気が付いたら異世界領主〜ドラゴンが降り立つ平原を管理なんてムリだよ

コリモ

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農村開発?

エルマ村に向かって〜明日の打ち合わせ

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「そういえば、エルンスト3番目の兄さんも魔術師だったよな」とギルマスが聞いてきた。
「ハイ。王宮に使えています。今回もエドと一緒に来て、打ち合わせしようと思っていたのですが、何か?」
「何かじゃ無い!なんで宮廷魔術師さまを連れ出すんだ?おまえらだけで計画していたのでは無いのか?」とガイアスがつっこんできた。
「王宮から出るには一応護衛がいるでしょ、ミムルドラゴンと契約していても一国の王子なんだから。ミムルも兄さんだったら慣れているし、兄さんも契約獣いるからね」そう言うと
「ところで、その打ち合わせはどこでやるつもりだったんだ?ここで待ち合わせといっても、すぐ出るつもりだったろ?」とギルマスが聞くので、
シルク達がいる森イコロの森で色々話そうと思っていたのですが、来てみます?」と提案をしてみた。
「おい、普段何処に居るのかわからなかったが、なんでそんなに離れた所にいるんだ?」
「最初仮契約した時、2匹と3人では転移魔方陣で直接王都に帰れなくて、シルクとミムルの親が送ってくれる事になったんです。でも大人のグリフォンとドラゴンです。それこそ王都近郊には近づけません。そこで、イコロの森に彼らの住処を造って必要な時は念話で話をしたり、ぼくらがそちらに行く事にしていました。去年、ぼくらは契約することが出来たのですが、屋敷にはつれてはいけないのでそのまま彼らは住んでいますよ。但し、エドだけは王宮の一角にミムル用の小屋を造ってもらったみたいですね」としれっと言うと
「一昨年からイコロの森が立入禁止になったのはお前らのせいか!」とガイアスが言うと
「何も知らない冒険者が入って行って、ぼくらの契約獣を殺したり森を荒らしてほしくなかったので、ゴブリンやオーガなど討伐対象を狩るように彼らにお願いしておいたのです。だから森の近くの街道も安全だし、近くには村も形成されつつあるでしょ」
「ちなみにあそこに何体契約獣がいるんだ?」とギルマスが聞いてきたので、
「いまは僕の契約獣とエルンスト兄さんの契約獣とその番。そして去年生まれたシルクの兄弟で6体かな?」
「ドラゴンを最近見たって言っていた冒険者もいたが?」
「たぶんジハードさんがたまに遊びにくるからそれかな?」
「なぜジハード暴風竜が?」ガイアスが疑問に思って聞いて来たので
「多分ミムルの様子と奧さんに会いに来ているんじゃ無いのかな?」と答えたら
「誰が番なんだ?」とギルマスが食いついて来た。
「王都でいま契約獣の大人のドラゴンは1体しかいないよね」そう言うと
「ハァ。まさかグリフォンだけではなくドラゴンまで親子でそこに住むなんて事はないだろうな。それこそスタンビートが起きるぞ」
「実際に起きかけました。他のドラゴンさん達に協力して貰って潰しましたが」と答えると
「まさかこのあいだの騒ぎか?」とガイアスが言うと
「はい。魔獣の取りこぼしがあった時のために、僕らが連絡要員としてシルクたちときたんです」
「これ以上起きないよう定期的に討伐をしてくれるように頼んでおいてくれるかな?」
「ハイこの間の失敗からジハードさんは滅多に顔を出さなくなったのでほんとうに必要なときは人を中にいれるのも良い案ではないかとエドと話しています。討伐対象と宿泊地ベースについてはこちらから指定するので、3ヶ月おきぐらいにBクラスの冒険者パーティを出してもらえますか?」
「その報酬金は誰が出すんだ?」とギルマスが聞くので
「もちろんギルドですよ。定期的に討伐することによって貴重な薬草を入手できるし、森の近隣の町や村強いては王都の安全が保証されます。ボアなどの討伐対象外の肉や素材も手に入るでしょ。上手くすれば魔核も手に入る。となったら国も報酬をだすと思いますよ。あとは交渉次第だと思います」と答えると
「たしかに旨味はあるな。よし。そういうものも文章にしておいてくれ」と言うわけで話は着いたのでぼくは3階にある今日からしばらく泊まるぼくのベッドに向かった。


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