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俺の実家
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大学は夏休みに入り 俺は実家に帰るお休みを貰う為バイトに明け暮れ
俺は忍さんに会えない日々に耐えていた
(う~毎週忍さんに会っていたからなぁ~ 就活は?どれくらい? 長くて半年ぐらいヘタしたらもっと長く忍さんに会えなくなるんだ 今のうちに慣れておかないと でもラインだけじゃなくやっぱ忍さんの顔が見てぇ~)
俺はラインを忍さんにするたびそう思っていた
(どうしよう・・・ あれは拓巳君の決意みたいな物だったんだよね 拓巳君は返事は要らないって言ってたけど・・・ 僕の事をまた好きだって言ってくれた)
僕は買って来たカメのぬいぐるみをロフトに上げ枕の隣に置いた
「かわいい」
僕はカメのぬいぐるみをなでていた
「知らなかった拓巳君が僕の事かわいいって 僕は年上なんだけどなぁ~」
僕はそう言いながらカメのぬいぐるみを抱きしめた
(僕も予感はあった拓巳君はもしかしたらって でも拓巳君はこれからの人なんだ 僕なんかにかまっている暇はない それにこれからいろいろな人と出会う 拓巳君の人生を狭めてはいけない)
僕はいつも通り会社へ
僕は弘ちゃんとの打ち合わせの為準備をしていた
弘ちゃんはいつも通り僕の会社へ打ち合わせに来てくれた
僕は弘ちゃんに小さく手を振り打ち合わせ室へ
弘ちゃんは資料をテーブルへ
「忍ちゃんこの間のヤツさぁ~ やっぱりこっちの方がコストを下げられると思うんだけどどうかなぁ~」
僕は弘ちゃんの言葉を聞いていなかった
「忍ちゃんどうしたの?ため息なんて・・・」
「えっうそ僕ため息ついてた?ごめん弘ちゃん」
(何で?弘ちゃんの前だから気が抜けてたの? 弘ちゃんの前だからって今は仕事中 しっかりしないとお金を貰っているのだから・・・)
「別にいいよ 忍ちゃんはいろいろ大変なの俺は知ってるから 俺の前だけは肩ひじ張らないでよ」
「ありがとう弘ちゃん」
「何?会社の事? それとも拓巳君の事?」
(弘ちゃんは鋭い弘ちゃんに相談する? でも何を? ただ拓巳君は決意を言っただけ 拓巳君は僕の返事を待っている訳ではない じゃ~このため息は何?)
「ごめん弘ちゃん僕にもわからないや」
僕はそう言って笑った
弘ちゃんはボールペンを置いた
「忍ちゃんこれだけは言っておくね 俺と翔は忍ちゃんの味方だからね 忍ちゃんそれだけは忘れないでね」
「ありがとう弘ちゃん 凄く心強いよ仕事しよう仕事・・・」
(弘ちゃんのおかげで元気が出た・・・)
僕は弘ちゃんと仕事に取りかかった
お盆休みになり下請け企業がお休みを取る為 自動的に僕達の会社は何人かお休みになった
拓巳君からの連絡で実家に帰省すると連絡があった
(あぁ~失敗した・・・ 実家に行く前に少しでも忍さんと会っとけば良かった)
俺は忍さんの顔を見ずにこのまま電車に乗った事を凄く後悔をしていた
(せめて声・・・ 電話をなぜしなかったんだよ俺・・・)
電車を乗りつぎ実家へと到着した
俺の実家は普通のマンションで 俺はずっとこのマンションで育った
同じマンションに友達が居て その友達も家を出て久しぶりに会う約束をした
俺は実家のチャイムを鳴らした
玄関のドアがゆっくりと開いた
「ただいま」
「お帰り拓巳疲れたでしょう 先にお風呂に入りなさいすぐにご飯作るから・・・」
たたみかける様にお母さんの声
「お父さんは?」
「居るわよ」
俺はお母さんにそう言われ荷物を持ちお父さんの所へ
「お父さんただいま」
「拓巳お帰り」
「俺先に風呂に入って来る」
俺は荷物を広げてパンツと部屋着を取り出しお風呂場へ
何も変わらない家に安心してゆっくりと湯船につかった
(いつもシャワーだけだからなぁ~ こんなにのんびり風呂につかったの久しぶり・・・ 実家の醍醐味ってヤツなのかぁ~)
俺はお風呂につかりゆっくりとした時間を過ごしていた
俺が風呂から出るとテーブルには俺の好きな物が並んでいた
「拓巳座って」
「うん」
お母さんは味噌汁を運んでいた
「拓巳は飲めるんだよなぁ~」
そう言ってお父さんは冷蔵庫の中から缶ビールを3本出した
お母さんも座り 俺はお父さんから缶ビールを受け取った
「それじゃ~拓巳お帰り」
お父さんとお母さんは缶ビールを持ち上げた
「ただいま」
そう言って俺はお父さんとお母さんの缶ビールを合わせた
「久しぶりに飲むビールは美味しいわねお父さん」
そう言ってお母さんは笑っていた
「拓巳とビールが飲める日が来るとはなぁ~」
お父さんもそう言って嬉しそうに笑っていた
「拓巳どうなの?大学はちゃんと卒業出来そうなの?」
「それは大丈夫問題ない あとは論文と就職活動」
俺はおかずを食べながらそう言った
「就職活動ねぇ~ 今はどうなのかしらねぇ~」
「どこかもう決めている所はあるのか?」
お父さんにそう聞かれ俺はうなづいた
「えっどこなの?」
お母さんが食いついた
「アヅミナ株式会社」
「えっお父さん聞いた?」
お母さんの驚いた声になぜか俺も驚いてしまった
(アヅミナ株式会社って言っただけなのに 忍さんの顔が浮かんだ・・・)
「大企業じゃない」
「まぁ~目標は何でも高い方がいい・・・」
「お父さん もしもよ万が一拓巳がアヅミナに就職出来たら 鼻が高いわねぇ~お父さん・・・」
そう言ってお母さんはお父さんを叩いて笑った
(お母さんはもしかしてもう酔ってる?)
「拓巳は何でアヅミナなんだ? まぁ~大企業だからやりがいもあるし 魅力的な会社でもあるだろうけどなぁ~ 拓巳を引き付ける何かがあるのか?」
お父さんの言葉は社会人としての言葉でとても重い言葉だと思った
「俺の知り合いでアヅミナ株式会社の人が居るんだ・・・」
「えっ拓巳の知り合い? あの大企業のアヅミナの社員さんと?」
お母さんはそう言って箸を落としそうになっていた
「びっくりした・・・ いったいどこで知り合ったのよ・・・」
「電車の中」
「電車の中でどうしたのよ」
「俺の前に座ってた 凄く気になって俺その人のあと追いかけて声掛けた」
「あら嫌だ 拓巳ストーカーじゃない」
「そうじゃない いやそうだったのかもしれないけど だって俺スゲ~気になったんだ」
「相手の方はびっくりしてたんじゃないの?」
「うん でも声を掛けた俺の方がびっくりして笑われた」
「向こうの方が拓巳よりも上手だったって事だな」
お父さんの言葉にぐうの音も俺は出なかった
「ところで拓巳いい人は居ないの? 付き合っている人とか?」
お母さんはいきなり話題を変えた
「なんだよいきなり」
「だって拓巳からまったくそんな話を聞かないからよ 拓巳にはかわいい人がいいわよね 背がそんなに高くなくてかわいい人」
(めちゃくちゃかわいい人なら居る 俺の絶賛片思い中なんだけど・・・ そうか いづれ忍さんの事をお父さんとお母さんに話をしないとならないと言う事かぁ~)
俺はうまく誤解がない様にどう話をするかを考えていた
「しかし拓巳の口からアヅミナ株式会社の名前が出るとわなぁ~」
「俺だってその人がアヅミナの人じゃなかったら そんな大企業の話をしてないよ その人といろいろな話をする様になって興味が出て来た」
(興味が出て来たのは会社ではなく忍さんにだけど でももし本当にアヅミナに就職出来たら 忍さんと一緒にランチしたり仕事の相談をしたり より忍さんを身近に感じる事が出来る)
「あっこの間アヅミナの下請け企業の人とも友達になって・・・」
「何それ一気に社会人の人と繋がりをもった訳?」
俺はうなづいた
「大企業だから幅広い繋がりがあるんだよなぁ~」
「その人はさぁ~会社だけじゃなくてさぁ~ プライベートのお付き合いもあるみたいで凄く仲が良くてさぁ~ 何か見てて凄く気か合ってって この2人が一緒に仕事をしていても楽しんだろうなぁ~って・・・」
「そりゃ~楽しく仕事が出来るに越した事はないそれが出来る人は ほんの一握りの人だとお父さんは思う」
そう言ってお父さんはビールを飲んだ
夕飯を食べ終え俺は勉強机とベッドしかない自分の部屋へ
ベッドへ座って横になった
(何もねぇ~なぁ~当たり前かぁ~ あっそうだ忍さんにライン)
無事に実家へ着いた事 明日は友達と祭りに行く事を送った
(拓巳君が無事に着いて良かった 明日はお祭りかぁ~いいなぁ~)
僕は拓巳君にスタンプを送った
(相変わらず忍さんのスタンプはかわいい)
俺はそう思いながら眠りについた
俺と実家のマンションが同じヤツと 高校生の時に仲良くなったヤツ2人が俺の家へ
俺とマンションが同じヤツは 俺と一緒にベッドに座り
勉強机の椅子に座るヤツ 壁に寄りかかり座るヤツと顔を合わせていた
「久しぶりだなぁ~拓巳」
「久しぶり元気だったか?」
「あぁ~」
「しかし何も無い部屋だなぁ~」
「何かねぇ~の?」
「ある訳ねぇ~だろう・・・」
「拓巳は就職すんの?」
「あぁ~そのつもり」
「もうどこか決めてんの?」
「まぁ~いろいろ・・・」
「俺はまだ就職とかいいかなぁ~院に行く」
「やりたい事があるヤツはいいよ」
「俺はねぇ~もん 就職もどこって聞かれてもなぁ~」
「ホントそれ」
「拓巳はどこ?って彼女出来た?」
「そうそう彼女 高校ん時くっつけてあげたのに結局なぁ~」
「いい感じに見えたけど ホントの所どうだったんだ拓巳?」
「彼女って言えたのか微妙な所だったよなぁ~ ただ一緒に帰ったり話をしてただけ 大学も別々で自然消滅」
「じゃ~大学は? この中で可能性があるの拓巳ぐらいだからなぁ~」
「気になる人は出来た」
(男だけどめちゃくちゃかわいい人)
「告白は?」
「俺の気持ちは伝えたけど返事は先延ばしにしてもらった」
「何で?」
「返事ってすぐに欲しくねぇ~」
「言うタイミングとか難しいよなぁ~ 俺だったら期限を決めるかなぁ~」
「で拓巳は何で先延ばし?」
「年上だし 俺は学生で来年就活が控えてる だから返事はまだ当分先でいい」
「えっ年上なの社会人かよ てっきり大学生かと思った」
「どこで?何で知り合った?」
「電車の中」
「マジで?電車・・・」
「スゲー声掛けたの?てかどうやって?」
「その人普通に俺の前に座って何となく見てた スゲー小さい人だなぁ~って その人電車を降りて俺思わず追いかけた」
「何か青春してんなぁ~」
「話さえぎんな続けて拓巳」
「あぁ~ 声掛けた俺がびっくりして笑われた」
「マジか・・・ 超~大人の余裕ってヤツかぁ~」
「でも上手くいってるんだろう?」
「いいなぁ~年上憧れるよなぁ~」
「マジ羨ましいヤツ」
(コイツらにもいつか忍さんの事をちゃんと言わねぇ~と コイツらなら俺の事を変な目で見ないだろう)
「そろそろ行かねぇ~腹減った」
「じゃ~行くか」
「久しぶりだよなぁ~ 屋台いっぱい出てるかなぁ~」
俺を含め男4人でお祭りへ
俺は屋台で買った焼きそばを写真に撮り 忍さんへと送った
(拓巳君楽しそう・・・ 屋台いいなぁ~)
僕が拓巳君の送られて来た写真を見ていると 電話がかかって来た
それは僕の兄からの電話だった
(つづく)
俺は忍さんに会えない日々に耐えていた
(う~毎週忍さんに会っていたからなぁ~ 就活は?どれくらい? 長くて半年ぐらいヘタしたらもっと長く忍さんに会えなくなるんだ 今のうちに慣れておかないと でもラインだけじゃなくやっぱ忍さんの顔が見てぇ~)
俺はラインを忍さんにするたびそう思っていた
(どうしよう・・・ あれは拓巳君の決意みたいな物だったんだよね 拓巳君は返事は要らないって言ってたけど・・・ 僕の事をまた好きだって言ってくれた)
僕は買って来たカメのぬいぐるみをロフトに上げ枕の隣に置いた
「かわいい」
僕はカメのぬいぐるみをなでていた
「知らなかった拓巳君が僕の事かわいいって 僕は年上なんだけどなぁ~」
僕はそう言いながらカメのぬいぐるみを抱きしめた
(僕も予感はあった拓巳君はもしかしたらって でも拓巳君はこれからの人なんだ 僕なんかにかまっている暇はない それにこれからいろいろな人と出会う 拓巳君の人生を狭めてはいけない)
僕はいつも通り会社へ
僕は弘ちゃんとの打ち合わせの為準備をしていた
弘ちゃんはいつも通り僕の会社へ打ち合わせに来てくれた
僕は弘ちゃんに小さく手を振り打ち合わせ室へ
弘ちゃんは資料をテーブルへ
「忍ちゃんこの間のヤツさぁ~ やっぱりこっちの方がコストを下げられると思うんだけどどうかなぁ~」
僕は弘ちゃんの言葉を聞いていなかった
「忍ちゃんどうしたの?ため息なんて・・・」
「えっうそ僕ため息ついてた?ごめん弘ちゃん」
(何で?弘ちゃんの前だから気が抜けてたの? 弘ちゃんの前だからって今は仕事中 しっかりしないとお金を貰っているのだから・・・)
「別にいいよ 忍ちゃんはいろいろ大変なの俺は知ってるから 俺の前だけは肩ひじ張らないでよ」
「ありがとう弘ちゃん」
「何?会社の事? それとも拓巳君の事?」
(弘ちゃんは鋭い弘ちゃんに相談する? でも何を? ただ拓巳君は決意を言っただけ 拓巳君は僕の返事を待っている訳ではない じゃ~このため息は何?)
「ごめん弘ちゃん僕にもわからないや」
僕はそう言って笑った
弘ちゃんはボールペンを置いた
「忍ちゃんこれだけは言っておくね 俺と翔は忍ちゃんの味方だからね 忍ちゃんそれだけは忘れないでね」
「ありがとう弘ちゃん 凄く心強いよ仕事しよう仕事・・・」
(弘ちゃんのおかげで元気が出た・・・)
僕は弘ちゃんと仕事に取りかかった
お盆休みになり下請け企業がお休みを取る為 自動的に僕達の会社は何人かお休みになった
拓巳君からの連絡で実家に帰省すると連絡があった
(あぁ~失敗した・・・ 実家に行く前に少しでも忍さんと会っとけば良かった)
俺は忍さんの顔を見ずにこのまま電車に乗った事を凄く後悔をしていた
(せめて声・・・ 電話をなぜしなかったんだよ俺・・・)
電車を乗りつぎ実家へと到着した
俺の実家は普通のマンションで 俺はずっとこのマンションで育った
同じマンションに友達が居て その友達も家を出て久しぶりに会う約束をした
俺は実家のチャイムを鳴らした
玄関のドアがゆっくりと開いた
「ただいま」
「お帰り拓巳疲れたでしょう 先にお風呂に入りなさいすぐにご飯作るから・・・」
たたみかける様にお母さんの声
「お父さんは?」
「居るわよ」
俺はお母さんにそう言われ荷物を持ちお父さんの所へ
「お父さんただいま」
「拓巳お帰り」
「俺先に風呂に入って来る」
俺は荷物を広げてパンツと部屋着を取り出しお風呂場へ
何も変わらない家に安心してゆっくりと湯船につかった
(いつもシャワーだけだからなぁ~ こんなにのんびり風呂につかったの久しぶり・・・ 実家の醍醐味ってヤツなのかぁ~)
俺はお風呂につかりゆっくりとした時間を過ごしていた
俺が風呂から出るとテーブルには俺の好きな物が並んでいた
「拓巳座って」
「うん」
お母さんは味噌汁を運んでいた
「拓巳は飲めるんだよなぁ~」
そう言ってお父さんは冷蔵庫の中から缶ビールを3本出した
お母さんも座り 俺はお父さんから缶ビールを受け取った
「それじゃ~拓巳お帰り」
お父さんとお母さんは缶ビールを持ち上げた
「ただいま」
そう言って俺はお父さんとお母さんの缶ビールを合わせた
「久しぶりに飲むビールは美味しいわねお父さん」
そう言ってお母さんは笑っていた
「拓巳とビールが飲める日が来るとはなぁ~」
お父さんもそう言って嬉しそうに笑っていた
「拓巳どうなの?大学はちゃんと卒業出来そうなの?」
「それは大丈夫問題ない あとは論文と就職活動」
俺はおかずを食べながらそう言った
「就職活動ねぇ~ 今はどうなのかしらねぇ~」
「どこかもう決めている所はあるのか?」
お父さんにそう聞かれ俺はうなづいた
「えっどこなの?」
お母さんが食いついた
「アヅミナ株式会社」
「えっお父さん聞いた?」
お母さんの驚いた声になぜか俺も驚いてしまった
(アヅミナ株式会社って言っただけなのに 忍さんの顔が浮かんだ・・・)
「大企業じゃない」
「まぁ~目標は何でも高い方がいい・・・」
「お父さん もしもよ万が一拓巳がアヅミナに就職出来たら 鼻が高いわねぇ~お父さん・・・」
そう言ってお母さんはお父さんを叩いて笑った
(お母さんはもしかしてもう酔ってる?)
「拓巳は何でアヅミナなんだ? まぁ~大企業だからやりがいもあるし 魅力的な会社でもあるだろうけどなぁ~ 拓巳を引き付ける何かがあるのか?」
お父さんの言葉は社会人としての言葉でとても重い言葉だと思った
「俺の知り合いでアヅミナ株式会社の人が居るんだ・・・」
「えっ拓巳の知り合い? あの大企業のアヅミナの社員さんと?」
お母さんはそう言って箸を落としそうになっていた
「びっくりした・・・ いったいどこで知り合ったのよ・・・」
「電車の中」
「電車の中でどうしたのよ」
「俺の前に座ってた 凄く気になって俺その人のあと追いかけて声掛けた」
「あら嫌だ 拓巳ストーカーじゃない」
「そうじゃない いやそうだったのかもしれないけど だって俺スゲ~気になったんだ」
「相手の方はびっくりしてたんじゃないの?」
「うん でも声を掛けた俺の方がびっくりして笑われた」
「向こうの方が拓巳よりも上手だったって事だな」
お父さんの言葉にぐうの音も俺は出なかった
「ところで拓巳いい人は居ないの? 付き合っている人とか?」
お母さんはいきなり話題を変えた
「なんだよいきなり」
「だって拓巳からまったくそんな話を聞かないからよ 拓巳にはかわいい人がいいわよね 背がそんなに高くなくてかわいい人」
(めちゃくちゃかわいい人なら居る 俺の絶賛片思い中なんだけど・・・ そうか いづれ忍さんの事をお父さんとお母さんに話をしないとならないと言う事かぁ~)
俺はうまく誤解がない様にどう話をするかを考えていた
「しかし拓巳の口からアヅミナ株式会社の名前が出るとわなぁ~」
「俺だってその人がアヅミナの人じゃなかったら そんな大企業の話をしてないよ その人といろいろな話をする様になって興味が出て来た」
(興味が出て来たのは会社ではなく忍さんにだけど でももし本当にアヅミナに就職出来たら 忍さんと一緒にランチしたり仕事の相談をしたり より忍さんを身近に感じる事が出来る)
「あっこの間アヅミナの下請け企業の人とも友達になって・・・」
「何それ一気に社会人の人と繋がりをもった訳?」
俺はうなづいた
「大企業だから幅広い繋がりがあるんだよなぁ~」
「その人はさぁ~会社だけじゃなくてさぁ~ プライベートのお付き合いもあるみたいで凄く仲が良くてさぁ~ 何か見てて凄く気か合ってって この2人が一緒に仕事をしていても楽しんだろうなぁ~って・・・」
「そりゃ~楽しく仕事が出来るに越した事はないそれが出来る人は ほんの一握りの人だとお父さんは思う」
そう言ってお父さんはビールを飲んだ
夕飯を食べ終え俺は勉強机とベッドしかない自分の部屋へ
ベッドへ座って横になった
(何もねぇ~なぁ~当たり前かぁ~ あっそうだ忍さんにライン)
無事に実家へ着いた事 明日は友達と祭りに行く事を送った
(拓巳君が無事に着いて良かった 明日はお祭りかぁ~いいなぁ~)
僕は拓巳君にスタンプを送った
(相変わらず忍さんのスタンプはかわいい)
俺はそう思いながら眠りについた
俺と実家のマンションが同じヤツと 高校生の時に仲良くなったヤツ2人が俺の家へ
俺とマンションが同じヤツは 俺と一緒にベッドに座り
勉強机の椅子に座るヤツ 壁に寄りかかり座るヤツと顔を合わせていた
「久しぶりだなぁ~拓巳」
「久しぶり元気だったか?」
「あぁ~」
「しかし何も無い部屋だなぁ~」
「何かねぇ~の?」
「ある訳ねぇ~だろう・・・」
「拓巳は就職すんの?」
「あぁ~そのつもり」
「もうどこか決めてんの?」
「まぁ~いろいろ・・・」
「俺はまだ就職とかいいかなぁ~院に行く」
「やりたい事があるヤツはいいよ」
「俺はねぇ~もん 就職もどこって聞かれてもなぁ~」
「ホントそれ」
「拓巳はどこ?って彼女出来た?」
「そうそう彼女 高校ん時くっつけてあげたのに結局なぁ~」
「いい感じに見えたけど ホントの所どうだったんだ拓巳?」
「彼女って言えたのか微妙な所だったよなぁ~ ただ一緒に帰ったり話をしてただけ 大学も別々で自然消滅」
「じゃ~大学は? この中で可能性があるの拓巳ぐらいだからなぁ~」
「気になる人は出来た」
(男だけどめちゃくちゃかわいい人)
「告白は?」
「俺の気持ちは伝えたけど返事は先延ばしにしてもらった」
「何で?」
「返事ってすぐに欲しくねぇ~」
「言うタイミングとか難しいよなぁ~ 俺だったら期限を決めるかなぁ~」
「で拓巳は何で先延ばし?」
「年上だし 俺は学生で来年就活が控えてる だから返事はまだ当分先でいい」
「えっ年上なの社会人かよ てっきり大学生かと思った」
「どこで?何で知り合った?」
「電車の中」
「マジで?電車・・・」
「スゲー声掛けたの?てかどうやって?」
「その人普通に俺の前に座って何となく見てた スゲー小さい人だなぁ~って その人電車を降りて俺思わず追いかけた」
「何か青春してんなぁ~」
「話さえぎんな続けて拓巳」
「あぁ~ 声掛けた俺がびっくりして笑われた」
「マジか・・・ 超~大人の余裕ってヤツかぁ~」
「でも上手くいってるんだろう?」
「いいなぁ~年上憧れるよなぁ~」
「マジ羨ましいヤツ」
(コイツらにもいつか忍さんの事をちゃんと言わねぇ~と コイツらなら俺の事を変な目で見ないだろう)
「そろそろ行かねぇ~腹減った」
「じゃ~行くか」
「久しぶりだよなぁ~ 屋台いっぱい出てるかなぁ~」
俺を含め男4人でお祭りへ
俺は屋台で買った焼きそばを写真に撮り 忍さんへと送った
(拓巳君楽しそう・・・ 屋台いいなぁ~)
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それは僕の兄からの電話だった
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