僕だけ個別で異世界召喚

kamine

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一章

退学はやだっ

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第1闘技場の扉が無く人が入れる枠だけある武器置き場に天音はチラチラ顔を出し様子を見ながら身を潜めていた。
 なんか、隠れんぼみたいだな...しょ、しょうがないよね?どれぐらい強いか把握しとくのも大切!うんうん!あ、そういえばレオをすっかり忘れてたや。まぁ、レオなら大丈夫か。無事二人とも合格出来てたら謝りにいこう!さて、どうなってるかな?
 再び現状を把握しようと顔を枠からチラッとだした。
 「よぉ、なぁにそこでチラチラしてんだよ」
 凄くドスのきいた声が天音に声をかけた。
  「あ、えっと、バレてました??ここにいるの」
 赤髪の短髪に赤目のがたいのいいお兄さんを前にして少し焦った様子できいた。
  「あぁ、俺以外気づいてないから安心しろ。じゃぁ行くぜ?ま、この隠蔽力を見る限り合格は間違いないだろうがな」
 そう言って巨大な漆黒の剣を構えて学生にあてていいはずもない殺気を全力で天音にあててくる。
  「え、ちょ、待ってください!合格ならいいじゃないですか!!て言うかその殺気何ですか!!!殺す気ですか!?」
  「うるさい、俺は今まで退屈だったんだ。相手しろ」
  「私情をはさむなよっ!!」
 天音を無視して瞬間移動したと言ってもおかしくないスピードで天音を武器倉庫ごと斬った。
  「もう終わりか?不合格にするぞ?」
  「それ困るからっ!!」
 もくもくと出る煙から一つの影が飛び出てきてその赤髪のお兄さんに飛びかかった。
 「空...」
 そう呟いた天音の手元に群青色の剣が姿をあらわした。それを手にしてまっすぐお兄さんに向けて振りおろす。
 ガキィン
  「ちっ、いい腕してんじゃねぇか。でもまだまだだぜ?」
 そう言って大剣で天音を剣ごと吹き飛ばす。
  どうする、この男が満足しないと合格をくれなさそうだ。妖狐化するか?でも人の目が ...
 「えっ....?」
 周りに目を向けると生徒全員いなくなっていた。残った冒険者は僕に憐れむような目を向けていた。
 「ほれ、あとお前だけだ。遠慮せず全力出せ」
 はぁ、最初っから色々お見通しってこと?でも、妖狐化しないと勝てるかも怪しいしな。やれるだけやるしかないか。
 「あの、全力出したら合格にしてくれますか?」
  「あぁ、強かったらな?」
  「はぁ、わかりました。しばらく待っててくれますか?全力になるのに時間がかかるので」
  「あ?それ本当の戦闘で使えんのかよ」
  「訳ありなんですよ。僕はある程度全力になるのはすぐにできるんですけど本当の全力ってなると今の僕の力じゃすぐにはできないんです」
 赤髪のお兄さんはしょうがないとばかり首を振った。
  「わかった。さっさと準備しろ」
  「ありがとうございます。ではではーーー“妖狐化”」
 バンッ....!!
 天音を中心に漆黒の風が吹く。
 よし、次に.....
  「3尾化」
 漆黒の1尾だけだった尾が一気に3つになった。
 さて、ここからだな...どこまで増やすことできるかな?
  「4尾化........5尾化...........」
 ここまでか。
  「準備終わりました」 
 漆黒の風が止み中から出てきたのは黒い耳に黒く先端が白い5本の尾を生やした天音だった。
  「なんだそれ」
 黒い耳いじりながら苦笑い気味で答えた。
  「企業秘密です」
  「アホか。何が企業だ」
  「何でもいいじゃないですか。僕はこの5尾化をそう長くしてられません。多分気絶します。それまで全力で殺りあいましょう」
  「はっ、上等。っとその前に一つ聞いていいか?」
  「....なんですか?」
  「それ、“妖狐化”つったか?まだ上があったりするのか?」
  「そりゃ、ありますよ。本来尾は9本まで出せます。でも力不足で僕が今出せる尾は5本までですよ」
  「そうか、尾の数で強くなんのか?」
  「はいそうです。あの、これ以上は...」
  「あぁ、分かった。十分だ。さぁ、殺りあおう」
 その言葉を合図に2本の剣が凄まじい早さでぶつかりあった。
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