ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主

雪奈 水無月

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五章:北部遠征編

第52話 『魔力の森の奥』

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第52話 『魔力の森の奥──儀式跡地と残された“印”』
 北部の森へ足を踏み入れたロイドたちは、
魔力の濃い空気に包まれながら、
慎重に奥へと進んでいた。

マーリエ
「……魔力の流れが、さらに強くなっています。
 この先に“中心”があります」

ロイド
「中心……つまり、儀式の場所か」

ラグナ
「気をつけろよ。
 何が出てくるか分からない」

ゼル
「先行して偵察する」

ゼルが影のように森へ消え、
数分後──戻ってきた。

ゼル
「……見つけた。
 “儀式跡地”だ。
 ただし……誰もいない」

ロイド
「行ってみよう」


◆ ◆ ◆

[儀式跡地──魔力が渦巻く場所]

森の奥に広がっていたのは、
木々が円形に倒れ、
地面が黒く焦げた“魔術陣の跡”だった。

ロイド
「……これは……」

マーリエは跪き、
指先で地面の魔力を確かめた。

マーリエ
「間違いありません。
 ここで“魔族系儀式魔術”が行われました」

シェリル
「魔族の……儀式……」

モルド
「敵は本気で何かを呼び出そうとしているのか」

マーリエ
「いえ。
 これは“呼び出し”ではありません」

ロイド
「じゃあ……何の儀式?」

マーリエ
「“魔力の転送”です」

ラグナ
「転送……?」

マーリエ
「はい。
 この場所で集めた魔力を、
 どこか別の場所へ送るための儀式です」

ロイド
「つまり……ここは“中継地点”ってことか」

マーリエ
「その通りです。
 本命の儀式は、もっと別の場所にあります」

リィナ
「敵は痕跡を残さず移動してる……
 厄介ね」

ロイド
「でも、何か手がかりがあるはずだ」


◆ ◆ ◆

[残された“印”──敵の正体に迫る]

マーリエは魔術陣の中心に歩み寄り、
焦げた地面に刻まれた“紋章”を見つけた。

マーリエ
「……これは……!」

ロイド
「マーリエ、知ってるの?」

マーリエ
「はい。
 これは“魔族の古紋”です。
 しかも──
 高位魔族が使う印」

ラグナ
「高位魔族……!?」

モルド
「そんな存在が帝国に……?」

マーリエ
「断定はできません。
 ですが──
 “魔族の力を借りた人間”がいる可能性は高いです」

ロイド
「魔族の力を借りた……人間……」

マーリエ
「はい。
 魔族と契約した者、
 あるいは魔族の血を引く者……
 どちらにせよ、強敵です」

リィナ
「敵の正体が見えてきたわね」

ロイド
「でも……まだ足りない。
 もっと情報が必要だ」

マーリエ
「ロイド様。
 この紋章……
 “魔力の残滓”を辿れば、
 儀式の本拠地を探れるかもしれません」

ロイド
「本拠地……!」

マーリエ
「ただし──
 危険です。
 敵は必ず“誘導”してきます」

ロイド
「それでも行くよ。
 このまま放置したら、もっと大きな被害が出る」

マーリエ
「……ロイド様の決意、受け取りました」


◆ ◆ ◆

[森を出る前に──不穏な気配]

帰路につこうとしたその時──

ザザッ……

また、黒い影が木々の間を走り抜けた。

ラグナ
「またか!」

ゼル
「追う!」

ロイド
「待って、ゼル!
 罠の可能性が──」

だが影は、
森の奥でふっと消えた。

マーリエ
「……転移魔術。
 やはり“監視されている”ようです」

ロイド
「敵は僕たちの動きを読んでる……」

マーリエ
「はい。
 ですが──
 “読まれている”ということは、
 逆に言えば“敵の位置も近い”ということです」

ロイド
「……行こう。
 儀式の本拠地を突き止めるために」

仲間たち
「「「応ッ!!!」」」

こうして──
ロイドたちは儀式の本拠地を探すため、
さらに北部の奥地へと進む決意を固めた。

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