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十一章 奏歌くんとの十一年目
22.ホワイトデーと五月の予定
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ホワイトデーのディナーショーに奏歌くんを招いていたが、早朝に私にお弁当を奏歌くんは届けてくれた。
「海瑠さん、僕も劇場入りを見届けに行くから、後で会おうね」
劇団の規則で、お手紙以外は受け取ってはいけないことになっている。劇場入りするときに会うとしてもお弁当を渡すことはできないので、奏歌くんはわざわざ早起きしてお弁当を作って持って来てくれたのだ。
保冷容器に入ったお弁当を大事にバッグに入れて、私はエレベーターでエントランスに降りて、百合の車に乗り込んだ。私が百合の車で劇場に行くのと、奏歌くんが自転車で劇場に行くのが、出発時間が多少違うとは言っても、間に会ってしまうあたり奏歌くんはすごいと思う。
百合が車を駐車場に停める前に降りて劇場の入口に立つと、奏歌くんはファンの皆様の中にちゃんといた。真尋さんもいて、お手紙を渡してくれる。
「今日も頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いします」
挨拶をして劇場に入ると、次は百合のための列ができていて、そこにも奏歌くんと真尋さんはしっかりと混じっていた。
ホワイトデーのお茶会とディナーショーは、バレンタインデーの百合のお茶会とディナーショーに私が出たので、今度は百合がゲスト出演してくれることになっている。練習でも百合と踊って歌ったのだが、百合が相手だとやはりものすごい安心感がある。
今日のお茶会とディナーショーも百合がいてくれるので大丈夫だと思っていた。
私に関してはハプニングは起きなかったが、お茶会の本番で真月さんがピンマイクを飛ばしてしまったのだ。真月さんの声を拾えなくなると困ると動いたのが美鳥さんだった。
真月さんの手を取って、絡み合うようにして踊り出す。歌いながらアドリブの濃厚なダンスで、美鳥さんのマイクで真月さんの声も拾えるようにしたのだ。
あまりにも倒錯的で、私と百合のダンスが霞んでしまうような二人の絡みに、お茶会が終わった後に演出家の先生が沈痛な面持ちで告げた。
「ディナーショーも同じようにしてください」
「え!? ディナーショーも!?」
「お茶会とディナーショーで演出を変えたと思われたくないのです。真月さんのミスを美鳥さんが上手に庇えたし、今回はこれでいきます」
私のホワイトデーのディナーショーのはずなのに、なぜか私と百合よりも、真月さんと美鳥さんの絡みが目立つ演目ができてしまった。仕方がないとは分かっているが、なんとなく解せない気持ちで、演出家の先生も海香の回し者かと疑ってしまった。
お昼の休憩の間に食堂でお弁当を食べる。今日は珍しくサンドイッチ弁当で、保冷容器に入っていると思ったらタッパーに剥いたグレープフルーツがたっぷりと入っていた。
卵と、ツナと、ハムのサンドイッチを食べ終わって、タッパーを開けると綺麗に剥かれたグレープフルーツがきらきらと宝石のように輝いている。
「真月さんと美鳥さんと百合もどうぞ」
「やったー! ありがとうございます!」
「丁寧に剥いてありますね」
「ダーリン、いつもマメね」
喜んでグレープフルーツを食べる真月さんと美鳥さんと百合に、私も笑顔になってしまう。奏歌くんの剥いたグレープフルーツがひとを幸せにしていると思うと私も嬉しくなる。
食べ終わって、午後のディナーショーの準備をする。
化粧をして衣装に着替えると、百合と美鳥さんと真月さんも準備して舞台袖に来ていた。
お茶会とディナーショーと言っても食べ物が出るわけでなく、マチネとソワレを言い換えただけなのだが、舞台は春公演や秋公演やクリスマスの特別公演をする大劇場ではなく、小規模な劇場だ。お茶会とディナーショーはファンクラブ会員だけが予約できる公演なので、チケットの競争率が下がるかと言えば、そうでもない。
一日しかない公演だし、劇場の規模も少し狭くなっているので、チケット争いは熾烈なものだと聞いたことがある。私も何人も招くことはできず、奏歌くんの分だけのチケットしか確保できていなかった。
ディナーショーの幕が開くと、まず私と百合の歌と踊りから始まる。続いてそこに美鳥さんと真月さんが入ってくるのだが、二人が絡み合うようにして踊っている様子にざわめきがわいた。
お茶会のときにはピンマイクが外れて起きたハプニングをどうにかフォローしようという気持ちがあったので、ざわめきに気付いていなかったが、恐らくは客席はざわめいていたのだろう。
私と百合が舞台袖にはけて、着替えている間に美鳥さんと真月さんがトークで間を繋いでくれる。
続いては私はドレス姿でオペラアリアを歌い、百合と入れ替わって、百合が美鳥さんと真月さんと歌って踊り、着替えを済ませた私がタキシード姿で百合の手を取る。
デュエットダンスを最後にディナーショーは終わるのだが、拍手が鳴りやまず、アンコールに応えてもう一曲百合と踊って、ホワイトデーのディナーショーは終わった。
楽屋でお化粧を落として着替えて、反省会をして帰る頃にはかなり遅い時間になっている。百合に車で送ってもらいながら、私は百合と話をしていた。
「百合は真尋さんの劇団の公演には行くの?」
「そのつもりよ。今年は五月に公演があるって言ってたわ」
五月と言えば私のお誕生月である。お誕生日のお茶会とディナショーもあるし、奏歌くんにお誕生日も祝ってもらう予定だし、忙しくはあったのだが、百合が他の劇団の演目を見て刺激を受けているという話を、私は重くとらえていた。
「私も行ってみようかな」
「真尋さんに相談してみたら?」
「奏歌くんと話して、行けそうだったらそうするわ」
それにしても、真尋さんのことをリスペクトしている百合は真尋さんと細かく連絡を取り合っているのだろうか。そこまでしないと一流の役者として演技を伸ばせないのかと私は百合の姿勢に感心してしまう。
さすが十年も女役トップスターを務めあげた役者だ。年下の真尋さんからも演技についてしっかりとリスペクトして学んでいる。
マンションに帰ると奏歌くんが晩ご飯の用意をしていて、ぎりぎり奏歌くんが帰る時間までに間に合ったのだとほっとする。
ご飯と鮭の塩焼きとコールスローサラダとお味噌汁の晩ご飯を食べながら、奏歌くんに聞いてみた。
「真尋さんの劇団の公演が五月にあるみたいなんだけど、行ってみる?」
「僕も気になってたんだ」
そう言って奏歌くんは真剣な表情になった。
「やっちゃんと茉優ちゃんは今月末にはイギリスに行っちゃうけど、僕も二年後には同じように日本を離れるんだよね。そう思ったら、兄さんとももっと交流を持っておきたいと思ったんだ」
やっちゃんと茉優ちゃんと離れるにあたって、奏歌くんも考えるところがあったようだ。確かに奏歌くんにとっては13歳のときに発覚した異母兄で、それから接して来た時間は少ないとはいえ、大事な相手には違いないだろう。
残りの二年間を真尋さんとどう過ごすかは奏歌くんにかかっている。
「五月は忙しいけど、スケジュールを調整してみるわ」
「海瑠さん、空いてる日を教えて。僕が兄さんに連絡を取るよ」
奏歌くんに言われて私は携帯電話のスケジュール帳を開いていた。
春公演は終わっているが、私のお誕生日のお茶会とディナーショーがあるし、奏歌くんとお誕生日を祝う日も必要だ。稽古も入っているし、空いている日と言えば少ない。
「どうせなら、百合さんとも予定を合わせたいよね」
「そっちは私が連絡するわ」
私が百合と連絡をして日程を合わせて、その日程を奏歌くんに伝えて、奏歌くんが真尋さんに連絡をしていた。
「海瑠さんのお誕生日を祝うのが早くなりすぎるかもしれないけど、いいかな?」
「五月の連休に祝ってくれるのね。祝われるだけでとても嬉しいから、いつでも大歓迎よ」
五月の連休に私と奏歌くんでお誕生日を祝って、その後にお誕生日のお茶会とディナーショーがあって、その後の五月下旬に真尋さんの劇団の公演を観に行くことが決まった。
慌ただしい五月の予感に、私は期待で胸がわくわくしていた。
「海瑠さん、僕も劇場入りを見届けに行くから、後で会おうね」
劇団の規則で、お手紙以外は受け取ってはいけないことになっている。劇場入りするときに会うとしてもお弁当を渡すことはできないので、奏歌くんはわざわざ早起きしてお弁当を作って持って来てくれたのだ。
保冷容器に入ったお弁当を大事にバッグに入れて、私はエレベーターでエントランスに降りて、百合の車に乗り込んだ。私が百合の車で劇場に行くのと、奏歌くんが自転車で劇場に行くのが、出発時間が多少違うとは言っても、間に会ってしまうあたり奏歌くんはすごいと思う。
百合が車を駐車場に停める前に降りて劇場の入口に立つと、奏歌くんはファンの皆様の中にちゃんといた。真尋さんもいて、お手紙を渡してくれる。
「今日も頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いします」
挨拶をして劇場に入ると、次は百合のための列ができていて、そこにも奏歌くんと真尋さんはしっかりと混じっていた。
ホワイトデーのお茶会とディナーショーは、バレンタインデーの百合のお茶会とディナーショーに私が出たので、今度は百合がゲスト出演してくれることになっている。練習でも百合と踊って歌ったのだが、百合が相手だとやはりものすごい安心感がある。
今日のお茶会とディナーショーも百合がいてくれるので大丈夫だと思っていた。
私に関してはハプニングは起きなかったが、お茶会の本番で真月さんがピンマイクを飛ばしてしまったのだ。真月さんの声を拾えなくなると困ると動いたのが美鳥さんだった。
真月さんの手を取って、絡み合うようにして踊り出す。歌いながらアドリブの濃厚なダンスで、美鳥さんのマイクで真月さんの声も拾えるようにしたのだ。
あまりにも倒錯的で、私と百合のダンスが霞んでしまうような二人の絡みに、お茶会が終わった後に演出家の先生が沈痛な面持ちで告げた。
「ディナーショーも同じようにしてください」
「え!? ディナーショーも!?」
「お茶会とディナーショーで演出を変えたと思われたくないのです。真月さんのミスを美鳥さんが上手に庇えたし、今回はこれでいきます」
私のホワイトデーのディナーショーのはずなのに、なぜか私と百合よりも、真月さんと美鳥さんの絡みが目立つ演目ができてしまった。仕方がないとは分かっているが、なんとなく解せない気持ちで、演出家の先生も海香の回し者かと疑ってしまった。
お昼の休憩の間に食堂でお弁当を食べる。今日は珍しくサンドイッチ弁当で、保冷容器に入っていると思ったらタッパーに剥いたグレープフルーツがたっぷりと入っていた。
卵と、ツナと、ハムのサンドイッチを食べ終わって、タッパーを開けると綺麗に剥かれたグレープフルーツがきらきらと宝石のように輝いている。
「真月さんと美鳥さんと百合もどうぞ」
「やったー! ありがとうございます!」
「丁寧に剥いてありますね」
「ダーリン、いつもマメね」
喜んでグレープフルーツを食べる真月さんと美鳥さんと百合に、私も笑顔になってしまう。奏歌くんの剥いたグレープフルーツがひとを幸せにしていると思うと私も嬉しくなる。
食べ終わって、午後のディナーショーの準備をする。
化粧をして衣装に着替えると、百合と美鳥さんと真月さんも準備して舞台袖に来ていた。
お茶会とディナーショーと言っても食べ物が出るわけでなく、マチネとソワレを言い換えただけなのだが、舞台は春公演や秋公演やクリスマスの特別公演をする大劇場ではなく、小規模な劇場だ。お茶会とディナーショーはファンクラブ会員だけが予約できる公演なので、チケットの競争率が下がるかと言えば、そうでもない。
一日しかない公演だし、劇場の規模も少し狭くなっているので、チケット争いは熾烈なものだと聞いたことがある。私も何人も招くことはできず、奏歌くんの分だけのチケットしか確保できていなかった。
ディナーショーの幕が開くと、まず私と百合の歌と踊りから始まる。続いてそこに美鳥さんと真月さんが入ってくるのだが、二人が絡み合うようにして踊っている様子にざわめきがわいた。
お茶会のときにはピンマイクが外れて起きたハプニングをどうにかフォローしようという気持ちがあったので、ざわめきに気付いていなかったが、恐らくは客席はざわめいていたのだろう。
私と百合が舞台袖にはけて、着替えている間に美鳥さんと真月さんがトークで間を繋いでくれる。
続いては私はドレス姿でオペラアリアを歌い、百合と入れ替わって、百合が美鳥さんと真月さんと歌って踊り、着替えを済ませた私がタキシード姿で百合の手を取る。
デュエットダンスを最後にディナーショーは終わるのだが、拍手が鳴りやまず、アンコールに応えてもう一曲百合と踊って、ホワイトデーのディナーショーは終わった。
楽屋でお化粧を落として着替えて、反省会をして帰る頃にはかなり遅い時間になっている。百合に車で送ってもらいながら、私は百合と話をしていた。
「百合は真尋さんの劇団の公演には行くの?」
「そのつもりよ。今年は五月に公演があるって言ってたわ」
五月と言えば私のお誕生月である。お誕生日のお茶会とディナショーもあるし、奏歌くんにお誕生日も祝ってもらう予定だし、忙しくはあったのだが、百合が他の劇団の演目を見て刺激を受けているという話を、私は重くとらえていた。
「私も行ってみようかな」
「真尋さんに相談してみたら?」
「奏歌くんと話して、行けそうだったらそうするわ」
それにしても、真尋さんのことをリスペクトしている百合は真尋さんと細かく連絡を取り合っているのだろうか。そこまでしないと一流の役者として演技を伸ばせないのかと私は百合の姿勢に感心してしまう。
さすが十年も女役トップスターを務めあげた役者だ。年下の真尋さんからも演技についてしっかりとリスペクトして学んでいる。
マンションに帰ると奏歌くんが晩ご飯の用意をしていて、ぎりぎり奏歌くんが帰る時間までに間に合ったのだとほっとする。
ご飯と鮭の塩焼きとコールスローサラダとお味噌汁の晩ご飯を食べながら、奏歌くんに聞いてみた。
「真尋さんの劇団の公演が五月にあるみたいなんだけど、行ってみる?」
「僕も気になってたんだ」
そう言って奏歌くんは真剣な表情になった。
「やっちゃんと茉優ちゃんは今月末にはイギリスに行っちゃうけど、僕も二年後には同じように日本を離れるんだよね。そう思ったら、兄さんとももっと交流を持っておきたいと思ったんだ」
やっちゃんと茉優ちゃんと離れるにあたって、奏歌くんも考えるところがあったようだ。確かに奏歌くんにとっては13歳のときに発覚した異母兄で、それから接して来た時間は少ないとはいえ、大事な相手には違いないだろう。
残りの二年間を真尋さんとどう過ごすかは奏歌くんにかかっている。
「五月は忙しいけど、スケジュールを調整してみるわ」
「海瑠さん、空いてる日を教えて。僕が兄さんに連絡を取るよ」
奏歌くんに言われて私は携帯電話のスケジュール帳を開いていた。
春公演は終わっているが、私のお誕生日のお茶会とディナーショーがあるし、奏歌くんとお誕生日を祝う日も必要だ。稽古も入っているし、空いている日と言えば少ない。
「どうせなら、百合さんとも予定を合わせたいよね」
「そっちは私が連絡するわ」
私が百合と連絡をして日程を合わせて、その日程を奏歌くんに伝えて、奏歌くんが真尋さんに連絡をしていた。
「海瑠さんのお誕生日を祝うのが早くなりすぎるかもしれないけど、いいかな?」
「五月の連休に祝ってくれるのね。祝われるだけでとても嬉しいから、いつでも大歓迎よ」
五月の連休に私と奏歌くんでお誕生日を祝って、その後にお誕生日のお茶会とディナーショーがあって、その後の五月下旬に真尋さんの劇団の公演を観に行くことが決まった。
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