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56.ルーカスと歓談
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ノアはサミュエルとルーカスを交互に見た。
得意げな表情のルーカスとは対照的に、サミュエルは呆れた雰囲気でため息をついている。
「……ルーカス殿下が、転生者――」
かつてサミュエルが話していた転生者とは、ルーカスのことだったのだ。予想外な人物である。それに、王族二人が転生者という特殊な立場であったことも、驚くべきことだった。
そこでふと疑問が浮かぶ。
「殿下は、ライアン殿下が転生者であることを、ご存知だったのですか?」
「いや。それは知らなかったね。兄上は隠すのがとてもお上手だった……。俺たちは、さほど仲の良い兄弟でもなかったから」
ルーカスの顔が一瞬翳ったように見えた。サミュエルに視線を向けると、肩をすくめられる。
「ルーカス殿下がそれを知っていたら、こんな結末にはならなかったかもしれないね」
「そうなんですか?」
「いや、その見通しは甘いぞ。俺は兄上が転生者とは知らなかったが、何度も軌道修正を試みていた。それを突っぱねたのは兄上だ。……きっと、心の底でずっと立場から逃れたいと思っていたんだろう。俺はどうすることもできなかった」
静かに語り、テーブルに視線を落とすルーカスは、少し寂しげだった。
仲の良い兄弟ではないと言っても、ルーカスの方は関係を改善させたいと思っていたのだろう。でも、それは叶わなかった。ライアンにはその余裕がなかったから。
「……結局、疑惑がライアン殿下の全てを狂わせていた、ということでしょうね」
「そうだな。……全く、誰があんな噂を立てたんだか。実際、火のない所に煙は立たぬ的な感じがあるのは、息子である俺も認めるが。俺の時には母に厳しい見張りがついていたと聞いたから、兄上の父親が陛下でない可能性は高いんだろうなぁ……」
サミュエルに、苦々しげに返すルーカスの言葉を聞きながら、ノアは耳を塞ぎたい気分で視線を逸らした。
部外者がいる場で、そんなに明け透けに話さないでほしい。悪しざまに噂するつもりなんて全くないけれど、胸に秘めるには重すぎる話だ。
「……疑惑が真実である可能性が高いなら、どうしてライアン、殿下は、王太子になったんですか……?」
不意にアシェルが口を開いた。真剣な眼差しがルーカスを貫いている。
アシェルのライアンへの思いを考えれば、そのどこか不満げな口調も仕方ないと思えた。王太子にさえならなかったら、ライアンはもう少し楽に生きられたかもしれないのだから。
ライアンへの敬称がぎこちなかったのは、後で叱らなければならないけれど。
ルーカスに対して侍従が直接問答するのも、マナー的には駄目だ。でも、あらかじめ同じ転生者という立場で話に臨むよう求められていたのだから、その点は今回だけ目を瞑る。
「んー、そこは俺もよく分からない。陛下は王妃の不貞を認めてないからかな。ゲームでも、理由は明らかになってないだろ? というか、俺は姉貴がやってたゲームを、たまにプレイさせられてただけだから、そこまで詳しく知らないんだが」
ルーカスが首を傾げると、アシェルは気が抜けたようにため息をついた。
「……ああ、ルート全クリするのって、結構ハードですもんね。スチル全部集めようと思ったら、興味ない相手も攻略しないといけないですし」
「そうそう。大体は俺が攻略することになったな。姉貴は王太子一筋だったが、スチル収集癖があってなぁ……」
「僕は自分の好みでゲームを選んでいましたけど、男で無理やりプレイさせられるのはきついですよね」
ルーカスはなんだか疲労感に満ちたため息をついていた。アシェルは同情した眼差しでそれを眺め頷いている。
その話の内容がよく分からなくて、ノアはサミュエルに視線を向けた。
サミュエルもノア同様あまり理解していないようだけれど、興味もないようで、用意された紅茶に手を伸ばしている。
ノアにもお茶を勧めてくるけれど、そんなにマイペースな振る舞いをしていていいのだろうか。
思わず咎めるように見つめると、すっと手が伸びてきた。柔らかに頬を撫でられ、髪を指先で弄られる。
「っ……サミュエル様、おやめください……」
「どうして? 彼らも仲良く楽しそうだし、私たちも楽しく過ごせばいいんじゃないかな?」
ノアが手を掴み止めると、サミュエルは微笑みながら頬に軽くキスをしてきた。
顔が熱くなる。まさかルーカスがいる場で、こんなことをされるとは思わなかった。
どうしたらいいか分からず、ノアは混乱のあまり目が潤んできてしまう。さらに強く咎めてもいいものか。それとも受け入れた方がいいのか。
「……サミュエル様、ノア様にそれ以上悪戯したら、本気で侯爵に報告しますからね?」
「んー……君がいなくなるまで、あとどれくらいだったかな……」
アシェルがジト目でサミュエルを牽制してくれたことで、ようやく揶揄いが止まった。でも、サミュエルに反省した様子はなく、指を折って数えている。
「僕がライアンについていったところで、ノア様に手を出すのは許しませんからっ! ノア様とは連絡を取り合う約束をしてるんですよ! なんか酷いことしたら、遠距離であっても、いつでも飛んできて、あなたのこと蹴とばしてやる!」
ほとんど息継ぎなしで叫んだかと思うと、アシェルはサミュエルを鋭い眼差しで睨んだ。
「――というか、サミュエル様は貴族でしょ!? 婚約期間中の振る舞いの限度は、僕より熟知しているはずでは!?」
「ぎりぎりを攻めるのって楽しいよね。もうちょっといけるはず」
「性格悪すぎっ!」
アシェルは、ここが王城で、ルーカスがいる場ということを忘れたような振る舞いだけれど、ノア以外の誰もそのことを気にしていないようだ。
サミュエルはシレッとした顔で紅茶を飲んでいるし、ルーカスも何故か腹を抱えて爆笑している。王子がそれでいいのだろうか。
「くっ、ははっ! まじで、あのサミュエルが、ベタ惚れとかっ……! 最っ高に笑える! お前、そんな、人間染みた情緒、あったのかよっ……!」
「殿下、笑うか喋るか、どっちかにしたらどうです? あと、私は普通に人間なので。当たり前に情緒は持っていますよ」
笑いすぎて呼吸困難気味のルーカスを、サミュエルが呆れたように冷たい眼差しで見下ろす。
ノアは混沌とした状況に疲れて、思わずひっそりとため息をついた。
得意げな表情のルーカスとは対照的に、サミュエルは呆れた雰囲気でため息をついている。
「……ルーカス殿下が、転生者――」
かつてサミュエルが話していた転生者とは、ルーカスのことだったのだ。予想外な人物である。それに、王族二人が転生者という特殊な立場であったことも、驚くべきことだった。
そこでふと疑問が浮かぶ。
「殿下は、ライアン殿下が転生者であることを、ご存知だったのですか?」
「いや。それは知らなかったね。兄上は隠すのがとてもお上手だった……。俺たちは、さほど仲の良い兄弟でもなかったから」
ルーカスの顔が一瞬翳ったように見えた。サミュエルに視線を向けると、肩をすくめられる。
「ルーカス殿下がそれを知っていたら、こんな結末にはならなかったかもしれないね」
「そうなんですか?」
「いや、その見通しは甘いぞ。俺は兄上が転生者とは知らなかったが、何度も軌道修正を試みていた。それを突っぱねたのは兄上だ。……きっと、心の底でずっと立場から逃れたいと思っていたんだろう。俺はどうすることもできなかった」
静かに語り、テーブルに視線を落とすルーカスは、少し寂しげだった。
仲の良い兄弟ではないと言っても、ルーカスの方は関係を改善させたいと思っていたのだろう。でも、それは叶わなかった。ライアンにはその余裕がなかったから。
「……結局、疑惑がライアン殿下の全てを狂わせていた、ということでしょうね」
「そうだな。……全く、誰があんな噂を立てたんだか。実際、火のない所に煙は立たぬ的な感じがあるのは、息子である俺も認めるが。俺の時には母に厳しい見張りがついていたと聞いたから、兄上の父親が陛下でない可能性は高いんだろうなぁ……」
サミュエルに、苦々しげに返すルーカスの言葉を聞きながら、ノアは耳を塞ぎたい気分で視線を逸らした。
部外者がいる場で、そんなに明け透けに話さないでほしい。悪しざまに噂するつもりなんて全くないけれど、胸に秘めるには重すぎる話だ。
「……疑惑が真実である可能性が高いなら、どうしてライアン、殿下は、王太子になったんですか……?」
不意にアシェルが口を開いた。真剣な眼差しがルーカスを貫いている。
アシェルのライアンへの思いを考えれば、そのどこか不満げな口調も仕方ないと思えた。王太子にさえならなかったら、ライアンはもう少し楽に生きられたかもしれないのだから。
ライアンへの敬称がぎこちなかったのは、後で叱らなければならないけれど。
ルーカスに対して侍従が直接問答するのも、マナー的には駄目だ。でも、あらかじめ同じ転生者という立場で話に臨むよう求められていたのだから、その点は今回だけ目を瞑る。
「んー、そこは俺もよく分からない。陛下は王妃の不貞を認めてないからかな。ゲームでも、理由は明らかになってないだろ? というか、俺は姉貴がやってたゲームを、たまにプレイさせられてただけだから、そこまで詳しく知らないんだが」
ルーカスが首を傾げると、アシェルは気が抜けたようにため息をついた。
「……ああ、ルート全クリするのって、結構ハードですもんね。スチル全部集めようと思ったら、興味ない相手も攻略しないといけないですし」
「そうそう。大体は俺が攻略することになったな。姉貴は王太子一筋だったが、スチル収集癖があってなぁ……」
「僕は自分の好みでゲームを選んでいましたけど、男で無理やりプレイさせられるのはきついですよね」
ルーカスはなんだか疲労感に満ちたため息をついていた。アシェルは同情した眼差しでそれを眺め頷いている。
その話の内容がよく分からなくて、ノアはサミュエルに視線を向けた。
サミュエルもノア同様あまり理解していないようだけれど、興味もないようで、用意された紅茶に手を伸ばしている。
ノアにもお茶を勧めてくるけれど、そんなにマイペースな振る舞いをしていていいのだろうか。
思わず咎めるように見つめると、すっと手が伸びてきた。柔らかに頬を撫でられ、髪を指先で弄られる。
「っ……サミュエル様、おやめください……」
「どうして? 彼らも仲良く楽しそうだし、私たちも楽しく過ごせばいいんじゃないかな?」
ノアが手を掴み止めると、サミュエルは微笑みながら頬に軽くキスをしてきた。
顔が熱くなる。まさかルーカスがいる場で、こんなことをされるとは思わなかった。
どうしたらいいか分からず、ノアは混乱のあまり目が潤んできてしまう。さらに強く咎めてもいいものか。それとも受け入れた方がいいのか。
「……サミュエル様、ノア様にそれ以上悪戯したら、本気で侯爵に報告しますからね?」
「んー……君がいなくなるまで、あとどれくらいだったかな……」
アシェルがジト目でサミュエルを牽制してくれたことで、ようやく揶揄いが止まった。でも、サミュエルに反省した様子はなく、指を折って数えている。
「僕がライアンについていったところで、ノア様に手を出すのは許しませんからっ! ノア様とは連絡を取り合う約束をしてるんですよ! なんか酷いことしたら、遠距離であっても、いつでも飛んできて、あなたのこと蹴とばしてやる!」
ほとんど息継ぎなしで叫んだかと思うと、アシェルはサミュエルを鋭い眼差しで睨んだ。
「――というか、サミュエル様は貴族でしょ!? 婚約期間中の振る舞いの限度は、僕より熟知しているはずでは!?」
「ぎりぎりを攻めるのって楽しいよね。もうちょっといけるはず」
「性格悪すぎっ!」
アシェルは、ここが王城で、ルーカスがいる場ということを忘れたような振る舞いだけれど、ノア以外の誰もそのことを気にしていないようだ。
サミュエルはシレッとした顔で紅茶を飲んでいるし、ルーカスも何故か腹を抱えて爆笑している。王子がそれでいいのだろうか。
「くっ、ははっ! まじで、あのサミュエルが、ベタ惚れとかっ……! 最っ高に笑える! お前、そんな、人間染みた情緒、あったのかよっ……!」
「殿下、笑うか喋るか、どっちかにしたらどうです? あと、私は普通に人間なので。当たり前に情緒は持っていますよ」
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