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205.グレイ公爵家三兄弟
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部屋に迎えに来てくれたサミュエルと共に晩餐会の席に赴くと、既に参加者が勢ぞろいしていた。
遅れたことを詫びるノアを、誰もが笑顔で受け入れる。
「いや、私たちが楽しみだったばかりに、早く来てしまっただけだよ」
「そうよ。ノアさんとゆっくりお話しするのを、とても楽しみにしていたの」
グレイ公爵夫妻が茶目っ気のある笑みを浮かべる。二人とも、どこかサミュエルと似た雰囲気があり、人見知りをするノアでも、落ち着いて向かい合うことができた。
「そう言っていただけると、嬉しいです。僕も、皆様とゆっくりお話をさせていただきたいと、思っていたので」
微笑みながら返すノアの横で、サミュエルが少し呆れた表情で肩をすくめる。
「子どもじゃないんですから、そこはノアの為にも、時間ピッタリに来てほしかったですね」
「まぁ、そんなことを言って。サミュエルがノアさんを独り占めするから、いけないんじゃないの」
グレイ公爵夫人が、親子の気安い雰囲気で軽く咎めるも、サミュエルはまったく気にした様子を見せない。
グレイ公爵の隣では、後継者である長子のミカエルが、「相変わらず可愛げのない弟だ」と呟き苦笑していた。
ミカエルは普段領政の責任者を務めており、妻子と共に領地で暮らしている。今日はこの晩餐会のために、わざわざ駆けつけてくれたらしい。
「――それにしても、ノア殿は会う度に美しくなる気がするね」
サミュエルよりも、少し精悍さが勝る容貌のミカエルが、ノアを見つめて囁きかける。
挨拶代わりにと手を取られてキスをされそうになったけれど、それはサミュエルによってあっさりと阻止された。
「ノアにあまり近づかないでください」
「おや、私が弟の婚約者を取るとでも?」
「昔のあなたの噂は、私の耳にもしっかりと届いていますよ」
「おお、怖い……。私の愛しの弟に、そんな話を吹き込むのは、いったいどこの誰なんだろうね」
ノアはミカエルの大人な魅力に圧倒され、固まっていたけれど、サミュエルたちの軽快なやり取りに思わず笑みを零した。
そんなノアを、サミュエルが横目で不満そうに見つめる。もっとしっかりとミカエルを拒否しろとでも言いたげだ。
「それ、俺のことを言っている?」
ミカエルの言葉に間髪入れず返したのは、次子のルシエルだ。面白がるような表情でミカエルの肩を叩き、サミュエルにウインクする。
ルシエルはミカエルとは違い、王都で暮らしていて、現在はグレイ公爵の補佐をしている。伴侶はいるが、この場には姿がなかった。どうやら、現在妊娠中らしい。
「お前がそう言うということは、自覚があるようだな。いったい、どんな話を吹き込んだんだい?」
「事実しか言ってないよ。つまり、己の胸に手を当てて、これまでのことを振り返れば、自ずと答えは見えてくる」
「……まったく、私の弟たちは、揃いも揃って、可愛げがない。ノア殿を見習ってほしいものだね」
嘆くように呟いているけれど、ミカエルの表情から笑みが消えることはない。その眼差しからも、家族への愛情が窺える。
不意にミカエルと目が合うと、慈しみ深い微笑みを向けられた。弟の婚約者に向けるには、少々感情が籠りすぎているように思えて、ノアは密かに首を傾げる。
「お前たち、ノア殿を困らせるんじゃないよ」
ノアの両親と話をしていたグレイ公爵が、呆れた表情で口を挟んだ。それを合図にしたように、それぞれ席について、晩餐が始まる。
食事中も、ノアを困らせない程度に会話が続けられた。なんといっても、グレイ公爵家は社交的な人間の集まりで、ノアがあまり口を挟まずとも、心地よい空気が流れる。
「――そう言えば、サミュエルは最近暇をしているらしいね?」
話の流れでそう尋ねたのは、ミカエルだ。ワイングラスを揺らしながら、不思議そうに目を瞬かせている。
「どこからそんな話を?」
「どこだろうね」
「兄上の耳目は、この屋敷にも、王城にも存在しているぞ。気を抜くなよ、サミュエル」
返答を曖昧にぼかしたミカエルに続いて、ルシエルが冗談めかした口調で告げる。公爵家の後継者は、領地にいながらにして、既に王城まで手の者を送り込んでいるらしい。
ノアは『さすが公爵家』と、同じ後継者という立場でも、まるで違うあり方のミカエルを、尊敬の眼差しで見つめた。
そんなノアの視線に何を思ったのか、ミカエルが魅惑的な笑みを向けてきたので、ノアは咄嗟に目を逸らす。
ノアにとって愛する人はサミュエルただ一人だけれど、ミカエルは魅力的な人すぎて、あまり正視するのはよくない気がしてしまう。
「掃除のついでに、王城から追い払ってしまいそうになった人とかですか?」
「そう。あいつ、泣いていたよ。まぁ、サミュエルに覚られる方が悪いんだけどね」
「そんな無茶な。サミュエルにその辺のヤツが敵うもんか」
「それもそう。だけど、甘やかすわけにはいかないから。少なくとも、サミュエルの邪魔だけはするなと、厳命していたはずなんだけどねぇ」
自分の部下が『掃除』されそうになったことを、ミカエルはなんとも思っていないらしい。むしろ、精進が足りないとでも、部下を叱責しそうな雰囲気だ。
ミカエルだけでなく、ルシエルも、サミュエルの能力の高さは理解しているようで、その行動を批判することはしないと、心に決めているように見えた。
分かりにくい態度だけれど、二人はサミュエルをだいぶ甘やかしているらしい。
「……まぁ、暇をしているのは確かですけど、なぜそのようなことを聞くのですか?」
食後のコーヒーに手を伸ばしながら、サミュエルが首を傾げる。
ルシエルと話し込んでいたミカエルは、「そうそう」と声を上げながら、サミュエルに視線を戻した。
「――サミュエル、暇なら、家を離れる前に、うちのお宝探しでもしないかい? 生前贈与の資産に、追加してあげるよ」
「は?」
唐突な言葉に、さすがのサミュエルも目を丸くする。ノアはその横で、意外な展開に驚いて、瞬きを繰り返した。
遅れたことを詫びるノアを、誰もが笑顔で受け入れる。
「いや、私たちが楽しみだったばかりに、早く来てしまっただけだよ」
「そうよ。ノアさんとゆっくりお話しするのを、とても楽しみにしていたの」
グレイ公爵夫妻が茶目っ気のある笑みを浮かべる。二人とも、どこかサミュエルと似た雰囲気があり、人見知りをするノアでも、落ち着いて向かい合うことができた。
「そう言っていただけると、嬉しいです。僕も、皆様とゆっくりお話をさせていただきたいと、思っていたので」
微笑みながら返すノアの横で、サミュエルが少し呆れた表情で肩をすくめる。
「子どもじゃないんですから、そこはノアの為にも、時間ピッタリに来てほしかったですね」
「まぁ、そんなことを言って。サミュエルがノアさんを独り占めするから、いけないんじゃないの」
グレイ公爵夫人が、親子の気安い雰囲気で軽く咎めるも、サミュエルはまったく気にした様子を見せない。
グレイ公爵の隣では、後継者である長子のミカエルが、「相変わらず可愛げのない弟だ」と呟き苦笑していた。
ミカエルは普段領政の責任者を務めており、妻子と共に領地で暮らしている。今日はこの晩餐会のために、わざわざ駆けつけてくれたらしい。
「――それにしても、ノア殿は会う度に美しくなる気がするね」
サミュエルよりも、少し精悍さが勝る容貌のミカエルが、ノアを見つめて囁きかける。
挨拶代わりにと手を取られてキスをされそうになったけれど、それはサミュエルによってあっさりと阻止された。
「ノアにあまり近づかないでください」
「おや、私が弟の婚約者を取るとでも?」
「昔のあなたの噂は、私の耳にもしっかりと届いていますよ」
「おお、怖い……。私の愛しの弟に、そんな話を吹き込むのは、いったいどこの誰なんだろうね」
ノアはミカエルの大人な魅力に圧倒され、固まっていたけれど、サミュエルたちの軽快なやり取りに思わず笑みを零した。
そんなノアを、サミュエルが横目で不満そうに見つめる。もっとしっかりとミカエルを拒否しろとでも言いたげだ。
「それ、俺のことを言っている?」
ミカエルの言葉に間髪入れず返したのは、次子のルシエルだ。面白がるような表情でミカエルの肩を叩き、サミュエルにウインクする。
ルシエルはミカエルとは違い、王都で暮らしていて、現在はグレイ公爵の補佐をしている。伴侶はいるが、この場には姿がなかった。どうやら、現在妊娠中らしい。
「お前がそう言うということは、自覚があるようだな。いったい、どんな話を吹き込んだんだい?」
「事実しか言ってないよ。つまり、己の胸に手を当てて、これまでのことを振り返れば、自ずと答えは見えてくる」
「……まったく、私の弟たちは、揃いも揃って、可愛げがない。ノア殿を見習ってほしいものだね」
嘆くように呟いているけれど、ミカエルの表情から笑みが消えることはない。その眼差しからも、家族への愛情が窺える。
不意にミカエルと目が合うと、慈しみ深い微笑みを向けられた。弟の婚約者に向けるには、少々感情が籠りすぎているように思えて、ノアは密かに首を傾げる。
「お前たち、ノア殿を困らせるんじゃないよ」
ノアの両親と話をしていたグレイ公爵が、呆れた表情で口を挟んだ。それを合図にしたように、それぞれ席について、晩餐が始まる。
食事中も、ノアを困らせない程度に会話が続けられた。なんといっても、グレイ公爵家は社交的な人間の集まりで、ノアがあまり口を挟まずとも、心地よい空気が流れる。
「――そう言えば、サミュエルは最近暇をしているらしいね?」
話の流れでそう尋ねたのは、ミカエルだ。ワイングラスを揺らしながら、不思議そうに目を瞬かせている。
「どこからそんな話を?」
「どこだろうね」
「兄上の耳目は、この屋敷にも、王城にも存在しているぞ。気を抜くなよ、サミュエル」
返答を曖昧にぼかしたミカエルに続いて、ルシエルが冗談めかした口調で告げる。公爵家の後継者は、領地にいながらにして、既に王城まで手の者を送り込んでいるらしい。
ノアは『さすが公爵家』と、同じ後継者という立場でも、まるで違うあり方のミカエルを、尊敬の眼差しで見つめた。
そんなノアの視線に何を思ったのか、ミカエルが魅惑的な笑みを向けてきたので、ノアは咄嗟に目を逸らす。
ノアにとって愛する人はサミュエルただ一人だけれど、ミカエルは魅力的な人すぎて、あまり正視するのはよくない気がしてしまう。
「掃除のついでに、王城から追い払ってしまいそうになった人とかですか?」
「そう。あいつ、泣いていたよ。まぁ、サミュエルに覚られる方が悪いんだけどね」
「そんな無茶な。サミュエルにその辺のヤツが敵うもんか」
「それもそう。だけど、甘やかすわけにはいかないから。少なくとも、サミュエルの邪魔だけはするなと、厳命していたはずなんだけどねぇ」
自分の部下が『掃除』されそうになったことを、ミカエルはなんとも思っていないらしい。むしろ、精進が足りないとでも、部下を叱責しそうな雰囲気だ。
ミカエルだけでなく、ルシエルも、サミュエルの能力の高さは理解しているようで、その行動を批判することはしないと、心に決めているように見えた。
分かりにくい態度だけれど、二人はサミュエルをだいぶ甘やかしているらしい。
「……まぁ、暇をしているのは確かですけど、なぜそのようなことを聞くのですか?」
食後のコーヒーに手を伸ばしながら、サミュエルが首を傾げる。
ルシエルと話し込んでいたミカエルは、「そうそう」と声を上げながら、サミュエルに視線を戻した。
「――サミュエル、暇なら、家を離れる前に、うちのお宝探しでもしないかい? 生前贈与の資産に、追加してあげるよ」
「は?」
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―――
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