十二年付き合った彼氏を人気清純派アイドルに盗られて絶望してたら、幼馴染のポンコツ御曹司に溺愛されたので、奴らを見返してやりたいと思います

塔原 槇

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第四章 最悪の再会と衝撃の宣言

七十一話

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 昼休憩が終わっても、事あるごとに話は聞こえてきた。


「フィッシュバードベアーだっけ?サブスクもあるから聞いてみよ」

「今度渋谷でライブあるじゃん、チケット取ろう」


 ああ、最悪だ。

 こんな形で売れてほしくなかった。

 雄介は、俺が面倒見て、分かる人の間だけでじわじわと人気が出てほしかったのに。

 こんな薄汚い報道で、無理やり売れて。

 それもこれも、全部桃澤のせいだ。


「あ、くるみんのインスタ、熊井とツーショット上がってるー!」

「え、本当だ、かわいいなー」


 やめろ、もうやめてくれ。

 雄介と桃澤の話は、もう……


「うわー!!」


 突然、麗音の絶叫が響き渡った。


「兎山先輩、なんかメール開いたらわけわかんないページに飛んで、なんか支払ってくださいって……」

「はぁ!?見せてみろ!……やべえ、ウイルス感染じゃねえか!」


 さっきまで談笑していた辺りが騒然とする。

 俺はひとまずWi-Fiを切り、社内のSEを呼ぶことにした。

-
「なんとか駆除できましたけど、次からは知らない方からのメールと添付ファイルは気をつけてくださいね」


 SEに叱られた麗音はしゅんとしている。


「というか、周りに聞けば良かったじゃないですか」

「すみません……なんか皆さん、芸能人の話で盛り上がってて……兎山先輩も忙しそうだし、分かる人もそっちで話してて……」


 談笑していたメンバーが気まずそうな顔をする。


「皆さん、就業時間中は仕事に集中してくださいね」


 SEは一喝した後、部署に戻っていった。


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