悠と榎本

暁エネル

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大塚君の話

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僕と大塚君は成人式の2次会を終え歩いていた


「高橋 歩きながら話そう」


「うん」


「あっ亜美から聞いてるよ ライン結構してるんだってなぁ~」


「うん 亜美ちゃんっておもしろくて とってもいい子だよね」


「あぁ~ でも始めはお互い第一印象最悪だったんだけどなぁ~」


「えっウソ」


「ウソじゃねぇ~よ 俺サッカー部のヤツとは仲良かったけど クラスのヤツとはあんまり話しなかったし 亜美も1人で弁当食べてて コイツボッチかよってお互い思ってたんだ 席が隣どうしで話する様になったんだけどなぁ~」


「そうなんだね 大塚君と亜美ちゃんって何となくだけど 僕似てるなぁ~って思った」


「えっどこがだよ俺 あんなおしゃべりじゃねぇ~よ」


「それなんだよね亜美ちゃんと話すると 時間があっという間に過ぎちゃうだよ」


「ホント良くあんなに話題があるもんだよなぁ~」


「今頃亜美ちゃん くしゃみしてるんじゃない」


「だなぁ~」


僕と大塚君は声を出して笑った





大塚君が自販機へ 僕に缶コーヒーを渡してくれた


「高橋 ハイよ」


「えっお金払うよ」


「いいってそんなの」


「ありがとう」





(あったかい)





僕は缶コーヒーを開ける前に両手で包み込んでいた





「実はさぁ~ 正臣に高橋の事を頼まれてたんだ 高橋を1人にさせないでくれって どんだけ過保護なんだよなぁ~」


「えっ榎本が」






(だから大塚君は僕と一緒に居てくれたんだ・・・ 大塚君はどこまで僕と榎本の事を知っているんだろう 怖くてとても聞けない)






「高橋の事だからゼッテー早く来てると思って 探したんだけどどこにも居なく焦ったよ だってぜんぜん見つからないんだぜ もしかしたら来ないのかもって思ったけど 高橋にかぎって来ねぇ~とかねぇ~よなぁ~って思ってさぁ~」


「あっごめん 僕時間ギリギリに行ったから」


「そうか でも珍しいなぁ~高橋がギリギリに来るなんて どうした寝坊か?」


「ううんそうじゃないよ 早く行っても知ってる人が居ないと思って・・・ 1人で居るの嫌だったから」


「そっか 連絡しておけば良かったなぁ~」


僕はどう答えていいのかわからず黙っていると 大塚君が吹き出し笑い出した


「そう言えば高橋 リーダーと須藤に絡まれてるし笑ったよ」


「えっだって~ 本当に始め誰だかわからなかったんだよ」


「まぁ~化粧もしてたし着物姿だったからなぁ~ 見事にみんな化けてなぁ~ でもやっぱ副ちゃんは相変わらずキレイだったなぁ~」


「うん そうだね」


「あっあの時 副ちゃんと何話してたんだ 俺遠くから見てたけど 副ちゃんに引っ張られてたよなぁ~」


「えっあっ榎本の事だよ」


「それにしても 内緒話するみたいな感じだったよなぁ~」


「副ちゃん 僕が榎本と仲が良かったの思い出して 心配して僕に聞いて来たんだよ」






(ウソはついていない 本当に副ちゃんは僕と榎本の事を心配してた でも心配の仕方が違ってたけど・・・)






「だったらみんなの前でも良かったのになぁ~ 委員長が不安そうな顔してたぞ」


「うん 僕委員長に言われちゃったよ 副ちゃんは僕の事が好きなんだよねって」


「そりゃ~ヤベーな」


「うん だから僕ちゃんと委員長に言ったよ 副ちゃんは委員長の事が好きなんだよって 委員長は納得してなかったみたいだけど」


「おいおい 委員長と副ちゃん大丈夫かよ」


「うん大丈夫 副ちゃんはちゃんと委員長の事が好きだよ 僕ちゃんと副ちゃんから聞いたから それははっきりしてるよ」


「そっかならいいんだけどなぁ~」





僕と大塚君は見覚えのある公園へ


「ここさぁ~ 小さい頃正臣と良く来てたんだ」


そう言いながら大塚君は公園の中へ ポツンと真ん中の明かりが公園を照らしていた


「久しぶりに来たなぁ~ここ もっと広いと思ってたんだけどなぁ~」


「榎本も同じ事を言ってたよ」


「正臣と来た事あんのか」


「うん榎本ももっと広いと思ってたって 榎本が大きくなったんだよって言ったら笑ってた」


「そうか」


大塚君は公園を見渡していた


「あの頃はサッカーするかここで遊ぶかどっちかを だた毎日毎日繰り返してた それがスゲー楽しくてなぁ~ 今思うと何で毎日遊んで飽きなかったんだろうって思うよ」


「凄くいい思い出だよね 僕そう言うの無いからうらやましいよ」


「高橋にだってあるよ 忘れてるだけだよ」


大塚君は優しくそう言ってくれた






「こうやって2人で話すのプールの時以来だなぁ~覚えているか」


「うん 覚えているよ」





(中学2年生の時みんなでプールへ行った 僕は疲れてプールサイドへ上がった時 大塚君が隣に来てくれたんだ)






「高橋 疲れて寝ちゃってなぁ~」


「実はさぁ~ あんまり覚えてなくて あっ大塚君と話した事は覚えてるよ でも気が付いたら部屋で寝てて驚いたよ」


「高橋頑張ったもんなぁ~ 正直1日付き合うつもりでいろいろと 俺なりに考えていたんだけどなぁ~ 高橋は飲み込みが早くて驚いたよ しまいには寝ちゃうし俺高橋には何も勝てねぇ~なぁ~って思ったよ」


「えっそんな事ないよ 大塚君は僕なんかよりも凄いよ本当に・・・」


僕がそう言うと大塚君は笑っていた






「高橋 正臣はもうすぐプロになるよ」


大塚君の言葉に僕はついて行かれず聞き返した
 

「大塚君今何て・・・」


「何年契約になるかはわかんねぇ~けど 正臣は覚悟を決め今頑張ってるんだ」





(頑張っているのは知ってる でもプロになるとか聞いてない それに契約って何年も榎本は帰って来ないって事)





僕は言葉につまりただ大塚君の話を聞いていた



「正臣はさぁ~ 普段調子こいて明るくしてるけど 本当は弱いんだ落ち込むとマジで厄介なんだ 小さい頃は良く相談にのってたよ でも今は俺じゃない高橋頼むな正臣の事」


「うん 技術的な事はわからないけど 僕も榎本の力になりたい どこまで榎本の力になれるかわからないけど 僕なりに榎本の事支えていきたい」


「そうかそれを聞けて安心したよ」


大塚君はまた笑っていた





大塚君は夜空を見上げこう言った


「高橋 俺亜美結婚するんだ」


そう言って大塚君は僕を見た


「あっ別に委員長や副ちゃんに 影響されたからとかでもねぇ~からなぁ~ 高校ん時に約束したんだ」


僕は驚き言葉がすぐに出て来なかった





(大塚君と亜美ちゃんが結婚・・・)





「おっおめでとう うん凄く合ってる そうするべきだと僕も思う 凄く僕も嬉しいよ」


「亜美さぁ~スゲー高橋の事 気に入ってるよなぁ~」


「うん 僕も亜美ちゃんの事好き あっ別に変な意味じゃ~ないよ 友達としてだよ」


「あぁ~わかってるよ いつだったか正月 亜美と会った時 亜美は俺に内緒にする予定だったらしいけど 高橋に言われて俺に言う事にしたって 俺は別に構わなかったけどなぁ~」


「ダメだよ だって大塚君の彼女だって僕知ってるんだよ」


「そういう所高橋らしいなぁ~ でも俺そんな事で高橋の事 嫌いにならねぇ~よ」


そう言って大塚君は笑っていた






(大塚君亜美ちゃんと幸せになってほしいなぁ~)





「なぁ~高橋 俺が始めてイギリスへ行った日の空港で 亜美と何を話たんだ亜美教えてくれないんだ 亜美もスゲー人見知りでさぁ~高橋が亜美の事を知ってるはずがねぇ~し・・・」


「亜美ちゃんが僕に話かけてくれたよ」


「やっぱなぁ~」


「大塚君が亜美ちゃんに僕の事を話してくれたおかげで 僕と亜美ちゃんはすぐにお友達になったんだよ」


「えっ俺そんなに高橋の事話してねぇ~と思ったけどなぁ~」


「亜美ちゃんとその日始めて会ったのに 前から知ってたみたいに話が出来てとっても楽しかったよ」


「亜美も同じ様な事言ってたぞ」


「亜美ちゃん大塚君の事 大好きなんだって伝わって来るよ」


「やめろよ 恥ずかしいだろう」


大塚君は違う方を向いていた




「そう言えば亜美が会いたがっていたよ」


「あっ僕も会いたい」


「そうだなぁ~ 正臣が帰って来たら4人で会うか」


「えっ榎本帰って来るの いついつ帰って来るの」


「あっヤベ~これ内緒だった 高橋聞かなかった事にして・・・ 寒くなって来たそろそろ帰るか」


大塚君はそう言って公園を出た






(榎本が帰って来るんだ近いうちに・・・)





僕は大塚君と別れて 夜空を見ながらそう思っていた




(つづく)


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