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虫除けの魔法薬
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ミオンことヨモギを使って、虫がつかなくなる魔法なるものを行使して貰った。
なんと今回は『魔法薬』という形での提供だった。
コモギを煎じた汁に魔法を加え、薬の出来上がりである。
作ってもらった『虫よけの魔法薬』を霧吹きに詰め、まだ小さな白菜の芽にシュッシュ。吹きかけると一瞬芽が鈍い光を帯びた気がした。
「これで虫はあまり寄ってこないはずです」
とレムネアは胸を張った――ものだったのだが。
一週間が経ち二週間が経ち、芽が少し成長してきた頃にどこからともなくアブラムシが湧いていた。
「あれれ!? 何故でしょう!」
驚き顔のレムネアだ。
湧いてしまったものは仕方がない。
農業の大先輩である野崎さんに慌てて助言を請いにいくと、これくらいなら全然少ない方だと言われた。
セロハンテープでムシを貼り付けて取ったり、希釈した酢を霧吹きで掛けたりして駆除をする。
農薬を使った方がいいのかと聞くと、苗作りの段階ではやめておいた方がいいと言われた。
「ただ、苗を畑に植え替えたあとは農薬をしっかり使わないと、白菜作りは地獄だぞお」
白菜はムシに狙われまくるから、面倒を見るのが大変とのこと。
一応俺も知識としたは知っていたが、経験者に改めて言われるとぞっとしない。
笑いながら忠告してくる辺りがとてもリアルというか、怖すぎるんですけど。
引きつった顔で俺が笑顔を返すと、野崎さんは「ヒヒ」と笑う。
あう。怯える俺を見て楽しんでないですか野崎さん?
それから野崎さんはちょいちょいウチの苗作りとジャガイモの芽出しを見に来てくれるようになった。
その結果わかったのは、どうやら魔法の虫よけ薬はそれなりに効果があったらしいということだ。
「ムシがあまり寄ってきてないねぇ。不思議だよ、この地域でこの時期なら、もうちょっと手間が掛かりそうなものなんだけど」
レムネアはホッと胸を撫で下ろしていた。
いつの間に覚えたのだろうか、小さく両手を動かして「セーフ、セーフ」というジェスチャーをしていたのを俺は見逃さない。
あちらの世界に野球があるとは思えないし、リッコらへんから教わったんだろうな。
三人娘とは、あれからさらに仲良くなっているぽい。
周囲にバレないように魔法を使って遊んであげているとかなんとか。
いやホントにバレないように頼みますよレムネアさん。
大人は子供のように素直じゃないからね。他とは違う異物を凄く怖がったりもするんだ。
こうして野崎さんのアドバイスを受けながら、一ヶ月弱が立った。
8月も下旬。
まずはジャガイモの芽が良い塩梅になったので、畑に埋めることになった。
畑も十分土を休ませた。
いま、豊富な栄養が土中に満ちているはず。はず!
三人娘がゴーレムを見たがっていたので、また早朝から小さいゴーレムをたくさん作って畑を耕し直す準備をする。
ゴーレムさんたちに土を掘り起こして貰って、ふかふかな土壌を作るのだ。
「す、凄い……。働き者さんたちだ……」
黙々と土を掘り返している一面のゴーレムを見て、リッコが目を輝かせた。
「不思議だなぁ。こんなに目立ってるのに、誰も気がつかないなんて」
「皆に注目されない魔法をレムネアが掛けてくれてるんだよ。ね、レムネア?」
「う。……は、はい」
俺が水を向けると、なぜかレムネアは小さくなって返事をした。
「どうしたんだ?」
「いえ……。あんなに自信満々に大丈夫ですと言っておきながら、あっさりリッコちゃん達に見破られてしまったなぁ、と」
「そういやそうだ。美津音ちゃんはともかく、なんでリッコとナギサにもバレたんだ?」
美津音ちゃんは、魔法に耐性がある体質だという話だった。
なのでわかる。
でもリッコとナギサには当初はバレてなかったはず。
「どうも、あちらの世界とこちらの世界では、魔法の持続時間とかが異なるようです」
「持続時間?」
「はい。どんな魔法も、別に永続的な効果を発揮してくれるわけじゃありません。認識阻害の魔法も同じで、適度にかけ直しをしないと効果が切れてしまうのですが」
こっちの世界では、レムネアの世界よりもその効果切れが早いのではないか、と彼女は言った。
「効果切れ近くは魔法効果も薄くなるので、先入観の薄い子供などに見破られやすくなるんです。そして一回バレて疑問を持たれたりすると、次はそもそも魔法効果が薄くなります」
だからレムネアの長い耳を認識することも出来るようになり、宴会の席で花火として使った魔法などはそもそも暗示効果を発揮していなかったのではないか、と彼女は言った。
「そうなると、これからはもっとマメに魔法を掛け直さないといけないってことか」
「はい。気をつけます」
しょんぼり答えたレムネアの背に、ナギサが手を置く。
「でもお陰さまで、私たちはレムネアお姉さんともっと仲良くなれました。ね? リッコ」
「そうそう! こっちの世界には『人間万事塞翁が馬』っていう便利な言葉があるの。ミッツン知ってる? この言葉」
「知ってるけど……、ちょっと意味が、違うと思うのリッコちゃん」
おおお。
美津音ちゃん、小学生なのに随分難しい言葉を知ってるな。
しかも中学生リッコの間違いを指摘したぞ。
リッコが慌てる。
「あ、あれ? 間違ってた?」
「幸運か不運かはコロコロ変わるから、安易に喜んだり悲観したりするべきじゃないって意味だから絶妙に違うかもね、リッコ」
ナギサが知識を披露した。
「この場合は『怪我の巧妙』とでも言っておくのが良いんじゃないかしら」
「終わりよけ、れば……全てヨシ、とか」
追従する美津音ちゃん。
リッコは「そっかぁ」と頭を掻きながら笑い。
「要するに何が言いたかったかと言うと」
ビシッと指を高くに立てた。
「結果オーライ! ってことだよ!」
確かに結果オーライだ。
これからは三人にレムネアのことで相談したりもできる。
信頼に値する秘密の共有者は心強い。
俺は笑いながら言った。
「そうだな。今日もこうして畑を手伝って貰えるしな!」
「え! これからゴーレムちゃんたちと遊ぶんじゃないの!?」
「……リッコちゃん、ケースケお兄さん……たちは、お仕事、なんだから」
「ミッツンの言う通りでしょリッコ。今日は私たち、お手伝いに来たの。わかってる?」
「あぅあぅぅー! ゴーレムちゃんでお人形遊びしたかったー!」
言いつつも、ナギサに促されて畑仕事の手伝いをしてくれるリッコだった。
まあ結局はゴーレムの上に乗っかってキャッキャしたり、ゴーレム同士に押し相撲させたりと、皆で遊んじゃったんだけどな。
また手伝うねー、と最後は満足げに帰っていったリッコなのだった。
もちろんナギサと美津音ちゃんも楽しげに帰宅する。
畑に残された俺とレムネアは、遊びの余韻に浸りながら後始末をした。
手を動かしていると、彼女が俺の顔を見て言う。
「今日は楽しかったですね、ケースケさま」
「そうだな。思ってたより作業も捗ったし」
皆で楽しく農作業。
こんな時間が続くといいな。楽しいや、心の底からそう思う。
秘密を共有する仲間が増えたことに不思議な満足感を覚えながら、俺は笑ったのだった。
なんと今回は『魔法薬』という形での提供だった。
コモギを煎じた汁に魔法を加え、薬の出来上がりである。
作ってもらった『虫よけの魔法薬』を霧吹きに詰め、まだ小さな白菜の芽にシュッシュ。吹きかけると一瞬芽が鈍い光を帯びた気がした。
「これで虫はあまり寄ってこないはずです」
とレムネアは胸を張った――ものだったのだが。
一週間が経ち二週間が経ち、芽が少し成長してきた頃にどこからともなくアブラムシが湧いていた。
「あれれ!? 何故でしょう!」
驚き顔のレムネアだ。
湧いてしまったものは仕方がない。
農業の大先輩である野崎さんに慌てて助言を請いにいくと、これくらいなら全然少ない方だと言われた。
セロハンテープでムシを貼り付けて取ったり、希釈した酢を霧吹きで掛けたりして駆除をする。
農薬を使った方がいいのかと聞くと、苗作りの段階ではやめておいた方がいいと言われた。
「ただ、苗を畑に植え替えたあとは農薬をしっかり使わないと、白菜作りは地獄だぞお」
白菜はムシに狙われまくるから、面倒を見るのが大変とのこと。
一応俺も知識としたは知っていたが、経験者に改めて言われるとぞっとしない。
笑いながら忠告してくる辺りがとてもリアルというか、怖すぎるんですけど。
引きつった顔で俺が笑顔を返すと、野崎さんは「ヒヒ」と笑う。
あう。怯える俺を見て楽しんでないですか野崎さん?
それから野崎さんはちょいちょいウチの苗作りとジャガイモの芽出しを見に来てくれるようになった。
その結果わかったのは、どうやら魔法の虫よけ薬はそれなりに効果があったらしいということだ。
「ムシがあまり寄ってきてないねぇ。不思議だよ、この地域でこの時期なら、もうちょっと手間が掛かりそうなものなんだけど」
レムネアはホッと胸を撫で下ろしていた。
いつの間に覚えたのだろうか、小さく両手を動かして「セーフ、セーフ」というジェスチャーをしていたのを俺は見逃さない。
あちらの世界に野球があるとは思えないし、リッコらへんから教わったんだろうな。
三人娘とは、あれからさらに仲良くなっているぽい。
周囲にバレないように魔法を使って遊んであげているとかなんとか。
いやホントにバレないように頼みますよレムネアさん。
大人は子供のように素直じゃないからね。他とは違う異物を凄く怖がったりもするんだ。
こうして野崎さんのアドバイスを受けながら、一ヶ月弱が立った。
8月も下旬。
まずはジャガイモの芽が良い塩梅になったので、畑に埋めることになった。
畑も十分土を休ませた。
いま、豊富な栄養が土中に満ちているはず。はず!
三人娘がゴーレムを見たがっていたので、また早朝から小さいゴーレムをたくさん作って畑を耕し直す準備をする。
ゴーレムさんたちに土を掘り起こして貰って、ふかふかな土壌を作るのだ。
「す、凄い……。働き者さんたちだ……」
黙々と土を掘り返している一面のゴーレムを見て、リッコが目を輝かせた。
「不思議だなぁ。こんなに目立ってるのに、誰も気がつかないなんて」
「皆に注目されない魔法をレムネアが掛けてくれてるんだよ。ね、レムネア?」
「う。……は、はい」
俺が水を向けると、なぜかレムネアは小さくなって返事をした。
「どうしたんだ?」
「いえ……。あんなに自信満々に大丈夫ですと言っておきながら、あっさりリッコちゃん達に見破られてしまったなぁ、と」
「そういやそうだ。美津音ちゃんはともかく、なんでリッコとナギサにもバレたんだ?」
美津音ちゃんは、魔法に耐性がある体質だという話だった。
なのでわかる。
でもリッコとナギサには当初はバレてなかったはず。
「どうも、あちらの世界とこちらの世界では、魔法の持続時間とかが異なるようです」
「持続時間?」
「はい。どんな魔法も、別に永続的な効果を発揮してくれるわけじゃありません。認識阻害の魔法も同じで、適度にかけ直しをしないと効果が切れてしまうのですが」
こっちの世界では、レムネアの世界よりもその効果切れが早いのではないか、と彼女は言った。
「効果切れ近くは魔法効果も薄くなるので、先入観の薄い子供などに見破られやすくなるんです。そして一回バレて疑問を持たれたりすると、次はそもそも魔法効果が薄くなります」
だからレムネアの長い耳を認識することも出来るようになり、宴会の席で花火として使った魔法などはそもそも暗示効果を発揮していなかったのではないか、と彼女は言った。
「そうなると、これからはもっとマメに魔法を掛け直さないといけないってことか」
「はい。気をつけます」
しょんぼり答えたレムネアの背に、ナギサが手を置く。
「でもお陰さまで、私たちはレムネアお姉さんともっと仲良くなれました。ね? リッコ」
「そうそう! こっちの世界には『人間万事塞翁が馬』っていう便利な言葉があるの。ミッツン知ってる? この言葉」
「知ってるけど……、ちょっと意味が、違うと思うのリッコちゃん」
おおお。
美津音ちゃん、小学生なのに随分難しい言葉を知ってるな。
しかも中学生リッコの間違いを指摘したぞ。
リッコが慌てる。
「あ、あれ? 間違ってた?」
「幸運か不運かはコロコロ変わるから、安易に喜んだり悲観したりするべきじゃないって意味だから絶妙に違うかもね、リッコ」
ナギサが知識を披露した。
「この場合は『怪我の巧妙』とでも言っておくのが良いんじゃないかしら」
「終わりよけ、れば……全てヨシ、とか」
追従する美津音ちゃん。
リッコは「そっかぁ」と頭を掻きながら笑い。
「要するに何が言いたかったかと言うと」
ビシッと指を高くに立てた。
「結果オーライ! ってことだよ!」
確かに結果オーライだ。
これからは三人にレムネアのことで相談したりもできる。
信頼に値する秘密の共有者は心強い。
俺は笑いながら言った。
「そうだな。今日もこうして畑を手伝って貰えるしな!」
「え! これからゴーレムちゃんたちと遊ぶんじゃないの!?」
「……リッコちゃん、ケースケお兄さん……たちは、お仕事、なんだから」
「ミッツンの言う通りでしょリッコ。今日は私たち、お手伝いに来たの。わかってる?」
「あぅあぅぅー! ゴーレムちゃんでお人形遊びしたかったー!」
言いつつも、ナギサに促されて畑仕事の手伝いをしてくれるリッコだった。
まあ結局はゴーレムの上に乗っかってキャッキャしたり、ゴーレム同士に押し相撲させたりと、皆で遊んじゃったんだけどな。
また手伝うねー、と最後は満足げに帰っていったリッコなのだった。
もちろんナギサと美津音ちゃんも楽しげに帰宅する。
畑に残された俺とレムネアは、遊びの余韻に浸りながら後始末をした。
手を動かしていると、彼女が俺の顔を見て言う。
「今日は楽しかったですね、ケースケさま」
「そうだな。思ってたより作業も捗ったし」
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