悠と榎本

暁エネル

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体育祭①

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夏休みも終わり駅で榎本を待っていた





(9月になってもまだ暑い すぐに体育祭も始まるんだ嫌だなぁ~)





榎本はあれから大塚君とサッカークラブに通い 毎日僕にラインや電話をくれた


僕はサボテンでプリンアラモードの練習に明け暮れていた





「悠おはよう」





(白いワイシャツってこんなに悠をまぶしくしてたっけ・・・)





「榎本 おはよう」


「まだスゲー暑いなぁ~」


榎本はそう言いながら改札口を通った


「榎本 すぐに体育祭だよねぇ~」


「あぁ~そうだなぁ~」


「どんな競技があるのかなぁ~ 僕運動苦手だから・・・」


電車が来て乗り込んだ





(混んでると思って期待してたんだけどなぁ~ めっちゃ期待はずれだ 悠といつまで朝一緒に行かれるかわかんねぇ~のに 悠に引っ付けねぇ~)





俺は少しでも悠に近づく為 悠に顔を近づけた


「もし騎馬戦とかあったら 俺が悠の馬になるよ」


「えー 僕ムリだよ戦えないよ~」


「じゃ~全速力で逃げてやる」


そう言って榎本は笑っていた





(久しぶりの登校 榎本と話をするのはやっぱり楽しい) 





教室に着くと榎本のまわり生徒が集まった






(何なんだよコイツら)






「榎本君どうだった」


「凄い日焼けしてるね」


「どんな所でやったの」


「向こうは寒かった」






(おいおい離れてくれよ おめぇ~らに話する事なんて何もねぇ~よ)







俺は黒板に書いてある席順を見て自分の席に着いた






(悠はまた1番後ろかぁ~ 三谷のヤツもまた悠と近いのか これって成績が関係してんのかぁ~)






俺はみんなからの質問を聞きながらそんな事を思っていた






(榎本 相変わらず凄いなぁ~ みんなイギリスへ行って来た事聞きたいんだなぁ~)






三谷君が教室に入って来た


「あれ高橋君そこ」


「あっ 三谷君おはよう」


僕は三谷君に黒板を指した すると三谷君も榎本に向かって指をさした


僕は三谷君にうなずき 三谷君は席に着いた





先生が教室に入って来て 榎本を取り囲んでいた生徒が席に着いた


委員長の号令でみんなが着席をした


「おはようございます 2学期は中間テストの後すぐに体育祭があります 勉強はもちろん大事ですが体育祭も大事な行事です クラスの仲間とより親睦を深めるいい機会です 全員が参加してくれると先生は嬉しいです 毎年凄く盛り上がりますし クラスでTシャツを作って楽しいです 早速なのですが 競技がどんなものがあるのか黒板に書いておきます あっこれ消さないで下さい 明日決めますので自分がどの競技をやりたいのか考えておいて下さい」


先生はプリントを見ながら黒板に書いていった




クラス 競技


リレー


障害物競走


借り物競争


二人三脚


輪くぐり競争


玉入れ競争と玉抜き競争


ドミノ作りとドミノ倒し


部活対抗リレー


先生は書き終え振り返り競技の説明をしてくれた


僕はどれならみんなに迷惑をかけず 競技が出来るのかを考えていた





(どうしようたくさんあるけど どれもスピードが求められるものばかりで 僕には不向きだ・・・)






先生は教室を出て行った


「悠帰ろう」


榎本が僕の前に来ていた


「あっ うん」


「悠どうした?」


「体育祭・・・」


僕は黒板を指さした


「悠は何にするの?」


榎本は嬉しそうに笑ってそう言った


「榎本はどれがいいと思う?」


「そうだなぁ~」


榎本は振り返って黒板を見た


「悠 俺と二人三脚出ねぇ~」


榎本はさっきよりも嬉しそうにそう言った


僕は逆に驚いてしまった


「えっ無理だよ・・・」


「そうかなぁ~ 結構いいと思うんだけどなぁ~」


榎本はそう言いながら僕と教室を出た






(悠と二人三脚アリだよなぁ~ 悠に引っ付けるし・・・)






(榎本は冗談で言ったの? それとも本気? どちらにしろ僕は無理だ 榎本と一緒に走るとかどう考えても足手まといだ・・・)






「榎本 部活は?」


「あぁ~顧問の先生と話たんだけど ちょっといろいろあってなぁ~ 部活はしばらく休みになった」


「えっそうなの 榎本大丈夫?」


悠は心配そうに俺を見ていた






(いっその事悠に全部話するかぁ~ でもまだ決まった訳じゃねぇ~し 悠がショック受けるかもしんねぇ~し まだ言えねぇ~よなぁ~)






「大丈夫だってクラスのサッカー部のヤツとは 今日話したし仲悪いとかじゃ~ねぇ~んだだから 体育祭の部活対抗リレーも出るんだ」


榎本は笑顔でそう言って電車を降りた


「じゃ~な悠また明日」


「うんまた明日」





僕はサボテンへ行き時間がある時は プリンアラモードの練習をさせてもらっていた


まだマスターに注意される事も多く 課題がいっぱいあった


だけどいつか榎本に 自信をもって出せる様に僕は頑張っていた






俺はサッカークラブへ


夏休みからちょくちょく参加していたセイか 下級生になつかれ楽しくサッカーをしていた


隆も合流しておもしろいゲームが出来る様になった




「隆 隆も部活してねぇ~の」


「いや~ 俺の学校今グランド直してて 本当は夏休みに終わる予定だったんだけど 間に合わなかったらしい」


「そうなんだ大変だなぁ~」


「正臣はどうなんだよ」


「俺なぁ~」


「何だよ」


「隆 亜美に内緒にしてくれるか 悠の耳にはまだ入れたくねぇ~んだ」


「それは例の話か」


「あぁ~まだ正式な物じゃねぇ~からさぁ~」


「いやそれほぼ決定だろう 正臣スゲー向こうで評判良かったからなぁ~ 俺が目立つ所なんもねぇ~状態だったもんなぁ~」


「そんな事ねぇ~だろう 隆だって向こうのヤツらにスゲー言われてたじゃんか」


「ゲームの話だろう 実際俺の所にはそんな話来てねぇ~し」


俺と隆はそんな話をしながら帰った





次の日


「悠おはよう 体育祭の競技決めた」


「おはよう榎本 僕どれも向いていないと思う」



そんな事を話ながら学校へ



結局僕はみんなが参加する競技しか出ず


榎本はみんなの支持もあり 放課後の練習から気合が入り


三谷君との同じ競技にもかかわらず ライバルかの様に力強く競う様子が


クラスのみんなにもいい影響を受け長谷川先生も喜んでいた





「榎本大丈夫?」






(榎本立て続けに走ってるそれでも速い)






榎本は息を切らし座っていた


「あぁ~大丈夫だ悠 アイツだけいは負けられねぇ~」






(悠今の見てくれたかなぁ~)






僕はスポーツタオルで榎本をあおいだ






(榎本凄い汗だ・・・ 三谷君と息ぴったりで凄く速かった・・・)





榎本は三谷君と一緒に二人三脚に出る事になっていた


「悠肩貸して」


榎本が両手を僕の方へと伸ばした


僕はスポーツタオルを腕にかけ 榎本に手を伸ばした 


けれども榎本は僕の肩も借りず立ち上がった


僕は榎本に回れ右をされ 榎本の両腕は僕の肩にズシリと重くのしかかった


僕は榎本に覆い被されよろけると榎本に支えられた


「悠大丈夫?」






(榎本のニオイが一気に押し寄せて来た)





「あっごめん・・・」


榎本の顔が僕の顔のすぐ横にあり 僕は恥ずかしくなった






(嫌だ僕 榎本の方が疲れているのに 僕がよろけてどうする)






(良かった誰も近くに居なくて このまま2人きりになれたらなぁ~)






俺は悠に覆い被さりそのまま教室へ戻った





体育祭の放課後の練習も順調に進んで


中間テストの勉強も榎本と教室で行い


2日間の中間テストも無事に終わり いよいよ明日は体育祭となった




少し冷たい風が吹き 朝は少し寒さを感じる


今日もとてもいい天気 体育祭びより


僕は駅で榎本を待っていた






(あぁ~嫌だなぁ~ そんなに競技に出る訳じゃ~ないのにドキドキする)






榎本はいつもの様に僕に手を振ってやって来た


「悠行こう」


「うん」


榎本に続いて改札口を通った


「悠とうとう来たなぁ~ いっぱい練習したんだ悠大丈夫だ そうだ体育祭が終わったら悠に話あるんだ」


僕は榎本の顔を見た けれども榎本は僕の方へは向いてはくれなかった






(もういくらなんでも悠に話しねぇ~とまずいよなぁ~ 悠はどんな反応すんのかなぁ~)






(榎本は僕を励ましてくれた だけど何の話だろう何だか嫌な予感がするのはなぜだろう)







「悠今日頑張ろうな」


「うん」


僕と榎本は電車に乗り込んだ


「ねぇ~ 榎本は緊張とかしないの?」


「そうだなぁ~ 三谷と肩組まねぇ~となんねぇ~のは スゲー嫌だけど緊張とかはねぇ~かなぁ~」


「僕 団体競技しか出ないのに凄く緊張してるよ」


「悠大丈夫だ俺が悠の傍に居る 悠は俺の傍を離れるな」


榎本にそう言われ僕は恥ずかしくなり下を向いた





(ヤベ~こういう話は悠と2人きりの時に言うべきだった・・・)







教室に着くとみんな同じ色のTシャツを着ていた


僕も今日はワイシャツの下に着てきていた


みんな笑顔で話をしているのに 僕だけ笑顔にはなれなかった


僕は席に着くと榎本は僕の前に立った





(悠の顔がさっきから硬いなぁ~ 気の利いた事俺が言えればいいんだけど・・・)





「悠」


榎本に名前を呼ばれ僕は顔を上げると 榎本の顔が僕に近づいてきた






(榎本何するのここ教室だよ)






榎本は手を添えて僕の耳元へ小さい声でこう言った


「悠 あとでキスしてあげる」


榎本はそう言ってゆっくりと僕から離れ 嬉しそうに笑っていた






(えっ 榎本何言ってるの・・・)






僕は自分の口を手で押さえていた


僕の心臓の音が榎本に聞こえてしまうくらい 大きくドキドキとして僕の顔が熱くなった






(良かった 悠のかわいい顔が見れた 少しは緊張とれたみてぇ~だな)






チャイムが鳴り


俺は悠を見ながらゆっくりと席に着いた






(榎本はいったい何を考えているんだ キスってまだドキドキしてるよ)





長谷川先生が教室へと入って来てた


今日の注意事項とTシャツと同じ色のハチマキが配られた


6クラスを縦割りに色別に座るところが区切られ


テントには誰でも自由に水分補給が出来る様に用意されていた


平日にもかかわらず 近所の方やお母さん方の姿もあった






「悠 俺すぐ出番だから行って来る」


「うん 榎本頑張って応援してる」


「あぁ~終わったら 俺戻ってくるからここで待ってて」


「うんわかった 榎本ちゃんと僕見てるから」


俺は悠に手をあげた






(何だよスゲー嬉しい 悠を抱きしめたい)






2年生3年生の競技が終わると 榎本が出るリレーが始まる






(いきなりリレーとか 僕だったらバトンを落としちゃいそうだよ・・・)






女子と交互に走る榎本はアンカー 榎本達1年生が入場して来た


みんな凄い声援を送っていた 僕は声も出せずだた榎本を見つめていた






(他のクラスも速そうな人ばかりだ 榎本と同じくらい背の高い人と榎本が何か話してる 僕があの場に居たら多分誰とも話なんか出来ない)






第1走者がスタートラインに着いた


係の生徒がピストルを高くあげパンと音が鳴り 女子が一斉にスタートした


最後のコーナーで一列になり バトンがうまく渡せず落としてる生徒も居た


僕達のチームは2番手に走っていた



榎本が屈伸運動をはじめた





(榎本じゃ~なくて何で僕がドキドキしてるんだよ 僕が走る訳じゃ~ないのに)






どんどん順番が回り榎本達アンカーがスタートラインに着いた


榎本が2番手にバトンを受け取り 前を走る人を追いかけていた


榎本のすぐ後ろをさっき榎本と話をしてた背の高い人が 凄い速さで榎本を追いかけていた






(何だよスゲー足音マジかよ・・・)






俺のすぐ後ろに追いつかれていた


最後のコーナーで3人が一列になりピストルが鳴った





(どうだったのかなぁ~ 榎本何位?)






パンパンとピストルが鳴りリレーの競技が終わった


係の生徒と先生方がまとまって話をしている


榎本達が走り終わって生徒は座って休んでいた





「只今の競技の順位の説明をいまします 1位を3クラス同着とします」


放送を聞いたクラスのみんなは喜びの声をあげていた


リレーを走り終えた6人が帰って来て クラスのみんなに囲まれていた






(やっぱり榎本達は凄いなぁ~ ああしてみんなに囲まれて)






榎本がみんなの中から出てきた


「悠 ただいま」


「榎本お帰り 凄かったね」


「俺抜かされるかと思ったよ 聞いたら陸上部だって・・・」


「榎本も速かったよ」


僕はそう言いながら榎本を見ると 榎本は嬉しそうに笑っていた






(あぁ~悠にご褒美もらいてぇ~なぁ~ 2人きりになりてぇ~)






係の生徒が競技のお知らせをしてくれて 僕達は移動した


「悠次は玉入れだ どんな風になんのかわかんねぇ~けど 俺が傍にいるからな」


「うん 榎本ありがとう」


僕達が移動した先に2年生の声が聞こえた


「1年生聞いてくれ・・・」



(つづく)



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