうだねぇ~俺もあまり・・・」
そう言いながら俺と忍ちゃんはウロウロとショッピングモールのレストラン街を歩いていた
「ねぇ~忍ちゃんオムライス好き」
「うん好き」
「あるよ」
俺は指をさした
「ここって専門店なの?」
「そうみたいだね入ろう」
「うん」
店員さんに案内されメニューが渡された
「忍ちゃん見て・・・」
俺はメニューをよけてテーブルを指さした
「大きさを選べるみたいだよ」
「あっ本当だ 弘ちゃん良く気が付いたね」
「だってメニューに・・・」
「本当だ僕気が付かなかったよ」
俺と忍ちゃんはオムライスをそれぞれ注文した
「弘ちゃん改めて心配をおかけしました」
そう言って忍ちゃん俺に頭を下げた
「忍ちゃんもうやめてよ」
俺は忍ちゃんに手をかざした
「初めて拓巳君に会った時 俺は何となくそうなんだろうなぁ~とは感じてた」
「拓巳君弘ちゃんとあんまり話をする機会がなくて 拓巳君何となくだけど弘ちゃんの事怖がってる感じ」
「あっ多分それ初めて会った時ちょっとキツイ言い方俺したから・・・」
「そうかそれで・・・」
俺と忍ちゃんはオムライスを食べた
「忍ちゃん」
「ううん?」
「俺忍ちゃんの事知っている様で何も知らないってさっき思った」
「そうだね 凄く弘ちゃんと居ると気も使わないし 何でも話せるのにあまりお互い知らない事が多いよね」
「忍ちゃん兄弟って居るの?」
「僕は末っ子なんだよ 年が離れた兄と姉が居て僕なんかより 凄くしっかりしていて家を守ってるよ」
「えっ忍ちゃん末っ子なの? 俺はてっきり1人っ子だと思ってた 凄くしっかりしてるしさぁ~ 忍ちゃんよりもしっかりしているお兄さんお姉さんって もはや社長レベルなんじゃない?」
(年が離れてるんだ だからおもちゃの反応が薄かったのかなぁ~?)
「それは弘ちゃん言い過ぎだよ 弘ちゃんは?兄弟居るの?」
「俺は妹 この間なんかいきなり妹が家に来てさぁ~ 翔に会いたかったんだと・・・」
「そうだったんだぁ~」
「もう俺の妹はわがまま放題だい 今拓巳君と同じ大学生なんだけど 拓巳君とはえらい違いだよ」
「妹さんは実家暮らしなの?」
「そう だからわがまま放題」
「娘はかわいいって言うからね」
「本当にそう思うよ」
「忍ちゃん行ける?」
「うん」
俺と忍ちゃんはオムライス専門店を出た
(つづく)
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