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中間テスト
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校門まで来ると 榎本がみんなに向かってこう言った
「じゃ~俺 悠を送って行くから・・・」
「おう」
「榎本 しっかり送り届けてよ」
「高橋君 歩くのめんどくさかったら 榎本におんぶしてもらいなね」
大塚君 リーダー 須藤さんが次々と 僕と榎本の顔を見てそう言った
「任せろ・・・ ちゃんと送り届ける」
(お前らに言われるまでもねぇ~ 悠がへとへとなのは 俺が一番よくわかってる・・・)
「じゃ~な」
榎本はみんなに手をあげ 僕は3人に手を振った
僕と榎本は3人と別れ 榎本は僕に合わせて ゆっくりと歩いてくれた
「悠・・・ 大丈夫?」
「うん」
(榎本がこんなに近くに居る・・・ 榎本と話たい事がたくさんあるのに 疲労感の方が上回っていて 話す元気も出ない)
(悠が俺を・・・ 俺の事応援とか・・・ 本当に 去年の俺に言ってやりてぇ~よ)
「榎本 ありがとう」
僕はマンションの前で カバンを受け取ろうと手を出した
「悠・・・ 今日は俺 上まで行くよ」
そう言って榎本は エレベーターに乗り込んだ
2人だけの空間に 僕はトイレでの出来事を思い出し
エレベーターの中で榎本の顔を 何度も見てしまった
玄関の前へ来た
「じゃ~な 悠」
榎本はそう言って 僕にカバンを渡し エレベーターに乗り込んで行った
(榎本と話が出来なかったなぁ~)
僕は上から 榎本がマンションから出て来るのを待った
榎本は振り返り 僕に手を振り 走って帰って行った
(悠にキスぐらいすりゃ~ 良かったかなぁ~ でも キスだけじゃ~ 終わる気がしねぇ~ あんなかわいい悠の顔ばっか見せられて・・・)
俺はちょっと やるせなさを感じながら走っていた
僕はすぐにシャワーを浴びて ベッドへ横になった
運動会が終わり 土曜日 日曜日とお休みの間 榎本からの連絡はなかった
僕の体調を気遣って 連絡をしてこなかったのだと僕は思った
「悠・・・ お母さん 先に出るわね 今日は榎本君のお宅に お邪魔するんでしょう」
「うん 多分」
「榎本君によろしくね・・・ じゃ~ いってきます」
「いってらっしゃい」
お母さんは僕の部屋を出て行った
(榎本と約束はしていない・・・ だけど 中間テストも近い・・・ 何より僕が 榎本と話がしたい)
月曜日 僕は いつも通りに家を出た
学校に着くと僕は みんなが来るのを待っていた
委員長と副ちゃんは 楽しそうに話ながら 教室に入って来た
「あっ高橋君 おはよう」
「おはよう 委員長 副ちゃん」
委員長が 僕の顔をじっと見ていた
「あれ高橋君の顔 日焼けしてる?」
「あっそれ 私も思った」
委員長と副ちゃんは 僕の顔を見てそう言った
「あっうん 運動会でね いい天気だったから」
「高橋君は 肌がキレイだから・・・ なんか勿体ないねぇ~」
副ちゃんが 委員長を見ながらそう言った
僕は副ちゃんの方が キレイなのになぁ~と思ったけど 恥ずかしくて言えなかった
リーダーと須藤さん 榎本と大塚君が教室に入って来て 僕の周りが一気に賑やかになった
チャイムが鳴りみんなが席に着いた
「ねぇ~高橋君 テスト勉強って 榎本君と一緒にしてるんだよね」
副ちゃんが小さな声でそう言った
僕は前を向いてうなずいた
(副ちゃんの顔が見られない 今 僕はどんな顔をしてるんだ・・・)
段々と僕の顔が 熱くなるのがわかった
その時先生が教室に入って来た
「みんな~ 運動会の疲れは取れてるなぁ~ 先生は あと1日ほしかったけどなぁ~」
「先生 おじさんじゃん」
須藤さんの言葉に みんなが笑った
「みんなからしたら 先生はもう立派なおじさんだなぁ~ さてと早速なんだが 今日から テスト1週間前だから 部活動はなしだ さっさと帰ってテスト勉強してくれ・・・ それじゃ~ 1時間目の準備しろ」
先生は教室を出て行った
テスト前な事もあり 休み時間も 榎本とそんなに話は出来なかった
放課後になり
榎本と須藤さんは リーダーと大塚君の席に
僕は 榎本の事を見ていた
「悠・・・ 俺ん家来れる?」
榎本はまっすぐ 僕を見てそう言った
僕はその言葉を 待っていたかの様にうなずいた
副ちゃんが僕に笑顔を向けていた
「副ちゃん 帰ろう」
委員長に僕は助けられた
「じゃ~ね 高橋君」
「うん 委員長 副ちゃん また明日」
委員長と副ちゃんは みんなにも手を振った
みんなと一緒に話ながら帰る この時間がとても僕は楽しかった
中間テストは 5教科
榎本とは毎日 1教科ずつ 勉強する事になった
学校が終わってからのテスト勉強で 榎本と話をする時間が なかなか取れずにいた
金曜日の帰り道
今日は 副ちゃんとリーダー 須藤さんの話が止まらず
委員長と副ちゃんは 僕達と一緒に帰る事になった
前を歩く3人からは 笑顔がこぼれ とても楽しそうに話をしていた
その後ろに 榎本と大塚君が
僕は 委員長と並んで歩いた
委員長は 少し歩く速度を落として
榎本達との距離をとり 僕も 委員長に合わせて歩いていた
「ねぇ~高橋君 ちょっと聞いてもいいかなぁ~」
委員長は少し小さな声で 僕にそう言った
「何?委員長」
「高橋君ってさぁ~ 副ちゃんの事 好きなんだよねぇ~」
一瞬 委員長から 何を聞かれたのか 自分の頭では理解できなかった
「え~」
僕は大きな声を出していた
一斉にみんなが振り返った
「悠 どうした?」
「あっ何でもない ごめん」
みんなはまた 楽しそうに話始めた
(何で・・・ どこをどうすれば 僕が副ちゃんの事を好きなるなんて事に・・・ 席が隣だし良くしゃべるから? とにかく 委員長は勘違いをしている)
僕は少し息を整えた
「委員長 違うよ」
僕は委員長の顔を見上げて 誤解のないようにそう言った
「僕の好きな人は 副ちゃんじゃ~ないよ」
僕ははっきりと 委員長にそう言った
(これで委員長も 安心してくれるよね)
僕はそう思い 安心しきっていた
「じゃ~ 高橋君の好きな人って誰?」
僕は委員長の言葉にびっくりして 思わず委員長を見てしまった
「そっそれは・・・」
(どうしよう どうしたらいい・・・ 本当の事なんて とても言えないよ・・・)
僕が前を見ると みんなが立ち止まっていた
(良かった・・・ ここでみんながバラバラになる)
僕は早く 委員長の傍から離れたかった
僕は 早足でみんなのもとへ 手を振りみんなと別れた
やっと榎本と2人きりになれた
「悠・・・ さっき委員長と何話していたの?」
榎本は僕の顔を覗き込んだ
「榎本 僕・・・ 委員長に副ちゃんの事 好きなのって聞かれた」
「そっか」
(俺も・・・ 悠と副ちゃんを見てると 間に割って入りたくなるもんなぁ~ 委員長も同じなんだ)
(榎本 驚くと思ったけど 意外と冷静なんだなぁ~)
「僕・・・ 僕の好きな人は 副ちゃんじゃ~ないって ちゃんと言ったんだ そしたら委員長誰って・・・ 僕 何も言えなかった」
「その場に副ちゃんが居たらさぁ~ きっと副ちゃんは 笑い転げていたと思うよ・・・」
榎本は笑いながらそう言った
「副ちゃん 俺と悠と3人で話がしたいって・・・ 運動会の時に言われたよ」
「え~僕 嫌だよ」
「うん わかってる・・・ 副ちゃんはさぁ~ 俺達の事をからかうとかじゃ~なくて 応援してくれてるんだよ」
「応援? 僕 副ちゃんに 何か言われるとドキドキするんだけど・・・」
「でもさぁ~悠 副ちゃんの事 理解してやってほしいんだ」
そんな話をしながら 榎本のマンションへ
玄関のドアが開くと
「正臣 お帰り」
榎本のお母さんが出迎えてくれた
「母ちゃん 今日早くねぇ~」
「お邪魔します」
「悠君 いつもありがとうね さぁ~あがって お茶入れるから」
「あっ すいません」
僕と榎本は部屋の中へ
僕はいつもの様に 丸いテーブルに座った
榎本が座ると同時に おばさんも飲み物を持って 部屋へと入って来た
「はい 悠君」
おばさんが僕の方へ 飲み物を置いてくれた
「あっすいません いただきます」
「運動会の写真 悠君ママ 凄く喜んでくれて・・・」
「はい たくさん送って頂いて ありがとうございました 僕も見ました」
「そう~」
おばさんは嬉しそうにそう言った
「母ちゃんもういいだろう・・・ これから テスト勉強するんですけど・・・」
「あぁ~そうだったわねぇ~ 悠君と話するの久しぶりで・・・ じゃ~悠君 ごゆっくりねぇ~」
そう言っておばさんは 榎本の部屋を出て行った
「悠・・・ あんま母ちゃんに 付き合う事ねぇ~からなぁ~」
「僕もおばさんと話するの久しぶりだし おばさんと話すると元気出るよ」
榎本は照れているのか 僕から顔をそむけた
時間はあっという間に過ぎ 僕の帰る時間になり 僕は片付けを始めた
「悠 明日も来れる?」
「うん大丈夫」
(良かった・・・ 僕から誘おうと思ってた 明日 榎本とゆっくり話ができるといいなぁ~)
「悠 明日 何時でも大丈夫だから来て」
「うん わかった」
榎本は 部屋のドアを開けた
「母ちゃん 悠 帰るから」
奥から おばさんが出て来た
「悠君またね ママによろしく」
「はい お邪魔しました」
僕は榎本のお母さんに頭を下げた
「俺 送ってくる」
「しっかり ボディーガードするのよ」
「そこは任せろ」
「なんだろうねこの子は・・・」
おばさんはそう言って 声を出して笑っていた
榎本は玄関のドアを閉めた
もうあたりは薄暗くなり 明るい商店街がより明るさを増していた
ケーキ屋さんのおじさんに頭を下げ 榎本との帰り道はすぐに 僕のマンションの前へと着いてしまう
「榎本 じゃ~明日」
「あぁ~ 待ってる」
榎本はそう言って いつもの様に走って帰って行った
(明日は榎本と話す・・・)
僕はそう思いながら 榎本の背中を見送った
(つづく)
「じゃ~俺 悠を送って行くから・・・」
「おう」
「榎本 しっかり送り届けてよ」
「高橋君 歩くのめんどくさかったら 榎本におんぶしてもらいなね」
大塚君 リーダー 須藤さんが次々と 僕と榎本の顔を見てそう言った
「任せろ・・・ ちゃんと送り届ける」
(お前らに言われるまでもねぇ~ 悠がへとへとなのは 俺が一番よくわかってる・・・)
「じゃ~な」
榎本はみんなに手をあげ 僕は3人に手を振った
僕と榎本は3人と別れ 榎本は僕に合わせて ゆっくりと歩いてくれた
「悠・・・ 大丈夫?」
「うん」
(榎本がこんなに近くに居る・・・ 榎本と話たい事がたくさんあるのに 疲労感の方が上回っていて 話す元気も出ない)
(悠が俺を・・・ 俺の事応援とか・・・ 本当に 去年の俺に言ってやりてぇ~よ)
「榎本 ありがとう」
僕はマンションの前で カバンを受け取ろうと手を出した
「悠・・・ 今日は俺 上まで行くよ」
そう言って榎本は エレベーターに乗り込んだ
2人だけの空間に 僕はトイレでの出来事を思い出し
エレベーターの中で榎本の顔を 何度も見てしまった
玄関の前へ来た
「じゃ~な 悠」
榎本はそう言って 僕にカバンを渡し エレベーターに乗り込んで行った
(榎本と話が出来なかったなぁ~)
僕は上から 榎本がマンションから出て来るのを待った
榎本は振り返り 僕に手を振り 走って帰って行った
(悠にキスぐらいすりゃ~ 良かったかなぁ~ でも キスだけじゃ~ 終わる気がしねぇ~ あんなかわいい悠の顔ばっか見せられて・・・)
俺はちょっと やるせなさを感じながら走っていた
僕はすぐにシャワーを浴びて ベッドへ横になった
運動会が終わり 土曜日 日曜日とお休みの間 榎本からの連絡はなかった
僕の体調を気遣って 連絡をしてこなかったのだと僕は思った
「悠・・・ お母さん 先に出るわね 今日は榎本君のお宅に お邪魔するんでしょう」
「うん 多分」
「榎本君によろしくね・・・ じゃ~ いってきます」
「いってらっしゃい」
お母さんは僕の部屋を出て行った
(榎本と約束はしていない・・・ だけど 中間テストも近い・・・ 何より僕が 榎本と話がしたい)
月曜日 僕は いつも通りに家を出た
学校に着くと僕は みんなが来るのを待っていた
委員長と副ちゃんは 楽しそうに話ながら 教室に入って来た
「あっ高橋君 おはよう」
「おはよう 委員長 副ちゃん」
委員長が 僕の顔をじっと見ていた
「あれ高橋君の顔 日焼けしてる?」
「あっそれ 私も思った」
委員長と副ちゃんは 僕の顔を見てそう言った
「あっうん 運動会でね いい天気だったから」
「高橋君は 肌がキレイだから・・・ なんか勿体ないねぇ~」
副ちゃんが 委員長を見ながらそう言った
僕は副ちゃんの方が キレイなのになぁ~と思ったけど 恥ずかしくて言えなかった
リーダーと須藤さん 榎本と大塚君が教室に入って来て 僕の周りが一気に賑やかになった
チャイムが鳴りみんなが席に着いた
「ねぇ~高橋君 テスト勉強って 榎本君と一緒にしてるんだよね」
副ちゃんが小さな声でそう言った
僕は前を向いてうなずいた
(副ちゃんの顔が見られない 今 僕はどんな顔をしてるんだ・・・)
段々と僕の顔が 熱くなるのがわかった
その時先生が教室に入って来た
「みんな~ 運動会の疲れは取れてるなぁ~ 先生は あと1日ほしかったけどなぁ~」
「先生 おじさんじゃん」
須藤さんの言葉に みんなが笑った
「みんなからしたら 先生はもう立派なおじさんだなぁ~ さてと早速なんだが 今日から テスト1週間前だから 部活動はなしだ さっさと帰ってテスト勉強してくれ・・・ それじゃ~ 1時間目の準備しろ」
先生は教室を出て行った
テスト前な事もあり 休み時間も 榎本とそんなに話は出来なかった
放課後になり
榎本と須藤さんは リーダーと大塚君の席に
僕は 榎本の事を見ていた
「悠・・・ 俺ん家来れる?」
榎本はまっすぐ 僕を見てそう言った
僕はその言葉を 待っていたかの様にうなずいた
副ちゃんが僕に笑顔を向けていた
「副ちゃん 帰ろう」
委員長に僕は助けられた
「じゃ~ね 高橋君」
「うん 委員長 副ちゃん また明日」
委員長と副ちゃんは みんなにも手を振った
みんなと一緒に話ながら帰る この時間がとても僕は楽しかった
中間テストは 5教科
榎本とは毎日 1教科ずつ 勉強する事になった
学校が終わってからのテスト勉強で 榎本と話をする時間が なかなか取れずにいた
金曜日の帰り道
今日は 副ちゃんとリーダー 須藤さんの話が止まらず
委員長と副ちゃんは 僕達と一緒に帰る事になった
前を歩く3人からは 笑顔がこぼれ とても楽しそうに話をしていた
その後ろに 榎本と大塚君が
僕は 委員長と並んで歩いた
委員長は 少し歩く速度を落として
榎本達との距離をとり 僕も 委員長に合わせて歩いていた
「ねぇ~高橋君 ちょっと聞いてもいいかなぁ~」
委員長は少し小さな声で 僕にそう言った
「何?委員長」
「高橋君ってさぁ~ 副ちゃんの事 好きなんだよねぇ~」
一瞬 委員長から 何を聞かれたのか 自分の頭では理解できなかった
「え~」
僕は大きな声を出していた
一斉にみんなが振り返った
「悠 どうした?」
「あっ何でもない ごめん」
みんなはまた 楽しそうに話始めた
(何で・・・ どこをどうすれば 僕が副ちゃんの事を好きなるなんて事に・・・ 席が隣だし良くしゃべるから? とにかく 委員長は勘違いをしている)
僕は少し息を整えた
「委員長 違うよ」
僕は委員長の顔を見上げて 誤解のないようにそう言った
「僕の好きな人は 副ちゃんじゃ~ないよ」
僕ははっきりと 委員長にそう言った
(これで委員長も 安心してくれるよね)
僕はそう思い 安心しきっていた
「じゃ~ 高橋君の好きな人って誰?」
僕は委員長の言葉にびっくりして 思わず委員長を見てしまった
「そっそれは・・・」
(どうしよう どうしたらいい・・・ 本当の事なんて とても言えないよ・・・)
僕が前を見ると みんなが立ち止まっていた
(良かった・・・ ここでみんながバラバラになる)
僕は早く 委員長の傍から離れたかった
僕は 早足でみんなのもとへ 手を振りみんなと別れた
やっと榎本と2人きりになれた
「悠・・・ さっき委員長と何話していたの?」
榎本は僕の顔を覗き込んだ
「榎本 僕・・・ 委員長に副ちゃんの事 好きなのって聞かれた」
「そっか」
(俺も・・・ 悠と副ちゃんを見てると 間に割って入りたくなるもんなぁ~ 委員長も同じなんだ)
(榎本 驚くと思ったけど 意外と冷静なんだなぁ~)
「僕・・・ 僕の好きな人は 副ちゃんじゃ~ないって ちゃんと言ったんだ そしたら委員長誰って・・・ 僕 何も言えなかった」
「その場に副ちゃんが居たらさぁ~ きっと副ちゃんは 笑い転げていたと思うよ・・・」
榎本は笑いながらそう言った
「副ちゃん 俺と悠と3人で話がしたいって・・・ 運動会の時に言われたよ」
「え~僕 嫌だよ」
「うん わかってる・・・ 副ちゃんはさぁ~ 俺達の事をからかうとかじゃ~なくて 応援してくれてるんだよ」
「応援? 僕 副ちゃんに 何か言われるとドキドキするんだけど・・・」
「でもさぁ~悠 副ちゃんの事 理解してやってほしいんだ」
そんな話をしながら 榎本のマンションへ
玄関のドアが開くと
「正臣 お帰り」
榎本のお母さんが出迎えてくれた
「母ちゃん 今日早くねぇ~」
「お邪魔します」
「悠君 いつもありがとうね さぁ~あがって お茶入れるから」
「あっ すいません」
僕と榎本は部屋の中へ
僕はいつもの様に 丸いテーブルに座った
榎本が座ると同時に おばさんも飲み物を持って 部屋へと入って来た
「はい 悠君」
おばさんが僕の方へ 飲み物を置いてくれた
「あっすいません いただきます」
「運動会の写真 悠君ママ 凄く喜んでくれて・・・」
「はい たくさん送って頂いて ありがとうございました 僕も見ました」
「そう~」
おばさんは嬉しそうにそう言った
「母ちゃんもういいだろう・・・ これから テスト勉強するんですけど・・・」
「あぁ~そうだったわねぇ~ 悠君と話するの久しぶりで・・・ じゃ~悠君 ごゆっくりねぇ~」
そう言っておばさんは 榎本の部屋を出て行った
「悠・・・ あんま母ちゃんに 付き合う事ねぇ~からなぁ~」
「僕もおばさんと話するの久しぶりだし おばさんと話すると元気出るよ」
榎本は照れているのか 僕から顔をそむけた
時間はあっという間に過ぎ 僕の帰る時間になり 僕は片付けを始めた
「悠 明日も来れる?」
「うん大丈夫」
(良かった・・・ 僕から誘おうと思ってた 明日 榎本とゆっくり話ができるといいなぁ~)
「悠 明日 何時でも大丈夫だから来て」
「うん わかった」
榎本は 部屋のドアを開けた
「母ちゃん 悠 帰るから」
奥から おばさんが出て来た
「悠君またね ママによろしく」
「はい お邪魔しました」
僕は榎本のお母さんに頭を下げた
「俺 送ってくる」
「しっかり ボディーガードするのよ」
「そこは任せろ」
「なんだろうねこの子は・・・」
おばさんはそう言って 声を出して笑っていた
榎本は玄関のドアを閉めた
もうあたりは薄暗くなり 明るい商店街がより明るさを増していた
ケーキ屋さんのおじさんに頭を下げ 榎本との帰り道はすぐに 僕のマンションの前へと着いてしまう
「榎本 じゃ~明日」
「あぁ~ 待ってる」
榎本はそう言って いつもの様に走って帰って行った
(明日は榎本と話す・・・)
僕はそう思いながら 榎本の背中を見送った
(つづく)
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