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卒業祝い
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俺は自分の部屋で身体を伸ばし
ゴロンと寝っ転がっていた
(真彦の家に行くまでまだ時間はたっぷりある 少しでも身体を休ませておかねぇ~と それにしてもスゲー腰が痛てぇ・・・ 昨日の最後のは何なんだ? 俺の寝顔を見てムラムラしたって言ってたなぁ~ じゃ~見るなよ こっちは目を覚ましたら真彦に襲われたんだぞ・・・)
俺の身体に真彦に触られた昨日の感覚が
まだいろいろ色濃く残っていた
俺は昨日送って行った時の龍の様子が気になって
龍の家へと俺は向かっていた
(龍大丈夫かなぁ~ 帰りはゆっくりとしか歩けなかった もし今日来られないって事になったら・・・)
俺は龍の家へと急いでいた
聞き覚えのある足音が聞こえて来た
(おいおいウソだろう・・・ 真彦なのか?)
俺は思わず起き上がりフスマの方を見ていた
すると真彦の声が聞こえて来た
「龍 入るよ」
俺はそう言ってゆっくりと龍の部屋を開けた
「真彦・・・ 何で・・・」
龍は足を伸ばして座っていた
俺はそんな姿を龍の部屋で見るのは初めてですぐに龍の傍へ
「龍 大丈夫?」
(そんなに近づくな・・・ 昨日何をしたのかわかるだろうが・・・)
「大丈夫な訳がねぇ~だろう・・・ 誰のセイだよ・・・」
(そうだよなぁ~ でも龍はカワイイ・・・)
俺は龍の腕を掴みゆっくりと龍を寝かせた
「龍 俺心配で・・・」
(あぁ~龍がこんなに近い・・・)
そう言いながら俺は龍にくちびるを重ねた
(真彦ウソだろう・・・ ダメだ真彦にまた俺が支配される・・・)
俺は龍からくちびるを離し
また龍にくちびるを重ね舌を絡ませた
(あぁ~ヤベ~龍としたい 昨日あんなにしたのに・・・)
俺は自然と真彦の背中に腕を回していた
「龍 ヤベ~勃った」
「真彦がキスなんかするからだろう・・・」
俺は龍のに手を伸ばした
「龍も勃ってる」
「いい俺は大丈夫だ・・・」
(真彦・・・ 手を離してくれ今ならまだ・・・)
真彦は何を思ったのかそのまま触り続けていた
「龍 触るだけ・・・ 声我慢して・・・」
(真彦は何を・・・)
(このままじゃ~苦しい・・・ ホントは龍に入れたいけど・・・)
俺は龍のを出し俺のとこすり合わせた
(真彦・・・)
(龍がもだえてるカワイイ・・・ 龍の胸をなめまわしたい龍に入れたい でも今日はここまでだ・・・)
俺と龍はお互い吹き出していた
(真彦のバカ・・・ どうすんだよ休んでたのに また動けねぇ~だろうが・・・)
(あぁ~気持ちいい・・・ 昨日あんなにしたのに 龍を見たらムラムラしてた)
俺はいつもの様にタオルを出し
動けなくなった龍を丁寧にふいた
「真彦 何で来た 今日は俺が真彦の家に行くんだろう・・・」
「うんそうなんだけど 龍が心配で・・・」
「だから心配ならなんでするんだよ 余計動けなくなんだろう・・・」
「それはわかってる でも龍を見たらムラムラしてきて・・・」
「あのなぁ~」
俺はあきれるしかなかった
「だってしょうがねぇ~だろう・・・ 俺は龍が好きなんだ 龍を見てムラムラするの当たり前だ・・・」
「だからって 昨日の今日だぞ・・・」
俺は起き上がって龍を見た
「うん 改めて思うよ 俺は龍の事が好きなんだって・・・」
俺はそう言って龍に顔を近づけた
すると龍の手が俺の口を押さえていた
(もうそうはいかねぇ~ぞ真彦・・・)
(今キスするタイミングだったのに・・・)
俺は何も言わず龍から離れた
「龍はムラムラする事ねぇ~の?」
(何を聞いている真彦は・・・ 俺がムラムラって・・・)
龍はまだ起き上がらず
俺はそんな龍に覆いかぶさる様にして聞いていた
「真彦が俺の身体に触るとドキドキする 真彦に俺は支配される様に動けなくなる けど真彦が俺に触りさえしなければ俺は大丈夫だ 真彦が触ると俺だって男だからなぁ~ 昨日だって俺が起きたらいきなりキスされて 俺は動けなくなったんだからなぁ~」
「だって龍の寝顔がめちゃくちゃかわいくて 俺は我慢出来なかったんだ・・・ 龍は言った俺は我慢しなくてもいいって・・・」
(確かに俺が言った 言ったけど・・・ 俺の事も少しは考えてくれ・・・)
俺は何も真彦に言えなかった
俺と真彦は2人で寝転んで話をしていた
すると足音が聞こえ俺は起き上がると
真彦も俺を見て起き上がった
「若 少しいいですか?」
「あぁ~大丈夫だ」
「失礼しやす」
そう言って世話係が俺に部屋へと入って来た
「真彦さんもいらっしゃってたんですね」
「こんにちは」
世話係さんは俺に小さく頭を下げた
「若 あっしが作った物を 真彦さんの家に持って行ってほしいのですが 少し多くなってしまいやして 車を出しますから真彦さんも一緒に乗って行って下さい」
「わかった お前に合わせる」
「ありがとうございやす 失礼しやす」
そう言って世話係は部屋を出て行った
「スゲー楽しみ 何だろう・・・ 母さんも世話係さんの手料理楽しみにしてるんだ」
「そうか 朝からキッチンで甘い匂いをさせてたぞ」
「え~ ますます楽しみだ・・・」
今朝俺がダイニングテーブルへ行くと
渚と忍が世話係の作った物を試食していた
俺は試食はしなかったが 渚と忍は1つでは物足りず
何個も貰っていた
俺と真彦は世話係が用意した物と一緒に車へと乗り込んだ
(龍は緊張とかしねぇ~んだよなぁ~ 俺の方が緊張して来たよ・・・)
世話係さんの運転ですぐに俺の家の前に着いた
「では若すいやせん 真彦さんもすいやせんが持ってもらって あっしはここで・・・」
世話係さんはそう言って俺と龍に
自分の作った物を持たせた
「それでは真彦さん若をよろしくお願いしやす」
そう言って世話係さんは俺に頭を下げ車に乗り込んだ
「龍俺スゲーお腹すいて来た」
「そうだなぁ~ 早く俺も食べたい・・・」
龍はそう言って笑っていた
俺は玄関のドアを開けた
「ただいま 龍連れて来た・・・」
俺は大きな声でそう言った
奥から父さんと母さんが玄関へ
「藤堂君いらっしゃい 凄く久しぶりね」
「ご無沙汰しております お邪魔します これ世話係から・・・」
「まぁ~嬉しい 実は楽しみにしてたの・・・ さぁ~上がって一緒に食べましょう」
テーブルには唐揚げがてんこ盛りに盛られ
サラダに刺身盛り合わせが乗られていた
そこへ世話係が用意したローストビーフ
渚と忍が朝食べていたミニドーナツみたいな物
俺と真彦は並んで座った
「さぁ~まずは真彦と藤堂君卒業おめでとう乾杯・・・」
そう言ってみんなのグラスが合わさった
「食べましょう」
「俺腹ペコ」
「取り皿にたくさん取ってね藤堂君」
「はい ありがとうございます」
「それにしても藤堂君背が凄く伸びて 小学生の時とはやっぱり違ってちょっとおばさん淋しい・・・」
「みんな成長するんだ」
「でも藤堂君はかわいかったから・・・」
(今も龍はカワイイけど)
そう思った俺は龍を見ていた
「ありがとうございます」
龍は小さな声でそう言った
「このローストビーフのソースも手作りかしら・・・」
(母さん話変えすぎ・・・)
「世話係がキッチンを占領してたので多分・・・」
「凄いわねぇ~世話係さん 凄く美味しい・・・」
「俺も負けてられねぇ~ 料理を作るの俺も好き・・・」
「うん 真彦のチャーハン凄くうまかった」
「あんなのチャーシューと玉子とネギがあれば出来る」
「真彦・・・ 俺には出来ねぇ~よ」
「藤堂君は世話係さんが料理を?」
「はい 母親の味は知りません」
真彦の両親は顔を見合わせていた
「藤堂君話てくれるかなぁ~?」
「はい 真彦から聞いている通り 俺はあの家をぶっ壊したいと思っています それは真彦に出会ってから強くそう思う様になりました 真彦の家は凄くあたたかく 妹や弟の為にもそうするべきだと あと俺の幼なじみは警察官になる為に今頑張っているところなんです 俺はそいつにも負けたくない 俺はあの家を地域の人みんなが困った時に駆け込める そんな場所にしたいんです」
「世話係さんはもちろん藤堂君の味方になってくれるんだろう?」
「いえ アイツはオヤジに恩があるヤツなので オヤジの傍を離れないと思います」
「まぁ~それはそれで男らしいわねぇ~」
「世話係さんの事情があるんだね」
「はい」
「藤堂君の決意は凄く立派なものだ でも凄く大変な事だね」
「はい 俺はこれから高校生になります まだまだ先の話と思わず 俺は取り組んでいきたいと思っています」
「そうねぇ~ もう高校生 藤堂君とも凄く長い付き合いね これからもちょくちょく顔を見せてね」
「はい ありがとうございます」
母さんはつまみながらそう言った
「あらこれ甘い 美味しい・・・」
「それうちの妹と弟が今朝つまみ食いしてたやつです」
俺も手を伸ばした
「龍 これは甘くうまい・・・」
俺は龍の皿に入れた
「どう? 龍?」
「そうだなぁ~ 甘い・・・」
俺は龍の顔に笑いかけていた
「遅くまでお邪魔しました」
俺は玄関でそう言っていた
「またいつでもおいで・・・」
「はい ありがとうございます」
俺はそう言って真彦の両親に頭を下げていた
「俺龍を送って来る」
俺は慌てて靴を履いた
俺と龍は家を出た
「真彦 俺はちゃんと真彦の両親に伝えられたのか」
「大丈夫だよ龍 龍が俺の家をあたたかいって言ってくれたの スゲー嬉しかった多分父さんと母さんも・・・」
「真彦 春休みで忍が真彦と遊びたがってる」
「あぁ~俺も忍の笑顔が見たい 明日から龍の家に行く」
(しばらく龍を抱けなくなるなぁ~)
「あぁ~ そうしてくれると助かる」
(学校が始まる前に1度くらいは真彦の家に行ってやるか・・・)
龍の家の門の前まで来た
「じゃ~な龍明日」
「あぁ~待ってる」
俺は龍の言葉を聞いて走り出した
(つづく)
ゴロンと寝っ転がっていた
(真彦の家に行くまでまだ時間はたっぷりある 少しでも身体を休ませておかねぇ~と それにしてもスゲー腰が痛てぇ・・・ 昨日の最後のは何なんだ? 俺の寝顔を見てムラムラしたって言ってたなぁ~ じゃ~見るなよ こっちは目を覚ましたら真彦に襲われたんだぞ・・・)
俺の身体に真彦に触られた昨日の感覚が
まだいろいろ色濃く残っていた
俺は昨日送って行った時の龍の様子が気になって
龍の家へと俺は向かっていた
(龍大丈夫かなぁ~ 帰りはゆっくりとしか歩けなかった もし今日来られないって事になったら・・・)
俺は龍の家へと急いでいた
聞き覚えのある足音が聞こえて来た
(おいおいウソだろう・・・ 真彦なのか?)
俺は思わず起き上がりフスマの方を見ていた
すると真彦の声が聞こえて来た
「龍 入るよ」
俺はそう言ってゆっくりと龍の部屋を開けた
「真彦・・・ 何で・・・」
龍は足を伸ばして座っていた
俺はそんな姿を龍の部屋で見るのは初めてですぐに龍の傍へ
「龍 大丈夫?」
(そんなに近づくな・・・ 昨日何をしたのかわかるだろうが・・・)
「大丈夫な訳がねぇ~だろう・・・ 誰のセイだよ・・・」
(そうだよなぁ~ でも龍はカワイイ・・・)
俺は龍の腕を掴みゆっくりと龍を寝かせた
「龍 俺心配で・・・」
(あぁ~龍がこんなに近い・・・)
そう言いながら俺は龍にくちびるを重ねた
(真彦ウソだろう・・・ ダメだ真彦にまた俺が支配される・・・)
俺は龍からくちびるを離し
また龍にくちびるを重ね舌を絡ませた
(あぁ~ヤベ~龍としたい 昨日あんなにしたのに・・・)
俺は自然と真彦の背中に腕を回していた
「龍 ヤベ~勃った」
「真彦がキスなんかするからだろう・・・」
俺は龍のに手を伸ばした
「龍も勃ってる」
「いい俺は大丈夫だ・・・」
(真彦・・・ 手を離してくれ今ならまだ・・・)
真彦は何を思ったのかそのまま触り続けていた
「龍 触るだけ・・・ 声我慢して・・・」
(真彦は何を・・・)
(このままじゃ~苦しい・・・ ホントは龍に入れたいけど・・・)
俺は龍のを出し俺のとこすり合わせた
(真彦・・・)
(龍がもだえてるカワイイ・・・ 龍の胸をなめまわしたい龍に入れたい でも今日はここまでだ・・・)
俺と龍はお互い吹き出していた
(真彦のバカ・・・ どうすんだよ休んでたのに また動けねぇ~だろうが・・・)
(あぁ~気持ちいい・・・ 昨日あんなにしたのに 龍を見たらムラムラしてた)
俺はいつもの様にタオルを出し
動けなくなった龍を丁寧にふいた
「真彦 何で来た 今日は俺が真彦の家に行くんだろう・・・」
「うんそうなんだけど 龍が心配で・・・」
「だから心配ならなんでするんだよ 余計動けなくなんだろう・・・」
「それはわかってる でも龍を見たらムラムラしてきて・・・」
「あのなぁ~」
俺はあきれるしかなかった
「だってしょうがねぇ~だろう・・・ 俺は龍が好きなんだ 龍を見てムラムラするの当たり前だ・・・」
「だからって 昨日の今日だぞ・・・」
俺は起き上がって龍を見た
「うん 改めて思うよ 俺は龍の事が好きなんだって・・・」
俺はそう言って龍に顔を近づけた
すると龍の手が俺の口を押さえていた
(もうそうはいかねぇ~ぞ真彦・・・)
(今キスするタイミングだったのに・・・)
俺は何も言わず龍から離れた
「龍はムラムラする事ねぇ~の?」
(何を聞いている真彦は・・・ 俺がムラムラって・・・)
龍はまだ起き上がらず
俺はそんな龍に覆いかぶさる様にして聞いていた
「真彦が俺の身体に触るとドキドキする 真彦に俺は支配される様に動けなくなる けど真彦が俺に触りさえしなければ俺は大丈夫だ 真彦が触ると俺だって男だからなぁ~ 昨日だって俺が起きたらいきなりキスされて 俺は動けなくなったんだからなぁ~」
「だって龍の寝顔がめちゃくちゃかわいくて 俺は我慢出来なかったんだ・・・ 龍は言った俺は我慢しなくてもいいって・・・」
(確かに俺が言った 言ったけど・・・ 俺の事も少しは考えてくれ・・・)
俺は何も真彦に言えなかった
俺と真彦は2人で寝転んで話をしていた
すると足音が聞こえ俺は起き上がると
真彦も俺を見て起き上がった
「若 少しいいですか?」
「あぁ~大丈夫だ」
「失礼しやす」
そう言って世話係が俺に部屋へと入って来た
「真彦さんもいらっしゃってたんですね」
「こんにちは」
世話係さんは俺に小さく頭を下げた
「若 あっしが作った物を 真彦さんの家に持って行ってほしいのですが 少し多くなってしまいやして 車を出しますから真彦さんも一緒に乗って行って下さい」
「わかった お前に合わせる」
「ありがとうございやす 失礼しやす」
そう言って世話係は部屋を出て行った
「スゲー楽しみ 何だろう・・・ 母さんも世話係さんの手料理楽しみにしてるんだ」
「そうか 朝からキッチンで甘い匂いをさせてたぞ」
「え~ ますます楽しみだ・・・」
今朝俺がダイニングテーブルへ行くと
渚と忍が世話係の作った物を試食していた
俺は試食はしなかったが 渚と忍は1つでは物足りず
何個も貰っていた
俺と真彦は世話係が用意した物と一緒に車へと乗り込んだ
(龍は緊張とかしねぇ~んだよなぁ~ 俺の方が緊張して来たよ・・・)
世話係さんの運転ですぐに俺の家の前に着いた
「では若すいやせん 真彦さんもすいやせんが持ってもらって あっしはここで・・・」
世話係さんはそう言って俺と龍に
自分の作った物を持たせた
「それでは真彦さん若をよろしくお願いしやす」
そう言って世話係さんは俺に頭を下げ車に乗り込んだ
「龍俺スゲーお腹すいて来た」
「そうだなぁ~ 早く俺も食べたい・・・」
龍はそう言って笑っていた
俺は玄関のドアを開けた
「ただいま 龍連れて来た・・・」
俺は大きな声でそう言った
奥から父さんと母さんが玄関へ
「藤堂君いらっしゃい 凄く久しぶりね」
「ご無沙汰しております お邪魔します これ世話係から・・・」
「まぁ~嬉しい 実は楽しみにしてたの・・・ さぁ~上がって一緒に食べましょう」
テーブルには唐揚げがてんこ盛りに盛られ
サラダに刺身盛り合わせが乗られていた
そこへ世話係が用意したローストビーフ
渚と忍が朝食べていたミニドーナツみたいな物
俺と真彦は並んで座った
「さぁ~まずは真彦と藤堂君卒業おめでとう乾杯・・・」
そう言ってみんなのグラスが合わさった
「食べましょう」
「俺腹ペコ」
「取り皿にたくさん取ってね藤堂君」
「はい ありがとうございます」
「それにしても藤堂君背が凄く伸びて 小学生の時とはやっぱり違ってちょっとおばさん淋しい・・・」
「みんな成長するんだ」
「でも藤堂君はかわいかったから・・・」
(今も龍はカワイイけど)
そう思った俺は龍を見ていた
「ありがとうございます」
龍は小さな声でそう言った
「このローストビーフのソースも手作りかしら・・・」
(母さん話変えすぎ・・・)
「世話係がキッチンを占領してたので多分・・・」
「凄いわねぇ~世話係さん 凄く美味しい・・・」
「俺も負けてられねぇ~ 料理を作るの俺も好き・・・」
「うん 真彦のチャーハン凄くうまかった」
「あんなのチャーシューと玉子とネギがあれば出来る」
「真彦・・・ 俺には出来ねぇ~よ」
「藤堂君は世話係さんが料理を?」
「はい 母親の味は知りません」
真彦の両親は顔を見合わせていた
「藤堂君話てくれるかなぁ~?」
「はい 真彦から聞いている通り 俺はあの家をぶっ壊したいと思っています それは真彦に出会ってから強くそう思う様になりました 真彦の家は凄くあたたかく 妹や弟の為にもそうするべきだと あと俺の幼なじみは警察官になる為に今頑張っているところなんです 俺はそいつにも負けたくない 俺はあの家を地域の人みんなが困った時に駆け込める そんな場所にしたいんです」
「世話係さんはもちろん藤堂君の味方になってくれるんだろう?」
「いえ アイツはオヤジに恩があるヤツなので オヤジの傍を離れないと思います」
「まぁ~それはそれで男らしいわねぇ~」
「世話係さんの事情があるんだね」
「はい」
「藤堂君の決意は凄く立派なものだ でも凄く大変な事だね」
「はい 俺はこれから高校生になります まだまだ先の話と思わず 俺は取り組んでいきたいと思っています」
「そうねぇ~ もう高校生 藤堂君とも凄く長い付き合いね これからもちょくちょく顔を見せてね」
「はい ありがとうございます」
母さんはつまみながらそう言った
「あらこれ甘い 美味しい・・・」
「それうちの妹と弟が今朝つまみ食いしてたやつです」
俺も手を伸ばした
「龍 これは甘くうまい・・・」
俺は龍の皿に入れた
「どう? 龍?」
「そうだなぁ~ 甘い・・・」
俺は龍の顔に笑いかけていた
「遅くまでお邪魔しました」
俺は玄関でそう言っていた
「またいつでもおいで・・・」
「はい ありがとうございます」
俺はそう言って真彦の両親に頭を下げていた
「俺龍を送って来る」
俺は慌てて靴を履いた
俺と龍は家を出た
「真彦 俺はちゃんと真彦の両親に伝えられたのか」
「大丈夫だよ龍 龍が俺の家をあたたかいって言ってくれたの スゲー嬉しかった多分父さんと母さんも・・・」
「真彦 春休みで忍が真彦と遊びたがってる」
「あぁ~俺も忍の笑顔が見たい 明日から龍の家に行く」
(しばらく龍を抱けなくなるなぁ~)
「あぁ~ そうしてくれると助かる」
(学校が始まる前に1度くらいは真彦の家に行ってやるか・・・)
龍の家の門の前まで来た
「じゃ~な龍明日」
「あぁ~待ってる」
俺は龍の言葉を聞いて走り出した
(つづく)
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