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七章 奏歌くんとの七年目
28.私からプロポーズを
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奏歌くんが夏休みに入ってから誕生日のお祝いの「奏歌くんのためのコンサート」を開いた。早朝から朝ご飯のおかずを持って来てくれた奏歌くんに、私は炊飯器でご飯を炊いて待っていて、キッチンで奏歌くんがお味噌汁を作ってくれる。
わかめと豆腐のシンプルなお味噌汁に温野菜のサラダと鶏肉のハムに奏歌くんの作ってくれたおにぎりの朝ご飯を食べ終わると、コンサートが始まる。
今回は私の選曲した次の公演の歌から始めた。劇団でも練習をしているところだったが、奏歌くんに聞かせたくてこの曲だけは先に仕上げた。次の公演のテーマともなる曲で、この曲でフランスの民衆が勇気をもらって心を変えていくストーリーでもあり、この曲ですれ違っていた私のイギリス貴族と、百合の演じるフランスの女優が誤解を解き、心を触れ合わせる曲でもある。
「すごくいい歌詞だね。僕も歌いたい」
「奏歌くんもすぐに歌えるよ」
コンサートは個人レッスンになって、歌詞を見ながら奏歌くんと私でその歌を歌った。他にも奏歌くんのお気に入りの曲など、たくさん歌ってから、お昼前には出かける準備をする。
今日は奏歌くんは白いシャツに紺のベスト、スラックスという出で立ちだった。
「今日のために母さんが用意してくれたんだ。海瑠さんに恥をかかせちゃいけないからね」
「すごく素敵。私もお洒落しなきゃ」
踊っていたので少し汗ばんだカットソーから綺麗なシャツとスラックスに履き替えると、皮の小さめの鞄を持って奏歌くんとマンションから出る。タクシーで移動したフランス料理店は、ホテルの中にあった。
結婚式も開けそうな大きなホテルの中にあるレストランの入り口で、「予約していた瀬川です」と告げると庭の見える明るい席に案内された。小さな中庭には噴水があって、緑が目にも鮮やかで涼し気だ。
席に着くとメニューが渡された。
「コースを頼んでいたはずなんですけど」
「こちらは飲み物のメニューになっております。こちらがアルコールの入っているもの、こちらがノンアルコールのものとなっております」
教えられて私はドキドキしながらメニューを見る。アルコールを飲む気はなかったけれど、ノンアルコールカクテルというものが目に入った。
聞きたいけれどうまく喋れないでいると、奏歌くんが聞いてくれる。
「ノンアルコールカクテルって、未成年が飲んでもいいんですか?」
「基本的にアルコールを使っていないシロップやジュースで作られております。未成年でも飲んで構いませんよ」
上品なスーツを着た店員さんに教えてもらって奏歌くんはノンアルコールカクテルに挑戦してみることにしたようだ。私は全然決められないので奏歌くんの方を見ると、こくりと頷いてくれる。
「このグレープフルーツとカシスのカクテルをください」
「私も同じものを」
奏歌くんが注文してくれるので安心して私も一緒に注文できる。店員さんが下がってから私は長く息を吐いた。
「コースを頼んでたから、何も選ばなくていいと思っちゃってた」
「大丈夫だよ。何でも分からなかったら聞けばいいって、やっちゃんも母さんも言ってた」
素直にやっちゃんや美歌さんの話を聞いて、店員さんに質問できる奏歌くんをすごいと尊敬してしまう。こういうところも男前で惚れ直す。
ノンアルコールカクテルが届くと、ピンクグレープフルーツの上に赤紫のカシスのシロップが層になっていて色合いも綺麗だった。
「ストローで混ぜてお飲みください」
ストローを渡されて私は包装紙からストローを出して、グラスに刺す。くるくると回すとピンクグレープフルーツの色とカシスの色が混ざっていく。
飲むと甘酸っぱくて美味しかった。氷でキンと冷やされた飲み物が喉に染み渡る。
まず初めに出てきたのは、オードブルの盛り合わせだった。
タコのマリネと、レタスのサラダ、ホタルイカのアヒージョ、トマトのゼリー。
一口ずつ大きなお皿の上に上品に乗っている。
たくさんあるナイフとフォーク、どれを使えばいいか迷っていると、奏歌くんが教えてくれる。
「ナイフとフォークは外側から使って行くんだって」
「それじゃ、一番外側のこれとこれか」
小ぶりのナイフとフォークを取ってオードブルの盛り合わせをいただく。
続いて、スープが出てきた。
「根野菜の冷製スープにアサリのソースをかけています」
説明されて上にかかった白っぽいソースと混ぜながら食べると、確かにアサリの味がする。
「アサリだね?」
「うん、すごくアサリ。貝類って旨味成分が多いんだって」
奏歌くんに教えてもらうと尚更美味しく感じられる。
続いて出てきたのは、オマールを半分焼いたものだった。まさかの半分に切った状態で焼かれてソースをかけられて出て来るとは思わずに私は躊躇してしまう。どうやって食べるか悩んでいると、奏歌くんが先にフォークで身を突いて報告してくれた。
「海瑠さん、これ、身が外してある。大丈夫、フォークだけで食べられるよ」
「え? 本当?」
半信半疑で身をフォークで突いてみるとするりと一口大に外れる。ほっとして食べてみるとバター風味のソースがとても美味しくてすぐに半身を食べてしまった。
「オマールを半分食べるなんて贅沢だわ……」
「海瑠さんが選んでくれたコースじゃないの?」
「えーっと……よく分からないからお誕生日ですって言ったら、お祝いコースがありますって言われたから、それにしたの」
正直に白状しても、奏歌くんは怒ったりしなかった。
「僕のお祝いのためのコースなんだね。何が出て来るか分からないのも面白いね」
怒るどころかこの状況を楽しんでくれている。
次に出てきたのはヒレ肉のソテーだった。
「ヒレって、魚?」
「違うよ。ヒレ肉っていうのは、牛肉の中でも脂身が少ない赤身の部位なんだ。凄く柔らかいんだよ」
説明を聞いて食べてみると確かにとても柔らかい気がする。ワインのソースと言っていたが、ちょっと甘みがあって美味しかった。
最後のデザートが出てくると、奏歌くんがハニーブラウンのお目目を輝かせる。
デザートのミルフィーユは特別にお願いしたものだった。私と奏歌くんの大事な思い出だから、奏歌くんのお誕生日にミルフィーユを食べたい。
苺の季節ではないのに苺を取り寄せてくれたようで、小ぶりの苺が上に乗っていて、中にも挟んであるミルフィーユにミルクのジェラートが添えてある。
プレートにはベリーのソースで「KANATA HAPPYBIRTHDAY」と書いてあった。
「僕の名前と誕生日お祝い……もったいなくて食べられない」
「食べてよ。奏歌くんのために準備してもらったんだから」
お作法通り、奏歌くんは上の苺を外してミルフィーユを倒して切って食べていた。私も習った通りに苺を外して上のミルフィーユを倒して切って食べる。
ミルクのジェラートも甘さ控えめで、季節外れの苺の甘酸っぱさとよく合って美味しかった。
全ての料理が出終わって、デザートも終えた私と奏歌くんの前に紅茶が運ばれて来る。紅茶にミルクを入れて、ミルクポットを置いた奏歌くんに、私は素早く鞄から箱を取り出した。
涙を入れる小瓶の入った箱を取り出して奏歌くんに渡す。
「これ、私からのお誕生日プレゼント」
「え? こんなすごいランチをしたのに、プレゼントまであるの!?」
「奏歌くん、将来、私と結婚してください」
プロポーズをするのは今だと気持ちを込めて言うと、奏歌くんのほっぺたが赤くなる。恥ずかしそうに目を伏せて奏歌くんは微笑んだ。
「僕、6歳のときから海瑠さんに言ってるよ。大きくなったら結婚しようって」
「うん、でも私から正式に言ってなかった気がして」
「嬉しい。ありがとう」
頬を染めながら奏歌くんが箱を開ける。箱の中に入っているシンプルな金属のカプセルにちょっと戸惑っていたが、カプセルを開けると紐に繋がったアンティーク調の葡萄を思わせる小瓶が入っていて、蓋に小さな紫色のサファイアが輝いている。
「綺麗……大事にずっと身に着けておくね」
今まで身に着けていた小瓶を首にかかる紐を引っ張って取り出して、奏歌くんは首から外した。そして新しく私から貰った小瓶を首に下げてくれる。
外側がカプセル型の金属なので目立たないし、中身に気持ちは込めたので、それは二人だけが分かっていればいいことだった。
わかめと豆腐のシンプルなお味噌汁に温野菜のサラダと鶏肉のハムに奏歌くんの作ってくれたおにぎりの朝ご飯を食べ終わると、コンサートが始まる。
今回は私の選曲した次の公演の歌から始めた。劇団でも練習をしているところだったが、奏歌くんに聞かせたくてこの曲だけは先に仕上げた。次の公演のテーマともなる曲で、この曲でフランスの民衆が勇気をもらって心を変えていくストーリーでもあり、この曲ですれ違っていた私のイギリス貴族と、百合の演じるフランスの女優が誤解を解き、心を触れ合わせる曲でもある。
「すごくいい歌詞だね。僕も歌いたい」
「奏歌くんもすぐに歌えるよ」
コンサートは個人レッスンになって、歌詞を見ながら奏歌くんと私でその歌を歌った。他にも奏歌くんのお気に入りの曲など、たくさん歌ってから、お昼前には出かける準備をする。
今日は奏歌くんは白いシャツに紺のベスト、スラックスという出で立ちだった。
「今日のために母さんが用意してくれたんだ。海瑠さんに恥をかかせちゃいけないからね」
「すごく素敵。私もお洒落しなきゃ」
踊っていたので少し汗ばんだカットソーから綺麗なシャツとスラックスに履き替えると、皮の小さめの鞄を持って奏歌くんとマンションから出る。タクシーで移動したフランス料理店は、ホテルの中にあった。
結婚式も開けそうな大きなホテルの中にあるレストランの入り口で、「予約していた瀬川です」と告げると庭の見える明るい席に案内された。小さな中庭には噴水があって、緑が目にも鮮やかで涼し気だ。
席に着くとメニューが渡された。
「コースを頼んでいたはずなんですけど」
「こちらは飲み物のメニューになっております。こちらがアルコールの入っているもの、こちらがノンアルコールのものとなっております」
教えられて私はドキドキしながらメニューを見る。アルコールを飲む気はなかったけれど、ノンアルコールカクテルというものが目に入った。
聞きたいけれどうまく喋れないでいると、奏歌くんが聞いてくれる。
「ノンアルコールカクテルって、未成年が飲んでもいいんですか?」
「基本的にアルコールを使っていないシロップやジュースで作られております。未成年でも飲んで構いませんよ」
上品なスーツを着た店員さんに教えてもらって奏歌くんはノンアルコールカクテルに挑戦してみることにしたようだ。私は全然決められないので奏歌くんの方を見ると、こくりと頷いてくれる。
「このグレープフルーツとカシスのカクテルをください」
「私も同じものを」
奏歌くんが注文してくれるので安心して私も一緒に注文できる。店員さんが下がってから私は長く息を吐いた。
「コースを頼んでたから、何も選ばなくていいと思っちゃってた」
「大丈夫だよ。何でも分からなかったら聞けばいいって、やっちゃんも母さんも言ってた」
素直にやっちゃんや美歌さんの話を聞いて、店員さんに質問できる奏歌くんをすごいと尊敬してしまう。こういうところも男前で惚れ直す。
ノンアルコールカクテルが届くと、ピンクグレープフルーツの上に赤紫のカシスのシロップが層になっていて色合いも綺麗だった。
「ストローで混ぜてお飲みください」
ストローを渡されて私は包装紙からストローを出して、グラスに刺す。くるくると回すとピンクグレープフルーツの色とカシスの色が混ざっていく。
飲むと甘酸っぱくて美味しかった。氷でキンと冷やされた飲み物が喉に染み渡る。
まず初めに出てきたのは、オードブルの盛り合わせだった。
タコのマリネと、レタスのサラダ、ホタルイカのアヒージョ、トマトのゼリー。
一口ずつ大きなお皿の上に上品に乗っている。
たくさんあるナイフとフォーク、どれを使えばいいか迷っていると、奏歌くんが教えてくれる。
「ナイフとフォークは外側から使って行くんだって」
「それじゃ、一番外側のこれとこれか」
小ぶりのナイフとフォークを取ってオードブルの盛り合わせをいただく。
続いて、スープが出てきた。
「根野菜の冷製スープにアサリのソースをかけています」
説明されて上にかかった白っぽいソースと混ぜながら食べると、確かにアサリの味がする。
「アサリだね?」
「うん、すごくアサリ。貝類って旨味成分が多いんだって」
奏歌くんに教えてもらうと尚更美味しく感じられる。
続いて出てきたのは、オマールを半分焼いたものだった。まさかの半分に切った状態で焼かれてソースをかけられて出て来るとは思わずに私は躊躇してしまう。どうやって食べるか悩んでいると、奏歌くんが先にフォークで身を突いて報告してくれた。
「海瑠さん、これ、身が外してある。大丈夫、フォークだけで食べられるよ」
「え? 本当?」
半信半疑で身をフォークで突いてみるとするりと一口大に外れる。ほっとして食べてみるとバター風味のソースがとても美味しくてすぐに半身を食べてしまった。
「オマールを半分食べるなんて贅沢だわ……」
「海瑠さんが選んでくれたコースじゃないの?」
「えーっと……よく分からないからお誕生日ですって言ったら、お祝いコースがありますって言われたから、それにしたの」
正直に白状しても、奏歌くんは怒ったりしなかった。
「僕のお祝いのためのコースなんだね。何が出て来るか分からないのも面白いね」
怒るどころかこの状況を楽しんでくれている。
次に出てきたのはヒレ肉のソテーだった。
「ヒレって、魚?」
「違うよ。ヒレ肉っていうのは、牛肉の中でも脂身が少ない赤身の部位なんだ。凄く柔らかいんだよ」
説明を聞いて食べてみると確かにとても柔らかい気がする。ワインのソースと言っていたが、ちょっと甘みがあって美味しかった。
最後のデザートが出てくると、奏歌くんがハニーブラウンのお目目を輝かせる。
デザートのミルフィーユは特別にお願いしたものだった。私と奏歌くんの大事な思い出だから、奏歌くんのお誕生日にミルフィーユを食べたい。
苺の季節ではないのに苺を取り寄せてくれたようで、小ぶりの苺が上に乗っていて、中にも挟んであるミルフィーユにミルクのジェラートが添えてある。
プレートにはベリーのソースで「KANATA HAPPYBIRTHDAY」と書いてあった。
「僕の名前と誕生日お祝い……もったいなくて食べられない」
「食べてよ。奏歌くんのために準備してもらったんだから」
お作法通り、奏歌くんは上の苺を外してミルフィーユを倒して切って食べていた。私も習った通りに苺を外して上のミルフィーユを倒して切って食べる。
ミルクのジェラートも甘さ控えめで、季節外れの苺の甘酸っぱさとよく合って美味しかった。
全ての料理が出終わって、デザートも終えた私と奏歌くんの前に紅茶が運ばれて来る。紅茶にミルクを入れて、ミルクポットを置いた奏歌くんに、私は素早く鞄から箱を取り出した。
涙を入れる小瓶の入った箱を取り出して奏歌くんに渡す。
「これ、私からのお誕生日プレゼント」
「え? こんなすごいランチをしたのに、プレゼントまであるの!?」
「奏歌くん、将来、私と結婚してください」
プロポーズをするのは今だと気持ちを込めて言うと、奏歌くんのほっぺたが赤くなる。恥ずかしそうに目を伏せて奏歌くんは微笑んだ。
「僕、6歳のときから海瑠さんに言ってるよ。大きくなったら結婚しようって」
「うん、でも私から正式に言ってなかった気がして」
「嬉しい。ありがとう」
頬を染めながら奏歌くんが箱を開ける。箱の中に入っているシンプルな金属のカプセルにちょっと戸惑っていたが、カプセルを開けると紐に繋がったアンティーク調の葡萄を思わせる小瓶が入っていて、蓋に小さな紫色のサファイアが輝いている。
「綺麗……大事にずっと身に着けておくね」
今まで身に着けていた小瓶を首にかかる紐を引っ張って取り出して、奏歌くんは首から外した。そして新しく私から貰った小瓶を首に下げてくれる。
外側がカプセル型の金属なので目立たないし、中身に気持ちは込めたので、それは二人だけが分かっていればいいことだった。
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