我らダンジョン攻略部〜もしも現実世界にダンジョンができたら〜

一日千秋

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41話 砦

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階段を降りながらステータスを確認してみよう。
そうするとしっかり種族が追加されているではないか。


千夏将人
種族 人間
LV.14
魔力 140(+500)(+500)
スキル 鉄壁SS 身体強化S 収納A 棒術F 健康SS
補助魔法[プロテクト・アタック]S 投擲F 魔法耐性SS 自然治癒S 大剣術F


種族は人間なのだが、先ほどの盗賊達はヒューマンだったらしいので何が違うんだろうと考えるが全然わからん。


そして、ステータスの変化としてはレベルの上昇に伴い魔力が上がってる事。あとは大剣術が増えているのはグレートソードの影響だろう。


てっちゃんは投擲と短剣術が増えていたらしい。


ちなみに魔力の減りは補助魔法の時にしか減りを感じていない。しかも、一回一回の持続時間がそれなりにあるので魔力はそんなに減らないのである。
特典の魔力プラス1000がかなり効いてるみたいだ。


そんなこんな思考をしながら階段を降りていると下についた。

そこには先ほどの平野から見えた街っぽいところの前に出てきた。
街だと思ったものは砦のような感じだった。


そして、隣の転移陣に乗るとオープンワールド(砦)が行き先一覧に追加されている。そのままでした。



砦は石造りになっていて15メートルほどの高さがあり、入り口は桟橋がかかっている。すでに入れるようになっているので慎重に入っていく。


入ると前回の階層ででてきた盗賊達のもう少しマッチョバージョン30人くらいがたむろしている。
そして、その盗賊達はいっせいにこちらを見る。


「おい、ガキ何の用だ!?あぁ?」


「特に用はないんですが、、、」


「んだとこらぁ、やっちまえー!!」


なんか違和感のある用意されたようなセリフでやり取りが終わってしまった。


盗賊達は手にナイフや剣、ハンマーなどを持っていていっせいに襲いかかってくる。


さすがに多すぎてグレートソードの一振りでは倒せず、剣戟をもらってしまう。が、鉄壁の効果により肌に触れた剣がガキンッと音を立てて弾かれる。


今まで刃物は基本避けてきたので気が付かなかったが余裕で痛くない。何も感じない。これがわかってしまった事で危機管理が疎かになりそうで不安になった。


ガキンッガキンッと金属と金属が交わる音が鳴り響くが俺はそのあとも何食わぬ顔でグレートソードを盗賊に振り抜く。


その間てっちゃんは遠巻きにナイフと毒で少しずつ人数を減らしてくれていたが俺の肌に傷がついてないのをみた時は驚いていたみたいだ。


いくら鉄壁でも刃物はさすがに通るって思うよな。
そして、今後は臆せずどんどんインファイトできると思うとワクワクする。



盗賊を全員倒して霧にすると、その盗賊のいた場所の奥の少し大きな扉が開いた。


そこから2メートル弱くらいのでっぷりした体型の髭が長く、髪もモジャモジャで長い大男が現れた。
いかにも総大将って感じのやつだ。


もしかして、ボスか!


「おい、テメェら外から来たのか?」


「外?あぁ砦の外からきたが?」


「ちげぇよ、ダンジョンの外からかって意味だ」


「なっ!?お前、ダンジョンの外の事わかるのか!?」


「まぁオレぁ、ちゃんと意思を保ってるからな、まぁ死んだら元通りだがなぁ、、」


「どういう事だ?」


「あぁ、めんどくせぇからさっさとおっ始めるぞ」


総大将は腕に金属のトゲの付いたナックルを腕に嵌めて、拳同士をガンガン当てながら臨戦体制に入る。


俺もグレートソードを構え、ジリジリと近づいている。


総大将は大きな体に似合わず、過敏な動きで先に飛び出すが捕えられない速さではない。

俺の方に接近し、拳が迫ってくる。

それをグレートソードで防ぐとすぐにもう片方の拳が飛んでくる。

それが見えてから無理やりグレートソードを盾にして総大将にタックルをお見舞いする。

「ぐほっ」

総大将は後ろに吹っ飛ぶが体勢を立て直す。


次は俺から駆け出し、グレートソードを振り抜くと相手は拳でソードをいなしながら弾く、また斬撃を繰り出すとそれも弾かれる。

そして、てっちゃんはその攻防の最中にナイフを投げていたのだがそれも弾かれてしまう。


その後の斬撃も全てが塞がれてしまった。


「おめぇ、剣下手くそすぎだろぉ、オレみたいに漢は拳で語れよ」


「知らねぇよ、なんだそれ」


だが、ソードじゃ埒があかない気がしていた。
攻撃が通る想像がつかないのだ。


腹を決めて俺も鉄壁と身体強化を信じて、当たって砕けてみるしかないのか。


そう思考しながら体は勝手にグレートソードを収納してしまう。


「おいおいガキぃ、本気でやる気になったのかぁ?」


「いくぞ、ヒゲ!」


俺は足に力を集中させて飛び出す。
瞬間、相手の懐に到達し、もうすでに殴る体勢をとって、相手の体を目掛けて拳を思いっきり振り抜いた。


ドゴンッ


轟音と共に総大将は後ろの壁に吸い込まれるように吹き飛んでいったのだ。


「ぐふっ、、、てめぇ、なんじゃそりゃ、、」


よろよろ立ち上がる総大将に追撃をする。


ナックルごと腕を殴り弾くと、開いた胴の部分をしっかり捕えてまた渾身の一撃で撃ち抜く。


ドゴンッ


総大将は霧になって消え、そこには魔石とトゲ付きのナックルが落ちていた。


「てっちゃん、俺このナックル使っていい?」


「もちろん、今の戦いぶりは剣より迫力あったな」


「ありがとう、じゃあこれ使うわ」


こうして、グレートソードの限界を感じた戦いが終了したのであった。

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