悠と榎本

暁エネル

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僕の意思

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中間テストが終わり


榎本は合唱コンクールの練習で 一緒に帰れない日々が続き


僕達特別進学クラスも放課後の居残り勉強が始まり


教室の雰囲気がますますピリピリとしていた





「ひとみ帰ろう」


いつもの様に藤原君が吉田さんの所へ


「うん ねぇ~慎也入試が終わったらさぁ~ 部活に顔出さない? ご褒美がないとストレスでどうにかなりそうだよ私・・・」


「そうだなぁ~ こんなに身体を動かさない事なかったもんなぁ~ 俺も身体を動かして発散したい」


僕は榎本の事を思い出していた


「そう言えば 榎本も同じ様な事を言ってたよ 夏休みは毎日走っていたし 同じ時間に走るから友達も出来たって言ってたよ」


「榎本走ってたの だから運動会あんなに余裕だったのかぁ~」


藤原君が思い出した様にそう言っていた


「ねぇ~高橋君 榎本君この頃来ないけど連絡とかは取ってるの?」


吉田さんが心配そうに僕に聞いてきた


僕は何も言わず首を振り3人で下校した





今日から2日間 合唱コンクール


僕達特別進学クラスを除く 全校生徒は2日間に渡り 体育館で歌声を披露する




その間 僕達は豊田先生と1対1の個人面談をする事になっていた


僕は少し緊張して席に着いていた




豊田先生が教室に入って来た


「おはようございます 今日は昨日お話をした通り 1人1人時間をかけ 進路の事について話し合いをしたいと思います 出席番号順ではなく名前順で行います 今日は18番の人まで 明日は19番の人からになります その間みなさんは静かに 今までの小テストをしていただきます 解らない所は友達に聞いて結構です 全て理解してくれる事が目的ですから頑張って下さい では階段を挟んだ隣の教室をお借りしています 1番の人から来て下さい」


先生が教室を出て行った


僕の緊張が一気にとけた





(出席番号順じゃなくて良かった・・・ 僕と藤原君と吉田さんは明日だ 僕が1番だと思っていたから 本当に良かった)





僕は大きく息を吸込み吐き出した


「高橋君 私達明日だね」


吉田さんの声がして振り向いた


そこへ藤原君が小テストと筆記用具を持ち 僕の後ろの席の人に席を譲ってもらっていた


「藤原君」


藤原君の行動に僕は驚き声を出してしまった


「この方が話せると思って・・・」


「あっ慎也私も・・・」


そう言って吉田さんは藤原君と机をくっつけていた


「明日で良かったなぁ~ 俺ちょっと高橋君の事が心配で 高橋君豊田先生に負けちゃ~ダメだよ 俺とひとみは高橋君のミカタだからね」


藤原君は小さな声でそう言ってくれた


吉田さんも笑顔でうなずいてくれた


「ありがとう藤原君吉田さん 僕の気持ちは変わらないから・・・」


吉田さんは嬉しそうに笑っていた


僕は振り向き藤原君と吉田さんと一緒に小テストをしていた




今日の個人面談が終わり


豊田先生は生徒と楽しそうに話ながら 教室へと戻って来た





(いよいよ明日は僕の番だ)






僕はいつも通り登校した


何人かの生徒が机に向かい小テストをしていた




「高橋君 おはよう」


藤原君と吉田さんが教室へと入って来た


「今日だね私達・・・」


吉田さんはそう言いながら 自分の席へと座った


僕は藤原君と吉田さんにうなずいた


先生が教室へと入って来た


「おはようございます 今日は19番の人から面談を始めます その他の生徒は昨日と同様に 静かに小テストを行っていて下さい」


先生が教室を出て行った



僕はなぜだか落ち着いていた





(昨日の僕とはぜんぜん違う 何でこんなに冷静で居られるんだろう・・・)





僕は自分でも不思議なくらい落ち着いていた


「高橋君 次だよ」


「うんありがとう」


僕の前の人が終わり 教室へと帰って来た


僕は振り返り吉田さんを見た


吉田さんは手を握りしめ ガッツポーズをしてくれた


藤原君は席を立ち上がりうなずいてくれた


僕も2人にうなずき教室を出た




僕は階段を挟んで隣の教室へ


ドアが開いていた


僕は教室へと入り頭を下げた


「失礼します」


僕はドアを閉め先生の机の前へ


「高橋君 座って下さい」


「はい 失礼します」


僕が座ると同時に先生が話始めた


「考え直してくれましたか?」


先生の机には高校の資料とノートに僕の名前 そこには『考えを改める』と書いてあった


僕は真っ直ぐ先生を見た


「先生 僕は西高校を受験します」


僕の声が先生に届いてなかったのか 先生に反応がなく 先生は高校の資料を見ていた


「高橋君 先生の聞き間違いですか 今西高校と聞こえましたが」


「はい 先生僕は西高校を受験します」


先生の手にした資料が机の上に落ちた


「高橋君 君は1年生の時から学年トップの成績で 校長先生も君には期待しているんですよ 将来に関わる大事な進路なんですよ もう一度よく考えて下さい 先生が揃えた資料を差し上げますから お家へ帰ってよく考えて下さい 西高校って・・・」


先生は慌てて別の机から資料を探していた




「高橋君 三者面談では進路を決定しなくてはなりません もう一度自分の将来について考え直して下さい」


先生はノートに『考え直す』と書いた


先生は机に高校の資料をまとめていた


「先生 資料はいりません 僕の進路は僕が決めます 何度聞かれても変わりません 僕は西高校を受験します」


僕はハッキリと先生に言った


先生は僕の顔を見る事なく僕に言った


「もういいです 親御さんの意見も三者面談で聞きますから 高橋君はもう一度考えて下さい 次の人を呼んで下さい」


先生はそう言って 僕に高校の資料を渡す事なく 次の人の準備をしていた


僕は立ち上がり 先生に頭を下げ教室を出た




僕は教室に戻り 次の人に声をかけ自分の席へ


「高橋君大丈夫だった?」


僕が振り向くと吉田さんが心配そうに僕を見ていた


「うん 僕はちゃんと先生に言ったよ 先生は納得してなかったみたいだけど でも僕は曲げるつもりはないよ」


僕が言い終わると そこには吉田さんの笑顔があった




合唱コンクールが終わり 期末テストまでもうすぐ


僕は榎本にまだ会えずにいた


「高橋君 榎本君来ないね」


吉田さんが心配そうに聞いてきた


「うん」


「まさかとは思うけど ケンカとかしてないよね」


吉田さんの言葉に僕は首を振った


「今日 夜にでも電話してみるよ」


吉田さんはうなずき笑っていた





(本当にどうしたんだろう 合唱コンクールの前 中間テストが終わってから 榎本の顔を見ていない 本当に僕は榎本に何もしていないんだろうか? 僕が気が付かないうちに 榎本を傷つけてしまっていたとか もしかして榎本は僕が西高校を受験する事を知って 怒っているのかもしれない いずれにしても今日電話してみればわかる)






僕は夕食を食べ終え 榎本の家へ電話をかけた





(どうしよう ドキドキする)





「もしもし高橋です 榎本さんの・・・」


「悠」


いきなり榎本の声が聞こえて 僕はびっくりしてしまった


「榎本」


「悠久しぶり」





(悠の声久しぶりだ 悠の顔見てぇ~なぁ~)





「あっごめん 大きな声出して」


「別にいいって・・・」





(相変わらず 悠はかわいい)





榎本の笑う声が聞こえた





(どうしよう 凄く榎本に会いたい 笑顔が見たい・・・ )





「悠どうした?」


榎本の優しい声に涙が出そうだった


僕は涙をこらえて 榎本の名前を呼んだ


「榎本・・・」


「悠 俺何度か悠の教室のぞいたんだ だけど何だか入りづらい雰囲気でさぁ~・・・」





(スゲーみんな必死に勉強してた それで決めたんだ俺 悠の邪魔はゼッテーしちゃいけねぇ~って・・・)





「えっそうだったの 声かけてくれれば良かったのに・・・」






(榎本は僕の教室へ来てくれてたんだ嬉しい・・・ 榎本は怒っている訳でもなく 僕に会いたくなかった訳でもなかった)





「悠の教室みんなスゲー勉強しててさぁ~ とても入れる雰囲気じゃねぇ~感じで・・・」


「あっうん居残りしてもいい事になって 授業で解らなかった所を藤原君と吉田さんに聞いたりしてるよ」





(やっぱ悠はスゲーなぁ~)






(榎本ともっと話たい 顔が見たい・・・)






「榎本もうすぐ期末テストだよ 一緒にまた勉強しようよ」


僕の言った言葉に榎本の返事が帰って来なかった


「榎本・・・」





(どうしたんだろう・・・)





「悠悪い 今度の期末テストは俺1人で頑張ってみるよ」






(悠の教室にはもう行かねぇ~ 悠の邪魔だけはしちゃいけねぇ~ 俺が悠抜きでどこまで出来るのかは わかんねぇ~けどやるしかねぇ~んだこれからは・・・)






榎本の言葉を僕は受け入れられなかった


「えっどうして榎本」






(何でよ今までずっと一緒にテスト勉強してきたのに 何で・・・)






「悠 悠の方が大変なの俺わかっているから 勉強もそうだけど 今年はクリスマスも一緒はやめておこう だけど来年の正月元旦はまた悠と初詣で一緒に行きたい」





(そんで2人で合格祈願だ・・・ 悠と2人で・・・)






「うん僕も一緒に行きたい」


「良かった じゃ~悠風邪ひくなよ またなぁ~」


電話が切れた あっという間に榎本の声が聞こえなくなった


僕はそのまま自分の部屋へ


僕はショックを受けていた





(当然の様に僕は榎本と勉強するもんだと思ってた まさか榎本に断られるとは 全く想像もしてなかった 榎本は何て言ってた?僕の方が大変って 僕の事を思って・・・ それにお正月って じゃ~お正月まで会えないの? 期末テストが終わったらすぐ冬休み 本当にそうなのかもしれない 僕はお正月まで榎本に会えない・・・)






その夜はなかなか眠る事が出来なかった





(榎本は怒った様子でも 僕の事を嫌ってる様子でもなかった ただ榎本は僕の事を思って・・・ こんな事になるなら榎本にちゃんと話をすれば良かった 西高校を受験するって・・・)






僕の目からは涙が溢れ出ていた






学校から帰って来て机に向かうけれど 僕は榎本の事ばかりを考えてしまって 全くテスト勉強をする気にもなれず 開いたノートも頭には入らなかった






「高橋君 おはよう」


藤原君と吉田さんが教室へと入って来た


「おはよう 藤原君吉田さん」


吉田さんは自分の席に座りながら 僕に話しかけてくれた


「高橋君この頃元気ないねぇ~ 先生にまた何か言われちゃったの?」


僕は振り向きながら首を振った


藤原君と吉田さんには 先生との個人面談の話を全て聞いてもらっていた


「榎本君?」


「榎本はさぁ~ 高橋君に遠慮してるんじゃ~ないのかなぁ~」


吉田さんに続いて藤原君が話をしてくれた


僕は顔を上げて2人を見た


「まだ高橋君は榎本に志望校を言えてない訳だから」


僕はうなずいた


「そうだよ 榎本君が教室へ来ないのは きっとそれなんだよ」


吉田さんは嬉しそうにそう言った


「でも高橋君 榎本に言うタイミングに気を付けた方がいいよ」


藤原君は僕と榎本の事を考えてくれていた


「慎也何で 早く榎本君に教えてあげた方がいいじゃん」


「ひとみ 期末テストもそうだけど 年が明けたらすぐ受験だ 今榎本は高橋君を頼らず1人で何とかしようとしているんだよ そんな榎本に今は何も言わない方がいいと 俺は思う・・・」


「え~慎也何で 私なら一緒に勉強して受験の日を迎えたいけどなぁ~」


「うんそれはひとみが女性だからだよ 男には意地やプライドがあるんだよ 高橋君ならわかるよね」


僕は藤原君にうなずいた






(そうか~ 榎本はまだ僕が西高校を受験する事を知らない 榎本は僕に遠慮してるんだ だから僕の方が大変って1人で頑張るって・・・)






「じゃ~榎本君 今1人で頑張ってるって事なのね」


吉田さんは藤原君に顔を向けた


「そうだね 今は見守る事しか出来ないけど 全部うまくいったらその時は堂々と 榎本に言ってやりなよ高橋君」


「うん ありがとう藤原君」


僕は藤原君と吉田さんを交互に見た


「でもさぁ~ 榎本君の顔ぜんぜん見てないよねぇ~」


吉田さんがぽつりと僕の顔を見てそう言った



(つづく)


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