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成人式
僕は大学生になり サボテンへは入れる時に来てくれればいいという事になった
僕はバイトで貯めていたお金で パソコンを買い大学での生活に欠かせない物になった
友達も何人か出来 充実した大学生活を送っていた
成人式の案内状が届き 僕は榎本に連絡を取った
(榎本帰って来られるのかなぁ~ そしたら一緒に行かれるのになぁ~)
榎本の返信は僕をがっかりさせるものだった
(あぁ~悠のスーツ姿見てぇ~ きっとかわいいんだろうなぁ~ そんで少しずつ悠の顔を見て脱がせていくんだ 今度会う時にはキスだけじゃ~おさまらねぇ~悠をたっぷり気持ち良くさせてやる その前に隆に言っといた方がいいよなぁ~)
俺はそう思いながら隆にラインをした
成人式当日
朝から良く晴れていて風は冷たいけれど とても気持ちがいい空だった
僕は大学入学の時に着たスーツに袖を通していた
「悠まだ時間あるの」
そう言いながらお母さんは僕の部屋へ
「うん大丈夫だよ」
(なるべく時間ギリギリに行きたい 会館へ行ってもきっと僕1人で居る事になる みんなが楽しそうにしている中耐えられない)
「そう それじゃ~下で写真撮ろう」
僕とお母さんはマンションの1階へ マンションの1階まで日が差していた
お母さんはマンションから出て来た人にスマホを渡していた
「すいません 写真撮って頂けますか」
「いいですよ これから成人式ですか おめでとうございます」
僕はお母さんと並んで写真を撮ってもらった
「それじゃ~お母さんいってきます」
「いってらっしゃい 気を付けてね」
僕はゆっくりと会館へと向かった
会館へ着くとまだ受付に人が居た 僕は慌てて受付を済ませた
「本日はおめでとうございます 式はもう間もなく始まります」
そう言われて僕は頭を下げた
重い扉を開くとずらりと大勢の人達が座っていた
僕は後ろの席でポツンと座っていた
式が終わり みんなは次々と立ち上がった
誰か知っている人が居ないかと 見回してみたけれど誰も僕に声をかけてくれる人はいなかった
僕はみんなの波について行き 会館の階段を下り藤山中学校と書かれた立て札の前へ
(藤山中 えっ入ってもいいのかなぁ~)
僕はおそるおそる扉を開けた 中には晴れ着姿の人やスーツ姿の人袴姿の人も居た
椅子はなくみんな立ってテーブルを囲んでいた
僕は誰も居ないテーブルへ飲み物を取ろうと進んだ その時斜め向こうから晴れ着姿の人が歩いて来た
「あっ高橋君だ久しぶり」
そう言って僕の傍へ
(えっ僕の名前 こんなキレイな人僕知らない)
もう1人り後ろから晴れ着姿の人がやって来た
「高橋君だ 背が伸びてたから初めわからなかったよ」
そう言って僕の顔を見ていた
「あ~高橋君もしかして 私の事わからないの?」
僕はどうしたらいいのかわからず うなずいた
「ウソでしょう 高橋君」
「お化粧もしてるしね」
「美咲の晴れ着姿キレイでしょう」
そう言って腕を伸ばした
(えっ今美咲って言った じゃ~初めに声をかけてくれたのってリーダーだ 晴れ着姿を広げて居るのは須藤さんだ)
「高橋君わかったみたいだね」
「何だもうわかっちゃったの つまんない」
「美咲が自分の名前言うからでしょう」
リーダーの言葉に須藤さんが笑ってると 僕の背中に重たくのしかかり 僕の首に腕を回されていた
「高橋探したんぞ どこに居たんだよコラ」
「えっ大塚君」
「こんなに背を伸ばしやがって 許されねぇ~ぞ」
そう言って大塚君は僕の頭をかかえこみ 何度か頭を叩かれた
「もう やめなよ」
リーダーの声で大塚君は僕から離れた
「ところで高橋 正臣は」
大塚君は僕にそう聞いてきた
(あれ大塚君は榎本が来られない事知ってるのに何で?)
「あっ美咲もそれ気になってた だってあんだけ高橋君を追い回してたから」
「榎本は今イギリスに行ってるよ」
「えっイギリスってあのデッカイ時計がある所?」
「榎本が何で? てか榎本ってイギリス語喋れるの」
「須藤 イギリス語なんてねぇ~よ英語だ英語 俺も高校1年の時行った けどスゲーヤツばっかでぜんぜん歯が立たなかった その中で正臣はスゲー光ってたよ」
「えっ何で行ったのイギリスへ」
「サッカーの日本育成でなぁ~」
「へ~ でも大塚も選ばれた訳でしょう 胸張っていいと思うよ日本の中から選ばれたんだから」
「まぁ~そうなんだけどなぁ~ リーダーありがとう 高橋 ここ終わったら少し話せるか」
「うん大丈夫だよ」
(大塚君何の話だろう でも僕も亜美ちゃんの話とかしてみたいなぁ~)
「ねえねえ写真撮ろう」
須藤さんがスマホを出した
「高橋もケータイ出せ」
僕がスマホを出しすと 大塚君が僕のスマホを持って撮ってくれた
「大塚君ありがとう」
僕が手を出しても大塚君は返してはくれなかった
「俺正臣に頼まれてた ちょっと借りとく」
そう言って大塚君は行ってしまった
僕がリーダーと須藤さんとで話していると 大塚君はすぐに帰って来た
僕の後ろを美男美女が歩いて来た
「よっ委員長副ちゃん久しぶり元気だったか」
大塚君の声でみんなは視線を向けた
「副ちゃんキレイ」
「ありがとう リーダーと美咲ちゃんもキレイだよ」
女性人が盛り上がりっていた
「委員長も大変だなぁ~ 副ちゃんますますキレイなっていくな」
「あぁ~そうだなぁ~」
「何だよ 余裕かよ」
「まぁ~な」
「委員長にはかなわなねぇ~な」
委員長と大塚君は笑っていた
「ところで榎本君は?」
副ちゃんの言葉に大塚君が僕にふった
「高橋 正臣は?」
「えっ あっ今榎本はイギリスに住んでて・・・」
「えっ何それどういう事・・・」
副ちゃんは僕の顔を真っ直ぐ見ていた
大塚君が委員長と副ちゃんに説明をしてくれた
「高橋君 ちょっと来て」
副ちゃんは僕のスーツを引っ張り みんなから遠ざかった
「高橋君その・・・ 榎本君とはもう」
副ちゃんは僕の腕を掴んで 目線を合わせていた
「副ちゃん 中学生の頃と何も変わらないよ 今でも榎本とは連絡を取ってるし ちょっと遠くなっちゃっただけ」
「高橋君それ本当・・・」
僕は副ちゃんにうなずいた
副ちゃんは僕の腕を離し 目をウルウルさせて両手を口に持って行った
「高橋君ありがとう 私凄く嬉しい」
副ちゃんはそう言ってうなずいてくれた
(副ちゃんは僕と榎本の事を心配してくれたんだ・・・ 榎本とは以前 副ちゃんはミカタだって言ってた 副ちゃんが安心してくれたみたいで良かった)
「でも 凄く遠くなっちゃったね」
「うん」
「高橋君はさみしくない大丈夫?」
「副ちゃん 委員長が見てるよ」
「そうだね 私達も変わらないから安心して ちょっと慎也が神経質かなぁ~って思う時があるくらいだから」
副ちゃんは僕の耳元でそう言った
僕と副ちゃんはみんなの所へ
「ひとみ そろそろ始めないと・・・」
「そうだね」
「大塚頼みがあるんだ このホールに居る元2年3組を集めてくれ」
「委員長 俺が大きな声を出せばいいんだな」
「あぁ~頼む」
大塚君の大きな声で ぞろぞろと僕達の方へみんなが集まって来た
「みんな聞いてくれこのクラスで同窓会を開く もちろん榊先生も含めての同窓会だ だから連絡方法として男子は俺 女子はひとみに連絡先を教えてくれ 必ず実現させる」
委員長の言葉にみんなが声を上げていた
「今日来てない人居る?」
「正臣は高橋が連絡するから」
「じゃ~高橋君にお願いするよ」
「うんわかった大丈夫だよ」
僕が委員長にそう言うと 委員長は副ちゃんの所へ
「ひとみ女子は全員来てる」
「美容師の子だけど大丈夫」
「みんなありがとう このまま2次会へ行くからついて来てくれ」
委員長がそう言うとみんなが動き出した
「高橋2次会へ行くだろう」
「うん でも僕トイレに行って来る」
「じゃ~下で待ってる」
「うんありがとう」
(大塚君はいつ僕のスマホを返してくれるんだろう)
僕はそう思いながらトイレへ急いだ
僕がトイレから出ると2次会へ行く人や帰る人でごった返していた
「あれ高橋君どうしたの」
後ろから声をかけられた
「田所君」
「良かった知っている人が居て 大塚君が待ってるはずなんだけど居なくて 僕大塚君にスマホ渡しちゃってて」
「そうそれは災難だね 2次会へ行くんだろう一緒に行こう」
「ありがとう田所君」
僕と田所君は2次会の会場へと向かった
「田所君 田所君は凄く絵が上手だったよねやっぱり美術大学に進学したの?」
「あっうん 毎日刺激を受けてるよ 俺はまだまだだって思い知らされる」
「えっ田所君あんなに上手なのに・・・」
「あっ高橋君ここだよ」
2次会の会場は お座敷になっていてみんながすでに座っていた
僕は田所君の座りへ座り乾杯をした
「お腹すいたね食べよう」
田所君はそう言って 前に置いてある唐揚げに手を伸ばした
「高橋」
大塚君の大きな声が飛んで来た
僕は顔を上げ 大塚君が手招きしていた
「高橋君いいよ行って 俺はそっちに行くから」
そう言って田所君は行ってしまった 僕も大塚君の所へ
「ワリー高橋君 連絡しようと思ったら俺高橋君のケータイ持ってた」
「そうだよ 田所君が来てくれたから良かったけど 僕2次会の場所も知らなかったんだよ」
「だからワリーって」
僕は大塚君の隣に座ると委員長と副ちゃんが僕達の前に座った
「なぁ~ 委員長と副ちゃんはいつ頃結婚すんの」
大塚君の言葉に僕が驚いてしまった
「俺達はまだ学生だから 就職してちゃんと社会人になったらって考えてるよ」
委員長は凄く自然にそう答えていた
(委員長は中学生の頃から変わらない 自分気持ちをちゃんと言える人だ 僕は委員長が羨ましい 僕がもし同じ質問をされたら あんなふうに堂々と答えられないよ)
「もちろん結婚式には呼んでくれんだろう」
「あぁ~ご祝儀たんまりくれるんだろう」
大塚君と委員長は笑っていた その横で副ちゃんは静かにジュースを飲んでいた
生徒会長が委員長の所へ
「そろそろ時間だ 閉めるぞ」
「わかった」
委員長が腕時計を見て 生徒会長が前に出た
「え~みんなちょっと静かにして これからみんな大人なっていきます 後ろを振り返る時間もないくらい忙しくなるでしょう そんな時は藤山中でのたくさんのいい思い出を思い出し元気になりましょう 最後は一本締めで閉めたと思います ではいきます」
みんなが一斉に手を叩き2次会は終わった
「高橋 俺トイレ」
「うんここで待ってる」
みんなが出口へと向かっていた
「慎也 私トイレに行って来る」
「わかった行っといで」
委員長と僕が残されてしまった
「高橋君」
「何委員長」
「ひとみは高橋君の事が好きだよね 今日また改めてそう思ったよ」
僕はびっくりして委員長の顔を見た だけどすぐに僕が答えた
「委員長違うよ 副ちゃんは委員長の事が好きだよ 僕は中学生の頃にも言ったけど 僕はずっと好きな人が・・・」
「お~どうした深刻な話か」
大塚君が帰って来た
「えっううん違うよ 何でもないよ」
「そうか」
副ちゃんも戻って来てお店を出た
(委員長の誤解はとけたのかなぁ~ きっと副ちゃんと僕が話してたからだ ケンカにならないといいんだけど)
「じゃ~俺 高橋ともう少し話するから」
「うん 大塚君も高橋君も元気でね」
「同窓会でまた会おう」
「委員長も副ちゃんも元気で」
僕はそう言って手を振った
(つづく)
僕はバイトで貯めていたお金で パソコンを買い大学での生活に欠かせない物になった
友達も何人か出来 充実した大学生活を送っていた
成人式の案内状が届き 僕は榎本に連絡を取った
(榎本帰って来られるのかなぁ~ そしたら一緒に行かれるのになぁ~)
榎本の返信は僕をがっかりさせるものだった
(あぁ~悠のスーツ姿見てぇ~ きっとかわいいんだろうなぁ~ そんで少しずつ悠の顔を見て脱がせていくんだ 今度会う時にはキスだけじゃ~おさまらねぇ~悠をたっぷり気持ち良くさせてやる その前に隆に言っといた方がいいよなぁ~)
俺はそう思いながら隆にラインをした
成人式当日
朝から良く晴れていて風は冷たいけれど とても気持ちがいい空だった
僕は大学入学の時に着たスーツに袖を通していた
「悠まだ時間あるの」
そう言いながらお母さんは僕の部屋へ
「うん大丈夫だよ」
(なるべく時間ギリギリに行きたい 会館へ行ってもきっと僕1人で居る事になる みんなが楽しそうにしている中耐えられない)
「そう それじゃ~下で写真撮ろう」
僕とお母さんはマンションの1階へ マンションの1階まで日が差していた
お母さんはマンションから出て来た人にスマホを渡していた
「すいません 写真撮って頂けますか」
「いいですよ これから成人式ですか おめでとうございます」
僕はお母さんと並んで写真を撮ってもらった
「それじゃ~お母さんいってきます」
「いってらっしゃい 気を付けてね」
僕はゆっくりと会館へと向かった
会館へ着くとまだ受付に人が居た 僕は慌てて受付を済ませた
「本日はおめでとうございます 式はもう間もなく始まります」
そう言われて僕は頭を下げた
重い扉を開くとずらりと大勢の人達が座っていた
僕は後ろの席でポツンと座っていた
式が終わり みんなは次々と立ち上がった
誰か知っている人が居ないかと 見回してみたけれど誰も僕に声をかけてくれる人はいなかった
僕はみんなの波について行き 会館の階段を下り藤山中学校と書かれた立て札の前へ
(藤山中 えっ入ってもいいのかなぁ~)
僕はおそるおそる扉を開けた 中には晴れ着姿の人やスーツ姿の人袴姿の人も居た
椅子はなくみんな立ってテーブルを囲んでいた
僕は誰も居ないテーブルへ飲み物を取ろうと進んだ その時斜め向こうから晴れ着姿の人が歩いて来た
「あっ高橋君だ久しぶり」
そう言って僕の傍へ
(えっ僕の名前 こんなキレイな人僕知らない)
もう1人り後ろから晴れ着姿の人がやって来た
「高橋君だ 背が伸びてたから初めわからなかったよ」
そう言って僕の顔を見ていた
「あ~高橋君もしかして 私の事わからないの?」
僕はどうしたらいいのかわからず うなずいた
「ウソでしょう 高橋君」
「お化粧もしてるしね」
「美咲の晴れ着姿キレイでしょう」
そう言って腕を伸ばした
(えっ今美咲って言った じゃ~初めに声をかけてくれたのってリーダーだ 晴れ着姿を広げて居るのは須藤さんだ)
「高橋君わかったみたいだね」
「何だもうわかっちゃったの つまんない」
「美咲が自分の名前言うからでしょう」
リーダーの言葉に須藤さんが笑ってると 僕の背中に重たくのしかかり 僕の首に腕を回されていた
「高橋探したんぞ どこに居たんだよコラ」
「えっ大塚君」
「こんなに背を伸ばしやがって 許されねぇ~ぞ」
そう言って大塚君は僕の頭をかかえこみ 何度か頭を叩かれた
「もう やめなよ」
リーダーの声で大塚君は僕から離れた
「ところで高橋 正臣は」
大塚君は僕にそう聞いてきた
(あれ大塚君は榎本が来られない事知ってるのに何で?)
「あっ美咲もそれ気になってた だってあんだけ高橋君を追い回してたから」
「榎本は今イギリスに行ってるよ」
「えっイギリスってあのデッカイ時計がある所?」
「榎本が何で? てか榎本ってイギリス語喋れるの」
「須藤 イギリス語なんてねぇ~よ英語だ英語 俺も高校1年の時行った けどスゲーヤツばっかでぜんぜん歯が立たなかった その中で正臣はスゲー光ってたよ」
「えっ何で行ったのイギリスへ」
「サッカーの日本育成でなぁ~」
「へ~ でも大塚も選ばれた訳でしょう 胸張っていいと思うよ日本の中から選ばれたんだから」
「まぁ~そうなんだけどなぁ~ リーダーありがとう 高橋 ここ終わったら少し話せるか」
「うん大丈夫だよ」
(大塚君何の話だろう でも僕も亜美ちゃんの話とかしてみたいなぁ~)
「ねえねえ写真撮ろう」
須藤さんがスマホを出した
「高橋もケータイ出せ」
僕がスマホを出しすと 大塚君が僕のスマホを持って撮ってくれた
「大塚君ありがとう」
僕が手を出しても大塚君は返してはくれなかった
「俺正臣に頼まれてた ちょっと借りとく」
そう言って大塚君は行ってしまった
僕がリーダーと須藤さんとで話していると 大塚君はすぐに帰って来た
僕の後ろを美男美女が歩いて来た
「よっ委員長副ちゃん久しぶり元気だったか」
大塚君の声でみんなは視線を向けた
「副ちゃんキレイ」
「ありがとう リーダーと美咲ちゃんもキレイだよ」
女性人が盛り上がりっていた
「委員長も大変だなぁ~ 副ちゃんますますキレイなっていくな」
「あぁ~そうだなぁ~」
「何だよ 余裕かよ」
「まぁ~な」
「委員長にはかなわなねぇ~な」
委員長と大塚君は笑っていた
「ところで榎本君は?」
副ちゃんの言葉に大塚君が僕にふった
「高橋 正臣は?」
「えっ あっ今榎本はイギリスに住んでて・・・」
「えっ何それどういう事・・・」
副ちゃんは僕の顔を真っ直ぐ見ていた
大塚君が委員長と副ちゃんに説明をしてくれた
「高橋君 ちょっと来て」
副ちゃんは僕のスーツを引っ張り みんなから遠ざかった
「高橋君その・・・ 榎本君とはもう」
副ちゃんは僕の腕を掴んで 目線を合わせていた
「副ちゃん 中学生の頃と何も変わらないよ 今でも榎本とは連絡を取ってるし ちょっと遠くなっちゃっただけ」
「高橋君それ本当・・・」
僕は副ちゃんにうなずいた
副ちゃんは僕の腕を離し 目をウルウルさせて両手を口に持って行った
「高橋君ありがとう 私凄く嬉しい」
副ちゃんはそう言ってうなずいてくれた
(副ちゃんは僕と榎本の事を心配してくれたんだ・・・ 榎本とは以前 副ちゃんはミカタだって言ってた 副ちゃんが安心してくれたみたいで良かった)
「でも 凄く遠くなっちゃったね」
「うん」
「高橋君はさみしくない大丈夫?」
「副ちゃん 委員長が見てるよ」
「そうだね 私達も変わらないから安心して ちょっと慎也が神経質かなぁ~って思う時があるくらいだから」
副ちゃんは僕の耳元でそう言った
僕と副ちゃんはみんなの所へ
「ひとみ そろそろ始めないと・・・」
「そうだね」
「大塚頼みがあるんだ このホールに居る元2年3組を集めてくれ」
「委員長 俺が大きな声を出せばいいんだな」
「あぁ~頼む」
大塚君の大きな声で ぞろぞろと僕達の方へみんなが集まって来た
「みんな聞いてくれこのクラスで同窓会を開く もちろん榊先生も含めての同窓会だ だから連絡方法として男子は俺 女子はひとみに連絡先を教えてくれ 必ず実現させる」
委員長の言葉にみんなが声を上げていた
「今日来てない人居る?」
「正臣は高橋が連絡するから」
「じゃ~高橋君にお願いするよ」
「うんわかった大丈夫だよ」
僕が委員長にそう言うと 委員長は副ちゃんの所へ
「ひとみ女子は全員来てる」
「美容師の子だけど大丈夫」
「みんなありがとう このまま2次会へ行くからついて来てくれ」
委員長がそう言うとみんなが動き出した
「高橋2次会へ行くだろう」
「うん でも僕トイレに行って来る」
「じゃ~下で待ってる」
「うんありがとう」
(大塚君はいつ僕のスマホを返してくれるんだろう)
僕はそう思いながらトイレへ急いだ
僕がトイレから出ると2次会へ行く人や帰る人でごった返していた
「あれ高橋君どうしたの」
後ろから声をかけられた
「田所君」
「良かった知っている人が居て 大塚君が待ってるはずなんだけど居なくて 僕大塚君にスマホ渡しちゃってて」
「そうそれは災難だね 2次会へ行くんだろう一緒に行こう」
「ありがとう田所君」
僕と田所君は2次会の会場へと向かった
「田所君 田所君は凄く絵が上手だったよねやっぱり美術大学に進学したの?」
「あっうん 毎日刺激を受けてるよ 俺はまだまだだって思い知らされる」
「えっ田所君あんなに上手なのに・・・」
「あっ高橋君ここだよ」
2次会の会場は お座敷になっていてみんながすでに座っていた
僕は田所君の座りへ座り乾杯をした
「お腹すいたね食べよう」
田所君はそう言って 前に置いてある唐揚げに手を伸ばした
「高橋」
大塚君の大きな声が飛んで来た
僕は顔を上げ 大塚君が手招きしていた
「高橋君いいよ行って 俺はそっちに行くから」
そう言って田所君は行ってしまった 僕も大塚君の所へ
「ワリー高橋君 連絡しようと思ったら俺高橋君のケータイ持ってた」
「そうだよ 田所君が来てくれたから良かったけど 僕2次会の場所も知らなかったんだよ」
「だからワリーって」
僕は大塚君の隣に座ると委員長と副ちゃんが僕達の前に座った
「なぁ~ 委員長と副ちゃんはいつ頃結婚すんの」
大塚君の言葉に僕が驚いてしまった
「俺達はまだ学生だから 就職してちゃんと社会人になったらって考えてるよ」
委員長は凄く自然にそう答えていた
(委員長は中学生の頃から変わらない 自分気持ちをちゃんと言える人だ 僕は委員長が羨ましい 僕がもし同じ質問をされたら あんなふうに堂々と答えられないよ)
「もちろん結婚式には呼んでくれんだろう」
「あぁ~ご祝儀たんまりくれるんだろう」
大塚君と委員長は笑っていた その横で副ちゃんは静かにジュースを飲んでいた
生徒会長が委員長の所へ
「そろそろ時間だ 閉めるぞ」
「わかった」
委員長が腕時計を見て 生徒会長が前に出た
「え~みんなちょっと静かにして これからみんな大人なっていきます 後ろを振り返る時間もないくらい忙しくなるでしょう そんな時は藤山中でのたくさんのいい思い出を思い出し元気になりましょう 最後は一本締めで閉めたと思います ではいきます」
みんなが一斉に手を叩き2次会は終わった
「高橋 俺トイレ」
「うんここで待ってる」
みんなが出口へと向かっていた
「慎也 私トイレに行って来る」
「わかった行っといで」
委員長と僕が残されてしまった
「高橋君」
「何委員長」
「ひとみは高橋君の事が好きだよね 今日また改めてそう思ったよ」
僕はびっくりして委員長の顔を見た だけどすぐに僕が答えた
「委員長違うよ 副ちゃんは委員長の事が好きだよ 僕は中学生の頃にも言ったけど 僕はずっと好きな人が・・・」
「お~どうした深刻な話か」
大塚君が帰って来た
「えっううん違うよ 何でもないよ」
「そうか」
副ちゃんも戻って来てお店を出た
(委員長の誤解はとけたのかなぁ~ きっと副ちゃんと僕が話してたからだ ケンカにならないといいんだけど)
「じゃ~俺 高橋ともう少し話するから」
「うん 大塚君も高橋君も元気でね」
「同窓会でまた会おう」
「委員長も副ちゃんも元気で」
僕はそう言って手を振った
(つづく)
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