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三章 奏歌くんとの三年目
14.覗いてはいけない世界に百合はいた
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「お小遣いで海瑠さんの過去のDVD買ったんです! これ、受け取ってください!」
すっかり私の熱烈なファンになってしまった沙紀ちゃんに私はなんだかよく分からない本を渡されている。印刷された紙を真ん中でホッチキスで留めて二つ折りにして本にしているそれは漫画のようだった。
「DVD買ってくれてありがとう」
「いいえ。次の公演、頑張ってチケット取ります!」
「あ、ありがとう」
ファンになってくれるのは嬉しいのだが、この本をどうすればいいものか。
稽古場に行くとこの春の公演で退団を発表している橘先輩と百合がインタビューを受けていた。素通りして楽屋に入ろうとすると、引き留められて橘先輩に肩を抱かれ、百合に腰を抱かれる。
「百合ちゃん、私の海瑠ちゃんのことよろしくね!」
「はい! 海瑠は私の嫁ですから!」
二人のやり取りにインタビューをしていたひとたちからどっと笑い声が上がった。淡々と写真撮影をしているのはやっちゃんだけだ。
「この写真、取材に使われちゃうんじゃない?」
「いいでしょ、ファンサービスよ」
百合に言い切られてしまって私はため息を吐いた。
その後も百合は私の楽屋に入って来た。ストレッチをしていると私の鞄からはみ出ている本に気付いて引きずり出す。
「何これ……海瑠もこっちの世界に目覚めたの?」
「ふぁ!?」
よく分からないことを言われている。
こっちの世界ってなんなんだろう。
驚いていると百合は楽しそうに沙紀ちゃんの作った本のページをめくっていた。
「絵は粗削りだし、ストーリーも甘いけど、情熱を感じるわ。海瑠と橘先輩が好きなのね」
「そ、そうなの?」
「海瑠が私と橘先輩との間で翻弄されるとか、最高じゃない」
百合はげらげらと笑っているけれど、これは笑うようなものなのだろうか。ロミオとジュリエットを現代版にしたミュージカルでの私と橘先輩の決闘シーン。倒れた私を橘先輩が密かに救い出して看病して、恋を育んでいく。しかし、百合が橘先輩との婚約を盾に迫ってきて、私は橘先輩のために姿を消そうとする。
「『待つんだ、僕が本当に好きなのは……』『言ってはいけない。ロミオ、お前は幸せにならなくては』だって。もう最高!」
感情を込めて読まないで欲しい。
百合もトップの女役俳優なので演技力には定評がある。それが本気の感情を込めて朗読するのだから、真に迫っていて怖い。
「そんなの、話にはなかったよね?」
「話にない部分を妄想で補うのが楽しいのよ」
「もしかして、百合もこういうの作ってるの?」
恐る恐る聞いてみると、百合は「作ってないわよ」とあっさりと答えた。
「こういう本が売り出されるイベントがあるのよ。そこに行ったりするだけ」
百合がこういう本が好きだったなんて知らなかった。
私にとっては理解の及ばない世界だから、そっと見なかったことにする。
こんなのよりも私と奏歌くんのお話を作ってくれたらいいのに。
奏歌くんが王子様で、私は奏歌くんの飼っている猫なんだけど、それは偽りの姿で呪いのかけられたお姫様、なんて素敵かもしれない。
どうやら口に出ていたようで、百合が変な顔をしている。
「海瑠も素質あるんじゃない?」
「嬉しくない」
妄想の素質があるよりも私は演劇の素質がなければいけない。
春公演は既に脚本が決まっていた。
ある格式あるホテルにやってくる死に至る病を抱えた客と、ホテルに泊まっている貴族の男、年季の入って人気がなくなったバレリーナ、社長秘書などの人々を描く群像劇。
主役の病に侵された客が橘先輩で、私はホテルに泊まっている貴族の男、百合が社長秘書だ。
病に侵された客は貴族の男と社長秘書と触れ合い、生きる希望を取り戻して行く。最後には妊娠している社長秘書と共に赤ん坊を育てる決意をしてホテルを出て行くのだ。
その間に事件が起きて、私の役の貴族は実は金のない悪党でバレリーナから装飾品を盗もうとして恋に落ちたり、結果として盗みに入った社長の部屋で射殺されたりと様々な人間模様が描かれる。
盛りだくさんの演目は楽しみでもあった。
「最初は貴族を主役にして、バレリーナとのラブロマンスを描こうと思ったらしいんだけど、橘先輩が最後は射殺されるんじゃなくて、ほのぼのと退団したいって話しててね」
「脚本家さんと掛け合ったんだ?」
「そうそう。海香さんだったから、あっさり決まったらしいわよ」
百合から話を聞いて私は納得する。
伊達男を演じなければいけないが、それもまた挑戦になっていいだろう。
「最高の出来で橘先輩を送り出そうね!」
「もちろんよ。私はまだまだトップに居座るけどね」
私は百合と気合を入れたのだった。
稽古は自分たちのセリフと歌とダンスを覚えるところから始まる。ダンスの振り付けの際には数人で一緒に練習することがあるが、基本的に最初の稽古は個人的なものだ。
台本を何度も読み返して流れを頭に入れる。
「海瑠ちゃん、もう時間じゃない?」
マネージャーの津島さんに声をかけられて私はハッと台本から顔を上げた。気が付けばお昼の時間はとうに過ぎて、稽古が終わる時間になっている。
「奏歌くんをお迎えに行かなきゃ!? すみません、失礼します!」
台本を読んでいるとつい入り込んでしまって私は周囲の音が聞こえなくなるし、お昼ご飯も忘れてしまうのだ。奏歌くんに会うと思うとお腹が空いてくるから不思議だ。
「もう、何度もお昼行こうって声かけたのに」
「ごめん、百合! また明日!」
声をかけて私は稽古場を後にしてタクシーに乗り込んだ。
学童保育の建物に着くと、奏歌くんがどこかしょんぼりとしている。
「ただいま、奏歌くん。何かあった?」
「……給食、あんまり食べられなかったんだ」
奏歌くんが給食をあまり食べられなかった!?
なんでも美味しくよく食べるイメージの奏歌くんになにが起きたのだろう。
詳しく聞いてみると、奏歌くんは説明してくれた。
「給食当番さんが、食缶をひっくり返しちゃったんだよ」
床の上におかずが飛び散って食べられる状態ではなくなってしまった。他のクラスから少しずつもらいはしたものの、タイミングが悪いことにその日はクラスの授業が延びていて、他のクラスはほとんど給食を食べ始めていたのでおかずが残っていなかったという。
「四時間目のじゅぎょうが長引いたから、給食当番さんが急いで走っちゃったんだ。それで、食缶がひっくり返ったんだよ」
おかずの食缶だけでなくご飯の食缶も巻き込んでの大事故だったらしい。後片付けに追われるし、給食はほとんど食べられないしで、奏歌くんは相当お腹を空かせている様子だった。
「実はね、私もお昼ご飯食べ損ねちゃったの」
「海瑠さんも?」
「新しい台本が配られたから、夢中になって読んじゃって、気が付いたら帰る時間だったのよ」
私の方も話をすると、奏歌くんはきらりとハニーブラウンの目を輝かせた。
「悪いこと、しちゃおう!」
「悪いこと?」
帰り道にある喫茶店に奏歌くんは入って行く。
寄り道なのだが、保護者が一緒だと許されるらしい。
二人で一人分のハンバーグ定食を頼んだ。
お皿に半分ずつハンバーグとサラダとご飯を取り分けて、美味しくいただく。ハンバーグは熱々で二つに割ると肉汁がじゅわっと出て、柔らかく、サラダはドレッシングがシンプルなオリーブオイルと塩コショウとレモンでさっぱりして美味しかった。
「ちょっとボリュームのあるおやつを食べたことにしようね」
「うん、美歌さんとやっちゃんには内緒だね」
食後のコーヒーにはミルクを入れて、奏歌くんは紅茶を飲む。ケーキなど頼まなくても私たちはお腹が満ちていて幸せだった。
「次のこうえんはなに?」
「私、最後に射殺されちゃう、実は怪盗の貴族の役なんだよ」
「海瑠さん、しんじゃうの!?」
ネタバレ!
そんなことを言われて奏歌くんもそんな言葉が使えるようになったのだとしみじみする。
部屋に戻ってもっと詳しく私は今回の公演のことを話すつもりだった。
すっかり私の熱烈なファンになってしまった沙紀ちゃんに私はなんだかよく分からない本を渡されている。印刷された紙を真ん中でホッチキスで留めて二つ折りにして本にしているそれは漫画のようだった。
「DVD買ってくれてありがとう」
「いいえ。次の公演、頑張ってチケット取ります!」
「あ、ありがとう」
ファンになってくれるのは嬉しいのだが、この本をどうすればいいものか。
稽古場に行くとこの春の公演で退団を発表している橘先輩と百合がインタビューを受けていた。素通りして楽屋に入ろうとすると、引き留められて橘先輩に肩を抱かれ、百合に腰を抱かれる。
「百合ちゃん、私の海瑠ちゃんのことよろしくね!」
「はい! 海瑠は私の嫁ですから!」
二人のやり取りにインタビューをしていたひとたちからどっと笑い声が上がった。淡々と写真撮影をしているのはやっちゃんだけだ。
「この写真、取材に使われちゃうんじゃない?」
「いいでしょ、ファンサービスよ」
百合に言い切られてしまって私はため息を吐いた。
その後も百合は私の楽屋に入って来た。ストレッチをしていると私の鞄からはみ出ている本に気付いて引きずり出す。
「何これ……海瑠もこっちの世界に目覚めたの?」
「ふぁ!?」
よく分からないことを言われている。
こっちの世界ってなんなんだろう。
驚いていると百合は楽しそうに沙紀ちゃんの作った本のページをめくっていた。
「絵は粗削りだし、ストーリーも甘いけど、情熱を感じるわ。海瑠と橘先輩が好きなのね」
「そ、そうなの?」
「海瑠が私と橘先輩との間で翻弄されるとか、最高じゃない」
百合はげらげらと笑っているけれど、これは笑うようなものなのだろうか。ロミオとジュリエットを現代版にしたミュージカルでの私と橘先輩の決闘シーン。倒れた私を橘先輩が密かに救い出して看病して、恋を育んでいく。しかし、百合が橘先輩との婚約を盾に迫ってきて、私は橘先輩のために姿を消そうとする。
「『待つんだ、僕が本当に好きなのは……』『言ってはいけない。ロミオ、お前は幸せにならなくては』だって。もう最高!」
感情を込めて読まないで欲しい。
百合もトップの女役俳優なので演技力には定評がある。それが本気の感情を込めて朗読するのだから、真に迫っていて怖い。
「そんなの、話にはなかったよね?」
「話にない部分を妄想で補うのが楽しいのよ」
「もしかして、百合もこういうの作ってるの?」
恐る恐る聞いてみると、百合は「作ってないわよ」とあっさりと答えた。
「こういう本が売り出されるイベントがあるのよ。そこに行ったりするだけ」
百合がこういう本が好きだったなんて知らなかった。
私にとっては理解の及ばない世界だから、そっと見なかったことにする。
こんなのよりも私と奏歌くんのお話を作ってくれたらいいのに。
奏歌くんが王子様で、私は奏歌くんの飼っている猫なんだけど、それは偽りの姿で呪いのかけられたお姫様、なんて素敵かもしれない。
どうやら口に出ていたようで、百合が変な顔をしている。
「海瑠も素質あるんじゃない?」
「嬉しくない」
妄想の素質があるよりも私は演劇の素質がなければいけない。
春公演は既に脚本が決まっていた。
ある格式あるホテルにやってくる死に至る病を抱えた客と、ホテルに泊まっている貴族の男、年季の入って人気がなくなったバレリーナ、社長秘書などの人々を描く群像劇。
主役の病に侵された客が橘先輩で、私はホテルに泊まっている貴族の男、百合が社長秘書だ。
病に侵された客は貴族の男と社長秘書と触れ合い、生きる希望を取り戻して行く。最後には妊娠している社長秘書と共に赤ん坊を育てる決意をしてホテルを出て行くのだ。
その間に事件が起きて、私の役の貴族は実は金のない悪党でバレリーナから装飾品を盗もうとして恋に落ちたり、結果として盗みに入った社長の部屋で射殺されたりと様々な人間模様が描かれる。
盛りだくさんの演目は楽しみでもあった。
「最初は貴族を主役にして、バレリーナとのラブロマンスを描こうと思ったらしいんだけど、橘先輩が最後は射殺されるんじゃなくて、ほのぼのと退団したいって話しててね」
「脚本家さんと掛け合ったんだ?」
「そうそう。海香さんだったから、あっさり決まったらしいわよ」
百合から話を聞いて私は納得する。
伊達男を演じなければいけないが、それもまた挑戦になっていいだろう。
「最高の出来で橘先輩を送り出そうね!」
「もちろんよ。私はまだまだトップに居座るけどね」
私は百合と気合を入れたのだった。
稽古は自分たちのセリフと歌とダンスを覚えるところから始まる。ダンスの振り付けの際には数人で一緒に練習することがあるが、基本的に最初の稽古は個人的なものだ。
台本を何度も読み返して流れを頭に入れる。
「海瑠ちゃん、もう時間じゃない?」
マネージャーの津島さんに声をかけられて私はハッと台本から顔を上げた。気が付けばお昼の時間はとうに過ぎて、稽古が終わる時間になっている。
「奏歌くんをお迎えに行かなきゃ!? すみません、失礼します!」
台本を読んでいるとつい入り込んでしまって私は周囲の音が聞こえなくなるし、お昼ご飯も忘れてしまうのだ。奏歌くんに会うと思うとお腹が空いてくるから不思議だ。
「もう、何度もお昼行こうって声かけたのに」
「ごめん、百合! また明日!」
声をかけて私は稽古場を後にしてタクシーに乗り込んだ。
学童保育の建物に着くと、奏歌くんがどこかしょんぼりとしている。
「ただいま、奏歌くん。何かあった?」
「……給食、あんまり食べられなかったんだ」
奏歌くんが給食をあまり食べられなかった!?
なんでも美味しくよく食べるイメージの奏歌くんになにが起きたのだろう。
詳しく聞いてみると、奏歌くんは説明してくれた。
「給食当番さんが、食缶をひっくり返しちゃったんだよ」
床の上におかずが飛び散って食べられる状態ではなくなってしまった。他のクラスから少しずつもらいはしたものの、タイミングが悪いことにその日はクラスの授業が延びていて、他のクラスはほとんど給食を食べ始めていたのでおかずが残っていなかったという。
「四時間目のじゅぎょうが長引いたから、給食当番さんが急いで走っちゃったんだ。それで、食缶がひっくり返ったんだよ」
おかずの食缶だけでなくご飯の食缶も巻き込んでの大事故だったらしい。後片付けに追われるし、給食はほとんど食べられないしで、奏歌くんは相当お腹を空かせている様子だった。
「実はね、私もお昼ご飯食べ損ねちゃったの」
「海瑠さんも?」
「新しい台本が配られたから、夢中になって読んじゃって、気が付いたら帰る時間だったのよ」
私の方も話をすると、奏歌くんはきらりとハニーブラウンの目を輝かせた。
「悪いこと、しちゃおう!」
「悪いこと?」
帰り道にある喫茶店に奏歌くんは入って行く。
寄り道なのだが、保護者が一緒だと許されるらしい。
二人で一人分のハンバーグ定食を頼んだ。
お皿に半分ずつハンバーグとサラダとご飯を取り分けて、美味しくいただく。ハンバーグは熱々で二つに割ると肉汁がじゅわっと出て、柔らかく、サラダはドレッシングがシンプルなオリーブオイルと塩コショウとレモンでさっぱりして美味しかった。
「ちょっとボリュームのあるおやつを食べたことにしようね」
「うん、美歌さんとやっちゃんには内緒だね」
食後のコーヒーにはミルクを入れて、奏歌くんは紅茶を飲む。ケーキなど頼まなくても私たちはお腹が満ちていて幸せだった。
「次のこうえんはなに?」
「私、最後に射殺されちゃう、実は怪盗の貴族の役なんだよ」
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