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第四章 最悪の再会と衝撃の宣言
七十一話
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昼休憩が終わっても、事あるごとに話は聞こえてきた。
「フィッシュバードベアーだっけ?サブスクもあるから聞いてみよ」
「今度渋谷でライブあるじゃん、チケット取ろう」
ああ、最悪だ。
こんな形で売れてほしくなかった。
雄介は、俺が面倒見て、分かる人の間だけでじわじわと人気が出てほしかったのに。
こんな薄汚い報道で、無理やり売れて。
それもこれも、全部桃澤のせいだ。
「あ、くるみんのインスタ、熊井とツーショット上がってるー!」
「え、本当だ、かわいいなー」
やめろ、もうやめてくれ。
雄介と桃澤の話は、もう……
「うわー!!」
突然、麗音の絶叫が響き渡った。
「兎山先輩、なんかメール開いたらわけわかんないページに飛んで、なんか支払ってくださいって……」
「はぁ!?見せてみろ!……やべえ、ウイルス感染じゃねえか!」
さっきまで談笑していた辺りが騒然とする。
俺はひとまずWi-Fiを切り、社内のSEを呼ぶことにした。
-
「なんとか駆除できましたけど、次からは知らない方からのメールと添付ファイルは気をつけてくださいね」
SEに叱られた麗音はしゅんとしている。
「というか、周りに聞けば良かったじゃないですか」
「すみません……なんか皆さん、芸能人の話で盛り上がってて……兎山先輩も忙しそうだし、分かる人もそっちで話してて……」
談笑していたメンバーが気まずそうな顔をする。
「皆さん、就業時間中は仕事に集中してくださいね」
SEは一喝した後、部署に戻っていった。
「フィッシュバードベアーだっけ?サブスクもあるから聞いてみよ」
「今度渋谷でライブあるじゃん、チケット取ろう」
ああ、最悪だ。
こんな形で売れてほしくなかった。
雄介は、俺が面倒見て、分かる人の間だけでじわじわと人気が出てほしかったのに。
こんな薄汚い報道で、無理やり売れて。
それもこれも、全部桃澤のせいだ。
「あ、くるみんのインスタ、熊井とツーショット上がってるー!」
「え、本当だ、かわいいなー」
やめろ、もうやめてくれ。
雄介と桃澤の話は、もう……
「うわー!!」
突然、麗音の絶叫が響き渡った。
「兎山先輩、なんかメール開いたらわけわかんないページに飛んで、なんか支払ってくださいって……」
「はぁ!?見せてみろ!……やべえ、ウイルス感染じゃねえか!」
さっきまで談笑していた辺りが騒然とする。
俺はひとまずWi-Fiを切り、社内のSEを呼ぶことにした。
-
「なんとか駆除できましたけど、次からは知らない方からのメールと添付ファイルは気をつけてくださいね」
SEに叱られた麗音はしゅんとしている。
「というか、周りに聞けば良かったじゃないですか」
「すみません……なんか皆さん、芸能人の話で盛り上がってて……兎山先輩も忙しそうだし、分かる人もそっちで話してて……」
談笑していたメンバーが気まずそうな顔をする。
「皆さん、就業時間中は仕事に集中してくださいね」
SEは一喝した後、部署に戻っていった。
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