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ハンマーフェロー編Ⅱ 遭遇の章
3 幼馴染と少女
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街中での追いかけっこや慣れない長話で疲れたのか、それからすぐにミアが寝てしまったので、二階のベッドに運んで休ませると、今度は俺達だけで話し合う。
「さっきのミアの話、どう思いますか?」
俺が周辺国の事情に詳しいドワーフ兄弟に会話を振る。
「この街が襲われるという件か? ハンマーフェローは鉄壁の防御を誇る城塞都市じゃ。例え帝国だろうと連合だろうと、そうやすやすと落ちはせん。だが──」
「だが?」
ギリルは暫し迷った末に、こう話した。
「もしこの街が落ちれば、いや、陥落せずとも単に危うくなるだけで確かに戦争は起きるかも知れん」
「それってどういうこと……?」
「考えてみるがいい。さっきドリルも言ったが、この地域は周辺三国が絶妙な力関係を保つことで平穏が成り立っておるのじゃ。それを演出しているのはこのハンマーフェローに他ならぬ。特定の国が強くなり過ぎないよう、武具や防具の輸出には常に気を配ってな。だが、そんなことは大国からすれば迂遠なだけじゃ。どの国もこの都市の生産力を独占したいというのが本音じゃろうな」
「確かにアニキの言う通りだ。それができないのは、もしいずれかの国が支配に動けば他の二国が黙っていないから。言い方を変えれば、その状況を巧妙に維持することで今日までハンマーフェローは独立自治を守ってきたと言えるのさ」
三国が互いに牽制し合うことで抜け駆けできない仕組みとなっているわけだ。それならミアの聞いた話というのは、眉唾物ということだろうか?
「この街を襲う話は只の出鱈目だと?」
「その可能性も大いにあり得るの。実際にセレス嬢ちゃんの剣を盗みかけたのは事実なんじゃから、あの娘が嘘を言っているとは思えんが、話を耳にした状況が状況だけに尚更じゃ」
「誰かと話していたって言いながら、一人だったというのも変だしね」
セレスがそう主張するのももっともだった。
客観的に捉えば、頭のイカれた奴が想像上の相手と交わした会話を盗み聞きしたミアが、復讐心の余り本気にしてしまったというのが妥当だろう。
ただ、これだけは確認しておかねばならない。
「もし、その三国以外にハンマーフォローを落とせるほどの勢力があるとしたら?」
「その時はいずれかの国が支援や奪還を口実に進出して来るのは間違いないじゃろうな。当然、他の二国もそうはさせまいと軍を派遣するに違いない。充分、戦争になっておかしくない事態よ」
だが、安心するがいい、三国以外にそんな勢力はあり得ない、とギリルとドリルの二人は揃って請け負った。
彼らが言うのならきっとそうに違いない──恐らくは。
「残念ねぇ。あなた達ならずっと働いて欲しかったのに。でも約束だからしょうがないわね。冒険者に飽きたらいつでも戻っていらっしゃいな。待っているわよ」
ミアと出会って二日後。俺とセレスはようやくカミラさんからギリルの借金は全て無くなったとの報告を受けた。予定より三日も早い完済だ。
約束通り、その日限りで俺達は店を辞する旨を告げる。
カミラさんは実に名残惜しそうに──主に売り上げ上位者がいなくなることに対して──そう言いつつも了承してくれた。
就労中は何かと世話になったスピナに礼を言い、一応ドワーフ三人組にも挨拶しておく。
色々あったが、彼女達もセレスと競って一皮剥けた感じだ。たぶん、以前よりも指名が増えるのではなかろうか。
そう言えば一つだけ気になっていることがあったので、最後にカミラさんに訊いてみる。
「違っていたらすみません。もしかしてカミラさんって昔からギリルさんと知り合いだったんじゃありませんか?」
「あら? よくわかったわね。その言い方だとギリルから聞いたわけじゃなさそうだけど、でも、どうしてそう思ったの?」
何となく、と俺は答えた。
「確かに私は子供の頃からギリルを知っているわよ。彼だけじゃなく、弟のドリルのこともね。いわゆる幼馴染というやつかしら。もっとも大人になってからは腐れ縁と言った方がピッタリですけどね」
それで漸くわかった。最初にこの店でギリルに遭った時、彼が自分の借金の額も知らずカミラに全部任せていると言った意味が。
「ひょっとしたら借金というのは口実で、仕事が無くて困っていたギリルさんを養うために……?」
あのプライドの高いギリルが、喰うに困っているなら助けてやると言っても素直に受け容れはしないだろう。まして幼馴染なら尚更と思えた。
「ふふふ、昔からあの兄弟は放って置けなくてね。弟のドリルの方は随分と立派になって、もう私が手助けできることなんて何もないけど、兄のギリルはずっとあんな調子だから目が離せなくて。ああ、だからと言って借金は別ですからね。働いて返して貰うつもりだったというのは嘘じゃないわよ。百年掛かろうが、二百年掛かろうが」
それってその間、ずっと一緒に居られるということではなかろうか?
「あの、もしかして私達がしたことって余計でしたか?」
さあ、どうでしょう? とカミラさんは笑いながら言った。
「でも、やりたいことをやれるのが一番ですからね。その意味ではあなた達がしたことはあの人のためになったのは間違いないわ。彼もきっと心の底から感謝しているはず。それに比べたら私のことなんて別にどうでも良いのよ。どうせ、あなた達はこの街に長く居着く気はないんでしょ? いずれは出て行くのよね? そうなれば彼に仕事を頼む奇特な人はいなくなって、また貧乏暮らしに戻る外ないもの。借金のかたに働かせるなんて簡単よ」
大人の余裕──とは少し違う気もするが、相手を思いやる形にも色々あるということなのだろう。
肝心なギリルの方はまるでわかっていないようで──。
「おい、あの娘を何とかせい。あちこち弄り倒して敵わんぞ」
店から戻ると、待ちかねたようにギリルが俺達に文句を並べ立て始める。
ミアを大人の社交場である『妖精の園』に連れて行くわけにはいかないので、工房で一時的に預かって貰っているのだ。
ほんの数日しか経っていないのに、ギリルはすっかり翻弄されている様子。
「コラ、勝手に触るでない」
今もどこからか見つけて来た九節鞭のような物を室内で巧みに操るミアを追い廻して、鍛冶どころではないらしい。
カミラさんはこの男の一体どこが気に入っているのか、やっぱり謎である。
「いいじゃないか。何でも器用に使いこなすから弟子達は喜んでいるぜ。試作品の検証にちょうど良いってな」
「お前の弟子達が面白がって次々に作った武器を勧めるから、こうなっているんじゃろうが」
どうやらドリルの工房ではミアは人気者のようだ。ギリルには悪いが、もうしばらく子守に励んで貰いたい。
それはさておき、借金を返済し終えた旨を彼に伝える。
「それは何よりじゃの。お前達には随分と世話になった。その分は頼まれたことでしっかり返すつもりじゃから安心せい。それでいつから冒険者に戻る気じゃ?」
「とりあえず明日には冒険者ギルドに顔を出す予定です。まずはリハビリと周辺に出没する魔物の調査を兼ねて簡単な依頼があれば受けようかと。その後、『死者の迷宮』に潜ろうと思っています」
死者の迷宮とは、ハンマーフォローの東にある地下ダンジョンのことだ。
元は古代神殿の跡らしいが、七十年程前にどこかの国の高位の魔術師が転生したと言われる死者の王・リッチが棲みつき、死霊術の実験を始めたことから現在では主にアンデット系モンスターの巣窟と化している。その外縁はハンマーフェローの足許まで及ぶという。
といってもリッチ自身は研究室があるとされる地下深くの階層から出て来ることはなく、下の階に行くほど強力な魔物が待ち受けているというゲームのような親切設計に加え、迷宮は魔石の宝庫らしく、ハンマーフェローを拠点とする冒険者にとって格好の稼ぎ場所となっているそうだ。
もっともトラップなども設置されており、毎年それなりの行方不明者が出ているので無論、上層階と言えど油断はできない。
ただ、深く潜らなければ肩慣らしに適していることは間違いないだろう。
「あの娘はどうするんじゃ?」
「もう少しここで預かって貰えますか?」
途端にギリルはげんなりした顔をするが、嫌とは言わない。渋々ながら引き受けてくれるみたいだ。
だが、当のミアがそれを拒否した。
「ミアもユウキ達と一緒に行く。留守番は飽きた。狩りなら得意」
駄目だと言っても勝手に付いて来そうな気配だ。そもそも成り行きで連れて帰っただけの俺達に、彼女を縛り付けておくだけの正当な理由はない。
「どうする?」
一応、セレスの意見も窺う。
「そうねえ。能力的に見れば足手まといにはならなそうだけど。それに下手に目を離してまた復讐心から問題を起こされても困るわね。諦めたわけではないんでしょ? 何にせよ、このパーティーのリーダーはユウキなんだから自分で決めなさいな」
俺がリーダーという設定はまだ有効らしい。
セレスが言うように、ミアは帝国への復讐を諦めたわけではないようだ。今のところ、何か事が起きるのを待っているという感じだろうか。
それなら正式にパーティーの一員として身近に置くのも有りかも知れない。セレスがいれば即日、冒険者としての活動は可能だしね。
念のため、年齢制限のようなものはないのかと訊ねたが、特に定まってはいないという。
ミアに冒険者になる気があるかと訊いたら、俺達に同行できるならやりたいという返答が返ってきた。
「わかった。ただし、一緒にパーティーを組むなら一つだけ約束して欲しいことがある。それが守れないならこの話はなかったことにする。何と言おうと連れては行かない。それはリーダーである私の命令には必ず従うこと。勝手な行動は禁止よ。まずは命を大切にするように。自分の命も、仲間の命もよ。いいわね?」
ミアは神妙に頷く。この様子なら利己的な振舞いでパーティーを窮地に陥れることはないだろう。
翌日には早速、三人でこの街の冒険者ギルドを訪ねてみることにした。
「さっきのミアの話、どう思いますか?」
俺が周辺国の事情に詳しいドワーフ兄弟に会話を振る。
「この街が襲われるという件か? ハンマーフェローは鉄壁の防御を誇る城塞都市じゃ。例え帝国だろうと連合だろうと、そうやすやすと落ちはせん。だが──」
「だが?」
ギリルは暫し迷った末に、こう話した。
「もしこの街が落ちれば、いや、陥落せずとも単に危うくなるだけで確かに戦争は起きるかも知れん」
「それってどういうこと……?」
「考えてみるがいい。さっきドリルも言ったが、この地域は周辺三国が絶妙な力関係を保つことで平穏が成り立っておるのじゃ。それを演出しているのはこのハンマーフェローに他ならぬ。特定の国が強くなり過ぎないよう、武具や防具の輸出には常に気を配ってな。だが、そんなことは大国からすれば迂遠なだけじゃ。どの国もこの都市の生産力を独占したいというのが本音じゃろうな」
「確かにアニキの言う通りだ。それができないのは、もしいずれかの国が支配に動けば他の二国が黙っていないから。言い方を変えれば、その状況を巧妙に維持することで今日までハンマーフェローは独立自治を守ってきたと言えるのさ」
三国が互いに牽制し合うことで抜け駆けできない仕組みとなっているわけだ。それならミアの聞いた話というのは、眉唾物ということだろうか?
「この街を襲う話は只の出鱈目だと?」
「その可能性も大いにあり得るの。実際にセレス嬢ちゃんの剣を盗みかけたのは事実なんじゃから、あの娘が嘘を言っているとは思えんが、話を耳にした状況が状況だけに尚更じゃ」
「誰かと話していたって言いながら、一人だったというのも変だしね」
セレスがそう主張するのももっともだった。
客観的に捉えば、頭のイカれた奴が想像上の相手と交わした会話を盗み聞きしたミアが、復讐心の余り本気にしてしまったというのが妥当だろう。
ただ、これだけは確認しておかねばならない。
「もし、その三国以外にハンマーフォローを落とせるほどの勢力があるとしたら?」
「その時はいずれかの国が支援や奪還を口実に進出して来るのは間違いないじゃろうな。当然、他の二国もそうはさせまいと軍を派遣するに違いない。充分、戦争になっておかしくない事態よ」
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彼らが言うのならきっとそうに違いない──恐らくは。
「残念ねぇ。あなた達ならずっと働いて欲しかったのに。でも約束だからしょうがないわね。冒険者に飽きたらいつでも戻っていらっしゃいな。待っているわよ」
ミアと出会って二日後。俺とセレスはようやくカミラさんからギリルの借金は全て無くなったとの報告を受けた。予定より三日も早い完済だ。
約束通り、その日限りで俺達は店を辞する旨を告げる。
カミラさんは実に名残惜しそうに──主に売り上げ上位者がいなくなることに対して──そう言いつつも了承してくれた。
就労中は何かと世話になったスピナに礼を言い、一応ドワーフ三人組にも挨拶しておく。
色々あったが、彼女達もセレスと競って一皮剥けた感じだ。たぶん、以前よりも指名が増えるのではなかろうか。
そう言えば一つだけ気になっていることがあったので、最後にカミラさんに訊いてみる。
「違っていたらすみません。もしかしてカミラさんって昔からギリルさんと知り合いだったんじゃありませんか?」
「あら? よくわかったわね。その言い方だとギリルから聞いたわけじゃなさそうだけど、でも、どうしてそう思ったの?」
何となく、と俺は答えた。
「確かに私は子供の頃からギリルを知っているわよ。彼だけじゃなく、弟のドリルのこともね。いわゆる幼馴染というやつかしら。もっとも大人になってからは腐れ縁と言った方がピッタリですけどね」
それで漸くわかった。最初にこの店でギリルに遭った時、彼が自分の借金の額も知らずカミラに全部任せていると言った意味が。
「ひょっとしたら借金というのは口実で、仕事が無くて困っていたギリルさんを養うために……?」
あのプライドの高いギリルが、喰うに困っているなら助けてやると言っても素直に受け容れはしないだろう。まして幼馴染なら尚更と思えた。
「ふふふ、昔からあの兄弟は放って置けなくてね。弟のドリルの方は随分と立派になって、もう私が手助けできることなんて何もないけど、兄のギリルはずっとあんな調子だから目が離せなくて。ああ、だからと言って借金は別ですからね。働いて返して貰うつもりだったというのは嘘じゃないわよ。百年掛かろうが、二百年掛かろうが」
それってその間、ずっと一緒に居られるということではなかろうか?
「あの、もしかして私達がしたことって余計でしたか?」
さあ、どうでしょう? とカミラさんは笑いながら言った。
「でも、やりたいことをやれるのが一番ですからね。その意味ではあなた達がしたことはあの人のためになったのは間違いないわ。彼もきっと心の底から感謝しているはず。それに比べたら私のことなんて別にどうでも良いのよ。どうせ、あなた達はこの街に長く居着く気はないんでしょ? いずれは出て行くのよね? そうなれば彼に仕事を頼む奇特な人はいなくなって、また貧乏暮らしに戻る外ないもの。借金のかたに働かせるなんて簡単よ」
大人の余裕──とは少し違う気もするが、相手を思いやる形にも色々あるということなのだろう。
肝心なギリルの方はまるでわかっていないようで──。
「おい、あの娘を何とかせい。あちこち弄り倒して敵わんぞ」
店から戻ると、待ちかねたようにギリルが俺達に文句を並べ立て始める。
ミアを大人の社交場である『妖精の園』に連れて行くわけにはいかないので、工房で一時的に預かって貰っているのだ。
ほんの数日しか経っていないのに、ギリルはすっかり翻弄されている様子。
「コラ、勝手に触るでない」
今もどこからか見つけて来た九節鞭のような物を室内で巧みに操るミアを追い廻して、鍛冶どころではないらしい。
カミラさんはこの男の一体どこが気に入っているのか、やっぱり謎である。
「いいじゃないか。何でも器用に使いこなすから弟子達は喜んでいるぜ。試作品の検証にちょうど良いってな」
「お前の弟子達が面白がって次々に作った武器を勧めるから、こうなっているんじゃろうが」
どうやらドリルの工房ではミアは人気者のようだ。ギリルには悪いが、もうしばらく子守に励んで貰いたい。
それはさておき、借金を返済し終えた旨を彼に伝える。
「それは何よりじゃの。お前達には随分と世話になった。その分は頼まれたことでしっかり返すつもりじゃから安心せい。それでいつから冒険者に戻る気じゃ?」
「とりあえず明日には冒険者ギルドに顔を出す予定です。まずはリハビリと周辺に出没する魔物の調査を兼ねて簡単な依頼があれば受けようかと。その後、『死者の迷宮』に潜ろうと思っています」
死者の迷宮とは、ハンマーフォローの東にある地下ダンジョンのことだ。
元は古代神殿の跡らしいが、七十年程前にどこかの国の高位の魔術師が転生したと言われる死者の王・リッチが棲みつき、死霊術の実験を始めたことから現在では主にアンデット系モンスターの巣窟と化している。その外縁はハンマーフェローの足許まで及ぶという。
といってもリッチ自身は研究室があるとされる地下深くの階層から出て来ることはなく、下の階に行くほど強力な魔物が待ち受けているというゲームのような親切設計に加え、迷宮は魔石の宝庫らしく、ハンマーフェローを拠点とする冒険者にとって格好の稼ぎ場所となっているそうだ。
もっともトラップなども設置されており、毎年それなりの行方不明者が出ているので無論、上層階と言えど油断はできない。
ただ、深く潜らなければ肩慣らしに適していることは間違いないだろう。
「あの娘はどうするんじゃ?」
「もう少しここで預かって貰えますか?」
途端にギリルはげんなりした顔をするが、嫌とは言わない。渋々ながら引き受けてくれるみたいだ。
だが、当のミアがそれを拒否した。
「ミアもユウキ達と一緒に行く。留守番は飽きた。狩りなら得意」
駄目だと言っても勝手に付いて来そうな気配だ。そもそも成り行きで連れて帰っただけの俺達に、彼女を縛り付けておくだけの正当な理由はない。
「どうする?」
一応、セレスの意見も窺う。
「そうねえ。能力的に見れば足手まといにはならなそうだけど。それに下手に目を離してまた復讐心から問題を起こされても困るわね。諦めたわけではないんでしょ? 何にせよ、このパーティーのリーダーはユウキなんだから自分で決めなさいな」
俺がリーダーという設定はまだ有効らしい。
セレスが言うように、ミアは帝国への復讐を諦めたわけではないようだ。今のところ、何か事が起きるのを待っているという感じだろうか。
それなら正式にパーティーの一員として身近に置くのも有りかも知れない。セレスがいれば即日、冒険者としての活動は可能だしね。
念のため、年齢制限のようなものはないのかと訊ねたが、特に定まってはいないという。
ミアに冒険者になる気があるかと訊いたら、俺達に同行できるならやりたいという返答が返ってきた。
「わかった。ただし、一緒にパーティーを組むなら一つだけ約束して欲しいことがある。それが守れないならこの話はなかったことにする。何と言おうと連れては行かない。それはリーダーである私の命令には必ず従うこと。勝手な行動は禁止よ。まずは命を大切にするように。自分の命も、仲間の命もよ。いいわね?」
ミアは神妙に頷く。この様子なら利己的な振舞いでパーティーを窮地に陥れることはないだろう。
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