10 / 51
Ⅱ.近づく距離
10.引っかかる態度
しおりを挟む
本日の昼ごはんは、山菜粥ときのこの味噌汁、青菜の煮浸し、なにかの肉の甘辛炒めである。肉の種類が分からないのは、それを獲ってきたのが白珠だからだ。
白珠の種族の特殊能力は風刃というもので、器用に風を操り、攻撃対象を切り刻むことができる。そして、その能力を応用して、白珠は狩ってきた獲物を肉の塊にして、悠里に分け与えてくれていた。
解体された後の肉では、悠里は大まかに『牛肉っぽい』とか『鶏肉っぽい』とかの判断しかつかない。本日の肉は豚肉のような質感だったため、味噌と香辛料で作った焼き肉のタレ風のソースで炒めてみた。
「――今さらだが、ごく普通に肉が出てきているが、魔獣と仲が良い悠里は気にならないのか?」
美味しそうに肉を食べていた狼泉が、急に真剣な表情になって呟く。それは当然の疑問だと悠里は頷いた。
この世界で、肉といえば魔獣の肉だ。動物や家畜というくくりの生き物はいない。多くの人間は生死をかけて魔獣に対峙し、狩りをしているのだ。
つまり、悠里たちが今口に運んでいた肉もまた、なんらかの魔獣の肉である。魔獣に好かれ、仲良くしている悠里が、複雑な思いにかられたことは一度や二度ではない。だが――。
「そういうことは、考えないようにしてるんだ。仕方ないことだし。僕は生きるために肉が必要で、白珠は好意でそれを分け与えてくれている。……そのことを悲しんだり拒んだりしたら、白珠に対しても、糧になってくれた魔獣に対しても申し訳ないから」
「そうか……。俺も、悠里を責めたわけじゃないんだ。単純に、疑問に思っただけでな。悠里が納得しているなら良かった」
気まずそうに眉を下げる狼泉に、悠里は苦笑して肩をすくめる。
「分かってる。僕も、なんとも言えない気持ちになることはあるしね。……ただ、白珠は僕に近いところにいる魔獣は狩らないようなんだ。僕と接点のない魔獣を選んで、肉として与えてくれる。解体までした上でね」
「……それは、なんというか……過保護だな?」
悠里の言葉に、狼泉も苦笑した。そう言われても当然だという自覚はあるので、悠里は微笑んで聞き流した。
白珠が解体をした上で肉を提供してくれるようになったのは、この世界に渡ってきた当初に、悠里が血の滴る魔獣を見て、卒倒したことがあったからだ。狩猟と程遠い生活をしていた現代日本人にとって、魔獣がさばかれる光景は衝撃的だった。
その後は、天藍たちが悠里には見せないように肉をさばいてくれていたが、調理されたものを見ても、血が流れる光景を思い出してしまい、暫く喉を通らなかったのをよく覚えている。
天藍たち亡き後は、彼らの後を引き継ぐように自然と、白珠が肉の解体をしてくれるようになった。そして悠里は、甘えだと自覚しながらも、白珠の好意をありがたく受け取っている。
魔獣を肉として食べることを受け入れても、悠里自身が手にかけるということへの忌避感はどうしても消えないのだ。
「――それにしても、この家は随分と立派だな」
狼泉がやや強引に話を変えた。周囲を見渡して、首を傾げている。
「そう? 藍じい様たちが造ったものだと聞いたけど」
この世界の一般的な生活を知らない悠里は、家について比べる対象を持たない。だが、狼泉がそう言うくらいには優れた家なのだと理解して、これを継がせてくれた天藍たちに改めて感謝の念を抱いた。
「……庶民が、造れるような家には見えないが。いや、そもそも死叡山の奥深くに家を造ることが異常だ」
「どうして?」
「魔獣に好かれる悠里にとっては安全でも、この山は大陸上で最も危険な場所とされている。強い魔獣がひしめきあっているような山だからな」
「へぇ……」
狼泉は恐ろしげに語るが、悠里にはあまりピンとこない。なかなかワイルドな見た目の魔獣はいるが、皆悠里に優しいからだ。
そんな能天気にも見える悠里の態度に、狼泉は苦笑をこぼした。
「藍じい様という方も、魔獣に好かれる性質だったのだろうか?」
「どうだろう? 僕のように、魔獣と一緒に遊ぶ関係ではなかったと思うけど。……あぁ、畏れ多いって感じで、魔獣から距離を取られていたかも」
悠里はかつての光景を思い出す。
現在天藍たちの墓があるところが魔獣たちにとって不可侵の場所であるように、天藍たちは生きていた時から魔獣たちに敬われていた。
それがなぜなのかは分からない。それが普通ではないのだと実感したのは、魔獣と狼泉の微妙な距離感を見てからだったから。亡くなった天藍たちに、今さら尋ねることは不可能だ。
「……山で遭難していた悠里を保護したのは、天藍と天璃という名だったな?」
「うん、そう。――もしかして、知っているの?」
悠里の身の上は、異界から渡ってきたという点を除いて、ほとんど狼泉に話している。この二週間、話をする時間がたっぷりあったからだ。
それに、今は亡き二人の話を誰かにできるというのは、悠里にとっても嬉しいことだった。大好きな人たちを覚えている人は、多ければ多いほどいい。
「いや、その名自体は知らないが――」
悠里の期待に満ちた眼差しに、狼泉が申し訳なさそうに目を伏せる。
「……知っている名と、似ていると思っただけだ。だが、ここにいるわけがないのだから、きっと気のせいだ」
「似ているなら、親戚という可能性もあるんじゃない? それだったら、二人が亡くなったことを知らせたいんだけど」
曖昧に話をぼかす狼泉に、悠里はその相手を教えてほしいと、暗に尋ねた。天藍たちの親戚がいるなら、山をおりて探しに行くのもやぶさかではない。
「親戚がいると聞いたことがあるのか?」
「……ない」
「じゃあ、俺が考えすぎていただけだ。関係のない可能性が高い」
狼泉がそう言い切り、話を終わらせる。
悠里は頬を膨らませて、狼泉をじっと見ながら、どうにか話を聞き出せないかと思案したが、良い手立ては見つからなかった。狼泉の態度があまりに頑なだったのだ。
白珠の種族の特殊能力は風刃というもので、器用に風を操り、攻撃対象を切り刻むことができる。そして、その能力を応用して、白珠は狩ってきた獲物を肉の塊にして、悠里に分け与えてくれていた。
解体された後の肉では、悠里は大まかに『牛肉っぽい』とか『鶏肉っぽい』とかの判断しかつかない。本日の肉は豚肉のような質感だったため、味噌と香辛料で作った焼き肉のタレ風のソースで炒めてみた。
「――今さらだが、ごく普通に肉が出てきているが、魔獣と仲が良い悠里は気にならないのか?」
美味しそうに肉を食べていた狼泉が、急に真剣な表情になって呟く。それは当然の疑問だと悠里は頷いた。
この世界で、肉といえば魔獣の肉だ。動物や家畜というくくりの生き物はいない。多くの人間は生死をかけて魔獣に対峙し、狩りをしているのだ。
つまり、悠里たちが今口に運んでいた肉もまた、なんらかの魔獣の肉である。魔獣に好かれ、仲良くしている悠里が、複雑な思いにかられたことは一度や二度ではない。だが――。
「そういうことは、考えないようにしてるんだ。仕方ないことだし。僕は生きるために肉が必要で、白珠は好意でそれを分け与えてくれている。……そのことを悲しんだり拒んだりしたら、白珠に対しても、糧になってくれた魔獣に対しても申し訳ないから」
「そうか……。俺も、悠里を責めたわけじゃないんだ。単純に、疑問に思っただけでな。悠里が納得しているなら良かった」
気まずそうに眉を下げる狼泉に、悠里は苦笑して肩をすくめる。
「分かってる。僕も、なんとも言えない気持ちになることはあるしね。……ただ、白珠は僕に近いところにいる魔獣は狩らないようなんだ。僕と接点のない魔獣を選んで、肉として与えてくれる。解体までした上でね」
「……それは、なんというか……過保護だな?」
悠里の言葉に、狼泉も苦笑した。そう言われても当然だという自覚はあるので、悠里は微笑んで聞き流した。
白珠が解体をした上で肉を提供してくれるようになったのは、この世界に渡ってきた当初に、悠里が血の滴る魔獣を見て、卒倒したことがあったからだ。狩猟と程遠い生活をしていた現代日本人にとって、魔獣がさばかれる光景は衝撃的だった。
その後は、天藍たちが悠里には見せないように肉をさばいてくれていたが、調理されたものを見ても、血が流れる光景を思い出してしまい、暫く喉を通らなかったのをよく覚えている。
天藍たち亡き後は、彼らの後を引き継ぐように自然と、白珠が肉の解体をしてくれるようになった。そして悠里は、甘えだと自覚しながらも、白珠の好意をありがたく受け取っている。
魔獣を肉として食べることを受け入れても、悠里自身が手にかけるということへの忌避感はどうしても消えないのだ。
「――それにしても、この家は随分と立派だな」
狼泉がやや強引に話を変えた。周囲を見渡して、首を傾げている。
「そう? 藍じい様たちが造ったものだと聞いたけど」
この世界の一般的な生活を知らない悠里は、家について比べる対象を持たない。だが、狼泉がそう言うくらいには優れた家なのだと理解して、これを継がせてくれた天藍たちに改めて感謝の念を抱いた。
「……庶民が、造れるような家には見えないが。いや、そもそも死叡山の奥深くに家を造ることが異常だ」
「どうして?」
「魔獣に好かれる悠里にとっては安全でも、この山は大陸上で最も危険な場所とされている。強い魔獣がひしめきあっているような山だからな」
「へぇ……」
狼泉は恐ろしげに語るが、悠里にはあまりピンとこない。なかなかワイルドな見た目の魔獣はいるが、皆悠里に優しいからだ。
そんな能天気にも見える悠里の態度に、狼泉は苦笑をこぼした。
「藍じい様という方も、魔獣に好かれる性質だったのだろうか?」
「どうだろう? 僕のように、魔獣と一緒に遊ぶ関係ではなかったと思うけど。……あぁ、畏れ多いって感じで、魔獣から距離を取られていたかも」
悠里はかつての光景を思い出す。
現在天藍たちの墓があるところが魔獣たちにとって不可侵の場所であるように、天藍たちは生きていた時から魔獣たちに敬われていた。
それがなぜなのかは分からない。それが普通ではないのだと実感したのは、魔獣と狼泉の微妙な距離感を見てからだったから。亡くなった天藍たちに、今さら尋ねることは不可能だ。
「……山で遭難していた悠里を保護したのは、天藍と天璃という名だったな?」
「うん、そう。――もしかして、知っているの?」
悠里の身の上は、異界から渡ってきたという点を除いて、ほとんど狼泉に話している。この二週間、話をする時間がたっぷりあったからだ。
それに、今は亡き二人の話を誰かにできるというのは、悠里にとっても嬉しいことだった。大好きな人たちを覚えている人は、多ければ多いほどいい。
「いや、その名自体は知らないが――」
悠里の期待に満ちた眼差しに、狼泉が申し訳なさそうに目を伏せる。
「……知っている名と、似ていると思っただけだ。だが、ここにいるわけがないのだから、きっと気のせいだ」
「似ているなら、親戚という可能性もあるんじゃない? それだったら、二人が亡くなったことを知らせたいんだけど」
曖昧に話をぼかす狼泉に、悠里はその相手を教えてほしいと、暗に尋ねた。天藍たちの親戚がいるなら、山をおりて探しに行くのもやぶさかではない。
「親戚がいると聞いたことがあるのか?」
「……ない」
「じゃあ、俺が考えすぎていただけだ。関係のない可能性が高い」
狼泉がそう言い切り、話を終わらせる。
悠里は頬を膨らませて、狼泉をじっと見ながら、どうにか話を聞き出せないかと思案したが、良い手立ては見つからなかった。狼泉の態度があまりに頑なだったのだ。
97
あなたにおすすめの小説
【完結】《BL》溺愛しないで下さい!僕はあなたの弟殿下ではありません!
白雨 音
BL
早くに両親を亡くし、孤児院で育ったテオは、勉強が好きだった為、修道院に入った。
現在二十歳、修道士となり、修道院で静かに暮らしていたが、
ある時、強制的に、第三王子クリストフの影武者にされてしまう。
クリストフは、テオに全てを丸投げし、「世界を見て来る!」と旅に出てしまった。
正体がバレたら、処刑されるかもしれない…必死でクリストフを演じるテオ。
そんなテオに、何かと構って来る、兄殿下の王太子ランベール。
どうやら、兄殿下と弟殿下は、密な関係の様で…??
BL異世界恋愛:短編(全24話) ※魔法要素ありません。※一部18禁(☆印です)
《完結しました》
【完結】最初で最後の恋をしましょう
関鷹親
BL
家族に搾取され続けたフェリチアーノはある日、搾取される事に疲れはて、ついに家族を捨てる決意をする。
そんな中訪れた夜会で、第四王子であるテオドールに出会い意気投合。
恋愛を知らない二人は、利害の一致から期間限定で恋人同士のふりをすることに。
交流をしていく中で、二人は本当の恋に落ちていく。
《ワンコ系王子×幸薄美人》
もうすぐ死ぬから、ビッチと思われても兄の恋人に抱いてもらいたい
カミヤルイ
BL
花影(かえい)病──肺の内部に花の形の腫瘍ができる病気で、原因は他者への強い思慕だと言われている。
主人公は花影症を患い、死の宣告を受けた。そして思った。
「ビッチと思われてもいいから、ずっと好きだった双子の兄の恋人で幼馴染に抱かれたい」と。
*受けは死にません。ハッピーエンドでごく軽いざまぁ要素があります。
*設定はゆるいです。さらりとお読みください。
*花影病は独自設定です。
*表紙は天宮叶さん@amamiyakyo0217 からプレゼントしていただきました✨
春風のように君を包もう ~氷のアルファと健気なオメガ 二人の間に春風が吹いた~
大波小波
BL
竜造寺 貴士(りゅうぞうじ たかし)は、名家の嫡男であるアルファ男性だ。
優秀な彼は、竜造寺グループのブライダルジュエリーを扱う企業を任されている。
申し分のないルックスと、品の良い立ち居振る舞いは彼を紳士に見せている。
しかし、冷静を過ぎた観察眼と、感情を表に出さない冷めた心に、社交界では『氷の貴公子』と呼ばれていた。
そんな貴士は、ある日父に見合いの席に座らされる。
相手は、九曜貴金属の子息・九曜 悠希(くよう ゆうき)だ。
しかしこの悠希、聞けば兄の代わりにここに来たと言う。
元々の見合い相手である兄は、貴士を恐れて恋人と駆け落ちしたのだ。
プライドを傷つけられた貴士だったが、その弟・悠希はこの縁談に乗り気だ。
傾きかけた御家を救うために、貴士との見合いを決意したためだった。
無邪気で無鉄砲な悠希を試す気もあり、貴士は彼を屋敷へ連れ帰る……。
【完結】生まれ変わってもΩの俺は二度目の人生でキセキを起こす!
天白
BL
【あらすじ】バース性診断にてΩと判明した青年・田井中圭介は将来を悲観し、生きる意味を見出せずにいた。そんな圭介を憐れに思った曾祖父の陸郎が彼と家族を引き離すように命じ、圭介は父から紹介されたαの男・里中宗佑の下へ預けられることになる。
顔も見知らぬ男の下へ行くことをしぶしぶ承諾した圭介だったが、陸郎の危篤に何かが目覚めてしまったのか、前世の記憶が甦った。
「田井中圭介。十八歳。Ω。それから現当主である田井中陸郎の母であり、今日まで田井中家で語り継がれてきただろう、不幸で不憫でかわいそ~なΩこと田井中恵の生まれ変わりだ。改めてよろしくな!」
これは肝っ玉母ちゃん(♂)だった前世の記憶を持ちつつも獣人が苦手なΩの青年と、紳士で一途なスパダリ獣人αが小さなキセキを起こすまでのお話。
※オメガバースもの。拙作「生まれ変わりΩはキセキを起こす」のリメイク作品です。登場人物の設定、文体、内容等が大きく変わっております。アルファポリス版としてお楽しみください。
姉の婚約者の心を読んだら俺への愛で溢れてました
天埜鳩愛
BL
魔法学校の卒業を控えたユーディアは、親友で姉の婚約者であるエドゥアルドとの関係がある日を境に疎遠になったことに悩んでいた。
そんな折、我儘な姉から、魔法を使ってそっけないエドゥアルドの心を読み、卒業の舞踏会に自分を誘うように仕向けろと命令される。
はじめは気が進まなかったユーディアだが、エドゥアルドの心を読めばなぜ距離をとられたのか理由がわかると思いなおして……。
優秀だけど不器用な、両片思いの二人と魔法が織りなすモダキュン物語。
「許されざる恋BLアンソロジー 」収録作品。
sugar sugar honey! 甘くとろける恋をしよう
乃木のき
BL
母親の再婚によってあまーい名前になってしまった「佐藤蜜」は入学式の日、担任に「おいしそうだね」と言われてしまった。
周防獅子という負けず劣らずの名前を持つ担任は、ガタイに似合わず甘党でおっとりしていて、そばにいると心地がいい。
初恋もまだな蜜だけど周防と初めての経験を通して恋を知っていく。
(これが恋っていうものなのか?)
人を好きになる苦しさを知った時、蜜は大人の階段を上り始める。
ピュアな男子高生と先生の甘々ラブストーリー。
※エブリスタにて『sugar sugar honey』のタイトルで掲載されていた作品です。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる