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三者面談
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「悠・・・ 面談 いつ?」
帰りのホームルームが終わり 榎本が そう言いながら 僕の方へと歩いて来た
「僕 明日だよ」
「そっか」
(悠が 明日の面談だって事は知ってたんだけど 悠と話したくて 声かけちまった・・・ もっと他に何か・・・)
三者面談が行われる1週間は 4時間授業となり 部活がある人は 面談の時間まで 部活をしてもいい事になっている
「榎本は今日 面談だね」
「あぁ~」
(もっと悠と 何でもいいから話てぇ~けど・・・)
「正臣・・・ 部活行くぞ」
隆が立ち上がり 俺にそう言った
「おう じゃ~な 悠」
「高橋 じゃ~な」
「うん 部活 頑張って」
2人は 振り返り 僕に手をあげた
「隆は面談 いつ?」
「俺は あさって」
「そっか・・・ 俺 何言われんだろう・・・」
「成績の事だろう・・・ でも 高橋のおかげで 正臣は良かったんだろう・・・」
「あぁ~ めっちゃ良かった」
「じゃ~ すぐに終わんじゃねぇ~ あぁ~ でも 正臣の母ちゃん次第だろうけどなぁ~」
「それは 隆の母ちゃんも同じだろう」
俺と隆は 着換えを済ませ 外周をする為 校門へ
外周を終え 軽く身体を動かしていると 母ちゃんの大きな声が聞こえた
「正臣~」
サッカークラブの時の友達も多く 母ちゃんの事を知っている サッカー部員は 頭を下げたり手を振ったり 母ちゃんも 手を振り返していた
俺は隆に ゆっくりと近づいた
「なぁ~母ちゃんの声をデカ過ぎじゃねぇ~ あんなデケー声 出さなくてもよくねぇ~」
「昔からだし・・・ 正臣の母ちゃんらしくて いいんじゃ~ね~の 逆に静かだったら それはそれで怖いだろう・・・」
「そうだなぁ~じゃ~ 俺 面談行って来る」
「正臣・・・ どんな話したか あとで教えて・・・」
「分かった じゃ~」
俺は 隆に手をあげ 顧問の先生に断り 母ちゃんの所へと向かった
「みんな 頑張ってるのね~」
「母ちゃん こっち」
階段を上り 俺は指をさした
「母ちゃん見て・・・ 悠」
「まぁ~ 凄い」
母ちゃんは ゆっくりと貼り出された順位を見ていた
「あら・・・ 隆の名前あるじゃん 正臣の名前は ある訳ないか」
母ちゃんが 俺の顔を見て言った
「当たり前の事 聞くなよ」
廊下を進み 母ちゃんが椅子に座った
「これって 校外学習?」
「あぁ~ そうだよ」
廊下には 校外学習の記録が 貼り出されている
「凄い 絵ね~これ」
「田所って ヤツが書いた でも その字は 悠の字だよ」
「これ 悠君の字」
「あぁ~」
「悠君 キレイな字を書くのね~」
「あぁ~ 悠の字は すぐに分かる」
(ホントに読みやすくて キレイな字だ・・・ 悠 その者って感じだよなぁ~)
教室のドアが開いた
榊先生と面談をしていた親子が 頭を下げ教室を出た
「お待たせしました どうぞ」
榊先生が 俺と母ちゃんにそう言った
「失礼します」
面談が 始まった
「どうぞ お座りになって下さい」
榊先生の前に 俺が座った
榊先生がいきなり 俺に 頭を下げた
「まずは 正臣にお礼を言わせてくれ・・・ 正臣 ありがとう」
俺は 榊先生の行動に驚き 言葉がすぐに出て来なかった
「先生 何? 何かの冗談?」
(何だよ・・・ 俺 何した?)
「お母さん すいません 正臣と少し 話をさせて下さい」
先生は 母ちゃんにそう言って 俺に視線を向けた
「正臣が 悠と仲良くしてくれて 先生 嬉しかったんだ・・・ 正直 先生 悠は 孤立するんじゃないかって 心配してたんだ 周りの生徒と比べて 悠は 内向的だし 放課後も1人 残って勉強するって言うしな・・・ 村上にも 相談してたりもして 様子を見てたんだ・・・ そうしたら 正臣と悠が 楽しそうに話をしている様子を見て 先生 安心したんだ 正臣に 助けられたとも思った」
俺はそんな事を 先生に言われるとは 思ってもいなかった事だった
「先生・・・ 悠君 家へもよく 遊びに来てくれるんですよ」
「そうですか・・・ お母さんもご存じの生徒でしたか」
母ちゃんが 口を挟んでくれて助かった 俺は また 余計な事を言いそうになっていた
「先生 やめてくれよ・・・ 悠が 孤立なんて ゼッテーさせね~よ それに悠が 勉強できるから 悠と仲良くしてる訳じゃね~よ俺 悠が 勉強できなくても 俺は 悠と仲良くしてたよ先生」
「そうか・・・ でも 先生 ずっと正臣にお礼を 言いたかったんだよ」
先生が 嬉しそうな笑顔を見せた
「先生・・・ 俺 悠に勉強見てもらってるから めっちゃ成績上がったでしょう」
「そうなんですよ お母さん」
先生は 俺の資料を探していた
「正臣は~ あっ あった お母さん 正臣の成績なんですけどね~」
先生は 俺のテストの結果を 母ちゃんに見せていた
今日は 僕の三者面談の日
「悠・・・ お母さん 悠の教室 分からないんだけど」
「お母さん 大丈夫だよ 時間あるし 僕 1度帰って来るから」
「そう それなら 良かった じゃ~ 待ってるわね」
「うん いってきます」
「いってらっしゃい」
今日も日差しが眩しく 僕は 空を見上げていた
僕が 席に着くと 委員長と副ちゃんが仲良く話しながら 教室へ入って来た
「委員長 副ちゃん おはよう」
「おはよう 高橋君」
2人の声が揃って 委員長と副ちゃんが お互いの顔を見て笑い合っていた
(本当に 素敵なカップルだなぁ~)
副ちゃんが 座りながら 僕に聞いて来た
「高橋君 面談 いつ?」
「今日だよ」
「そっか~ 今日~」
榎本と大塚君が 教室へ入って来た
「悠 おはよう」
榎本の大きな声が 聞こえた
(副ちゃんにも 俺は嫉妬するのか・・・ 悠と副ちゃんが 話てる様子なんて 何度も見てるのに 見た瞬間どうしょうもないくらい 悠の視線を俺に向けたかった・・・ 俺って・・・ ヤベーかも・・・)
「大塚君 榎本 おはよう」
榎本は 自分の机にカバンを置くと 流れる様に 僕の方へと進んで来た
「悠 今日だろう 面談」
「うん そうだよ」
「悠は 何の問題も ないだろう?」
「そっ そんな事ないよ~」
榎本が笑っている 僕も 自然と笑顔になった
「ね~ 榎本君 面談でどんな事 話したの?」
副ちゃんが 榎本に聞いた
「俺さ~ 悠のおかげで 成績めっちゃ上がってさ~ 母ちゃんもびっくりで 悠に お礼言っときなって」
「僕 何もしていないよ~」
榎本が いきなり 僕の名前を言ったから ちょっと驚いた
「まぁ~ 俺ほどじゃ~ねぇ~けど 成績 1年の時と比べれば良くなったんじゃ~ねぇ~」
大塚君が 榎本を見ながらそう言った
「ホント そうなんだよ・・・ 隆に 追いつくのも 時間の問題じゃ~ねぇ~の」
「それは ねぇ~よ~」
大塚君が言い終わると チャイムが鳴り みんなが席に着いた
僕は お母さんと一緒に また 学校へと向かった
階段を登ると踊り場の所で お母さんは足を止め 順位を見ていた
でも お母さんは 何も言わなかった ただ 嬉しそうに笑顔を見せた
廊下を進むと 教室のドアが開いて 僕とお母さんは 教室へ
「失礼します」
「どうぞ こちらへ」
先生の前に立つと お母さんは 僕の隣に立った
「失礼します」
「どうぞ お座り下さい」
先生は お母さんに僕のテストの結果を見せた
「お母さん これが悠のテストの結果です 悠の成績は文句のつけようが無く まぁ~ 欲を言えば 体育かなぁ~ もうすぐ 夏休みだし体を動かすのには いいと思うんだけど 悠はどうかなぁ~」
先生は 僕に 視線を向けた
「僕 運動は苦手です」
「うん そうみたいだね」
お母さんは 僕の資料を見ている
「お母さん 今 悠と仲良くしている 榎本正臣っていう生徒が スポーツを得意とする生徒なんですよ 正臣 悠に勉強見てもらって 成績が上がったって 喜んでいたし今度は 悠が正臣に 教わってもいいんじゃないのかなぁ~? 先生 正臣にお願いしてやってもいいぞ 正臣なら喜んで 引き受けてくれるんじゃないかなぁ~」
先生が 恐ろしい事を言い出した
「先生・・・ 僕 大丈夫です」
(正直 榎本に頼めば 何でも教えてくれるに違いない・・・ でも 榎本の体力について行く 自信が僕にはない 僕の体が壊れてしまう確実に・・・)
「そうか~」
「先生・・・ 悠はよく榎本君の家にお邪魔をして 榎本君 悠を送ってくれるんですよ」
「そうですか お母さんも ご存じの生徒でしたか 正臣は 頼りになるなる生徒で 悠と良く話をしていますよ 席替えをして 悠は1番後ろの席なんですけどね 悠の前の席が 大塚隆と言う生徒で 正臣と同じくらい 頼りになる生徒で 悠と隆と正臣と3人で 楽しそうに話をしている様子を 良く目にします まぁ~ うちのクラスは みんな積極的な生徒が多く にぎやかで 悠も みんなに引っ張られている感じがするんだけど 悠は どうかなぁ~?」
「はい とても 居心地がいいです」
「そうか 先生 それを聞いて 安心したよ」
先生は お母さんに視線を向けた
「こちらからは以上ですが お母さんの方から 何か 聞いておきたい事がありましたら・・・」
「いいえ 悠は この頃 とても良く 話をしてくれる様になりました 私と2人暮らしなので 良く お手伝いもしてくれます 先生 これからも 悠の事を よろしくお願いします」
お母さんは 先生に頭を下げた
「それでは 何か ありましたら 榊の方へ連絡をしてください 今日は お忙しい中 ありがとうございました」
先生は そう言いながら 立ち上がり 頭を下げた
僕とお母さんも 立ち上がり 先生と同じ様に 頭を下げた
「では これで 悠 また 明日な」
「はい」
お母さんは また 頭を下げ 教室を出た
「榊先生って 生徒さんに 人気があるんじゃない?」
「うん そうだね バスケットボール部の顧問をしているんだよ 僕の事も気に掛けてくれるんだ」
「そうね 運動をしてそうな そんな雰囲気がしたわね お母さん 安心した 悠が楽しそうで 悠 このまま 買い物に行きたいんだけど 付き合ってくれる?」
「うん いいよ」
グランドでは 野球部が練習をしていた
(サッカー部じゃなくて良かった もし サッカー部が練習をしていたら 僕は きっと 榎本を探してしまう お母さんの前でドキドキしてしまうのは・・・ 困る)
僕は そう思いながら お母さんと校門を出た
(つづく)
帰りのホームルームが終わり 榎本が そう言いながら 僕の方へと歩いて来た
「僕 明日だよ」
「そっか」
(悠が 明日の面談だって事は知ってたんだけど 悠と話したくて 声かけちまった・・・ もっと他に何か・・・)
三者面談が行われる1週間は 4時間授業となり 部活がある人は 面談の時間まで 部活をしてもいい事になっている
「榎本は今日 面談だね」
「あぁ~」
(もっと悠と 何でもいいから話てぇ~けど・・・)
「正臣・・・ 部活行くぞ」
隆が立ち上がり 俺にそう言った
「おう じゃ~な 悠」
「高橋 じゃ~な」
「うん 部活 頑張って」
2人は 振り返り 僕に手をあげた
「隆は面談 いつ?」
「俺は あさって」
「そっか・・・ 俺 何言われんだろう・・・」
「成績の事だろう・・・ でも 高橋のおかげで 正臣は良かったんだろう・・・」
「あぁ~ めっちゃ良かった」
「じゃ~ すぐに終わんじゃねぇ~ あぁ~ でも 正臣の母ちゃん次第だろうけどなぁ~」
「それは 隆の母ちゃんも同じだろう」
俺と隆は 着換えを済ませ 外周をする為 校門へ
外周を終え 軽く身体を動かしていると 母ちゃんの大きな声が聞こえた
「正臣~」
サッカークラブの時の友達も多く 母ちゃんの事を知っている サッカー部員は 頭を下げたり手を振ったり 母ちゃんも 手を振り返していた
俺は隆に ゆっくりと近づいた
「なぁ~母ちゃんの声をデカ過ぎじゃねぇ~ あんなデケー声 出さなくてもよくねぇ~」
「昔からだし・・・ 正臣の母ちゃんらしくて いいんじゃ~ね~の 逆に静かだったら それはそれで怖いだろう・・・」
「そうだなぁ~じゃ~ 俺 面談行って来る」
「正臣・・・ どんな話したか あとで教えて・・・」
「分かった じゃ~」
俺は 隆に手をあげ 顧問の先生に断り 母ちゃんの所へと向かった
「みんな 頑張ってるのね~」
「母ちゃん こっち」
階段を上り 俺は指をさした
「母ちゃん見て・・・ 悠」
「まぁ~ 凄い」
母ちゃんは ゆっくりと貼り出された順位を見ていた
「あら・・・ 隆の名前あるじゃん 正臣の名前は ある訳ないか」
母ちゃんが 俺の顔を見て言った
「当たり前の事 聞くなよ」
廊下を進み 母ちゃんが椅子に座った
「これって 校外学習?」
「あぁ~ そうだよ」
廊下には 校外学習の記録が 貼り出されている
「凄い 絵ね~これ」
「田所って ヤツが書いた でも その字は 悠の字だよ」
「これ 悠君の字」
「あぁ~」
「悠君 キレイな字を書くのね~」
「あぁ~ 悠の字は すぐに分かる」
(ホントに読みやすくて キレイな字だ・・・ 悠 その者って感じだよなぁ~)
教室のドアが開いた
榊先生と面談をしていた親子が 頭を下げ教室を出た
「お待たせしました どうぞ」
榊先生が 俺と母ちゃんにそう言った
「失礼します」
面談が 始まった
「どうぞ お座りになって下さい」
榊先生の前に 俺が座った
榊先生がいきなり 俺に 頭を下げた
「まずは 正臣にお礼を言わせてくれ・・・ 正臣 ありがとう」
俺は 榊先生の行動に驚き 言葉がすぐに出て来なかった
「先生 何? 何かの冗談?」
(何だよ・・・ 俺 何した?)
「お母さん すいません 正臣と少し 話をさせて下さい」
先生は 母ちゃんにそう言って 俺に視線を向けた
「正臣が 悠と仲良くしてくれて 先生 嬉しかったんだ・・・ 正直 先生 悠は 孤立するんじゃないかって 心配してたんだ 周りの生徒と比べて 悠は 内向的だし 放課後も1人 残って勉強するって言うしな・・・ 村上にも 相談してたりもして 様子を見てたんだ・・・ そうしたら 正臣と悠が 楽しそうに話をしている様子を見て 先生 安心したんだ 正臣に 助けられたとも思った」
俺はそんな事を 先生に言われるとは 思ってもいなかった事だった
「先生・・・ 悠君 家へもよく 遊びに来てくれるんですよ」
「そうですか・・・ お母さんもご存じの生徒でしたか」
母ちゃんが 口を挟んでくれて助かった 俺は また 余計な事を言いそうになっていた
「先生 やめてくれよ・・・ 悠が 孤立なんて ゼッテーさせね~よ それに悠が 勉強できるから 悠と仲良くしてる訳じゃね~よ俺 悠が 勉強できなくても 俺は 悠と仲良くしてたよ先生」
「そうか・・・ でも 先生 ずっと正臣にお礼を 言いたかったんだよ」
先生が 嬉しそうな笑顔を見せた
「先生・・・ 俺 悠に勉強見てもらってるから めっちゃ成績上がったでしょう」
「そうなんですよ お母さん」
先生は 俺の資料を探していた
「正臣は~ あっ あった お母さん 正臣の成績なんですけどね~」
先生は 俺のテストの結果を 母ちゃんに見せていた
今日は 僕の三者面談の日
「悠・・・ お母さん 悠の教室 分からないんだけど」
「お母さん 大丈夫だよ 時間あるし 僕 1度帰って来るから」
「そう それなら 良かった じゃ~ 待ってるわね」
「うん いってきます」
「いってらっしゃい」
今日も日差しが眩しく 僕は 空を見上げていた
僕が 席に着くと 委員長と副ちゃんが仲良く話しながら 教室へ入って来た
「委員長 副ちゃん おはよう」
「おはよう 高橋君」
2人の声が揃って 委員長と副ちゃんが お互いの顔を見て笑い合っていた
(本当に 素敵なカップルだなぁ~)
副ちゃんが 座りながら 僕に聞いて来た
「高橋君 面談 いつ?」
「今日だよ」
「そっか~ 今日~」
榎本と大塚君が 教室へ入って来た
「悠 おはよう」
榎本の大きな声が 聞こえた
(副ちゃんにも 俺は嫉妬するのか・・・ 悠と副ちゃんが 話てる様子なんて 何度も見てるのに 見た瞬間どうしょうもないくらい 悠の視線を俺に向けたかった・・・ 俺って・・・ ヤベーかも・・・)
「大塚君 榎本 おはよう」
榎本は 自分の机にカバンを置くと 流れる様に 僕の方へと進んで来た
「悠 今日だろう 面談」
「うん そうだよ」
「悠は 何の問題も ないだろう?」
「そっ そんな事ないよ~」
榎本が笑っている 僕も 自然と笑顔になった
「ね~ 榎本君 面談でどんな事 話したの?」
副ちゃんが 榎本に聞いた
「俺さ~ 悠のおかげで 成績めっちゃ上がってさ~ 母ちゃんもびっくりで 悠に お礼言っときなって」
「僕 何もしていないよ~」
榎本が いきなり 僕の名前を言ったから ちょっと驚いた
「まぁ~ 俺ほどじゃ~ねぇ~けど 成績 1年の時と比べれば良くなったんじゃ~ねぇ~」
大塚君が 榎本を見ながらそう言った
「ホント そうなんだよ・・・ 隆に 追いつくのも 時間の問題じゃ~ねぇ~の」
「それは ねぇ~よ~」
大塚君が言い終わると チャイムが鳴り みんなが席に着いた
僕は お母さんと一緒に また 学校へと向かった
階段を登ると踊り場の所で お母さんは足を止め 順位を見ていた
でも お母さんは 何も言わなかった ただ 嬉しそうに笑顔を見せた
廊下を進むと 教室のドアが開いて 僕とお母さんは 教室へ
「失礼します」
「どうぞ こちらへ」
先生の前に立つと お母さんは 僕の隣に立った
「失礼します」
「どうぞ お座り下さい」
先生は お母さんに僕のテストの結果を見せた
「お母さん これが悠のテストの結果です 悠の成績は文句のつけようが無く まぁ~ 欲を言えば 体育かなぁ~ もうすぐ 夏休みだし体を動かすのには いいと思うんだけど 悠はどうかなぁ~」
先生は 僕に 視線を向けた
「僕 運動は苦手です」
「うん そうみたいだね」
お母さんは 僕の資料を見ている
「お母さん 今 悠と仲良くしている 榎本正臣っていう生徒が スポーツを得意とする生徒なんですよ 正臣 悠に勉強見てもらって 成績が上がったって 喜んでいたし今度は 悠が正臣に 教わってもいいんじゃないのかなぁ~? 先生 正臣にお願いしてやってもいいぞ 正臣なら喜んで 引き受けてくれるんじゃないかなぁ~」
先生が 恐ろしい事を言い出した
「先生・・・ 僕 大丈夫です」
(正直 榎本に頼めば 何でも教えてくれるに違いない・・・ でも 榎本の体力について行く 自信が僕にはない 僕の体が壊れてしまう確実に・・・)
「そうか~」
「先生・・・ 悠はよく榎本君の家にお邪魔をして 榎本君 悠を送ってくれるんですよ」
「そうですか お母さんも ご存じの生徒でしたか 正臣は 頼りになるなる生徒で 悠と良く話をしていますよ 席替えをして 悠は1番後ろの席なんですけどね 悠の前の席が 大塚隆と言う生徒で 正臣と同じくらい 頼りになる生徒で 悠と隆と正臣と3人で 楽しそうに話をしている様子を 良く目にします まぁ~ うちのクラスは みんな積極的な生徒が多く にぎやかで 悠も みんなに引っ張られている感じがするんだけど 悠は どうかなぁ~?」
「はい とても 居心地がいいです」
「そうか 先生 それを聞いて 安心したよ」
先生は お母さんに視線を向けた
「こちらからは以上ですが お母さんの方から 何か 聞いておきたい事がありましたら・・・」
「いいえ 悠は この頃 とても良く 話をしてくれる様になりました 私と2人暮らしなので 良く お手伝いもしてくれます 先生 これからも 悠の事を よろしくお願いします」
お母さんは 先生に頭を下げた
「それでは 何か ありましたら 榊の方へ連絡をしてください 今日は お忙しい中 ありがとうございました」
先生は そう言いながら 立ち上がり 頭を下げた
僕とお母さんも 立ち上がり 先生と同じ様に 頭を下げた
「では これで 悠 また 明日な」
「はい」
お母さんは また 頭を下げ 教室を出た
「榊先生って 生徒さんに 人気があるんじゃない?」
「うん そうだね バスケットボール部の顧問をしているんだよ 僕の事も気に掛けてくれるんだ」
「そうね 運動をしてそうな そんな雰囲気がしたわね お母さん 安心した 悠が楽しそうで 悠 このまま 買い物に行きたいんだけど 付き合ってくれる?」
「うん いいよ」
グランドでは 野球部が練習をしていた
(サッカー部じゃなくて良かった もし サッカー部が練習をしていたら 僕は きっと 榎本を探してしまう お母さんの前でドキドキしてしまうのは・・・ 困る)
僕は そう思いながら お母さんと校門を出た
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