悠と榎本

暁エネル

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教育実習①

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榎本がイギリスへと向かって間もなく 僕は2週間実家に戻る事になった


僕はスーツと着替えを持ち 久しぶりに実家へと戻って来た


僕はこれから教育実習へと母校へ向かう 教師へとなる第一歩が始まる




「悠 忘れ物ない」


「うん大丈夫 今日は挨拶だけだから・・・ いってきます」


「いってらっしゃい」




僕の母校藤山中学校へ 通学路を通り僕は藤山中へ


懐かしい校舎 グランドではいつも榎本が大塚君達とサッカーをしていた




(授業中なのか凄く静かだ)




僕は来客用のスリッパを借り階段を上り職員室へ




(見るもの全てが懐かしい・・・)




僕はドアを2回コンコンと叩きドアを開けた


「失礼します 実習でお世話になります高橋と申します」


「あっちょっと待って下さい」


女性の教員が慌てて席を立った




「お待たせしました実習生の高橋君ですね 私は教頭をしております笹塚と申します 校長先生がお待ちです こちらへどうぞ」


そう言ってガッチリとした体格の年配の男性が 僕の前に現れ僕は頭を下げあとをついて行った



校長室の前へ




(初めて入る 少し緊張してきた)



僕は少し大きく息を吸い込んだ


コンコンとドアが叩かれ 教頭先生がドアを開いた


「校長先生 実習生の高橋君がお見えになりました」


校長先生は椅子から立ち上がった


「私は藤山中学校の校長をしている山崎です そちらへおかけください」


校長先生にうながされ 僕は頭を下げソファーへ座った


「失礼します」


「ようこそ藤山中学校へ と言っても高橋君はこの学校の卒業生でしたね」


「はい」


「どうですか 久しぶりの母校は・・・」


「はい とても懐かしいです 僕にとってはとても思い出深い場所ですから・・・」


「そうですか たくさん良い思い出があるのですね」


「はい」


「月曜日から1年C組を担当してもらいます 月曜日は朝礼がありそこで 全校生徒に挨拶をしていただきます よろしくお願いします 何かわからない事や困った事がありましたら ここに居る教頭でも あとでC組の担任の吉田を紹介しますが 身近な人に何で聞いて下さい」


「はい ありがとうございます」


「では 月曜日からよろしくお願いします」


「はい こちらこそよろしくお願いします」



僕はそう言ってソファーから立ち上がり頭を下げた



教頭先生と僕は校長室を出て 授業が終わるのを待っていた



授業が終わり先生方が次々と職員室へ


「皆さん少し聞いて下さい 月曜日から実習生として来ていただく高橋先生です」


「よろしくお願いします」


僕はそう言って頭を下げた


「肝心の吉田先生がまだみたいなのですが・・・」


教頭先生が職員室のドアに目を向けると 先生方も一斉に職員室のドアへ その時ドアが開いた


「うわっ みんな俺の事待ってくれたの・・・」


そう言いながら自分席へ 先生方が笑っていた


「吉田先生 月曜日から実習生として来ていただく高橋先生です」


「高橋です よろしくお願いします」


僕は頭を下げた


ジャージ姿のとても元気そうな男性だった


そこへ教頭先生の机の後ろのドアから 校長先生が顔を出した


「騒がしいと思ったら また吉田先生ですか」


校長先生は1年生の担任の机へ


「高橋君の紹介は終わりましたね 吉田先生高橋君をイジメない様に・・・」


「何言ってんだ校長 俺がいつも校長にイジメられてんだろう・・・」


「それはお互い様だ」


そう言ったとたん2人は笑い出した


僕は2人に挟まれどうしていいのかわからず ただ2人を交互に見ていた



1年の担任の机に座っていた女性が立ち上がりこう言った


「高橋先生 いつもこの2人はこんな感じなので気にしないで 私E組の担任の柏木ですこれからよろしく 吉田先生にイジメられたら私達1年の担任に相談して・・・」


1年の担任席に座って居た先生方がうなづいた


「ちょっとそれ酷くないですか 校長みんなが俺の事イジメるんです」


吉田先生が校長先生に視線を送ると校長先生は


「まぁ~日頃の行いだなぁ~」


「校長そこは俺をかばうとこ・・・」


みんなが声を出して笑っていた




(凄く先生方がいい雰囲気なんだなぁ~)





チャイムが鳴り 先生方が次々と職員室を出て行く



「それじゃ~高橋先生 月曜日」


そう言って吉田先生が軽く手をあげた


「はい よろしくお願いします」


僕は先生方を見送った




「高橋君 藤山中学校は先生方もみんな明るく 生徒達ものびのびしています 月曜日待っていますよ」


「はい校長先生 僕もこれで失礼します」


「そうですね 母校なので学校の中の説明はいりませんね」


「はい大丈夫 月曜日からよろしくお願いします」


僕は校長先生と教頭先生に頭を下げた


「昇降口まで行きますよ」


教頭先生がそう言ってくれて 僕は校長先生にまた頭を下げた






「吉田先生は校長先生の元教え子なんですよ」


「えっそうなんですか」


「だから校長先生にも遠慮なく話が出来るんです 校長先生もそれが凄く嬉しいのでしょう」


「親しい間柄なのかなぁ~とは思っていました」


「校長先生も言っていましたが 高橋先生も困った事があったら 私や吉田先生いろいろな先生が助けます だから何でも聞いて下さい」


「はいありがとうございます よろしくお願いします」


僕は深々と頭を下げ藤山中学校をあとにした





(僕もいつか榊先生に会えるだろうか・・・)






(悠は教育実習かぁ~ いいなぁ~悠の生徒藤山中って言ってたなぁ~懐かしい・・・ 悠と始めて会った場所思い出も場所・・・ 悠に会いてぇ~なぁ~)





俺はチームを優勝へ導く為 力の限りチームに尽くしていた






今日から教育実習の始まり


僕は通い慣れた道を通り学校へ 生徒達の姿はまだどこにもなかった


僕は校門で一礼してから一歩を踏み出した


上履きを履き職員室へ


職員室のドアを開け大きな声を出した


「おはようございます」


「おう来たなぁ~ こっちだ」


そう言って吉田先生が手招きをした 僕は1年担任の机へ 


「今日からよろしくお願いします」


「高橋先生固いなぁ~ それじゃ~疲れちゃうぞ肩の力を抜け・・・」


吉田先生がそう言いながら 1年担任の先生方の紹介をしてくれた




校長先生が職員室へ


「皆さんおはようございます 高橋先生こちらへ」


「はい」


僕は校長先生の隣へ


「先日も皆さんにご紹介しました 実習生の高橋先生です 今日から2週間先生になる為に勉強します 高橋先生皆さんへ挨拶して下さい」


「はい 今日から2週間という短い期間ではありますが たくさんの事を学びたいと思っています よろしくお願いします」


僕が頭を下げると先生方が拍手をしてくれた



「さぁ~先生方は生徒達をお願いしますよ 高橋先生は私と一緒に来て下さい」


「はい」





職員室の先生方は教室へ 放送が入り生徒達はグランドへ整列していた


担任先生方は生徒達の前へそれぞれ立っていた


教頭先生が朝礼台の上に立ち 校長先生の挨拶があり いよいよ僕が紹介された





(なんだろう・・・ 少しも緊張なんてない 僕の母校だからかなぁ~ 榎本や大塚君 リーダーや須藤さん 委員長や副ちゃんがどこかに居る様なそんな感じがする)





僕は朝礼台へと上って 生徒達を見渡し頭を下げた


「皆さん初めまして 今日から2週間教育実習生として皆さんと一緒に学ぶ事になりました 高橋悠と申します この藤山中学校は僕の母校です」


生徒達がざわついた でも僕は話を続いた


「この藤山中学校で僕は たくさんの友達と出会いました 今もその友達とはとてもいい関係です 3年間と言うとても短く貴重な時間をどうぞ大切な友達と過ごして下さい そして少しでもそのお手伝いをさせて下さい よろしくお願いします」


僕は頭を下げた するとパラパラと拍手をする生徒達が 


それはだんだんと大きくなり 僕はジーンと熱くなる物を感じた


僕はもう一度頭を下げた朝礼台を下りた


僕が吉田先生の後ろに立つと 生徒達が騒ぎだし吉田先生が注意をしていた





(僕はちゃんと挨拶が出来たんだろうか 生徒達はちゃんと僕の事を受け入れてくれるだろうか)





僕は生徒達を見ながら少し不安になっていた




(つづく)

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