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気が付けば平原
閑話〜王子とぼく
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9歳になったぼくは、冒険者としては採取と雑用のみの仕事しか無理をだと言うことで、あまりに街の外に出る事がなかった。そんなとき、王宮から呼び出しがあり、何事かと父があわてて登城するとひとりの人物を連れて帰って来た。第二皇子のエドワード殿下だ。応接室にぼくを呼び、父が
「こちらは第二皇子のエドワード殿下だご挨拶しなさい」といわれたので
「ようこそおいで下さいました。キンダル・ミ・アストロ子爵が第5子であるジークフリートと申します」と挨拶すると
「はじめまして。きみがテイムのスキルを持つジークフリートだね。このたびはよろしく」とおっしゃられたが何が何だか分からない。父を見ると
「今回、どうしても魔の森に行ってフェンリルに逢いたいというエドワード殿下が仰るので、テイマーをお供につける事担ったのだが、子爵以上でテイマーな者はおまえしかいないのだ。」といわれた。
「では魔の森までお供すれば宜しいんですね」と聞くと
「ああ。宜しく頼む」
そう言われて、まずは宮廷魔術師であるエルンスト兄さんに狩り場に転移魔法で送ってもらったが、着いた途端ぼくの目の前にグリフォンが、殿下の前にはドラゴンが現れた。
《ビックリした!何処から来たの?》突然頭の中に声がしたので、辺りを見渡したが殿下も兄上もただ吃驚した状態で何も声を発しようとはしていなかった
「すいません。突然目の前に表れて。もし良かったらこれを食べませんか?」そう言ってリルの実を取り出すと
「ジークフリート!殿下もちょっと待て!それをやると…」気が付いたら僕らとグリフォンとドラゴンの間に魔力の交換がおきて突然発光して頭の中に【仮契約完了】と鳴った時には発光が終わっていた。
「ああ。それやると仮契約になるんですよ。一先ず親御さんに了承を得ないといけないのですけど呼んでくれる?」と兄さんがぼくらと仮契約したグリフォンとドラゴンに声をかけた。
大丈夫。直ぐそこに来ているから。ちょっと待っていてねそう言って近くにいる親を呼ぶと
私を呼ばせたのはそなたか?とそれぞれの親から聞かれたので、
「すいません。私はこの土地を管理しているカイン・フォン・エステラントの血縁のものでございます。この度、わたしのつれであるこのふたりが、おふたりのお子様と仮契約してしまったものですから、このまま契約されるか解除するかをご判断頂きたいと思いお呼びいたしました」と兄が事態収拾を計ろうとしてくれているのでぼく達も
「申し訳ありません。まさか、食べ物を与えることが仮契約の条件だとはおもわず、食べ物を与えてしまいました。解除の方法がわかりません。お教えいただけますか?」と言うと
《1年以内に契約を結ばなければ解除されるが、本当に契約しなくていいのか?》と親ドラゴンからの聞かれたので
「出来れば契約をしたいです。でも、まだ子ドラゴンと見受けられるので、もし良ければお友達として1年過ごしていただいてそのあと契約するなり、解除するなり決めたいと思います」とエドが答えて
「わたしも同じです。無理に契約を結ばなくても友達として過ごしたいと思います」ぼくも答えた。
《良いだろう。1年間の仮契約を認めよう。もしも契約をするのならその場で名を付ければ良い。我の名はジハード暴風竜とよばれるもの。我が名に置いてこの仮契約は認められた。仲良く過ごすがよい》と言ってくれた事によって、ぼくらは安心して王都へ帰ろうと魔法陣を起動しようとしたら、
「ちょっと待て、このままでこの子達も連れて行くのか?」と兄に聞かれたので
「「もちろん」」と声をそろえて答えると
「無理だ。コレは行きと同じ人数しか移動させることは出来ない」といわれてしまった。どうしようと二人で顔を見合わせると
《なんだ?帰る手段がなくなったのか?》とジハードさんが声を掛けてきた。
「ハイ。このままだと私たちが住んでいる街に帰る事が難しいのです。たしか仮契約をしてから1月はお互いの魔力を覚えるために共に行動が必要と聞いています。そのためどうしたものかと…」
《ではわれわれがそなたたちの街まで送り届けようではないか》とそれまであまり話に参加してこなかった親グリフォンが声をかけてきた。
「ありがたい話ではありますが、我々が住む街はここからかなり距離があります。大人の脚で1ヶ月はかかる距離です。なので、一度私だけが戻りこの者たちはトロンで待機してもらい、あらためて人獣用の魔方陣で迎えに来ます」と答えると
《気にするでない。我と契約をそなたが結べばいいだけの話だ》あれ?兄さんテイムのスキルもっていたっけ?
「簡単にいわれますが、私にはこの者達のようにテイマーの能力がありません」
《大丈夫。お互いの魔力を名前の交換で行なうだけだ。そなたからかなりの魔力を感じられる。テイマーの能力が無くともできる》そう言って貰えたので
「では試しにやって見てもよろしいでしょうか?」そういって親グリフォンの元に兄さんが行くと、足元に魔法陣が現れて光りだした。
【我エルンスト・ミ・アストロ。此処にグリフォンであるこの者と契約を願うものなり】
【我ワイルダー。此処に人であるこの者と契約を願う者なり】
【【願わくば共に生きることを願うものなり】】なにやらお互いに契約する時の呪文を唱えているみたいだが、ぼくらには解らなかった。その内魔法陣が消えて、契約完了したみたいだった。
「兄さん大丈夫?」と言って駆け寄ると、
「大丈夫だ。すごいこれが契約というものなのか」そう言いながら体を見ていたどうやら魔力量がぜんぜんちがうらしい
《これでわたしの背にエルンストあなたが私の子とその仮契約主を一緒に乗せて、ジハードが子とその仮契約主を乗せて風魔法を使って帰れば5時間で辿り着く》そう言われてぼくは
「すいませんちょっと3人で話したい事があるので待って貰えますか?」
《良いだろう。但しそんなに時間はかけられないぞ、夜になるとここも物騒だ》そう言われて僕らはうなずいて少し離れたところで話す事にした。
「「兄さん(エルンスト)すごいですよ。まさか仮とは言え私達3人とも契約獣を獲るなんて」」とふたりで興奮ぎみに話すと
「確かにすごいことだ。特に殿下はドラゴンだ。これから簡単に外に出れなくなるぞ」
「「どうしてですか?」」
「そういえばこの国の歴史は知っているのか?」
「「いいえ。うわさでは初代がドラゴンを味方に付けてこの国を起こしたと言う程度です」」
「実際には、この国の初代はテイマーだったんだ。その血が流れている者にはドラゴンをテイムする事ができるといわれている。いままでドラゴンをテイムできたのは殿下の曽祖父、第35国王と、我々の伯父であるカイン・フォン・エステラント男爵以来だ」
「ていうことはもしかして第1王子をさしおいて王太子になるかも?」
「その可能性はある。でなければ、伯父のように重要な場所を管理させられるどちらが良い?」
「どちらもヤダ。わたしは冒険者になりたいんだ」と殿下がいわれたので
「では、なるべくお互いの(仮)契約獣の話や正体がすぐにバレないように気を付けないといけないので、王都の近くの森に預けませんか?」とぼくが提案すると
《たしかに、人がたくさん居るところでは我々は生きづらい。どの程度離れて居るのだ?》と親グリフォンが顔を出したので
「そうだなお前達にもいちおう名前を知ってもらっていてもいいな。彼はワイルダー。ジーク、おまえの仮契約獣の親だ」と教えてくれたので、
「ジークフリートですよろしくおねがいします」「エドワードですよろしくお願いします」とふたりで挨拶をした。
「因みに此処から60ノエル行ったところに丁度いい森がある。王都から30ノエル離れているからよほどでないかぎり問題は無いと思う。そこにおろしてもらって良いだろうか?」と兄さんが聞くと
《いいだろう。但し、生活の基盤をそこにするので、しばらくは魔獣が右往左往して落ち着かないかも知れない》といいつつ、ぼくらを乗せて、まずはイコロの森(王都の北30ノエルにある森の名)に送ってもらい、そのあと転移魔方陣で王都に戻った。
これがエドワード殿下(のちのエド)とそれぞれの契約獣との出会いである。
勿論彼らが過ごしやすい様に翌日には3人で森の一画を整地したのは言うまでもない。
「こちらは第二皇子のエドワード殿下だご挨拶しなさい」といわれたので
「ようこそおいで下さいました。キンダル・ミ・アストロ子爵が第5子であるジークフリートと申します」と挨拶すると
「はじめまして。きみがテイムのスキルを持つジークフリートだね。このたびはよろしく」とおっしゃられたが何が何だか分からない。父を見ると
「今回、どうしても魔の森に行ってフェンリルに逢いたいというエドワード殿下が仰るので、テイマーをお供につける事担ったのだが、子爵以上でテイマーな者はおまえしかいないのだ。」といわれた。
「では魔の森までお供すれば宜しいんですね」と聞くと
「ああ。宜しく頼む」
そう言われて、まずは宮廷魔術師であるエルンスト兄さんに狩り場に転移魔法で送ってもらったが、着いた途端ぼくの目の前にグリフォンが、殿下の前にはドラゴンが現れた。
《ビックリした!何処から来たの?》突然頭の中に声がしたので、辺りを見渡したが殿下も兄上もただ吃驚した状態で何も声を発しようとはしていなかった
「すいません。突然目の前に表れて。もし良かったらこれを食べませんか?」そう言ってリルの実を取り出すと
「ジークフリート!殿下もちょっと待て!それをやると…」気が付いたら僕らとグリフォンとドラゴンの間に魔力の交換がおきて突然発光して頭の中に【仮契約完了】と鳴った時には発光が終わっていた。
「ああ。それやると仮契約になるんですよ。一先ず親御さんに了承を得ないといけないのですけど呼んでくれる?」と兄さんがぼくらと仮契約したグリフォンとドラゴンに声をかけた。
大丈夫。直ぐそこに来ているから。ちょっと待っていてねそう言って近くにいる親を呼ぶと
私を呼ばせたのはそなたか?とそれぞれの親から聞かれたので、
「すいません。私はこの土地を管理しているカイン・フォン・エステラントの血縁のものでございます。この度、わたしのつれであるこのふたりが、おふたりのお子様と仮契約してしまったものですから、このまま契約されるか解除するかをご判断頂きたいと思いお呼びいたしました」と兄が事態収拾を計ろうとしてくれているのでぼく達も
「申し訳ありません。まさか、食べ物を与えることが仮契約の条件だとはおもわず、食べ物を与えてしまいました。解除の方法がわかりません。お教えいただけますか?」と言うと
《1年以内に契約を結ばなければ解除されるが、本当に契約しなくていいのか?》と親ドラゴンからの聞かれたので
「出来れば契約をしたいです。でも、まだ子ドラゴンと見受けられるので、もし良ければお友達として1年過ごしていただいてそのあと契約するなり、解除するなり決めたいと思います」とエドが答えて
「わたしも同じです。無理に契約を結ばなくても友達として過ごしたいと思います」ぼくも答えた。
《良いだろう。1年間の仮契約を認めよう。もしも契約をするのならその場で名を付ければ良い。我の名はジハード暴風竜とよばれるもの。我が名に置いてこの仮契約は認められた。仲良く過ごすがよい》と言ってくれた事によって、ぼくらは安心して王都へ帰ろうと魔法陣を起動しようとしたら、
「ちょっと待て、このままでこの子達も連れて行くのか?」と兄に聞かれたので
「「もちろん」」と声をそろえて答えると
「無理だ。コレは行きと同じ人数しか移動させることは出来ない」といわれてしまった。どうしようと二人で顔を見合わせると
《なんだ?帰る手段がなくなったのか?》とジハードさんが声を掛けてきた。
「ハイ。このままだと私たちが住んでいる街に帰る事が難しいのです。たしか仮契約をしてから1月はお互いの魔力を覚えるために共に行動が必要と聞いています。そのためどうしたものかと…」
《ではわれわれがそなたたちの街まで送り届けようではないか》とそれまであまり話に参加してこなかった親グリフォンが声をかけてきた。
「ありがたい話ではありますが、我々が住む街はここからかなり距離があります。大人の脚で1ヶ月はかかる距離です。なので、一度私だけが戻りこの者たちはトロンで待機してもらい、あらためて人獣用の魔方陣で迎えに来ます」と答えると
《気にするでない。我と契約をそなたが結べばいいだけの話だ》あれ?兄さんテイムのスキルもっていたっけ?
「簡単にいわれますが、私にはこの者達のようにテイマーの能力がありません」
《大丈夫。お互いの魔力を名前の交換で行なうだけだ。そなたからかなりの魔力を感じられる。テイマーの能力が無くともできる》そう言って貰えたので
「では試しにやって見てもよろしいでしょうか?」そういって親グリフォンの元に兄さんが行くと、足元に魔法陣が現れて光りだした。
【我エルンスト・ミ・アストロ。此処にグリフォンであるこの者と契約を願うものなり】
【我ワイルダー。此処に人であるこの者と契約を願う者なり】
【【願わくば共に生きることを願うものなり】】なにやらお互いに契約する時の呪文を唱えているみたいだが、ぼくらには解らなかった。その内魔法陣が消えて、契約完了したみたいだった。
「兄さん大丈夫?」と言って駆け寄ると、
「大丈夫だ。すごいこれが契約というものなのか」そう言いながら体を見ていたどうやら魔力量がぜんぜんちがうらしい
《これでわたしの背にエルンストあなたが私の子とその仮契約主を一緒に乗せて、ジハードが子とその仮契約主を乗せて風魔法を使って帰れば5時間で辿り着く》そう言われてぼくは
「すいませんちょっと3人で話したい事があるので待って貰えますか?」
《良いだろう。但しそんなに時間はかけられないぞ、夜になるとここも物騒だ》そう言われて僕らはうなずいて少し離れたところで話す事にした。
「「兄さん(エルンスト)すごいですよ。まさか仮とは言え私達3人とも契約獣を獲るなんて」」とふたりで興奮ぎみに話すと
「確かにすごいことだ。特に殿下はドラゴンだ。これから簡単に外に出れなくなるぞ」
「「どうしてですか?」」
「そういえばこの国の歴史は知っているのか?」
「「いいえ。うわさでは初代がドラゴンを味方に付けてこの国を起こしたと言う程度です」」
「実際には、この国の初代はテイマーだったんだ。その血が流れている者にはドラゴンをテイムする事ができるといわれている。いままでドラゴンをテイムできたのは殿下の曽祖父、第35国王と、我々の伯父であるカイン・フォン・エステラント男爵以来だ」
「ていうことはもしかして第1王子をさしおいて王太子になるかも?」
「その可能性はある。でなければ、伯父のように重要な場所を管理させられるどちらが良い?」
「どちらもヤダ。わたしは冒険者になりたいんだ」と殿下がいわれたので
「では、なるべくお互いの(仮)契約獣の話や正体がすぐにバレないように気を付けないといけないので、王都の近くの森に預けませんか?」とぼくが提案すると
《たしかに、人がたくさん居るところでは我々は生きづらい。どの程度離れて居るのだ?》と親グリフォンが顔を出したので
「そうだなお前達にもいちおう名前を知ってもらっていてもいいな。彼はワイルダー。ジーク、おまえの仮契約獣の親だ」と教えてくれたので、
「ジークフリートですよろしくおねがいします」「エドワードですよろしくお願いします」とふたりで挨拶をした。
「因みに此処から60ノエル行ったところに丁度いい森がある。王都から30ノエル離れているからよほどでないかぎり問題は無いと思う。そこにおろしてもらって良いだろうか?」と兄さんが聞くと
《いいだろう。但し、生活の基盤をそこにするので、しばらくは魔獣が右往左往して落ち着かないかも知れない》といいつつ、ぼくらを乗せて、まずはイコロの森(王都の北30ノエルにある森の名)に送ってもらい、そのあと転移魔方陣で王都に戻った。
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