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俺の決意
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僕が目を覚ますと部屋は真っ暗で 僕は身動きが取りづらくなっていた
(何だよこれ そうか僕は制服のままベッドにそのまま寝ちゃったんだ)
僕は電気も付けずパジャマに着替えた
お母さんを起きない様にゆっくり静かに部屋のドアを開け僕は台所へ
お水を一杯飲んだ
(お母さんに何て言ったら・・・)
僕はそう思いながら部屋へと戻った
俺はいつも通りに朝練に参加して 今日の午後練も休むとみんなに告げた
教室へ入るとやっぱり悠の姿はなかった
休み時間三谷が俺に所へ来た
「今日やっぱり高橋君は休みだね」
そう言って三谷は俺の席の前に立った
「あぁ~昨日悠の母ちゃんが言ってたからなぁ~」
(うるせぇ~よ そんな事お前に言われなくてもわかってんだよ)
「へ~そうなんだ 何で休みな訳誰かさんのセイなのかなぁ~」
(ホントるせぇ~なぁ~黙ってろよ)
「榎本君は高橋君に昨日会えた訳だ」
俺は黙って三谷の話を聞いていた
「高橋君はどうだったの あの様子だと相当ヤバそうな感じだったと思うんだけど」
授業開始のチャイムが鳴り俺は助かった
「榎本君またあとで・・・」
(るせぇ~もう来んじゃねぇ~よ)
俺は毎時間の授業を出来るだけ丁寧にノートをとり 先生の話を聞いていた
(早く悠に会いたいけど 俺はちゃんと悠に言えんのか 全部話して悠は俺を受け入れてくれるんだろうか いや俺は悠を信じるって決めたんだ ただ俺は悠を信じればいい・・・)
俺はホームルームが終わると急いで教室を出た
(三谷なんかに捕まってたまるか 三谷にも誰にも)
僕が目を覚ますとすっかり部屋は明るくなっていた
(いけない・・・)
僕はベッドから飛び起きた 時計を見ると11時を過ぎていた
(ズル休み・・・ だよねこれ初めてだ お母さんは居るのかなぁ~)
僕はゆっくりと部屋を出た
(お母さん居ないや良かった お母さんに何か言われたら答えられる自信がない 身体が重い もうすぐ期末テストなのに・・・)
僕は麦茶を飲んでまたベッドへと潜り込んだ
俺はスマホを取り出し駅の階段を上り 電車を待っていた
(まだ既読になってねぇ~ でも今日は悠にゼッテー会う 悠の母ちゃん居るのかなぁ~ 俺は悠の母ちゃんにもちゃんと言えんのか~なぁ~)
駅に着き悠の家の方の商店街へ
俺はサボテンを素通りする事が出来ずドアを開けた
「あら榎本君いらっしゃい」
幸子さんがそう言って俺に声をかけてくれた
俺はカウンターへと進んだ
「マスター幸子さん 俺今から悠ん家に行って来る 悠に会って許してくれかわかんねぇ~けどとにかく 悠に会って来る」
「榎本君 悠君との間に何があったのかは 私達はわからないけど 悠君はとても優しい子だからきっと大丈夫だと思うよ」
マスターはそう言って幸子さんに視線を向け幸子さんはうなずいた
「はい ありがとうございます俺行きます」
「あっ榎本君 またいつでもいらっしゃいね」
「はい」
俺はマスターと幸子さんに頭を下げサボテンを出た
(あぁ~スゲードキドキする 悠を信じるって決めたのにやっぱこえ~)
俺は悠のマンションを見上げていた
「よし行くか」
俺はドキドキしながらエレベーターへ悠の家のチャイムを押した
するとゆっくりとドアが開いた
「榎本君いらっしゃい」
「おばさん悠は?」
「私もまだ悠の顔を見てないのよ 榎本君なら大丈夫かもしれない さぁ~入って」
「お邪魔します」
(榎本だ 榎本が来たんだ お母さん何で榎本をあげちゃうの 僕榎本の顔見たくないよ 榎本と別れたくない)
俺は悠の部屋の前に立った
「悠 入るよ」
俺はゆっくりとドアを開けた
悠はベッドから起き上がり下を向きながら座り直した
(悠の部屋久しぶりだ 悠のパジャマ姿も・・・)
「悠 隣座るよ」
(榎本のニオイ でももうダメだダメなんだ僕と榎本はもう・・・)
僕は膝に両手をギュッと握りしめ下を向き 目をギュッとつぶった
榎本の重みで僕は榎本に吸い寄せられる様にかたむいた
俺は大きく息を吸い込みそれを吐き出した
(落ち着け大丈夫だ 信じろ悠を信じろ・・・)
「悠 俺の話を聞いてくれ 中学の入学式覚える? 俺スゲーかったるくてさぁ~早く終われって思ってた 早く帰って隆達とサッカーしてぇ~って そんな時新入生代表の挨拶って 俺どんなヤツだよって見てたんだ 悠は階段を下りる時俺達の方を向いたんだ・・・」
僕はゆっくりと目を開けた
(中学の入学式?何で榎本はそんな話を・・・ それに僕の事だ 僕は確かに下りる時みんなの方を向いた お母さんに僕の姿を見せたくて絶対に見てくれると思って・・・)
「俺まだ名前も知らなかった悠のその顔見た瞬間 めっちゃめっちゃ心臓ドキドキしたんだ 自分でも訳がわからなかった 俺もしかしたら病気なんじゃねぇ~かって真剣にその時は思ってたんだ それから何日か過ぎて 隆がうちのクラスに頭のいいヤツが居る 新入生代表の挨拶したヤツだって聞いて俺 自分の気持ちを確かめる為に隆のクラスへ行ったんだ 悠はいつも本を読んでる事が多くて 俺悠を見るたびにドキドキしてた」
(知らなかった 榎本がそんな前から僕の事 でも何で今そんな話をするんだ これで終わりだから 最後にいい思い出だったって・・・)
僕の目から涙が溢れ出した
「俺 クラスの女子とも良く話とかしてたんだけど ドキドキした事なんか一度もなかったし 無意識に朝礼とか避難訓練とかに悠の姿探してる俺が居るんだ 1年生の運動会 悠転びそうになって俺思わず悠あぶねぇ~って叫んでた 周りに居たヤツらに変な目で見られてたけどなぁ~ 俺その時 あぁ~俺は悠の事好きなんだって思ったんだ 俺の一目惚れ そりゃ~俺だって悩んだよ 悠も男で俺も男だ・・・ 俺は自分がおかしくなったのかって思ったくらい でも俺は悠にしかドキドキしねぇ~ 今もスゲードキドキしてる これが俺の初恋なんだって自覚した」
(榎本の一目惚れ 初恋が僕・・・)
僕はゆっくりと顔を上げ榎本の顔を見た
榎本は優しい顔を僕に向けてくれた
(悠の目がキラキラしてる いっぱい泣いたんだなぁ~ 俺が悠を泣かせたんだ 俺は何回悠を泣かせるんだよ)
俺は悠の肩に腕を回し 悠の膝の上の両手を包み込む様に手を置いた
「始めは悠の事見てるだけで良かったんだ 悠の姿を探して悠の事を見てるだけで だけど2年生になって悠と同じクラスになって 俺が手を伸ばせば悠に手が届く距離に居て 俺毎日スゲードキドキしてた でも悠は俺になんか眼中なくて 俺ワザと悠の席を通ったり 悠の横を歩いたりいろいろしてみたんだけどなぁ~」
(僕そんなの知らない 榎本が僕に・・・)
「俺 悠が放課後教室に残って勉強してるの知ってた でもなかなかチャンスがなくてなぁ~ 俺サッカー部のヤツらにも 悠にもウソついたサッカー部にノートなんかねぇ~んだ 悠が居る教室へ行きたくて悠と少しでも 俺の存在を気付いてほしくて 俺今でも悠が書いてくれたメモ持ってるよ 今も鮮明に覚えてる悠が教室に居た姿・・・ 俺さぁ~声震えてたんだ 悠と教室に2人きりで 俺の心臓の音が悠に聞こえてるんじゃねぇ~かって思うほど スゲー緊張とドキドキだったんだ・・・」
握りしめていた僕の両手がゆっくりと開き 僕はまた榎本の顔を見た
榎本の手が僕の顔を包み込み 榎本のくちびるが僕のくちびると重なった
榎本のくちびるが軽く僕のくちびるに触れた
「教室に居た悠にこうしてキス出来るなんて思わなかったんだ 俺の手が俺の身体が勝手に動いた 悠のくちびるは柔らかくて 俺スゲー感動して舞い上がってた でも次の日俺初めて学校へ行くのが怖いと思った 悠が俺の事拒絶したら 俺の事避けたらどうしようってスゲー怖かった 俺ずっと悠の事見てたし この話するの正直スゲー怖かった」
(こんな話しても悠は俺の事受け入れてくれんのか?)
僕は榎本の顔を見つめていた
(僕知らなかったよ そんな前から僕の事気にかけてくれてたなんて 僕嬉しい・・・)
「悠の事を話してる女子が居てさぁ~ 俺それ聞いて正直スゲー焦ってた 悠が他のヤツに取られるって 俺以外のヤツと 仲良くしてる姿想像したくなかったし 実際悠は女子からも男子からもスゲーモテんだよ」
(悠はそういうとこ無自覚なんだよなぁ~)
僕は榎本の顔を見て首を振った
(僕なんかモテた事なんてないよ・・・ 榎本の勘違いだよ・・・)
「悠が俺の事意識して見てくれた時 俺クラスのみんなに叫びたいくらい嬉しかった 悠が俺の事見てる俺の事意識してくれてるって 悠にわかるかなぁ~その時の俺の気持ち」
榎本は嬉しそうにそう言った
「悠 俺今もこれからも悠が 悠の事が好きだよ それはこの先もずっと変わらねぇ~から」
「榎本ありがとう 僕榎本の傍に居ても・・・」
僕の目からまた涙が溢れた
榎本は僕の顔を包み込み 僕の涙を指でぬぐってくれた
「悠 昨日女子に告白されたよ・・・」
(やっぱり そうだったんだ・・・)
「実はさぁ~ 悠には言わなかったけど 昨日が初めてじゃ~なくてちょこちょこあって 俺そいつらに 同じ事言ったんだ 今スゲー好きなヤツとラブラブだから邪魔しないでくれって そしたらみんなわかってくれたよ」
榎本はそう言って僕の身体を抱きしめた
「悠 俺は悠でないとダメなんだ もっと悠の気持ちごと包み込めたら良かったのになぁ~ 俺さぁ~ 悠が俺の前から居なくなってスゲー怖かった 悠が居なくなるなんて想像すらしてなかった 悠お願いだからもう俺の前から居なくならないでくれ」
「榎本ごめんね 僕も凄く怖かった 榎本はやっぱり女の子の方がいいのかなぁ~って・・・」
「いや 悠は少しも悪くねぇ~よ 俺が教室で悠の目の前でアイツらに言えば良かったんだ 今好きヤツが居る邪魔すんなって そうしてたらこんな事にはならなかった・・・ 悠ごめんなぁ~嫌な思いさせて・・・」
榎本はそう言って 僕の肩に手を置いてくちびるを重ねた
榎本の舌が僕の舌をスルスルと絡めて ゆっくりと榎本は僕から離れた
(このまま悠を抱きしめて居てぇ~けど そうはいかねぇ~よなぁ~)
「悠 俺今日真面目にノートとったんだ」
榎本はそう言ってカバンに手を伸ばして 僕の膝の上にノートを置いた
「ありがとう榎本」
僕は榎本の置いたノートを見ていた
「今日は俺ちゃんと授業聞いてたし 丁寧に書いたつもりなんだけどわかんねぇ~字があったら言って・・・」
「うん大丈夫 榎本ごめん 安心したらお腹がすいて来ちゃった」
悠が笑顔でそう言った
「じゃ~俺 悠の母ちゃんに言って来るよ」
「えっいいの? 榎本ありがとう」
(お母さんに心配かけたから 早く謝らなきゃ)
俺は立ち上がり悠の部屋を出た
(落ち着け大丈夫だ榎本正臣・・・ 悠にもちゃんと言えた自信を持て榎本正臣)
俺は大きく息を吸い込みそれを吐き出した
(大丈夫だ落ち着け・・・)
俺は奥へと進むと 悠の母ちゃんは椅子に座り机に身体を伏せていた
(つづく)
(何だよこれ そうか僕は制服のままベッドにそのまま寝ちゃったんだ)
僕は電気も付けずパジャマに着替えた
お母さんを起きない様にゆっくり静かに部屋のドアを開け僕は台所へ
お水を一杯飲んだ
(お母さんに何て言ったら・・・)
僕はそう思いながら部屋へと戻った
俺はいつも通りに朝練に参加して 今日の午後練も休むとみんなに告げた
教室へ入るとやっぱり悠の姿はなかった
休み時間三谷が俺に所へ来た
「今日やっぱり高橋君は休みだね」
そう言って三谷は俺の席の前に立った
「あぁ~昨日悠の母ちゃんが言ってたからなぁ~」
(うるせぇ~よ そんな事お前に言われなくてもわかってんだよ)
「へ~そうなんだ 何で休みな訳誰かさんのセイなのかなぁ~」
(ホントるせぇ~なぁ~黙ってろよ)
「榎本君は高橋君に昨日会えた訳だ」
俺は黙って三谷の話を聞いていた
「高橋君はどうだったの あの様子だと相当ヤバそうな感じだったと思うんだけど」
授業開始のチャイムが鳴り俺は助かった
「榎本君またあとで・・・」
(るせぇ~もう来んじゃねぇ~よ)
俺は毎時間の授業を出来るだけ丁寧にノートをとり 先生の話を聞いていた
(早く悠に会いたいけど 俺はちゃんと悠に言えんのか 全部話して悠は俺を受け入れてくれるんだろうか いや俺は悠を信じるって決めたんだ ただ俺は悠を信じればいい・・・)
俺はホームルームが終わると急いで教室を出た
(三谷なんかに捕まってたまるか 三谷にも誰にも)
僕が目を覚ますとすっかり部屋は明るくなっていた
(いけない・・・)
僕はベッドから飛び起きた 時計を見ると11時を過ぎていた
(ズル休み・・・ だよねこれ初めてだ お母さんは居るのかなぁ~)
僕はゆっくりと部屋を出た
(お母さん居ないや良かった お母さんに何か言われたら答えられる自信がない 身体が重い もうすぐ期末テストなのに・・・)
僕は麦茶を飲んでまたベッドへと潜り込んだ
俺はスマホを取り出し駅の階段を上り 電車を待っていた
(まだ既読になってねぇ~ でも今日は悠にゼッテー会う 悠の母ちゃん居るのかなぁ~ 俺は悠の母ちゃんにもちゃんと言えんのか~なぁ~)
駅に着き悠の家の方の商店街へ
俺はサボテンを素通りする事が出来ずドアを開けた
「あら榎本君いらっしゃい」
幸子さんがそう言って俺に声をかけてくれた
俺はカウンターへと進んだ
「マスター幸子さん 俺今から悠ん家に行って来る 悠に会って許してくれかわかんねぇ~けどとにかく 悠に会って来る」
「榎本君 悠君との間に何があったのかは 私達はわからないけど 悠君はとても優しい子だからきっと大丈夫だと思うよ」
マスターはそう言って幸子さんに視線を向け幸子さんはうなずいた
「はい ありがとうございます俺行きます」
「あっ榎本君 またいつでもいらっしゃいね」
「はい」
俺はマスターと幸子さんに頭を下げサボテンを出た
(あぁ~スゲードキドキする 悠を信じるって決めたのにやっぱこえ~)
俺は悠のマンションを見上げていた
「よし行くか」
俺はドキドキしながらエレベーターへ悠の家のチャイムを押した
するとゆっくりとドアが開いた
「榎本君いらっしゃい」
「おばさん悠は?」
「私もまだ悠の顔を見てないのよ 榎本君なら大丈夫かもしれない さぁ~入って」
「お邪魔します」
(榎本だ 榎本が来たんだ お母さん何で榎本をあげちゃうの 僕榎本の顔見たくないよ 榎本と別れたくない)
俺は悠の部屋の前に立った
「悠 入るよ」
俺はゆっくりとドアを開けた
悠はベッドから起き上がり下を向きながら座り直した
(悠の部屋久しぶりだ 悠のパジャマ姿も・・・)
「悠 隣座るよ」
(榎本のニオイ でももうダメだダメなんだ僕と榎本はもう・・・)
僕は膝に両手をギュッと握りしめ下を向き 目をギュッとつぶった
榎本の重みで僕は榎本に吸い寄せられる様にかたむいた
俺は大きく息を吸い込みそれを吐き出した
(落ち着け大丈夫だ 信じろ悠を信じろ・・・)
「悠 俺の話を聞いてくれ 中学の入学式覚える? 俺スゲーかったるくてさぁ~早く終われって思ってた 早く帰って隆達とサッカーしてぇ~って そんな時新入生代表の挨拶って 俺どんなヤツだよって見てたんだ 悠は階段を下りる時俺達の方を向いたんだ・・・」
僕はゆっくりと目を開けた
(中学の入学式?何で榎本はそんな話を・・・ それに僕の事だ 僕は確かに下りる時みんなの方を向いた お母さんに僕の姿を見せたくて絶対に見てくれると思って・・・)
「俺まだ名前も知らなかった悠のその顔見た瞬間 めっちゃめっちゃ心臓ドキドキしたんだ 自分でも訳がわからなかった 俺もしかしたら病気なんじゃねぇ~かって真剣にその時は思ってたんだ それから何日か過ぎて 隆がうちのクラスに頭のいいヤツが居る 新入生代表の挨拶したヤツだって聞いて俺 自分の気持ちを確かめる為に隆のクラスへ行ったんだ 悠はいつも本を読んでる事が多くて 俺悠を見るたびにドキドキしてた」
(知らなかった 榎本がそんな前から僕の事 でも何で今そんな話をするんだ これで終わりだから 最後にいい思い出だったって・・・)
僕の目から涙が溢れ出した
「俺 クラスの女子とも良く話とかしてたんだけど ドキドキした事なんか一度もなかったし 無意識に朝礼とか避難訓練とかに悠の姿探してる俺が居るんだ 1年生の運動会 悠転びそうになって俺思わず悠あぶねぇ~って叫んでた 周りに居たヤツらに変な目で見られてたけどなぁ~ 俺その時 あぁ~俺は悠の事好きなんだって思ったんだ 俺の一目惚れ そりゃ~俺だって悩んだよ 悠も男で俺も男だ・・・ 俺は自分がおかしくなったのかって思ったくらい でも俺は悠にしかドキドキしねぇ~ 今もスゲードキドキしてる これが俺の初恋なんだって自覚した」
(榎本の一目惚れ 初恋が僕・・・)
僕はゆっくりと顔を上げ榎本の顔を見た
榎本は優しい顔を僕に向けてくれた
(悠の目がキラキラしてる いっぱい泣いたんだなぁ~ 俺が悠を泣かせたんだ 俺は何回悠を泣かせるんだよ)
俺は悠の肩に腕を回し 悠の膝の上の両手を包み込む様に手を置いた
「始めは悠の事見てるだけで良かったんだ 悠の姿を探して悠の事を見てるだけで だけど2年生になって悠と同じクラスになって 俺が手を伸ばせば悠に手が届く距離に居て 俺毎日スゲードキドキしてた でも悠は俺になんか眼中なくて 俺ワザと悠の席を通ったり 悠の横を歩いたりいろいろしてみたんだけどなぁ~」
(僕そんなの知らない 榎本が僕に・・・)
「俺 悠が放課後教室に残って勉強してるの知ってた でもなかなかチャンスがなくてなぁ~ 俺サッカー部のヤツらにも 悠にもウソついたサッカー部にノートなんかねぇ~んだ 悠が居る教室へ行きたくて悠と少しでも 俺の存在を気付いてほしくて 俺今でも悠が書いてくれたメモ持ってるよ 今も鮮明に覚えてる悠が教室に居た姿・・・ 俺さぁ~声震えてたんだ 悠と教室に2人きりで 俺の心臓の音が悠に聞こえてるんじゃねぇ~かって思うほど スゲー緊張とドキドキだったんだ・・・」
握りしめていた僕の両手がゆっくりと開き 僕はまた榎本の顔を見た
榎本の手が僕の顔を包み込み 榎本のくちびるが僕のくちびると重なった
榎本のくちびるが軽く僕のくちびるに触れた
「教室に居た悠にこうしてキス出来るなんて思わなかったんだ 俺の手が俺の身体が勝手に動いた 悠のくちびるは柔らかくて 俺スゲー感動して舞い上がってた でも次の日俺初めて学校へ行くのが怖いと思った 悠が俺の事拒絶したら 俺の事避けたらどうしようってスゲー怖かった 俺ずっと悠の事見てたし この話するの正直スゲー怖かった」
(こんな話しても悠は俺の事受け入れてくれんのか?)
僕は榎本の顔を見つめていた
(僕知らなかったよ そんな前から僕の事気にかけてくれてたなんて 僕嬉しい・・・)
「悠の事を話してる女子が居てさぁ~ 俺それ聞いて正直スゲー焦ってた 悠が他のヤツに取られるって 俺以外のヤツと 仲良くしてる姿想像したくなかったし 実際悠は女子からも男子からもスゲーモテんだよ」
(悠はそういうとこ無自覚なんだよなぁ~)
僕は榎本の顔を見て首を振った
(僕なんかモテた事なんてないよ・・・ 榎本の勘違いだよ・・・)
「悠が俺の事意識して見てくれた時 俺クラスのみんなに叫びたいくらい嬉しかった 悠が俺の事見てる俺の事意識してくれてるって 悠にわかるかなぁ~その時の俺の気持ち」
榎本は嬉しそうにそう言った
「悠 俺今もこれからも悠が 悠の事が好きだよ それはこの先もずっと変わらねぇ~から」
「榎本ありがとう 僕榎本の傍に居ても・・・」
僕の目からまた涙が溢れた
榎本は僕の顔を包み込み 僕の涙を指でぬぐってくれた
「悠 昨日女子に告白されたよ・・・」
(やっぱり そうだったんだ・・・)
「実はさぁ~ 悠には言わなかったけど 昨日が初めてじゃ~なくてちょこちょこあって 俺そいつらに 同じ事言ったんだ 今スゲー好きなヤツとラブラブだから邪魔しないでくれって そしたらみんなわかってくれたよ」
榎本はそう言って僕の身体を抱きしめた
「悠 俺は悠でないとダメなんだ もっと悠の気持ちごと包み込めたら良かったのになぁ~ 俺さぁ~ 悠が俺の前から居なくなってスゲー怖かった 悠が居なくなるなんて想像すらしてなかった 悠お願いだからもう俺の前から居なくならないでくれ」
「榎本ごめんね 僕も凄く怖かった 榎本はやっぱり女の子の方がいいのかなぁ~って・・・」
「いや 悠は少しも悪くねぇ~よ 俺が教室で悠の目の前でアイツらに言えば良かったんだ 今好きヤツが居る邪魔すんなって そうしてたらこんな事にはならなかった・・・ 悠ごめんなぁ~嫌な思いさせて・・・」
榎本はそう言って 僕の肩に手を置いてくちびるを重ねた
榎本の舌が僕の舌をスルスルと絡めて ゆっくりと榎本は僕から離れた
(このまま悠を抱きしめて居てぇ~けど そうはいかねぇ~よなぁ~)
「悠 俺今日真面目にノートとったんだ」
榎本はそう言ってカバンに手を伸ばして 僕の膝の上にノートを置いた
「ありがとう榎本」
僕は榎本の置いたノートを見ていた
「今日は俺ちゃんと授業聞いてたし 丁寧に書いたつもりなんだけどわかんねぇ~字があったら言って・・・」
「うん大丈夫 榎本ごめん 安心したらお腹がすいて来ちゃった」
悠が笑顔でそう言った
「じゃ~俺 悠の母ちゃんに言って来るよ」
「えっいいの? 榎本ありがとう」
(お母さんに心配かけたから 早く謝らなきゃ)
俺は立ち上がり悠の部屋を出た
(落ち着け大丈夫だ榎本正臣・・・ 悠にもちゃんと言えた自信を持て榎本正臣)
俺は大きく息を吸い込みそれを吐き出した
(大丈夫だ落ち着け・・・)
俺は奥へと進むと 悠の母ちゃんは椅子に座り机に身体を伏せていた
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