この胸の高鳴りは・・・

暁エネル

文字の大きさ
8 / 50

俺の想い

しおりを挟む
忍さんのマンションを前に俺は立ち止まっていた




(暗くなるとこんな感じになるんだ・・・)




「拓巳君どうしたの?」


「あっいいえ」


「間接照明ってちょっと変わってるでしょう」


「はい」


マンションを下から間接照明が当たって幻想的な感じに見えていた


「拓巳君見て・・・」


忍さんが上を向き指をさした


夜空にはキレイな星空が見えていた


「忍さんキレイですね」


「うんそうでしょう 街灯の灯りが少ないから良く見えるんだよ 冬はもっとキレイだよ」





(ホントにキレイに見える夏の大三角 夜空を見上げる事なんかなかったなぁ~ 冬も忍さんと一緒に見たいなぁ~)





「拓巳君ケーキ食べよう」


「はいいただきます」


俺と忍さんはマンションへ


ぐるりと回るとエントランスの灯りが見えた




(拓巳君を誘っちゃったけど大丈夫だったかなぁ~ ケーキ貰って来ちゃったし 少しの時間なら大丈夫だよね なるべく早く帰してあげなくちゃ・・・)




俺は忍さんとエレベーターに乗り部屋の前へ


「拓巳君どうぞ」


「お邪魔します」




(こんなに早くまた忍さんの家にお邪魔する事になるとは・・・)




玄関や廊下リビングの灯りがつき 俺と忍さんはリビングへ




(あっ待ってちょっと見ないで・・・)




忍さんが俺の後ろからリビングへ慌てた様子で下りた


「あっ待って拓巳君これは違うの・・・」




(そうだよ今日は拓巳君が来る予定してなかったから・・・ 嫌だどうしよう何て言う・・・)




(えっ何?何で? 忍さんの顔が赤くなってるの?)




見るとソファーの上には大きなぬいぐるみ


そのぬいぐるみを隠す様に忍さんが立っていた


俺は忍さんのかわいい顔と様子に思わず吹き出し笑ってしまった




(拓巳君に笑われた・・・)




僕はショックを受けて崩れ落ちそうになっていた




(拓巳君に見られたし笑われた・・・ 男の人がぬいぐるみとかやっぱり・・・)




(忍さんは何てかわいい顔する人なんだよもう 忍さんは俺をどうしたい訳かわい過ぎるのにもほどがあるよ でもヤベ~忍さんは俺が笑った訳を誤解してるよなぁ~これ・・・)




「忍さん違うんです 決してぬいぐるみを見て笑った訳ではなくて 俺が笑ったのは忍さんのかわいい姿にです」




(ぬいぐるみを見てじゃなくて僕の姿?)




「忍さんがあまりにもかわいいからつい・・・」


「ぬいぐるみを見て笑ったんじゃ~ないの?」


「忍さん俺前にも言いましたよね 俺は忍さんの全部を知りたいって ぬいぐるみを好きな友達も居ますよ それに俺は嬉しいです忍さんの事少し知る事が出来て・・・」


「気持ち悪くないの?」


「何でですか?」


「だって大の大人がぬいぐるみって・・・」


「忍さんに合ってます何の問題もないです 忍さんがもし柔道の黒帯とかだったら 俺ちょっと近寄りがたいですけど むしろ忍さんにピッタリです もしかしたら俺がプレゼントしてたかもしれません」


「本当に変じゃないの?」


「はい 好きな物って人それぞれ違うと思います 俺だってもしかしたら 忍さんが引く様な物を好きかもしれませんし 忍さんの好きな物を俺否定しないですよ」





(拓巳君はもしかして僕の事を気遣って言ってくれたのかもしれない・・・)





「ありがとう拓巳君 ケーキ食べようか」


「はい」


忍さんはぬいぐるみの前からリビングへ


俺はテーブルを挟んで座り ソファーに座って居るぬいぐるみをながめていた




(この間無かった物がチラホラある みんな忍さんの大事な物なんだなぁ~ それにしてもかわいかったなぁ~ 忍さんの焦った顔 マジでもう一度見たいなぁ~)





(嫌だもう本当に恥ずかしい・・・ だって今日拓巳君来るなんて予定になかったし でも拓巳君僕の事変な目で見てなかった それにまた言われた僕の全部がって・・・)





僕はトレーに紅茶とケーキを乗せてリビングへ


「拓巳君お待たせ」


「ありがとうございます」


「拓巳君はどっちがいい?」


「美味しそうですね」


「でしょうお店でも凄く迷ったんだよ」


フルーツがたくさん乗っているケーキと ベリー色のムースが乗っているケーキ


「ちょっと貰ってもいいですか?」


「いいよ僕もちょっと欲しい 拓巳君も甘い物好きなんだね」


「はい好きです」


「そっかファミレスでパフェ食べてたもんね」


お互いのケーキを食べながら楽しい時間を過ごした


「ムースめっちゃ美味しいですよ」


「拓巳君フルーツがみずみずしくて スポンジも美味しいよ」


俺と忍さんは交互にケーキにフォークを入れて食べ比べをした




(忍さんってホントに嬉しそうに食べるなぁ~)





(拓巳君今日買い物したかったんだよね)




「拓巳君今日は買い物出来なくてごめんね」


ケーキを食べ終わり俺はフォークを置いた


「忍さんが謝る事は何もありません 翔や弘樹さんに会う前もいろいろ見て回って 忍さんと楽しい時間を過ごしました それに俺にも友達が出来ました 弘樹さんとはあまり話は出来ませんでしたが 翔とはたくさん話をしました 忍さんのおかげです」


「僕もまさか翔や弘ちゃんに会えるなんて思ってもみまかったよ」


忍さんの嬉しそうな顔をずっと見ていたいと思った


「忍さんさっきの話なんですけど・・・」


「何だっけ?」


「忍さん柔道とかやってたりもしかして黒帯とか・・・」





(良かった・・・ ちょっと何の話かドキドキしちゃった)





「僕柔道は授業でしかやった事がないよ 僕身体がそんなに大きくないから 良く投げ飛ばされてたけどね 受け身がなかなか難しくて出来なかったよ」





(マジ良かった・・・ いやもしもって事があるからなぁ~ 授業かぁ~忍さんの道義姿も見てみたいかも・・・ 忍さんはきっと何を着てもかわいくなっちゃうだろうなぁ~ 投げ飛ばされた確かに忍さんは軽々持ち上げられそうだ)





「あっ俺も授業でやりました 寒い時期の素足とか嫌でしたねぇ~ 柔道着も固くてゴワゴワで・・・ でも忍さんが柔道やってても それはそれで見てみたかったかもしれません」


「拓巳君残念でした 僕が柔道をやっている様に見える?」


「えっでもそんなのわからないじゃ~ないですか」


「そうかなぁ~ だって僕だよ」


「でも意外性も大事ですよね」


「時と場合によるよ」


そう言って忍さん笑っていた




(ホント忍さんの嬉しそうな笑顔は見てて こっちまで凄く嬉しくさせられる)





「拓巳君大変もうこんな時間」


忍さんは壁掛け時計を見てそう言った


「忍さん大丈夫ですまだ電車ありますよ」


「でも拓巳君疲れたよね知らない人と話して・・・ 翔はあまり人混みは好きじゃないんだけど 弘ちゃんに連れ出されたみたい 翔はどこへ行っても注目をされちゃうからね」


「俺も凄くビビリました モデルさんかと・・・」


「うんそうだよね」


忍さんが笑った


「忍さんまた来週いいですか?」


「僕はいいけど 拓巳君もお友達と遊んだ方がいいんじゃない?」


「俺は忍さんとの時間をもっと欲しいくらいです それに大学の友達ともちゃんと遊んでます」


「そう そっかわかった それじゃ~また来週ね」


「はい 今度は水族館とかいいですね」


「えっ今日の買い物が出来なかったからじゃないの?」


「そうですねそれもいいんだけど 暑くなりそうなので水族館もいいかもと 忍さん水族館好きですか?」


「僕好き 海の生き物とかって別世界だよね」


「俺も好きです」 




(って忍さんに向けて言いたい・・・)




「拓巳君 拓巳君と話をしていると どんどん拓巳君の帰る時間が遅くなっちゃう 僕駅まで一緒に行くね」


そう言って忍さん立ち上がった


「ありがとうございます テーブル片付けます」


「拓巳君いいよ 帰って来てから僕が片付けるから・・・」


「そうですか」


俺もそう言って立ち上がった


「拓巳君忘れ物ない?」


「はい大丈夫です」


俺と忍さんは玄関へ エレベーターに乗りマンションを出た


「拓巳君の借りてるブルーレイもう少し待ってね」


「えっ忍さんいつでもいいですよ ホントゆっくり見て下さい 俺も忍さんと見たブルーレイの話が出来ると思うと嬉しいです」


「ありがとう拓巳君」


「いいえ」


「本当に遅くなっちゃったね」




(もう駅に着いてしまった 忍さんと話をしているとあっという間に時間が過ぎる)




「拓巳君気を付けて帰ってね」


「家に着いたら連絡します」




(暗い夜道を忍さんが歩くのはちょっと心配だから 俺から連絡をすれば・・・)




「うん待ってる」


「忍さん今日はありがとうございました」


「うん僕も楽しかったよ」


俺は忍さんの笑顔を見ながら忍さんと離れた


忍さんは俺に小さく手を振っていた




(やっぱスゲ~忍さんかわいいなぁ~ もっといろんな忍さんを知りたい)




俺はそう思いながら電車に乗った





僕は家に着きテーブルを片付けた




(あぁ~失敗した 拓巳君はあぁ~言ってくれたけど・・・)




僕はそう思いながらぬいぐるみに寄りかかった




(拓巳君は本当にいい子だなぁ~ 僕の事を気遣って・・・ でも見られちゃった・・・)




僕はぬいぐるみに抱きついた






電車はかなりすいていて 俺はどこの水族館へ行くか調べていた




(イルカショー忍さん喜びそう どうしよう水族館へ行く事は決まったけど その後はどうする?水族館だけとか 超~もったいねぇ~忍さんとゆっくりと出来る場所)




俺はスマホを手にしながら乗り換えをして家へ


忍さんに連絡を入れると かわいいスタンプが送られてきた




(おやすみスタンプかわいい)




来週は忍さんの思い出に残る夏にしたいと あれこれと考える俺だった



(つづく)


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない

了承
BL
卒業パーティー。 皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。 青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。 皇子が目を向けた、その瞬間——。 「この瞬間だと思った。」 すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。   IFストーリーあり 誤字あれば報告お願いします!

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

あなたと過ごせた日々は幸せでした

蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。

【完結】抱っこからはじまる恋

  *  ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。 ふたりの動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵もあがります。 YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。 プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら! 完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

番に見つからない街で、子供を育てている

はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。 異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。 現世の記憶は失われているが、 この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。 街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、 ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。 だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。 再会は望まない。 今はただ、この子との生活を守りたい。 これは、番から逃げたオメガが、 選び直すまでの物語。 *本編完結しました

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

【16話完結】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている

キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。 今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。 魔法と剣が支配するリオセルト大陸。 平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。 過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。 すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。 ――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。 切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。 お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー AI比較企画作品

処理中です...