悪役転生したはずが主人公に溺愛されています

zzz

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16.誰のせいだ!俺のせいか!?

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レイの事は宇宙人だと思えばなんだかイライラしない。気がする。

悪役と主人公なんて、はなから分かり合えない種族なんだろうな。

「外見のことは置いておいて。俺が優しいかなんて知らないだろ。」

「具合悪い俺を、助け出してくれただろ?」

嬉しそうに笑っちゃって。男に助けられて嬉しいか?あ、この世界は同性も恋愛対象になるから嬉しいのか?

「別に、優しいとかじゃなく、当然のことだろ?お前の周りの人は、お前の気を引くことに必死で、具合が悪いって気付かなかっただけで」

「そんな感じではないだろ。あいつらが平民の俺の心配をするなんて思えない。」

主人公ってこんな卑屈な感じだったっけ!?何でやさぐれてるの!?

学園に入るって決まった時、これからどんな出会いが待っているんだろうドキドキワクワクみたいな感じだったよな?

最初こそ村の大人にいろいろ偏った知識を与えられたせいで、貴族に対して「偉そう」「何かあれば不敬罪」「世間知らず」みたいなマイナスイメージが強く、人間関係に不安を覚えている。

しかしそれも編入直後だけで、面倒見が良いというか珍しい物好きのカイルがそんなイメージを払拭して、貴族にも悪い奴がいれば良い奴もいる。平民と変わらないじゃないかって思い、色んな人と距離を詰めていくんだよな。

…………。

あれ、カイルとレイって絡んでなくない?だってカイルって、だいたい俺と一緒にいたもんね?

もしかして:俺のせい?

「レイ、すまなかった」

「いや、クレアが謝ることではないだろう?」

いやいや100%俺のせいだから!

カイルが目をかけてくれたおかげで主人公はバカにされず、差別されずに過ごせてきた。

それがなかったって事はだいぶツラい思いもしただろう。

そして1番気になることが。

「魔術や剣術の実技は秀でていると噂を聞いたが、座学はどうだ?高等部からの編入は大変だったよな?」

そう。座学。村人Aからスタートの主人公に立ちはだかる高い壁。

これもカイルとルース、この膝枕イベからは巫女も一緒に勉強を教えてくれるんだ。

元々頭の良いレイはスラスラ覚えていくんだけどね。

「座学はダメだな。さっぱりだ。実技だって、別に秀でてない。」

個人的にクレアは悪役から外れてる気がするんだけど主人公が闇堕ちエンドで世界滅ぼしそうなんだけど大丈夫かこれ。

世界を滅ぼす力を持った魔王を倒す主人公。
つまり、主人公にだって世界を滅ぼす力があるということ。

何それ怖い!目の前に爆発寸前の爆弾があるんですけど!?

どげんかせんといかん。

「座学は得意だから教えよう」

「いいのか…?」

不安げに揺れるレイの瞳を見て、何だか申し訳ない気持ちになってくる。

俺がゲームのクレアのままだったら、主人公はこんなに苦しんでいなかっただろうに。

まあ俺は死にたくないから悪役とかになりませんけど。
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