ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主

雪奈 水無月

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三章:工房区建築と外遊編

第32話 『最後の一手──海軍大佐、海を制す』

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 バルドの怪力が、
仲間たちの攻撃とフェリックスの罠を次々と破壊していく。

ラグナは吹き飛ばされ、
モルドの盾は軋み、
シェリルの矢は肩を掠めるだけ。
クロウでさえ、反応速度で押されていた。

フェリックス
「……強化罠でも止められない……
 あの男、規格外だ」

アレク
「ロイド……このままじゃ押し切られる!」

ロイドは歯を食いしばった。

(……みんなが必死に戦ってるのに……
 僕は……まだ足りないのか……!?)

その時──
ロイドの胸ポケットが光り始めた。

ピシィッ……!

ロイド
「……この光……!」

アレク
「ガチャ石が……また反応してるのか?」

フェリックス
「ロイド。
 “最後の一手”はお前にしか切れない」

ロイドは迷わずガチャ石を握りしめた。

「みんなを守るために……
 この海を守るために……
 来てくれ──!!」

ガチャ発動──!

眩い光が甲板を包み、
海風が渦を巻く。

バルド
「な、なんだこの光は……!?」

仲間たち
「ロイド様の……ガチャだ!!」

アレク
「こんな状況で“ちょうど必要な戦力”を引き当てるなんて……!」

光の中から、
堂々たる軍服をまとった男が姿を現した。


◆ ◆ ◆

[SSR《海軍大佐》──グラディウス登場]

白と紺の軍服、
肩章には“海軍大佐”の紋章。
背筋を伸ばし、鋭い眼光で海を見渡す男。

「召喚に応じた。
 海軍大佐──グラディウスだ」

海風が彼のマントを揺らす。

「海で規律を乱す者の戦闘力は、
 俺の前では半減する。
 そして──
 その力は“俺の戦力”として吸収される」

ロイド
「戦闘力を……奪う……!?」

グラディウスは静かに頷く。

「さらに──
 海兵を召喚し、鼓舞することで
 味方の能力を底上げすることも可能だ」

アレクは思わず息を呑んだ。

「海賊と戦う場面で、
 こんな能力を持つ仲間を引き当てるなんて……
 やっぱり、君のガチャは“ただの運”じゃないのかもしれないな」

仲間たち
「ロイド様ならこうなりますよね」
「いつものことです」
「仕様です」
「驚かない」

アレク
「いや、普通は驚くからね!?
 “いつものこと”で片付けるなよ!」

バルドは怒りに震えた。

「ふざけんな……!
 ガキが……何人仲間を呼ぼうが……
 俺は止まらねぇ!!」

グラディウスは冷たい目でバルドを見据えた。

「海賊風情が……
 海を汚すな」


◆ ◆ ◆

[能力発動──海賊の力を半減]

グラディウスが指を鳴らす。

バシュッ!!

青い光が波のように広がり、
黒豹海賊団の全員を包み込んだ。

バルド
「ぐっ……!?
 体が……重い……!」

海賊たち
「力が……抜けていく……!」
「なんだこれぇぇ!!」

アレク
「黒豹海賊団全体の“気迫”が一気に落ちた……!
 戦闘力を奪っているのか……!」

フェリックス
「その分、グラディウスの戦闘力が上がっている……
 とんでもない能力だ」

グラディウスは静かに呟く。

「海の規律を破る者は──
 海軍の前では無力だ」


◆ ◆ ◆

[海兵召喚──味方の能力上昇]

グラディウスが軍刀を掲げる。

「海兵隊──展開!」

ドンッ!!

海面から光の柱が立ち上がり、
数十名の海兵が甲板に召喚された。

「海軍大佐殿、参上しました!」
「敵は海賊! 殲滅します!」

グラディウス
「全員、味方を鼓舞しろ」

海兵たち
「「「応ッ!!!」」」

海兵たちの掛け声が響き渡り、
ロイドたちの身体に力が満ちていく。

ラグナ
「……力が……湧いてくる……!」

モルド
「盾が軽い……!?」

シェリル
「視界がクリアになってる……!」

クロウ
「……動きが速くなった」

アレク
「ガチャで呼び出した仲間と、
 ここまで噛み合うなんて……
 ロイド、君のスキルは本当に“底が見えない”な」

ロイドは胸が熱くなった。

(……これなら……勝てる!)


◆ ◆ ◆

[戦況逆転──バルドを追い詰める]

バルド
「チッ……!
 海軍なんざ……怖くねぇ!!」

グラディウス
「ならば証明してみろ。
 海軍大佐の前で立っていられるならな」

ロイド
「みんな──行くぞ!!
 黒豹海賊団を倒す!!」

仲間たち
「「「応ッ!!!」」」

こうして、
ロイドの“最後の一手”によって戦況は完全に逆転し、
黒豹海賊団との決戦は最終局面へ突入する。
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