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第2章 バリガンガルド編
55 モンスターは歯が命
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長らく腕だけリビングアーマーの俺ですが、新しい鎧を発見しました!
ただし、あるのは轟々流れてる川?の対岸の洞窟。
ってかそもそも、なんであんなところに鎧が落ちてるんだろうな。
横のロロコに聞いてみる。
〈なあロロコ。あそこに鎧が落ちてるの見えるか?〉
「ん、見える」
〈なんであんなところにあると思う?〉
なんでこんな警戒してるかっていうと、なんかの罠だったりして、と思うわけだ。
俺みたいな喋る奴じゃない、普通のリビングアーマーって可能性だってある。
取りに行ったら襲われた! とかごめんだもんな。
「たぶん、行倒れた冒険者だと思う」
〈本当か?〉
「たぶん」
ロロコは確証がなさげだ。
まあ、この辺はこの子のテリトリーじゃねえしな……。
もう一人に聞いてみるか。
〈クラクラ〉
「なんだ、リビタン殿」
……もう本人も、クラクラって呼び名に馴染んでるな。
〈この辺にリビングアーマーっていたりするか〉
「リビングアーマーか……。この辺りに詳しいわけではないが、洞窟ダンジョンには、普通いないのではないか?」
ふーん、そういうもんなのか。
じゃあ、まあ行くだけ行ってみるか。
一応警戒だけはしつつな。
〈ロロコ、俺がちょっとランプを取ってくる。お前はここでクラクラと待っててくれ〉
「わかった」
ロロコが頷く。
俺はフヨフヨ浮かんで、水の上を飛んでいく。
あー、こりゃ便利だな。
考えてみりゃ、魔法とか使わず、デフォルトで空飛べるってめっちゃ有利だよな。
こういう水以外にも、溶岩とか毒沼の上も通れるわけだし。
ふよふよ~。
ふよふよ~。
ガチンガチン!
〈!?〉
なんかすぐ近くで変な音が聞こえたね!?
なに!?
〈ぎゃーーーーー!〉
水面からでっかい魚が顔を出してこっちを噛んでくる。
その歯!
っていうか牙?
口の中がギザギザしてて、超硬そう。
上の歯と下の歯がぶつかるたびに鳴る音はどう考えても、金属の音だ。
あんなのに噛まれたらやばいぞ。
もっと上へ逃げろ!
ゴン!
いてえ!
いや、痛いのは嘘だけど。
天井か。
これ以上は高く飛べないな。
水面から、せいぜい3メートルといったところ。
でも、ま、魚はこんなところまで跳ねてはこれないだろ――
ばしゃ!
ぶおん!
ガチンガチン!
ぎゃーーーーー!
普通にきやがった!
しかも、天井に噛み付いて、普通に岩を砕いて、また水に潜ってった。
やばいよやばいよ……。
俺、いつぶっ壊れるかわからないヒビだらけアーマーですよ。
あんなのに噛みつかれたらひとたまりもない。
ばしゃばしゃばしゃ!
ぶおん、ぶおん、ぶおん!
ガチンガチンガチンガチンガチガチガチガチ!
しかもどんどん数が増えてきた!
このパターン多いなモンスターは!
数で攻めればどうにかなると思ってんのか?
その通りだよ!
〈ひーーーーー!〉
ここは逃げるしかない。
こんな状態でバトルなんかやってられるか。
ガチガチガチガチ!
バキン!
げ。
一匹が食らいついて、付け根部分を噛み砕いた。
二の腕パーツの一部が砕けて、激流に飲まれていった。
急げ急げ!
ばしゃばしゃばしゃばしゃ!
ぶおんぶおんぶおんぶおん!
ガチガチガチガチガチガチガチガチ!
〈ぬおーーーーーーーー!〉
――届いた!
なんとか激流の上を渡りきり、対岸の洞窟へ。
ふー。
これで一息――
ばしゃん!
ウワーーー!?
こいつら、獲物が陸にたどり着いても、平気で突っ込んできやがる。
陸でも動けるのかと思ったら、そういうわけでもないみたいだ。
ビタンバタン跳ね回るだけ。
バカなの?
しかし、ガチガチと歯を鳴らしてるので、近づきたくはない。
さっさと鎧を確保しよう……。
「リビタン殿! 大丈夫か!?」
対岸からクラクラが言ってくる。
〈ああ、問題ない! 変なモンスターがいるから、水には近づくなよ!〉
俺はそう警告しておいて、鎧とランプのところに向かった。
ただし、あるのは轟々流れてる川?の対岸の洞窟。
ってかそもそも、なんであんなところに鎧が落ちてるんだろうな。
横のロロコに聞いてみる。
〈なあロロコ。あそこに鎧が落ちてるの見えるか?〉
「ん、見える」
〈なんであんなところにあると思う?〉
なんでこんな警戒してるかっていうと、なんかの罠だったりして、と思うわけだ。
俺みたいな喋る奴じゃない、普通のリビングアーマーって可能性だってある。
取りに行ったら襲われた! とかごめんだもんな。
「たぶん、行倒れた冒険者だと思う」
〈本当か?〉
「たぶん」
ロロコは確証がなさげだ。
まあ、この辺はこの子のテリトリーじゃねえしな……。
もう一人に聞いてみるか。
〈クラクラ〉
「なんだ、リビタン殿」
……もう本人も、クラクラって呼び名に馴染んでるな。
〈この辺にリビングアーマーっていたりするか〉
「リビングアーマーか……。この辺りに詳しいわけではないが、洞窟ダンジョンには、普通いないのではないか?」
ふーん、そういうもんなのか。
じゃあ、まあ行くだけ行ってみるか。
一応警戒だけはしつつな。
〈ロロコ、俺がちょっとランプを取ってくる。お前はここでクラクラと待っててくれ〉
「わかった」
ロロコが頷く。
俺はフヨフヨ浮かんで、水の上を飛んでいく。
あー、こりゃ便利だな。
考えてみりゃ、魔法とか使わず、デフォルトで空飛べるってめっちゃ有利だよな。
こういう水以外にも、溶岩とか毒沼の上も通れるわけだし。
ふよふよ~。
ふよふよ~。
ガチンガチン!
〈!?〉
なんかすぐ近くで変な音が聞こえたね!?
なに!?
〈ぎゃーーーーー!〉
水面からでっかい魚が顔を出してこっちを噛んでくる。
その歯!
っていうか牙?
口の中がギザギザしてて、超硬そう。
上の歯と下の歯がぶつかるたびに鳴る音はどう考えても、金属の音だ。
あんなのに噛まれたらやばいぞ。
もっと上へ逃げろ!
ゴン!
いてえ!
いや、痛いのは嘘だけど。
天井か。
これ以上は高く飛べないな。
水面から、せいぜい3メートルといったところ。
でも、ま、魚はこんなところまで跳ねてはこれないだろ――
ばしゃ!
ぶおん!
ガチンガチン!
ぎゃーーーーー!
普通にきやがった!
しかも、天井に噛み付いて、普通に岩を砕いて、また水に潜ってった。
やばいよやばいよ……。
俺、いつぶっ壊れるかわからないヒビだらけアーマーですよ。
あんなのに噛みつかれたらひとたまりもない。
ばしゃばしゃばしゃ!
ぶおん、ぶおん、ぶおん!
ガチンガチンガチンガチンガチガチガチガチ!
しかもどんどん数が増えてきた!
このパターン多いなモンスターは!
数で攻めればどうにかなると思ってんのか?
その通りだよ!
〈ひーーーーー!〉
ここは逃げるしかない。
こんな状態でバトルなんかやってられるか。
ガチガチガチガチ!
バキン!
げ。
一匹が食らいついて、付け根部分を噛み砕いた。
二の腕パーツの一部が砕けて、激流に飲まれていった。
急げ急げ!
ばしゃばしゃばしゃばしゃ!
ぶおんぶおんぶおんぶおん!
ガチガチガチガチガチガチガチガチ!
〈ぬおーーーーーーーー!〉
――届いた!
なんとか激流の上を渡りきり、対岸の洞窟へ。
ふー。
これで一息――
ばしゃん!
ウワーーー!?
こいつら、獲物が陸にたどり着いても、平気で突っ込んできやがる。
陸でも動けるのかと思ったら、そういうわけでもないみたいだ。
ビタンバタン跳ね回るだけ。
バカなの?
しかし、ガチガチと歯を鳴らしてるので、近づきたくはない。
さっさと鎧を確保しよう……。
「リビタン殿! 大丈夫か!?」
対岸からクラクラが言ってくる。
〈ああ、問題ない! 変なモンスターがいるから、水には近づくなよ!〉
俺はそう警告しておいて、鎧とランプのところに向かった。
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